ピーチ・アビエーション 初の自社育成パイロット乗務へ

格安航空会社(LCC)のピーチ・アビエーション(所在地:大阪府田尻町)は1月29日、自社のパイロット育成制度を利用した訓練生4人が副操縦士の昇格試験に合格したと発表した。国内のLCCでパイロットを自社育成するするのは初めてで、この1期生は2月から乗務を始める。順調にスキルアップできれば、最短6年で機長へ昇格できるという。
LCC会社はパイロットについては、一定のキャリのある人材を中途採用で確保するのが通例。しかし、”2030年問題”と指摘される航空業界の人材不足を見据え、同社は2018年に「パイロットチャレンジ制度」を創設。自社育成に取り組んでいる。

香港高裁 中国恒大集団に”清算”命令 香港市場で取引停止

香港の高等裁判所にあたる高等法院は1月29日、経営再建中の不動産大手、中国恒大集団に対し、債権を法的に整理し会社を清算するよう命じた。今回の決定が中国本土にある中国恒大集団の資産に影響を与えるかどうかは不透明という。
香港市場で中国恒大集団の株価が急落したため、香港証券取引所は中国恒大集団と傘下の2社の株式取引を停止した。

ヤマト運輸 能登地震被災者を無償で最大6カ月見守り

ヤマト運輸(本社:東京都中央区)は1月29日、能登半島地震で被災した人を対象に同日から最大6カ月間「クロネコ見守りサービス ハローライト訪問プラン」の無償提供を開始すると発表した。令和6年能登半島地震の罹災証明書を持っている人が対象。受付期間は1月29日10時〜6月30日18時まで。申しもみは本人はじめ家族・親族なども可能。孤立しやすい一人暮らしの人や、高齢者など見守りを必要としている人で、見守りたい家族に安心を届ける。

Air Japan 4/26より成田ーシンガポール線を開設 3路線目

ANAグループの新ブランドAir Japanは1月26日、4月26日より成田ーシンガポール線に就航すると発表した。新生Air Japanとして3つ目の就航地点となる。片道運賃を最低価格1万7,500円に設定、幅広い選択肢を提供する。
Air Japanは2月から就航する成田ーバンコク線を、4月から毎日運航するほか、成田ーソウル(仁川)線も4月29日より毎日運航に増便する。

Uber 4月よりタクシー会社によるライドシェアへ参画

Uber Japanは1月26日、タクシー会社と協議し4月より、タクシー会社によるライドシェアへ参画すると発表した。これは2023年12月に政府が発表した、2024年4月より移動の足が不足する地域、時間・時期に、タクシー会社が管理し、地域の自家用車・ドライバーを活用し、運送サービスを提供することができるようになることを受けたもの。Uber Japanは複数の提携タクシー会社とともに、約70カ国で利用されているUberアプリを用い、全国に展開するとしている。

UR都市機構 インドネシアのMITJ公社と協力覚書を更新

独立行政法人都市再生機構(以下、UR都市機構)は1月26日、インドネシアのジャカルタ首都圏交通統合公社(以下、MITJ公社)と25日、ジャカルタ首都圏における公共交通指向型開発(以下、TOD)プロジェクトの実現に向けて、相互協力する覚書を更新したと発表した。協力期間は2年間。この覚書に基づく連携を通じて引き続きジャカルタ首都圏におけるTODプロジェクトへの日本企業の参画機会創出を図っていく。

関西新築マンション 23年平均価格0.7%上昇の4,666万円

不動産経済研究所のまとめによると、関西2府4県で発売された新築マンションの2023年平均価格は、前年から0.7%上昇し4,666万円だった。前年比で平均価格が上昇するのは6年連続で、1991年に記録した5,552万円以来の高水準となった。今年も建設資材の高騰などから価格の上昇は続くとみている。

23年世界粗鋼生産量ほぼ横ばいの18億8,820万トン

世界鉄鋼協会のまとめによると、2023年の世界粗鋼生産量(速報値)は前年比ほぼ横ばいの18億8,820万トンだった。世界2位の生産国インドでインフラ向けの鋼材販売が好調だったが、3位の日本で建設向け需要が落ち込んだ。主要国の生産状況をみると、最大生産国の中国は前年比0.1%増の10億1,910万トンにとどまった。インドは同11.8%増の1億4,020万トン。これに対し、日本は同2.5%減の8,700万トンだった。

