大林組とパナソニック 建設作業員の顔認証統合IDで実証

大林組(本社:東京都港区)と、パナソニックコネクト(本社:東京都中央区)は5月13日、共同で建設作業員への多様なサービス提供に向けた顔認証を活用した統合IDプラットフォームの構築に着手し、通勤時のシャトルバスへの乗降確認や入退場時のセキュリティチェックなどを想定した顔認証の実証実験を実施したと発表した。
今回の実証実験は2025年の大阪・関西万博に向けて、本格化する夢洲における建設工事を想定したもので、顔認証の確実性とスムーズさを実験した結果、サービスの提供による利便性や快適性が向上できることを確認した。
このプラットフォームに顔画像情報と本人情報をID連携することで、顔認証であらゆるサービスが利用できるようになる。

紀伊國屋書店 バンコク店を5/26 面積倍増しオープン

紀伊國屋書店(本社:東京都目黒区)は5月12日、タイ・バンコク店の売場面積を倍増し、5月26日に新装オープンすると発表した。
同店は1992年に開店して以来30年、バンコクを代表するショッピングモール、セントラルワールドで多くの顧客に支持され成長してきた。
今回売場面積を700坪へ倍増した。新バンコク店は、メインフロアではタイ最大級の品揃えとなるタイ書売場を開設し、15万タイトル以上の幅広いジャンルの書籍を取り揃える。メインフロアから独立したコミック売場では、日本語、英語、タイ語のコミックを一堂に取り揃え、アニメ関連グッズもあわせた専門売場をつくった。

スズキ 1,800億円投じインド新工場 25年に25万台稼働

スズキの子会社でインド自動車最大手のマルチ・スズキは5月13日、インド・ハリヤナ州に新工場を建設すると発表した。第1弾として1,100億ルピー(約1,800億円)を投じて、2025年に生産能力25万台の工場として稼働する。追加投資で、さらに周辺で工場を増やす計画。
スズキは現在、ハリヤナ州に2工場とグジャラート州に1工場の四輪工場を保有。今回の工場新設分を加えるとインドの四輪生産能力は、現在の225万台から250万台に増える見通し。このほかに同社は3月、2025年以降の稼働を目指してグジャラート州での電気自動車(EV)や電池生産に1,044億円の投資計画も発表している。

大和ハウス 大阪マルビル建て替えへ 30年春完成

大和ハウス工業(本社:大阪市北区)は5月13日、大阪・梅田のシンボルとして長年親しまれてきた「大阪マルビル」を、2023年夏から建て替え工事を始めると発表した。1976年の建設から50年近くが経過し老朽化が進んでいるためで、2030年春竣工を見込んでいる。
大阪マルビルはJR大阪駅前にある地上30階建て、高さ123mのビルで、直径30mの丸い筒形のユニークな形から大阪駅前の格好のランドマークとなっていた。
新しいビルのデザインは現在検討中だが、これまでより高層になるほか、大型の多目的ホールを設けて、賑わいや文化交流の場にしていくとしている。

CKD インド・ラジャスタン州に初の生産拠点

各種製造業種の工場操業に必要な機器を手掛けるCKD(本社:愛知県小牧市)は5月11日、インド・ラジャスタン州のニムラナ工業団地に工場を建設すると発表した。建設費用は約8億円。2022年10月に着工し、2023年度の稼働を予定。
これまでインドに、完全子会社CKDインディア(所在地:ハリヤナ州グルガオン)が運営する販売拠点はあったが、生産拠点を開設するのは初めて。
新工場の敷地面積は約1万4,600㎡、延床面積は約8,500㎡。工場の生産ラインに必要な空気圧機器や液体制御機器などコンポーネント製品の量産工場として拡充を図っていく。

すかいらーくHD マレーシアに「しゃぶ葉」3号店

すかいらーくホールディングス(本社:東京都武蔵野市)は5月11日、マレーシア・クアラルンプールの商業施設「ららぽーと ブキッ・ビンタン シティセンター」に「しゃぶ葉」3号店を同日グランドオープンすると発表した。3号店の営業時間は10時~22時(当面は12時~21時)、席数は160席(うちテラス席40席)。
しゃぶ葉は、日本国内に276店舗展開しているほか、台湾に29店舗、米国に1店舗出店し、同社の海外展開における柱となる業態。牛肉、豚肉、鶏肉と新鮮野菜のしゃぶしゃぶ食べ放題専門業態だ。

