中国の配車サービス大手,滴滴が米国上場廃止決定

中国の配車サービス最大手の滴滴出行(ディディ)は5月23日、北京市内で臨時株主総会を開き、米国・ニューヨーク証券取引所に対し、上場の廃止を決めた。滴滴が保有する走行データなどの米国への流出を警戒する中国当局が、米国上場廃止を求めていることから、同社経営陣も上場廃止を支持するよう株主に促していた。6月2日以降、上場廃止に必要な書類を提出する予定。

トヨタ 6月世界生産 10万台引き下げ85万台に

トヨタ自動車は5月24日、6月の世界生産台数を当初計画比10万台引き下げ、85万台程度にすると発表した。国内は約25万台、海外は約60万台の見込み。2022年度の見通しは、11日公表の970万台を据え置いた。
同社は半導体不足や新型コロナウイルスの感染拡大について「いぜん先を見通すことは難しい」として、6~8月の3カ月の世界生産見通しは平均で月85万台程度とする。

イオンモール インドネシア4号店5月末までに店舗70%が営業

イオンモールは5月20日、インドネシア・ジャカルタ南部に同国4号店「イオンモール タンジュンバラット」をグランドオープンした。南ジャカルタ市の幹部を招き、グランドオ-プンセレモニーを開催した。営業する専門店は5月末までに全150店のうち約70%の130店舗が営業開始する予定。
4号店は同国初の都市型モールとして、2021年11月に一部先行して開業しており、エリアごとに順次開業。10月には映画館などエンターテイメント施設がオープンする予定。

トクヤマ 中国・嘉興市で疎水性シリカ生産能力倍増

総合化学メーカー、トクヤマ(本社:東京都千代田区)は5月20日、中国浙江省嘉興市で疎水性シリカの生産能力を現行の2倍に増強すると発表した。全額出資子会社の徳山化工(浙江)有限公司が嘉興市の乍浦経済開発区で運営する工場に乾式シリカ疎水グレードの生産ラインを増設する。2022年9月着工、2023年8月に営業運転開始を予定。投資額は非公表。
乾式シリカの疎水グレードは、主に樹脂接着剤やインキの増粘・チキソ剤として使用されており、中国では各種工業製品の生産拡大に伴い、需要の増大が見込まれている。同社グループは、中国現地生産を強みとし、今回の増設を機に市場でのプレゼンスを高めていく。

荏原 インドで外注生産ライン立ち上げ,本格稼働へ

荏原製作所(本社:東京都大田区)は5月20日、グループのEBARA MACHINERY INDIA PRIVATE LIMITED(以下、EMI)が、インドのポンプメーカーで、外注生産ラインを立ち上げたと発表した。
外注ラインの生産体制が整い、ISO9001(品質マネジメントシステム)認証も取得したことで、本格的な稼働が可能な状態となった。この生産ラインで年間2,000台のEVMS型ポンプのノックダウン生産を行う予定。

三精テクノロジーズ シンガポールに駐在員事務所

三精テクノロジーズ(所在地:大阪市淀川区)はシンガポールに駐在員事務所を設立すると発表した。7月1日付で新設する予定。東アジア、中東地域での営業力を強化するための情報収集拠点とする。同社は、海外に米国とオランダにグループ会社があるが、アジア地域に拠点を置くのは今回が初。NNA ASIAが報じた。

SB 高齢者のフレイル予防に向けた実証実験を開始

ソフトバンク(本社:東京都港区)は5月20日、高齢者のフレイル予防に向けた取り組みとして、ウォーキングの習慣化を応援するスマートフォン向けの新アプリ「うごくま」を活用した実証実験を、埼玉県のふじみ野市と鳥取県の江府町と連携して、2022年6月8日から開始すると発表した。
フレイルは、加齢により心身が老い衰えた状態だが、ウォーキングをはじめとする運動の習慣化で予防・改善できるとされている。今回開発したフレイル予防アプリはクマのキャラクター「うごくま」との会話機能を実装しており、うごくまが利用者を褒めたり励ましたり、相互にコミュニケーションをとることで、ウォーキングの習慣化につながる励みを醸成する。

