塩野義 コロナワクチン年内申請へ 3カ月先送り

塩野義製薬(本社:大阪市中央区)は10月11日、開発中の新型コロナウイルスのワクチンについて、予定を3カ月先送りして、年内に厚生労働省に承認申請する方針を明らかにした。承認された場合の製造の準備に加え、臨床試験(治験)で使用した他社製ワクチンを巡り、情報開示の手続きに時間がかかっているという。

トヨタ「ウーブン・シティ」11月上旬建設開始

トヨタ自動車の子会社、ウーブン・プラネット・ホールディングスは10月10日、静岡県裾野市に建設する次世代技術の実験都市「ウーブン・シティ」について、11月上旬に建設本体工事を開始すると発表した。今回着工対象となる第1期エリア(約5万㎡)は、最も早く2024〜2025年に開所(街開き)する予定。
企業や研究機関と連携し、モビリティ、物流、食・農業・エネルギーなどの実証実験に取り組む。ライフラインを整備し、開所時点で約360人が居住する予定。

シチズンマシナリー インドの拠点面積2倍に拡張

工作機械メーカーのシチズンマシナリー(本社:長野県北佐久郡御代田町)は10月7日、重点市場の一つ、インド・ベンガルール(バンガロール)に設置する販売拠点、テクニカルセンターを同市内の東部に移転し、面積を2倍に拡張すると発表した。インドにおける販売体制を強化するとともに、より一層のサービスの充実を図ることが目的。今回の拠点の拡張により、2024年までにインドでの年販売目標台数を現在の3倍の300台に増やす。自動車業界や医療業界を中心としてインド市場の需要は堅調で、需要の伸びに応える。

中国の日系自動車大手の9月新車販売 明暗分ける

中国の日系自動車大手の9月新車販売台数が10月10日出揃い、明暗が別れた。トヨタ自動車の豊田汽車(中国)投資は、前年同月比50.3%増の17万2,800台と突出した伸びを示した。主力車種はいずれも伸びた。
ホンダの本田技研工業(中国)投資は小売ベースで、前年同月比16.8%減の10万1,069台だった。4カ月ぶりに前年実績を下回った。半導体不足で一部車種の生産調整を余儀なくされたことが響いた。日産自動車の日産(中国)投資は、前年同月比11.8%減の9万2,071台だった。2カ月連続で前年実績を下回った。乗用車、商用車ともに伸び悩んだ。このほか、三菱自動車は9.0%増の6,549台で、7カ月ぶりのプラスだった。

蔦屋 中国山東省に初の「青島海天MALL店」出店

カルチュア・コンビニエンス・クラブ(本社:東京都渋谷区、以下、CCC)と、子会社、蔦屋投資(上海)有限公司は9月30日、青島信慧商業管理有限公司とフランチャイズ契約を結び、山東省初の「TSUTAYA BOOKSTORE」として「青島海天MALL店」をオープンしたと発表した。
出店場所は海に接する商業施設「海天MALL」の3階。店内には人文・文芸の書籍中心に約2万6,000冊の書籍、5万5,000点の文具雑貨とともに、約90席のカフェ席を用意している。

丸紅,レント ベトナムで産業用機械のレンタルで合弁

丸紅(本社:東京都千代田区)とレント(本社:静岡市)は10月7日、ベトナムで建設・産業用機械のレンタルサービスを目的とした合弁会社「MaxRent Vietnam Co.,Ltd」(本社:ハノイ市)を設立し、11月よりサービスを開始すると発表した。丸紅グループとレントは、両社が同国で持つネットワークと機能をかけ合わせ幅広い商品群のレンタルを通じ、今後も成長が見込まれるベトナムの様々な建設・産業用機械の需要に応えていく。

航空2社の国際線予約急増 水際緩和で訪日回復へ

日本政府が10月11日から新型コロナウイルスの水際対策を緩和することを受け、インバウンド(訪日外国人)消費回復への期待が高まってきた。ANA(全日本空輸)、JAL(日本航空)の航空大手2社の11月以降の日本向け国際線予約は3〜5倍に急増した。これにより、円安効果も含め、インバウンド消費は2023年春までに、コロナ前の半分程度に戻るとの見方も出ている。

