6月パソコン国内出荷台数4.1%減 ノートPC減少, デスクトップは増

電子情報技術産業協会(JEITA)のまとめによると、2023年6月のパソコン(PC)の国内出荷台数は前年同月比4.1%減の66万3,000台だった。3カ月連続で前年同月を下回った。法人向けの買い替え需要は前年並みだが、個人向けは振るはない。種類別ではノートPCが5.6%減の56万2,000台だった。減少は4カ月連続。デスクトップPCは5%増の10万1,000台だった。また、出荷額は7.6%増の733億円だった。
1〜6月の累計出荷台数は前年同期比1.5%減の339万7,000台と2021年をピークに減少をたどっている。

ゼロボード タイの泰日経済技術振興協会と脱炭素で協業の覚書

GHG(温室効果ガス)排出量算定・開示・削減を支援するソリューション「zeroboard」を提供するゼロボード(本社:東京都港区)は7月24日、日本からタイへの最新技術と知識の移転、普及、人材育成を行うことを目的とした組織、泰日経済技術振興協会(所在地:タイ・バンコク、以下、TPA)と7月10日脱炭素化に向けた協業に関する覚書の締結式を行ったと発表した。
これを機に両者は製造業を中心としたタイ全域にわたるTPA会員ネットワークを活かし、脱炭素経営の支援を広げていく。また、ゼロボードはTPA並びにTPA会員企業のGHG排出量の算定と可視化を実現し、削減へのアクションまでを支援していく。

6月の白物家電出荷額3.1%増 洗濯機は42.4%増で過去最高

日本電機工業会(JEMA)のまとめによると、6月の白物家電の国内出荷額は前年同月比3.1%増の2,778億円だった。2カ月連続で前年同月を上回った。製品別にみると、洗濯機が出荷額と台数で前年同月を上回った。出荷額は42.4%増の385億円で6月単月では過去最高、台数は26.3%増の39万台だった。

大阪万博「日本館」清水建設が76億円で受注 随意契約で

国土交通省近畿地方整備局は7月21日、2025年大阪・関西万博に日本政府が出展する「日本館」について、清水建設と約76億8,000万円で建設工事を契約したと明らかにした。建設諸資材などの高騰から、1月の入札公告では予定価格内での応札事業者がなく、随意契約に切り替えて、複数の事業者に参加意向を打診していた。最終価格は当初の競争入札での予定価格から約9億円上振れした。

ANA, 川崎重工 航空機の廃材, 端材, 余剰材使用のアップサイクル 

全日本空輸(ANA)と川崎重工は7月20日、ボーイング787のエンジンブレード廃材や航空機の製造過程ででる端材、余剰材を使用したアップサイクル商品を開発、同日12時より「ANA Mall」で発売すると発表した。これらの商品は航空・宇宙産業の盛んな中部地区の部品製造業各社の協力を得て製造されたもの。
エンジンブレードオブジェ(4万6,000円、本体のみ、送料別途、以下同)、キーホルダー(9,900円)、パスケース(1万1,000円)、名刺入れ(1万5,400円)、タブレットスタンド(8,800円)など。

トヨタと三菱重工 29年打ち上げの月面探査機開発で連携協力

宇宙航空研究開発機構(JAXA)、トヨタ自動車、三菱重工業は7月21日、2029年の打ち上げを目指す有人月面探査車「ルナ・クルーザー」の開発で連携・協力していくことになったと発表した。トヨタ、三菱重工の両社は今後、トヨタがこれまで培った自動運転の技術を用いて、三菱重工の無人探査機の開発をサポートする一方、三菱重工は2025年に先行して立ち上げる予定の無人探査機で得られる月面の様々なデータを提供するなどして、トヨタの有人探査機の開発を後押しする。

近畿1〜6月新築マンション 契約率13年ぶりに70%割れ, 価格は最高

不動産経済研究所(本社:東京都新宿区)のまとめによると、近畿2府4県の1〜6月の新築マンションの契約率は67.8%にとどまり、好不調の分岐点とされる70%を13年ぶりに下回った。発売戸数は6,075戸と前年同期比15.9%減少した。1㎡あたりの単価は2.6%増の78万7,000円だった。土地や資材の高騰でマンション価格は上昇を続けており、1〜6月としては同研究所が調査開始以来、最高だった。

岩谷産業 25年万博 水素燃料電池船の旅客運航事業者に決定

岩谷産業は7月20日、2025年大阪・関西万博会場へのアクセスとして、中之島ゲートと夢洲(ゆめしま)をつなぐ国内初の水素燃料電池船の旅客運航事業者に決定したと発表した。運航実務は京阪グループの大阪水上バス(本社:大阪市)に委託する。今回の水素燃料電池船は、2021年に新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の助成事業に採択され、開発が進められている。走行時にCO2など環境負荷物質を排出しないほか、におい、騒音、振動の少ない優れた快適性を実現するとしている。

イオンモール JR京橋駅前に屋台・イベント広場の暫定施設オープン

イオンモール(本社:千葉市)は7月20日、JR京橋駅(所在地:大阪市)に隣接した「イオン京橋店(2019年9月営業終了)」跡地に、再開発までの暫定施設として「FULALI KYOBASHI(フラリ京橋)」をオープンした。9店舗の屋台の飲食ゾーンや、音楽イベントやスポーツのパブリックビューイングなどの実施を予定するイベント広場などを設置した。敷地面積は約1万5,000㎡。

