三菱電機は10月19日、子会社の三菱電機オーストラリアがオーストラリア国防省と共同開発事業の契約を締結したと発表した。同事業はオーストラリア国防省の国防科学技術グループが開発した最先端レーザー技術をベースに、同社が培ってきたレーザー技術を活用して、オーストラリア軍の防衛プラットフォームの監視と生存性を強化する能力を開発し、実用化することを目的としている。
同社は三菱電機オーストラリアを通じてプロトタイプの製造および、必要な技術を提供する。同事業は防衛分野で日本企業と外国政府の間で共同開発契約に至った初のケース。
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商船三井など5社 水素燃料船の実証運航に向けAiPを取得
商船三井、商船三井ドライバルク、尾道造船、川崎重工、ジャパンエンジンコーポレーションの5社は10月19日、ゼロエミッション燃料の水素を燃料とする多目的船のリスク評価を行い、一般財団法人日本海事協会から区画配置コンセプトに関する基本設計承認(AiP)を取得したと発表した。大型低速2ストローク水素燃料エンジンを主機関として搭載する船舶に関するAIP取得は世界初。
この船舶は新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)によるグリーンイノベーション基金事業の採択を受けた「舶用水素エンジンおよびMHFS(舶用水素燃料タンクおよび燃料供給システム)の開発」の一環として、2027年度ごろから2年間、実証実験を行う予定。
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住友商事 ソニーGともみ殻由来のバイオ燃料・ケミカル製造の実証
住友商事は10月18日、ソニーグループと共同で、もみ殻由来のバイオ燃料・バイオケミカルを製造する実証実験を開始すると発表した。新潟県胎内市および胎内市農業協同組合(JA胎内市)の協力のもと、技術開発や用途開発に取り組み新しい地産地消の脱炭素化事業モデルとして、国内および世界への展開を目指す。
もみ殻は世界で年間1億トン以上、日本国内だけでも約200万トン排出されている。このもみ殻を回収し、①もみ殻炭を製造する②もみ殻炭から抽出した「もみ殻シリカ」および「もみ殻活性炭」を製造する③もみ殻炭製造時に発生するオフガスの再生可能エネルギーとしての活用技術を開発する。
この事業は、環境省の令和5年度「地域共創・横断型カーボンニュートラル技術開発・実証事業(二次公募)」に採択されている。
パナソニックHD インドのラストマイル交通支援Sで実証実験
パナソニックホールディングスは10月17日、インドのETO Motors Private Limited(ETO Motors)と連携して、インドのデリー準州政府交通局との間で、10月から出発地から最寄り駅までの区間と、最寄り駅から目的地までの区間(ラストマイル交通)で乗客の利便性と輸送効率の向上を目的とした電動車両(Eモビリティ)向けIT運用支援システムの実証実験に取り組んでいると発表した。
実証実験は、出発地や目的地とデリーメトロのカルカジ・マンディール駅および近郊3駅(オクラNSIC駅、ネル−エンクレイブ駅、ネル−プレイス駅)との間をつなぐラストマイル交通向けのEモビリティを対象に、このシステムを導入・運用することで利便性と輸送効率の向上を検証する。。これにより、交通渋滞の改善や温室効果ガス(GHG)排出量の削減を目指す。
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いすゞとホンダ 燃料電池大型トラックを初公開へ 外部給電機能も
いすゞ自動車(本社:横浜市西区)とホンダ(本社:東京都港区)は10月17日、両社が共同開発を進める燃料電池(FC)大型トラック「GIGA FUEL CELL」を「JAPAN MOBILITY SHOW 2023」のいすゞグループのブースで初めて一般公開すると発表した。同ショーは10月28〜11月5日、東京ビッグサイトで開催される。
今回展示する開発車両は、都市間輸送の代表車型の「低床4軸8×4」を採用。航続距離は800km以上(いすゞ評価モード)と、大型トラックとしての実用性とゼロエミッションを両立させている。また、災害時等における「移動式電源」としての活用を想定した外部給電機能を備えている。
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鴻池運輸 印グループ, カルナメディカルが健康医療相談で協業
鴻池運輸(本社:大阪市中央区)は10月16日、グループ会社で医療関連サービスを提供するCama Medical Database Pvt.Ltd.(本社:インド・ハリヤナ州グルガオン市、以下、カルナメディカル)と、オンライン健康医療相談サービスを提供するYOKUMIRU(本社:東京都渋谷区)が、海外滞在中の日本人を対象とした健康と安心に寄与するサービスを行うことで業務提携基本合意者を締結したと発表した。
これにより、カルナメディカルがインドで展開する健康サポートサービス「Cama Health Support Club」とYOKUMIRUが展開する日本人医師による海外滞在中の日本人向けオンライン健康医療相談サービスで協力体制を構築し、海外で活躍する日本人の健康医療相談にまつわる様々な問題解決に貢献する。