ダイハツ インドネシアでSDGsで工場リニューアル

ダイハツ工業(本社:大阪府池田市)は10月7日、インドネシア法人、アストラ・ダイハツ・モーター(以下、ADM)が、2兆9,000億ルピア(約275億円)投じ、持続可能で環境にやさしい工場を目指し、スンター車両工場(所在地:ジャカルタ市)の第1ラインをリニューアルし、2024年12月の稼働を目指すと発表した。
スンタ−車両工場第1ラインは設立から27年が経過。将来の改修に向けて、手狭になることが予想されることから、ADMはカラワン工場(所在地:西ジャワ州カラワンスルヤチプタ工業団地)第1ラインの隣接地に新たに第2ラインとして設立することにした。生産能力は従来と同様、年間14万台。
新工場は同社のものづくりの基本的な考え方「SSC(シンプル・スリム・コンパクト)」に基づき同国のカーボンニュートラルに寄与する工場を目指す。

安川電機 500億〜600億円投じ福岡県に2新工場

安川電機(本社:福岡県北九州市八幡西区)は10月7日、500億〜600億円投じ福岡県行橋市と北九州市に新工場を建設する。小笠原会長兼社長が明らかにした。行橋市にはビルの空調やエレベーターのインバータに使われる基板を製造する工場を建設する。部品の内製化を進めることで、中国への依存度を低減し、サプライチェーン(調達・供給網)の安定化を図る。北九州市には産業用ロボットのアームの加工を手掛ける工場を新設する。

京セラドキュメントS ベトナム販売会社の開所式

京セラドキュメントソリューションズ(本社:大阪市中央区)は10月7日、ベトナムにおけるドキュメントソリューション事業の拡大を図るため、ベトナム・ハノイ市に販売会社「KYOCERA Document Solutions Vietnam Company Limited」を設立し、10月6日に開所式を行ったと発表した。同販売会社は2020年3月9日に設立され、同年4月1日から事業開始しているが、新型コロナウイルス禍により、この2年間、開所式を自粛していた。
ベトナム市場での販売、保守体制を強化し、日々拡大する市場のニーズに対して、高品質な複合機・プリンターとドキュメントソリューションを提供し、ベトナムの顧客のビジネスの成長、競争力向上に貢献する。

三井住友建設 フィリピン・マニラ地下鉄工事落札

三井住友建設(本社:東京都中央区)は10月7日、フィリピン・マニラ首都圏地下鉄事業(フェーズ1)CP103区の落札通知を受領したと発表した。同事業の発注者はフィリピン運輸省、設計はオリエンタルコンサルタンツグローバルJV、施工は三井住友建設、契約金額は日本円換算で約657億円、工事期間は着工から290週(約66.7カ月)。
同事業は、国際協力機構(JICA)円借款STEPによるマニラ首都圏ケソン市から中心街オルティガ地区を通過しタギグ市までの区間(約25km)の地下鉄工事で、CP103工区はアノナス駅、カティナプナン駅舎工事を含むイーストアベニュー駅からオルティガスノース駅を結ぶ全長約6.5kmの地下鉄区間。

長瀬産業 ベトナムで物産プラットフォームと協業

長瀬産業(本社:東京都千代田区)は10月7日、DXを活用したベトナム国内での物流効率化・温室効果ガス(GHG)排出量削減に向けて、ベトナムで企業間物流のプラットフォーム事業を展開するスタートアップ、LOGIVAN VIETNAM TECHNOLOGY COMPANY,LTD(以下、LOGIVAN(ロジバン))と業務提携することで合意したと発表した。また、GHG排出量削減においてはゼロボード(本社:東京都港区)が開発するGHG排出量算定・可視化クラウドサービス「zeroboard(ゼロボード)」と連携する。

