東レ(本社:東京都中央区)は10月31日、インド現地法人Toray Industries(India)Private Limited(所在地:インド・アンドラプラデシュ州、略称:TID)に新設したエアフィルター拠点、SriCity工場で、10月より低圧損・高捕集効率・高性能の空気清浄機・自動車・エアコン・空調用のエアフィルター製品の生産を開始したと発表した。
今回新設したTIDのエアフィルター拠点は、インドで初の高性能フィルターのろ材用不織布からフィルター組み立てまでの一貫生産拠点。
愛知県・ジブリパーク新区画「もののけの里」オープン 開園1年
トヨタ 米国のEV電池工場に1.2兆円追加投資を発表
トヨタ自動車は10月31日、米ノースカロライナ州で建設中の電池工場に約80億ドル(約1兆2,000億円)を追加投資すると発表した。建設中の新工場ではすでに発表されている2本のバッテリー製造ラインに加え、新たに8本のラインを順次立ち上げる。これにより同工場への累計投資額は約139億ドルとなる。同工場では年間30ギガワット時以上を生産し、SUV(多目的スポーツ車)の電気自動車(EV)などに搭載する。
トヨタ自動車はEVの世界販売台数を2026年に150万台、2030年に350万台まで引き上げる計画を掲げている。ちなみに2020年の販売実績は2万4,000台にとどまっており、今後4年で60倍以上に増やすにはEV電池の確保が不可欠。今後もEV電池調達へ多角的な動きがありそうだ。
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トヨタ 23年度上半期 世界生産・販売ともに 500万台超えの過去最高
松屋フーズ ベトナム国立外国語大とインターンシップ協定締結
松屋フーズホールディングス(本社:東京都武蔵野市)は10月27日、ベトナムの国立ダナン外国語大学とインターンシップ協定の締結・調印式を25日、同大学で執り行ったと発表した。日本国内の幅広い産業の労働力不足に対応するだけでなく、ベトナムの学生の日本企業への就業機会の拡大等、産学連携による日本・ベトナム双方にメリットのある仕組みの構築を志向している。同社も将来計画しているベトナム進出時における幹部候補生育成としても活用する予定。
今回の協定では同大学の単位取得プログラムとして、同社の日本国内の運営管理施設において、同大学の学生が接客サービス等のプログラムを提供する。このプログラムは単なる日本語能力の修得だけでなく、日本企業におけるビジネスマナーや日本文化の理解向上を図り、日本企業へ就業するために必要な要件を学ぶ機会とする。対象者はN3レベルの日本語能力を習得している方とし、2024年3月から第1期生の受け入れを開始する。
ブリヂストン タイの生産拠点を再編 ランシット工場の生産終了
ブリヂストン(本社:東京都中央区)は10月27日、タイにおけるタイヤ生産拠点を再編、THAI BRIDGESTON CO.LTD.(タイ ブリヂストン カンパニーリミテッド、以下、TBSC)のランシット工場(所在地:タイ・パトゥムターニー県)でのタイヤ生産を終了したと発表した。同社が中期事業計画(2021〜2023年)で掲げてきた”稼ぐ力の再構築”の一環。
ランシット工場は、乗用車用ラジアルタイヤの生産をノンケ−工場に集約し2022年6月末に完了しているほか、今回トラック・バス用ラジアルタイヤの生産を、ブリヂストンタイヤ マニュファクチャリング(タイランド)カンパニーリミテッドのチョンブリ工場に生産を集約し、2023年10月27日に終了した。
三菱商事 ジャカルタ郊外でEVで移動コンビニの実証実験開始
三菱商事(本社:東京都千代田区)は10月27日、インドネシア・ジャカルタ郊外のBSD CityでPT Lancar Wiguna
Sejahtera(以下、Lawson Indonesia)と共同で、電気自動車(EV)を活用した移動式コンビニ「Mobile Lawson」の実証実験を開始すると発表した。実証機関は2023年10月30日〜2024年3月31日。BSD City内の複数エリアを移動しながら出店する。環境に配慮したEVを用いて、周辺に小売店舗が少ない地域で商品購入機会を提供する。
BSD Cityは、インドネシアの財閥グループで、不動産デベロッパーSML(シナルマスランド)社、子会社が1980年代から順次開発を進めてきた、ジャカルタ郊外の6,000haの都市。
シャープ 積層型太陽電池モジュール変換効率33.66%達成 世界初
シャープは10月27日、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「移動体用太陽電池の研究開発プロジェクト」で、化合物2接合型太陽電池モジュールと、シリコン太陽電池モジュールを組み合わせた積層型太陽電池モジュールで、世界最高の変換効率33,66を達成したと発表した。同モジュールの変換効率は同社が2022年にNEDOのプロジェクトで達成した世界記録32.65%を更新するもの。
今回試作した太陽電池モジュールは、化合物2接合型太陽電池セルをトップ層に、シリコン太陽電池セルをボトム層に配置した新構造により、様々な波長の光を効率的にエネルギー変換できることから高効率化を実現した。
同社は今後も電気自動車や宇宙・航空分野などの移動体への搭載に向けて、引き続き太陽電池モジュールの高効率化および低コスト化に関する研究開発を進め、移動体分野における温室効果ガスの排出削減に貢献していく。