日産自「アリア」と将来EVに北米充電規格を導入, テスラと合意

日産自動車(本社:横浜市西区)は7月19日、北米市場で幅広い電気自動車(EV)の充電方法を提供するため、2025年から北米充電規格(NACS)を採用することでテスラ社と合意したと発表した。日産は2024年以降に販売される「アリア」にNACS充電アダプターを提供する。また、2025年以降、米国およびカナダ市場向けに生産される日産のEVにNACS用充電ポートの搭載を開始する。
これにより、テスラの急速充電ネットワーク、スーパーチャージャーでの充電がより簡単で便利なものとなり、」日産のEVユーザーが利用可能な公共の急速充電スポットは大幅に増加する。

岩谷産業, トーヨーカネツ 液化水素の大型タンク共同開発へ

岩谷産業とトーヨーカネツは7月19日、液化水素を貯蔵する円筒形の大型タンクの共同開発案件が、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の助成事業に採択されたと発表した。国内で実用化されている球体タンクの約20倍にあたる、容量5万㎥のタンクの開発を目指す。予定事業期間は2023〜2027年度。水素貯蔵に強い岩谷産業と液化天然ガス(LNG)向け大型タンクなどで実績のあるトーヨーカネツがノウハウを持ち寄る。最終的に内部の直径が40m、高さ60m程度の円筒型のタンクの開発を目指す。

SkyDrive 米サウスカロライナ州で空飛ぶクルマ事業を本格始動

「空飛ぶクルマ」および「物流ドローン」を開発するSkyDrive(本社:愛知県豊田市)は7月20日、米サウスカロライナ州で空飛ぶクルマ(eVTOL)の運航実現に向けて、州内の主要空港、運航会社等とプレスイベントの開催およびチャーター機運航会社、オースティンアビエーションと5機のプレオーダーで合意し、本格始動したと発表した。
今後、SkyDriveは様々なパートナー企業と協力、連携しながらサウスカロライナ州の主要空港を起点とした商用機「SKYDRIVE」の実用的なユースケースを創出、商業運航を目指す。

日立 EVからビルに給電するシステムを外販 非常時にEVを有効活用

日立製作所は7月20日、子会社の日立ビルシステムが地震などによる停電時に、電気自動車(EV)からエレベーターに給電するシステムの販売を同日から開始すると発表した。非常時にEVを有効活用し、高層ビルやマンションのほか病院や公共施設などの災害対応能力を高める。
同システム機器の販売価格は650万円で、設置費用は別途必要。EVに接続して、直流電力をビル設備で使用できる交流に変換する機器と、エレベーターの制御盤と信号をやり取りする機器で構成し、既設のエレベーターでも導入できる。

NEC フィリピン南北通勤鉄道の通信・料金収受システムを受注

NECと住友商事は7月19日、日立レールから、フィリピン運輸省が国際協力機構(JICA)の円借款の資金を活用して整備を進める南北通勤鉄道のソリスーマロロス間の通信システムおよび自動料金収受システム(AFC)の構築を受注したと発表した。南北通勤鉄道はマニラ首都圏と近接する地域を南北に結ぶ147km(カランバークラーク間)の鉄道で、今回の受注はこのうち約35.4km、9駅の区間が対象。

積水ハウス 米住宅販売会社Hubble Groupを取得 米事業8州に拡大

積水ハウス(本社:大阪市北区)は7月19日、米子会社Woodside Homes Company,LLC(以下、Woodside社)が米Hubble Homes(本社:アイダホ州ボイシー)の事業および関連する土地資産(Hubble Group)を2023年6月中旬に取得したと発表した。これにより、同社の米国における事業展開エリアは8州に拡大した。同社は2025年の海外市場における住宅供給戸数1万戸を目標に掲げ、事業拡大に取り組んでいる。

第一生命HD インドデジタル保険ブローカー RenewBuy社へ出資

第一生命ホールディングスは7月19日、インドの大手デジタル保険ブローカー、RenewBuy社(本社:インド・グルグラム)に対し、約31億インドルピー(約54億円)出資したと発表した。今回の出資を通じて、RenewBuy社の広範囲な販売網の活用による同社インド合弁会社、スター・ユニオン・第一ライフの強化・支援や、RenewBuy社の先進的なテクノロジー・組織能力の同社グループへの展開等、さらなる事業の高度化に努めていく。
RenewBuy社は2015年に設立された保険スタートアップ企業で、デジタル保険ブローカーの先駆者として急成長を遂げている。

三菱電機 汚水の浄化処理技術保有のシンガポール企業へ出資

三菱電機は7月19日、グローバル・ブレインと共同で運営するコーポレートベンチャーキャピタル(CVC)ファンド「MEイノベーションファンド」が出資する第5号案件として、汚水を浄化する処理技術を保有するシンガポール発のスタートアップ企業、Hydroleap Pte.Ltd.(以下、Hydroleap)へ出資したと発表した。東南アジア地域の工場排水の問題を解決するため、Hydroleapによる電気分解法を活用した水浄化装置の普及を支援する。

ヤクルト 420億円投じ米南東部に新工場 2拠点目 26年稼働予定

ヤクルト本社は7月19日、米南東部ジョージア州に米国で2拠点目となる新工場を計画していると発表した。投資額は約3億500万ドル(約420億円)。新工場は2026年の稼働を予定。ヤクルト、ヤクルトライトを生産する。
完全子会社のアメリカヤクルトとジョージア州バートウ郡、同カータースビル市共同経済開発局の3者が、工場候補用地取得に向け覚書を締結した。