ダイハツ 脱炭素見据え350億円投じ京都工場を改修

ダイハツ工業(本社:大阪府池田市)は10月7日、カーボンニュートラルを見据え約350億円を投じ、京都工場(所在地:京都府乙訓郡大山崎町)をリファインし、「SSC(シンプル・スリム・コンパクト)」を進化させ、環境と人にやさしい工場として、本格稼働を開始すると発表した。今回のリファイン工事ににより、生産能力をおよそ10万台増強し23万台とした。同工場の抜本的なリファインは約50年ぶり。同日、安全祈願祭および竣工式を行った。
同工場は1973年に操業開始し、小型車やトヨタ自動車からの受託車を中心に累計約640万台を生産してきた。

CoCo壱番屋 10/6 ニューデリーにインド2号店

CoCo壱番屋(本社:愛知県一宮市)が10月6日、インドの首都ニューデリーに「カレーハウス CoCo壱番屋」を出店した。出店場所は商業施設、高級ショッピング「セレクト・シティウォーク」内。同施設のフードコートで、主要ターゲットは家族連れ。2020年8月のグルガオンでの1号店に続き、およそ2年で同国2号店の出店にこぎつけた。

エア・ウォーター ベトナム・ハナム工場が稼働

エア・ウォーター(本社:大阪市中央区)はこのほど、グループのAIR WATER VIETNAM CO.,LTD.(以下、エア・ウォーター・ベトナム)が、ハノイ近郊のハナム省に建設を進めていた同国2カ所目の総合ガス充填工場が竣工、10月1日より稼働開始したと発表した。同国の拡大する産業ガス市場の需要に応える。同工場の新設により、同地域における産業ガスの事業基盤をより強固なものにするとともに、将来的には新しい液化ガス製造プラントを工場敷地内に建設する計画。
同工場(所在地:ハナム省ドンバンⅢ工業団地)の敷地面積は約2万㎡で、生産品目は酸素、医療用酸素、窒素、医療用窒素、アルゴン、炭酸ガス、ヘリウム、混合ガス。

三菱重工G シンガポールでV2X対応システム実証

三菱重工業(本社:東京都千代田区)は10月6日、グループの三菱重工機械システム(本社:神戸市兵庫区)が、シンガポールで同国の南洋理工大学(以下、NTU)と共同で、V2X(Vehicle to Everything、車両が様々なモノと通信する技術)対応システムを開発、実証実験に成功したと発表した。三菱重工業のアジア地域拠点、シンガポールのMitsubishi Heavy Industries Asia Pacific Pte.Ltd.およびNTUが共同で実施した。

三菱重工 タイで265万KW級GTCC発電所が完成

三菱重工業(本社:東京都千代田区)は10月6日、タイ最大の独立系発電事業者、ガルフ・エナジー・デベロップメント社と三井物産の合弁事業会社が、タイ・チョンブリ県で進めていた天然ガス火力発電所の建設プロジェクトで最終4号機を完工し、10月1日に運転開始したと発表した。
同発電所は、M701JAC形ガスタービン4台で構成される出力265万KWのガスタービン・コンバインドサイクル(GTCC)火力発電設備を備えている。

ディノス 台湾でサプリメント事業開始 10/6始動

ディノスコーポレーション(本社:東京都中野区)は10月6日、台湾市場における健康志向の高まりを受け、オリジナルのサプリメントシリーズ「dinos supplement(ディノス・サプリメント)」の販売を開始すると発表した。第一弾として、台湾で人気のクラウドファンディングプラットフォーム「●(口ヘンに責)●(同)(ツーツー)」で、同日より先行販売する。

ファンリード マレーシアの大学とICTで連携の覚書

太陽ホールディングス傘下でソフト開発を手掛けるファンリード(本社:東京都豊島区)は10月5日、マレーシアのサンウェイ大学のHUMAC(Research Centre for Human-Machine Collaboration)との間で、マレーシアのマングローブ保全を目的として進める実証実験のプロジェクトを契機に、ICT分野における幅広い連携を目指して、研究協力に関する覚書(MOU)を締結したと発表した。
ファンリードとしては大学との初めての覚書締結で、サンウェイ大学HUMACとしても日本の民間企業との覚書締結は初めて。