オンキョー 破産手続きの開始決定 負債総額31億円

オーディオメーカーのオンキョーホームエンターテイメント(本社:大阪府東大阪市)は5月13日、資金繰りに行き詰まり経営破綻し、大阪地裁から破産手続きの開始決定を受けた。負債総額は約31億5,000万円。
同社は1946年創業。高品質の音響機器メーカーとしてファンの支持を得ていた。2019年度、2020年度の決算で2期連続の債務超過に陥り、2021年8月に上場廃止に追い込まれていた。

スバル 国内初のEV工場 27年以降の稼働を目指す

SUBARU(スバル)は5月12日、日本国内で電気自動車(EV)の工場を新設すると発表した。2020年代半ばから群馬製作所の矢島工場でEVの生産に着手、2027年以降の稼働を目指す。国内で同社のEV工場の新設計画が明らかになるのは初めて。スバルは他社に比べてガソリン車の比率が高く、電動車へのシフトは遅れている。

ダイハツ 5工場最大4日間停止へ 上海封鎖の影響で

ダイハツ工業(本社:大阪府池田市)は5月13日、中国・上海市のロックダウン(都市封鎖)の影響で部品供給が滞っているため5月中、5工場で最大4日間の稼働を停止すると発表した。
本社工場のほか、滋賀第2工場(所在地:滋賀県竜王町)、子会社、ダイハツ九州の大分第1工場(所在地:大分県中津市)は16日から19日の4日間、ダイハツ九州の大分第2工場は16日と17日の2日間それぞれ稼働停止する。京都工場(所在地:京都府大山崎町)は18日と19日の2日間、夜間の稼働を取り止める。これによる減産台数は公表していないが、納期が遅れる可能性があるとしている。

経営統合 関西フードマーケット初決算 83億円黒字

今年2月、関西スーパーとイズミヤ、阪急オアシスの3つの屋号のスーパーを傘下に持つ、経営統合で誕生した「関西フードマーケット」が5月11日、今年3月までの1年間の決算を発表した。売上高は2,842億円、最終的な利益は83億円の黒字となった。
今期の業績見通しについて、売上高3,840億円、最終利益は38億円を見込む。同社の林勝克社長は、経営統合が出てくるにはもう少し時間がかかる。効果的な運営を進め、2年後には現在は止めている新規出店も考えていきたいとしている。
こうした一方で、資本金を現在の98億円余から1億円に大幅に減らす「減資」を行う方針。取り崩した資金を株主への配当などに充てるとしている。資本金が1億円以下になると、中小企業と見なされ、法人税が軽減されるなど、税制上の優遇措置をを受けられるようになる。

阪急阪神不とCRE ベトナム4棟目物流倉庫が竣工

阪急阪神不動産(本社:大阪市北区)とシーアールイー(本社:東京都港区、以下、CRE)は5月9日、ベトナム北部で開発を進めてきたVSIPハイズオン工業団地内の物流倉庫「Semcorp(セムコープ)ロジスティクスパーク(ハイズオン) 」が4月24日に竣工したと発表した。地上1階建て、敷地面積は約2万8,200㎡、賃貸面積は約1万3,200㎡。
両社は、シンガポールのSembcorp Development Ltd.(セムコープ デベロップメント社)と共同でSemcorp Infra Services Pte.Ltd.(セムコープ インフラ サービス社)に出資し、ベトナムにおける物流倉庫の開発・運営に取り組んでいる。
今回の竣工した物流倉庫はハイフォン市の3棟に次いで4棟目となり、総賃貸面積は約5万6,000㎡となる。

