JAL 7/19から羽田ー中国・大連線 新規開設 毎日運航

日本航空(本社:東京都品川区)は6月9日、コロナ禍で開設時期を延期していた羽田ー中国・大連線について、7月19日から新規開設すると発表した。10月28日まで、毎日運行する。羽田発9時25分ー大連着11時45分、大連発13時ー羽田着16時55分。運航機材はボーイング787−9(203席/239席)。2023年度夏期国際線路線の便数計画を追加決定した。

塩野義 新型コロナ治療薬「ゾコーバ」製造販売の本承認を申請

塩野義製薬(本社:大阪市中央区)は6月9日、国内で2022年11月に厚生労働省から緊急承認を受けた新型コロナウイルス治療薬「ゾコーバ」について、8日付で製造販売の本承認を同省に申請したと発表した。緊急承認の際、本承認に向けて、臨床試験(治験)データの追加提出をしたうえで1年以内の申請が求められていた。

JERA,日本触媒,千代田化工 水素供給網構築でNEDOの事業に採択

JERA(本社:東京都中央区)、日本触媒化学(東京本社:東京都千代田区)、千代田化工建設(本社:横浜市西区)の3社は6月9日、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「競争的な水素サプライチェーン構築に向けた技術開発事業」に採択されたと発表した。
この事業はアンモニアを水素エネルギーキャリアとして有効活用することを目的に3社の知見を合わせることで、既存の技術より競争力あるアンモニア分解技術の確立に向けて、アンモニアから水素を取り出すための触媒の開発を行うもので、2025年度までの約3年間にわたって実施する。

成田国際空港 エアアジアが7/1より成田ーセブ線に定期便就航

成田国際空港(本社:千葉県成田市)は6月8日、エアアジア・フィリピンが7月1日より成田ーセブ線に定期旅客便を就航すると発表した。エアアジア・フィリピンは、マニラを拠点とするLCC(格安航空会社)で、日本ーセブ間に乗り入れするのは初めて。
機材はA320(座席数:180席)。毎日運航する。成田発18時30分ーセブ着22時25分、セブ発11時55分ー成田着17時30分。

エーザイ認知症薬レカネマブ 米FDA諮問委が正式承認勧告

米食品医薬品局(FDA)は6月9日、エーザイと米バイオジェンが共同開発するアルツハイマー病治療薬「レカネマブ」に関する諮問委員会を開き、正式承認を推奨すると勧告した。これを受け、FDAは7月6日までに可否を判断する予定。米国ではレカネマブは2023年1月にFDAが下した”仮承認”ともいえる迅速承認の状況にある。
米国で正式承認されれば日本や欧州など世界で一気に普及が進む可能性がある。レカネマブはFDAが迅速承認した際、提出された治験のデーターでは、早期アルツハイマー病患者に対し、認知機能の悪化スピードを27%遅らせる効果が示されている。

東亜建設 バングラデシュMRT5号線北路線等工事JV150億円で受注

東亜建設工業(本社:東京都新宿区)は6月8日、バングラデシュの建設会社スペクトラ社と組成した共同企業体(JV)が、ダッカ都市交通会社からMRT5号線北路線・車両基地造成工事を受注したと発表した。工事期間は1,461日(約48カ月)、契約金額はJV全体で約150億円。今回の受注工事は、国際協力機構(JICA)による日本政府開発援助(ODA)の有償資金協力(円借款)により実施される。

東芝 非公開化へ 国内連合のTOB 株主に「応募推奨」

東芝は6月8日、投資ファンドの日本産業パートナーズ(JIP)など国内連合による東芝へのTOB(株式公開買い付け)について、株主に対して応募を推奨すると発表した。非公開化によって複雑な株主構成を整理し、経営を安定させて成長シナリオを推進するのが狙い。
2015年に不正会計が発覚してからの8年、経営陣の”ドタバタ劇”を含めた経営の混乱や、株主との対立が続いていた。