SBI シンガポールのNTUitive,韓国 教保生命Gとファンド設立

SBIホールディングス(本社:東京都港区)は5月19日、シンガポールの南洋理工大学の産学連携を加速する子会社、NTUitive(本社:シンガポール)および韓国の教保(きょうぼ)生命グループ傘下の証券会社、教保証券(本社:韓国・ソウル市)とともに、東南アジアと南アジア地域を中心にデジタルプラットフォーム関連企業に投資する共同ベンチャーファンドをシンガポールで設立したと発表した。
同ファンドは最大7,500万米ドルまで資金を調達し、デジタル技術およびデジタルプラットフォーム関連分野のアーリーステージ企業に投資する。なお、同ファンドは子会社、SBI Ven Capital Pte.Ltd.(本社:シンガポール)が運用する。

JEITA 日本の半導体で戦略提言 25~30年が最大の好機

電子情報技術産業協会(JEITA)の半導体部会は5月19日、経済産業省に半導体戦略の提言書を提出したと発表した。この中で半導体の復権を、2025~2030年が最後で最大のチャンスとして支援の充実を求め、、次世代技術を担う研究開発体制の整備などを提言している。
同部会による政策提言は2021年に続き2年連続。現状認識について、日本の半導体企業の市場シェア低下を指摘。このままでは競争力を持つメモリーやセンサーなどの分野も「ジリ貧」、製造装置や材料についても「日本からサリ、全体シェアは一層低下する」と昨年より踏み込んだ表現で強い危機感を示した。

ダイハツ 3工場で3日間稼働停止 部品調達難で

ダイハツ工業(本社:大阪府池田市)は5月20日、本社工場および滋賀第2工場(所在地:滋賀県竜王町)、子会社のダイハツ九州の大分第1工場(所在地:大分県中津市)の3工場で、5月23~25日の3日間稼働停止すると発表した。中国での新型コロナの感染拡大に伴い取引先からの部品の供給が滞っているため。これら3工場における稼働停止は5月に入って3回目。

日本工営 アークノハラと自動運転バスで実証実験

日本工営(本社:東京都千代田区)は5月19日、栃木県の「無人自動運転移動サービス実証検討調査業務委託」を受注し、アークノハラ(本社:東京都新宿区)と連携し、自動運転バスを活用した実証実験を栃木県那須塩原市・塩原温泉郷で実施すると発表した。
この実証実験は、県内複数の地域で自動運転バスの実証実験を行い、2025年度に自動運転システムを導入した路線バスの本格運行を目指す「栃木県ABCプロジェクト」の一環で実施するもの。
低速で走る電気バスと自動運転技術(自動運転レベル2)を活用し、観光客が塩原温泉郷を周遊できる新たな交通手段の導入可能性について検討する。自動運転バスを1日8回、往復運行する。
同実験は5月21日~6月5日、自動運転車両:eCOM-10(最高速度19km/h、乗客定員9名)、走行ルートは塩原支所~塩原温泉場スタ-ミナル~湯っ歩の里(片道約1.8km)。

神鋼環境S カンボジア・カンボット州の浄水場竣工

神鋼環境ソリューション(本社:神戸市中央区)は5月18日、カンボジア・プノンペン水道公社向けに浄水設備を納入した、カンボット州チュレス区バクニ村の浄水場の竣工式が10日に執り行われたと発表した。
同社は浄水設備(凝集沈殿+ろ過)の設計、製作、調達、試運転指導を担った。処理能力は2,000㎥/日。対象人口は約4万人。
同事業はプノンペン水道公社による首都プノンペン以外での初めての水道事業だった。

日産自,三菱自,NMKV 新型「軽EV」のオフライン式

日産自動車(本社:横浜市西区)、三菱自動車(本社:東京都港区)と、両社の合弁会社NMKV(本社:東京都港区)は5月20日、新型「軽EV」のオフライン式を、生産工場の三菱自動車の水島製作所で執り行ったと発表した。
新型軽EVはNMKVの企画・開発マネジメントのもと、日産の先進技術と三菱自の軽自動車づくりのノウハウを融合し、両社の得意とする電動化技術を結集した新世代の軽自動車タイプの電気自動車で、日産自動車モデルは「日産サクラ」、三菱自動車モデルは「ekクロスEV」として発売する。