ホンダ・GM合弁会社 燃料電池の生産開始 製造コスト1/3

ホンダは(本社:東京都港区)は1月25日、米ゼネラル・モーターズ(GM)と折半出資し、米国ミシガン州に設立した合弁会社、フューエルセルシステムマニュファクチャリング(FCSM)が、燃料電池システムの生産を始めたと発表した。従来の燃料電池に比べて製造コストを3分の1に抑え、燃料電池車(FCV)はじめ、建設機械や非常用の発電用途などに販売する。燃焼時に二酸化炭素(CO2)を排出しない水素を使った電力源を幅広い用途に広げる。

NTTデータザム 製造業向け大型金属3Dプリンター販売へ

NTTデータザムテクノロジーズ(本社:東京都港区)は1月24日、製造業向けの大型金属3Dプリンター、AMCM M 8Kを2024年内に販売開始すると発表した。これはs世界最大クラス、800✕800✕1,200mmサイズの部品の造形を狩野とするだけでなく、1KWレーザー8本搭載することで造形時間を短縮し、生産性を劇的に向上させる。また、顧客ごとの用途に適した造形可能サイズや光学系を自由に組み合わせることが可能で、ニーズに合わせたカスタマイズ装置を活用することでユーザーは市場での競争力を高められるという。

ゼンリン EV充電スタンドの「満車・空車情報」提供開始

ゼンリン(本社:福岡県北九州市)は1月24日、EV(電気自動車)充電スタンドの満車・空車状況をリアルタイムで確認できる「満空情報」の提供を開始したと発表した。第一弾として、エネゲート、BIPROGYの2社が保有する約4,800口(2023年12月末時点)のEV充電スタンドの利用状況を自動車メーカーやナビメーカー、EV関連サービス事業者向けに順次提供開始する。なお対象となる充電ネットワーク事業所は今後順次追加していく予定。

三菱地所 タイで高層ビル「One City Centre」全面開業

三菱地所は1月24日、タイ・バンコクCBDのセントラル・ルンピニエリアで、2019年よりタイの大手デベロッパー、Raimon Land Pnblic Company Limited(以下、RML社)と共同で進めてきた大規模複合オフィスビル開発計画「One City Centre」が2023年3月に竣工し同日、グランドオープンしたと発表した。総事業費は約88億タイバーツ(約361億円)。高さ276mのタイ国内最高層のオフィスビルとなる。
One City Centreはオフィス棟(地上61階建て)、商業棟(地上3階建て)の2棟からなる総貸付面積約6万1,000㎡で、日系企業が手掛けたタイにおけるオフィス開発物件として過去最大規模。

農研機構など 水田用自動抑草ロボの抑草効果を実証

農研機構、有機米デザイン、東京農工大、井関農機は1月23日、全国36カ所で行った水田用自動抑草ロボット「アイガモロボ」の抑草効果を確認する実証実験の結果を発表した。雑草の発生量が水稲の収量に影響を及ぼさない程度に抑えられることを確認した。また、アイガモロボの導入により、導入しない場合と比べて収量は平均10%増加し、機械除草の回数が58%減少、水稲有機栽培における省力的な雑草除去技術としての活用が期待される。

三井住友銀 フィリピン PEZA, RCBCとの業務提携で覚書

三井住友銀行は1月23日、フィリピン経済区庁(所在地:マニラ、以下、PEZA)およびフィリピン商業銀行、Rizai Commercial Banking Corporation(所在地:マニラ、以下、RCBC)との間で、フィリピンへの海外直接投資促進等への協力に関する業務提携の覚書を同日締結したと発表した。
PEZAはフィリピン貿易産業省に属し、外国企業の投資申請にかかる受付・相談等の役割を担っている政府機関の一つ。RCBCは2023年7月に三井住友銀行が20.00%の株式を取得後、同行のフィリピン全土にわたる支店ネットワークを活用した幅広い金融サービスの提供を通じ、フィリピンでの事業拡大を目指す同行の取引先企業へのサポート体制を構築している。