伊藤忠, 大阪ガス, 東京センチュリー3社合弁で系統用蓄電書事業

伊藤忠商事(本社:東京都港区)、大阪ガス(本社:大阪市中央区)、東京センチュリー(本社:東京都千代田区)の3社は6月7日、合弁で千里蓄電所(本社:大阪市中央区)を設立し、大阪府吹田市で蓄電所事業を開始すると発表した。同事業は経済産業省の「令和4年度補正再生可能エネルギー導入拡大に資する分散型エネルギーリソース導入支援事業費補助金」を活用する。
Daigasグループ(大阪ガスグループ)が所有する吹田市の遊休地で、系統用の大型蓄電池(定格出力11MW、定格容量23MW、電池方式:リチウムイオン電池)を設置し、当該蓄電池による調整力を卸電力市場、需給調整市場などの電力市場で運用することで、日本の電力システムの安定化に貢献する。2023年度上期に建設開始、2025年度に運転開始予定。

Skydio ドローンの遠隔操作による目視外飛行の許可取得

自律飛行技術によるグローバルリーダー、米国のドローンメーカーのSkydio(スカイディオ、本社:米国カリフォルニア州)は6月7日、国土交通省航空局より無人航空機の飛行「カテゴリーⅡ」で、「無人飛行機の飛行に関する許可・承認」を得たと発表した。同飛行許可取得は、Skydioが日本国内で展開するすべてのドローン機体と、その搭載ソフトウェア種類を対象とするもの。一部例外を除いた日本全国で、場所・時間を問わず、運用規模を広げて、遠隔操作による目視外飛行を柔軟に行うことを可能にする。Skydioは米国最大のドローンメーカーで、自動飛行技術のグローバルリーダー。

クボタ 東京農工大と営農型太陽光発電で3年間の共同研究開始

クボタ(本社:大阪市浪速区)は6月6日、東京農工大学と営農型太陽光発電設備下での、最適な作物の栽培方法の確立を目指した共同研究を開始したと発表した。両者の共同研究の実施期間は2023年1月〜2025年12月。東京農工大学敷地内、約25aで行う。栽培作物はブルーベリーほか。

鹿島 「KaCLASS」開発 巨大地震の長周期地震動の揺れを低減

鹿島(本社:東京都港区)は6月6日、巨大地震に伴い発生する長周期地震動による超高層建物全体の揺れを、従来の耐震・制震架構と比べ大幅に低減する制御層制震構造「KaCLASS(R)」(特許出願済み)を開発したと発表した。
KaCLASSは、同調質量ダンパの原理を応用した制免震技術。建物高さの70%程度の位置に設けた制御層が地震時に変形することで、制御層から上の躯体には免震効果を、下の躯体にはTMD制震効果を与え、建物全体に大きな制御効果を付与するもの。今回、このKaCLASSを阪急阪神不動産(本社:大阪市北区)が事業を進める超高層タワーレジデンス「ジオタワー大阪十三」(所在地:大阪市淀川区)に初導入した。

双日 インド卸売プラットフォーム運営のIntelligent Retailに追加出資

双日(本社:東京都千代田区)は6月6日、インドのスタートアップ企業で、卸売プラットフォーム運営のIntelligent Retail Private Limited(本社所在地:カルナタカ州ベンガルール市、以下、RIPPLR)による第三者割当増資に参画、出資したと発表した。同社の今回の出資は2021年12月に続くもの。RIPPLR(リップラー)への事業支援を通じてインド流通業界への貢献を加速。将来的にインド・リテール分野における他事業への参画も目指す。

ヤクルト 中国ヤクルトが本土51カ所目, 江蘇省徐州市に支店設立

ヤクルト本社は6月6日、中国ヤクルト(所在地:上海市)が江蘇省徐州市に徐州市店を設立し、9日からスーパーマーケットなどの店頭で乳酸飲料「ヤクルト」、「ヤクルトライト」および「ヤクルト500億ライト」を販売開始すると発表した。2023年度の販売計画は1日2万150本。今回の支店設立により中国本土の販売拠点は51カ所目となる。

ヤマトHDとJAL 24年4月就航に向け貨物専用機へ改修開始

ヤマトホールディングス(HD)(本社:東京都中央区)と日本航空(本社:東京都品川区、以下、JAL)は6月6日、2024年4月から運航開始を予定している貨物専用機の導入にあたり、旅客機から貨物専用機への改修を2023年5月8日からシンガポールのSTエンジニアリング社で1機目の改修を開始したと発表した。
改造プログラムはドイツのエルベ・フルクツォイヴェルケ社と契約している。9月中旬に改修終了し、航空機が10月下旬に日本へ到着した後、運航を担うJAL連結子会社のスプリング・ジャパンが11月下旬から、実機(エアバスA321ceo P2F型機)を使った運航乗務員の飛行訓練を実施し、運航開始に向けた準備を着実に進めていく。