スズキ 5/23も磐田工場の操業停止 部品不足で

スズキは5月20日、半導体を含む部品不足により、23日(1稼働日)の磐田工場の操業を停止すると発表した。同工場は9日、10日(2稼働日)も操業停止しており、5月は合わせて3日間の稼働停止となる。同工場は「エブリイワゴン」「エブリイ」「キャリイ」を生産している。

ルネサス 900億円投じ24年に山梨工場再開 EV向け

半導体大手のルネサスエレクトロニクス(本社:東京都江東区)は5月17日、新たに900億円を投じ、2014年10月に閉鎖した甲府工場(所在地:山梨県甲府市)を2024年に稼働再開すると発表した。
自動車メーカー各社が軸足を置き始めた電気自動車(EV)向けに、需要拡大が見込まれる300mmウェハ対応のパワー半導体を量産する予定。甲府工場で本格的な量産が開始されることにより、同社のパワー半導体の生産能力は現在の2倍になる。

帝人F ポリエステルの新リサイクル技術 環境負荷低減

帝人フロンティア(本社:大阪市北区)は5月18日、循環型社会の実現に向け、新たに開発した解重合触媒を使用することにより、着色されたポリエステル繊維を石油来の原料と同等の品質に再生が可能で、従来よりも環境負荷が少ない新たなリサイクル技術を開発したと発表した。
今回開発したリサイクル技術は、従来のBHET法に新たに開発した解重合触媒を用いることで、再生ポリエステル原料の変色を抑制することが可能。また、DMT法よりも工程数が少ないためにエネルギー消費量が少なく、さらには排水、排液、解重合触媒などを再利用することができるため廃棄物の削減が可能だ。
同社は5月に松山事業所内にパイロットプラントを設置して実証試験を進めていくとともに、さらに高品質なリサイクルポリエステル原料の生産と環境負荷低減を実現するリサイクル技術の開発に向けて改良を重ねていく。
また、持続可能なバリューチェーンの実現を目指し、パートナー企業や国内外のコンソーシアムなどと連携して、「繊維to繊維」のリサイクルを実現する仕組みを構築する。

4月の三大都市圏の平均派遣時給0.3%安の1,504円

人材サービス大手のディップのまとめによると、三大都市圏(関東・東海・関西)の派遣社員の募集時平均時給は、前年同月比5円(0.3%)安の1,504円だった。相対的に時給の低い事務系の案件が増えた結果、全体平均は下がった。
ワクチン接種の問い合わせ業務などの求人が増加し、「事務・オフィス系」は7円(0.5%)高の1,509円となった一方、「WEB・クリエイター系」が120円(6.2%)安となった。

4月の派遣時給 三大都市圏で1.4%高 全7職種で上昇

人材サービス大手のエン・ジャパンの調べによると、4月の派遣社員の募集時平均時給は、三大都市圏(関東・東海・関西)で前年同月比22円(1.4%)高の1,611円だった。
新型コロナ対策の緊急事態宣言がなく、事業活動の正常化に向け事務系や介護系を中心に求人案件が増えた。時給は3カ月連続で全7職種で前年同月を上回った。職種別では「オフィスワーク系」が前年同月比41円(2.6%)高の1,598円だった。ワクチン接種が進み企業の採用意欲が回復している。
「医療・介護系」は41円(3.1%)高の1,360円。感染リスクを抑えるために利用が減っていたデイサービスなどの需要が戻り、介護事業各社で採用が拡大した。

全日空 順次増便7/1から成田-KL線を毎日運航へ 

全日本空輸(ANA)は5月17日、成田空港とマレーシアのクアラルンプール国際空港を結ぶ路線を段階的に増便し、7月1日から10月29日まで毎日運航すると発表した。同路線は現在、成田発を週4便を運航しており、6月13日以降は週5便に増やし、7月1日からは週2便増やし毎日運航する。

マクドナルド ロシア撤退を発表 事業売却へ

米ファストフード大手マクドナルドは5月16日、ロシアのウクライナ侵攻を踏まえ、30年以上展開してきたロシア市場から撤退する方針を発表した。ロシア国内の買い手への事業売却を検討している。
同社は3月から、いち早くロシア国内店舗の営業を停止、約850店すべてを一時閉鎖していた。