ユーグレナ WFPと2回目の事業連携 難民支援で

ユーグレナ(本社:東京都港区)は5月11日、euglena GG Ltd.(本社:バングラデシュ・ダッカ、以下、グラミンユーグレナ社)とともに、国際連合世界食糧計画(以下、WFP)と、2回目となる事業連携に関する契約を5月10日付で締結したと発表した。
バングラデシュで行う緑豆(りょくとう)栽培事業を通じて、バングラデシュの小規模農家の所得向上支援、および難民キャンプに避難しているロヒンギャ難民への食糧支援を加速させる。また、新たに難民キャンプ周辺住民への雇用創出に取り組む。

日医工 事業再生ADR申請 再建へ融資枠確保

大手ジェネリック医薬品(後発薬)メーカーの日医工(本社:富山市)は5月13日、私的整理の一種、「事業再生ADR」を申請し受理されたと発表した。
日医工によると、メインバンクの三井住友銀行から十分な融資枠を確保しているとし、ファンドから最大200億円の出資に関する基本合意書を締結しているという。
同社の2022年3月期の連結業績は売上高1,790億6,000万円(前期比4.9%減)、営業利益1,099億7,000万円の赤字、当期純利益は1,048億7,400万円の赤字だった。同期末時点の借入金は1,626億3,100万円。赤字は2期連続。
日医工は、富山第一工場での品質不正が発覚。これを受け、2021年3月に富山県から約1カ月間の操業停止処分を受けていた。また、北米事業での減損損失の計上などで赤字が拡大していた。

メルカリ インド・ベンガルールに技術開発拠点

フリマアプリのメルカリは5月11日、インド・ベンガルール市に技術開発拠点「Mercari India Private Limited(仮称)」を設立すると発表した。2022年6月ごろ設立の予定。日本とインドを横断した組織づくりを行うことで、「グローバルテックカンパニー」の実現に向けたメルカリの成長を加速していく。

NX 中国各地から欧州向けに複合輸送サービス開始

NIPPON EXPRESSホールディングスは5月11日、グループ会社、NX国際物流(中国)有限公司(以下、NX中国)が、中国各地から欧州向けに、カスピ海を経由する新たな複合輸送サービスを4月1日から開始したと発表した。
中国各地からカザフスタン・アクタウまで鉄道で輸送し、アクタウからは船舶を利用しアゼルバイジャン・バクーまでカスピ海を海上輸送。バクーからトルコ・イスタンブールまで鉄道で輸送後、EU側の鉄道、またトラックに積み替え欧州各地へ繋ぐ複合輸送サービス。中国・西安からデュイスブルクまでおよそ50~55日で輸送する。サービス頻度は週1便。

マツキヨココカラ&カンパニー 香港第1号店オープン

マツキヨココカラ&カンパニー(本社:東京都文京区)は5月11日、香港・九龍地区観塘の商業施設に第1号店「マツモトキヨシapm観塘(クントン)店」をオープンしたと発表した。
美と健康の分野でアジアNo.1を目標に掲げる同社の、タイ・台湾・トトムに次ぐ出店となる。売場面積は約360㎡。医薬品、健康食品、化粧品、衛生商品、日用品、食品を取り扱う。

セグウェイ 公道を走れる電動キックボード発売

セグウェイジャパンは5月10日、公道を走行するための保安器具を備えた電動キックボード「Max Plus公道仕様版」の販売を開始した。シェアリング事業者に向けた専用モデルで、管理ソフトウェアなどと合わせて販売する。
世界累計1,000万台を販売したSegway-Ninebot(セグウェイ・ナインボット)グループの「Max Plus」に日本の公道を走るための改良を加えたモデル。
ボディサイズは全長1200×全幅670×全高1200mm、重量は28.5kg。最高速度は時速20km未満。約4時間の充電で約50km走行できる。

BYDジャパン 公共交通の電動化推進へEVバス開発

中国のBYD(比亜迪)の日本法人ビーワイディージャパン(本社:横浜市神奈川区、以下、BYDジャパン)は5月10日、日本市場向けの小型電気バス「J6(ジェイシックス)」と大型電気バス「K8(ケーエイト)」の新型車両を開発したと発表した、同日より予約受付を開始し、2023年末に納車を開始する計画。
これら2種の新型電気バスには、BYDの新型バッテリー「ブレードバッテリー」を搭載。J6は約220km、K8は約270kmまで航続距離を伸ばすことが可能になったとしている。