23年の世界半導体市場10%減に下方修正 スマホなど需要低迷で

世界の有力半導体メーカーで構成する世界半導体市場統計(WSTS)は6月6日、2023年の半導体市場が前年比の10.3%減の5,150億ドル(約71兆円)になるとの見通しを発表した。2022年11月時点の2023年予想では前年比4.1%減の5,565億ドルとしていた。その後、スマートフォンやパソコンなど民生向けの需要が低迷しているため、マイナス幅を2倍以上に広げた。
ただ同日、WSTSは2024年の同市場見通しも公表した。2023年比11.8%増の5,759億ドルで、2022年実績の5,740億ドルを上回ると予測した。

5月も「N-BOX」首位 9カ月連続 EV比率2.4%に 業界まとめ

日本自動車販売協会連合会(自販連)と全国軽自動車協会連合会(全軽自協)が6月6日に発表した5月の車名別新車販売によると、ホンダの軽自動車「N=BOX」が9カ月連続で首位だった。電気自動車(EV)が乗用車販売に占める割合は2.4%と前月よりも0.2ポイント上がった。
N=BOXの販売台数は前年同月比62%増の1万3,967台、2位はトヨタ自動車の「ヤリス」で3%増の1万2,714台、3位はダイハツ工業の「タント」で2.7倍の1万1,208台だった。EVでは日産自動車の「サクラ」が2,773台で首位、同社の「アリア」は1,296台、「リーフ」は516台、三菱自動車の「ekクロスEV」は463台。

5月の輸入車販売8%増で8カ月連続増加 EVは2.8倍に

日本自動車輸入組合(JAIA)のまとめによると、5月の輸入販売台数(日本メーカー車除く)は前年同月比8%増の1万8,689台だった。増加は8カ月連続。このうち電気自動車(EV)は同2.8倍に上り、1,269台で全体の占める割合は6.8%となり、4.2ポイント上昇した。
輸入車販売全体をブランド別にみると、首位はメルセデス・ベンツで同2%増の3,901台、2位はフォルクスワーゲンで同3%増の2,551台、3位はBMWで同17%増の2,285台だった。

シスメックス 網膜疾患の原因特定へ試薬 販売承認取得

血液検査機器大手のシスメックス(本社:神戸市中央区)は6月5日、医薬品医療機器総合機構(PMDA)から、眼の網膜の働きが損なわれて物が見えにくく鳴る「遺伝性網膜ジストロフィ」の原因遺伝子を特定する試薬や解析プログラムの製造販売承認を5月31日に取得したと発表した。
遺伝性網膜ジストロフィとは、遺伝性変異で網膜の機能に障害が生じる疾患の総称。代表的な病気には徐々に視野が失われる「網膜色素変性症」がある。

双日 中国AIロボットメーカーOrionStarと日本での独占販売権契約

双日(本社:東京都千代田区)は6月5日、中国のAIロボットメーカー、OrionStar Robotics(オリオンスターロボティックス)社(本社:北京市、以下、OrionStar)と飲食チェーン店向けの自動配膳/案内ロボットの日本総代理店契約を締結したと発表した。OrionStarは2016年9月に中国で設立された最先端のAIロボットメーカー。

オギノ PET「ボトルtoボトル」サントリーG,アサヒ飲料と連携

オギノ(本社:山梨県甲府市)は6月5日、サントリーグループ、アサヒ飲料(本社:東京都墨田区)と「ペットボトルリサイクルの実施に関する協定書」を締結し、オギノの29店舗を対象に、店舗で回収した使用済みペットボトルを、新たに両社のペットボトルに生まれ変わらせる「ボトルtoボトル」水平リサイクルを同日開始すると発表した。
今回の取り組みで回収されたペットボトルの6割にあたる約16万2,000kgがリサイクル施設で両社のペットボトルに水平リサイクルされる。残りの4割は食品トレーやプラスチック製品の便料としてリサイクルされる。