日本特殊陶業ドローン活用の整備工場への部品配送で実証

Niterraグループ、日本特殊陶業(本社:名古屋市東区)は1月23日、フタバ(本社:熊本市)とTOMPLA(本社:新潟市)とともに1月15〜18日、熊本県御船町で自動車整備業界が抱える課題の解決とカーユーザーの利便性向上の可能性確認を目的として、自動車整備工場への部品配送をドローンで行う自動車整備業界初の実証実験を実施したと発表した。
自動車補修部品のサプライチェーンが抱える課題に向き合い、今後さらなる技術革新が期待されているドローンを活用し、一人の操縦士が複数のドローンを操作することで、少ない人員による安価なドローン配送システムをつくりあげること、また渋滞や地形に影響されない直線飛行によるスピーディーな自動車修理実現に挑戦していく。

パナソニック ベトナム工場新棟の本格稼働開始 能力1.8倍

パナソニックエレクトリックワークスは1月23日、ベトナム有限会社(本社所在地:ビンズオン省VSIPⅡ-アネックス工業団地)が、配線器具やブレーカを生産している工場内に建設した新棟を同日より本格稼働を開始すると発表した。新棟の延床面積は1万941㎡。既存建屋1万6,960㎡と合わせ2万7,901㎡となり、約1.6倍へ増床する。
これに併せて既存棟を含めた生産ラインを最適化し、製造から出荷までのリードタイムを短縮している。さらに日本で培った自動化技術の導入を加速させ、2025年までに自動化率を現在の2倍に引き上げていく見込み。これにより、生産能力を2022年の約1.8倍に強化していくことで、市場への対応力強化を図る。

みずほ銀行 フィリピンのBPIと業務協力協定を再締結

みずほ銀行は1月23日、フィリピンの大手銀行バンク・オブ・ザ・フィリピン・アイランズ(以下、BPI)との間で業務協力協定を締結したと発表した。同協定は2012年にみずほ銀行がBPIとの間で提携した業務協力協定の内容を拡充し、再締結したもの。
両行は地場通貨サービス、地場パートナー・地場販売先の紹介、現地債権市場育成にかかる相互協力などで連携してきたが、今回これらに加えM&A、アセットマネジメント、人材交流、ESGといったテーマを協力分野に追加することで「、より複雑化・多様化する取引先のニーズに対応していく。「

ダイハツ 基準適合確認の2車種 2月中旬生産開始を検討

ダイハツ工業(本社:大阪府池田市)が先週、国土交通省が基準適合を確認した商用車の2車種について、2月中旬の生産再開を目指す方向で具体的な検討に入ったことが分かった。生産再開の検討に入ったのは京都工場(所在地:京都府大山崎町)で生産する、トヨタ自動車が販売する「プロボックス」など2車種。

日機装 eVTOL用CFRP部品をJoby Aviationへ初出荷

日機装(本社:東京都渋谷区)は1月22日、連結子会社の宮崎日機装が運営する宮崎工場から米国のJoby Aviation社(以下、Joby社)へ、eVTOL(電動垂直離着陸機=空飛ぶクルマ)に使用される部品を初出荷したと発表した。Joby社は2025年のeVTOLの商業運航の開始を予定している。
日機装は2021年にJoby社が開発を進めているeVTOLの構成部品のサプライヤーに選出され、技術交流を重ね、出荷に向け準備を進めてきた。今回初出荷した部品はCFRP(炭素繊維強化プラスチック)製の構造部品。
日機装は、世界シェアが9割を超えるジェットエンジン用ナセル部品「カスケード」を中心に、CFRP製の航空部品を40年以上にわたって設計、量産している。

岩谷産業 福島水素混合LPガス導管供給事業がNEDOに採択

岩谷産業は1月22日、相馬ガスホールディングス(本社:福島県南相馬市)、相馬ガス(本社:福島県南相馬市)と共同で、南相馬市の集合住宅80戸を対象に進めている水素混合LPガス導管供給実証事業が、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「水素社会構築技術開発事業/地域水素利活用技術開発/地域モデル構築技術開発」に採択されたと発表した。
同実証事業は、相馬ガスが供給しているLPガス事業エリアに使用可能な割合で水素を混合させて同感供給するもの。水素混合LPガスの供給は2025年1月までに開始を予定。助成事業期間は2026年3月まで。この事業での供給実績や得られた知見を通し、水素LP混合ガス事業の他の国内エリアへの拡大に向けた検討を行う。