住友商事 フランス,ベトナムで洋上風力発電事業推進

住友商事は9月1日、フランスおよびベトナムで新たな洋上風力発電プロジェクトの開発に取り組むと発表した。
洋上風力発電は欧州を中心に導入が進んでおり、同社はすでに欧州域内の複数の事業・開発に参画しているが、今回は浮体式洋上風力発電の新たな技術への挑戦や、東南アジア等への参画と地域拡大により、さらなる洋上風力発電プロジェクトの開発に取り組む。
同社は再生可能エネルギーについて、2030年までに3GW以上の供給拡大を中期目標に掲げており、この一環。

CCC 中国・成都市にTSUTAYA BOOKSTOREオープン

カルチュア・コンビニエンス・クラブ(以下、CCC)とその子会社、蔦屋投資(上海)有限公司は8月31日、仁恒置地(成都)有限公司とフランチャイズ契約を結び、四川省初のTSUTAYA BOOKSTOREとして、省都・成都市に同日、『TSUTAYA BOOKSTORE 成都仁恒置地広場店』をオープンしたと発表した。
場所は成都市中心部のCBDエリアに位置する商業施設「仁恒置地広場」の1、2階。店舗面積は約1,600㎡。取扱商品は書籍・雑誌(日文書、洋書、中文書)、雑貨・文具・カフェ等。営業時間は10時〜22時。

岩谷産業 大林組と液化水素の冷熱使用の空調開発へ

岩谷産業(東京本社:東京都港区、大阪本社:大阪市中央区)は8月31日、大林組(本社:東京都港区)と共同で液化水素の冷熱を使った空調の開発を始めると発表した。今年度から兵庫県尼崎市内の岩谷産業の研究所で熱交換器の開発を始める。
超低温の液化水素(−253℃)を気化する際に生まれる冷熱を熱交換器で集め、空気や水を冷やすのに使う。水素ステーションや研究所などへの導入を想定し、2024年度の実用化を目指す。両社はこれまで水素施設の設計、施工に携わった実績があり、液化水素の大量供給時代を見据え、冷熱利用の実用化を目指す。

三菱重工 シンガポール初の水素焚き大規模発電所

三菱重工業(本社:東京都千代田区)は8月31日、グループの三菱パワーアジア・パシフィックが、シンガポールのエンジニアリング会社、ジュロン・エンジニアリング社とのコンソーシアムにより、ケッペル社との間でシンガポール南西部のジュロン島サクラ地区に60万KWの最新鋭ガスタービン・コンバインドサイクル(GTCC)発電所を建設するEPC(設計・調達・建設)契約を締結したと発表した。
同発電所は、30%の水素を含む燃料で運転できるよう設計され、水素の専焼発電にも対応できる機能を備える、シンガポール初の水素による大規模発電所となる。

日揮HD タイでAGCのプラント設備増強Pを受注

日揮ホールディングス(本社:横浜市西区)は8月31日、海外EPC事業会社、日揮グローバルとタイのGCメンテナンス&エンジニアリング会社がコンソーシアムを形成し、AGCのクロール・アルカリ事業会社、AGC Vinythai Public Company Limited(所在地:タイ・ラヨーン県マプタプット工業団地)向けVCM(塩化ビニル)、PVC(ポリ塩化ビニル)の生産能力増強プロジェクトを受注したと発表した。受注金額は非公表。それぞれ年産40万トンのVCM、PVCの生産設備およびその付帯設備を増設する。

三井不 インドネシアで全808戸の分譲住宅事業に参画

三井不動産(本社:東京都中央区)は8月31日、インドネシア西ジャワ州ブカシ県の分譲住宅事業「ジャパべカスポーツシティ」内の3区画へ参画すると発表した。約8.5haの広大な敷地に計808戸(戸建住宅622戸、ショップハウス186戸)を建設する。
シンガポールの三井不動産アジアを通じ、現地大手デベロッパー、ジャパべカ社の100%子会社、グラハブアナ社(GBC社)と共同で事業を推進する。

スズキ インドで政府関係機関とバイオガス実証事業

スズキ(本社:静岡県浜松市)は8月31日、インドの政府関係機関の全国酪農開発機構(NDDB)とバイオガス実証事業を実施することで合意し、覚書を締結したと発表した。スズキとNDDBは合弁会社の設立も視野に、将来のバイオバス事業化に向けた取り組みと、その普及可能性の実証を行う。具体的には、牛のふん尿に含まれるメタンから自動車燃料を精製する。スズキがバイオガス関連事業に取り組むのは今回が初めて。

22年コメ作況 11都府県「やや良」11県「やや不良」

農林水産省は8月31日、秋に収穫する新米の15日時点の2022年産米の作柄概況を発表した。宮城、茨城など11都府県が「やや良」、新潟、北海道、福島など24道府県が「平年並み」だった。秋田、青森など11県は「やや不良」となった。「良」の都道府県はなかった。
作柄概況は10アール当たり収量を平年と比べ99〜101%を「平年並み」、102〜105%を「やや良」、95〜98%を「やや不良」としている。

ニプロ タイ・チェンマイに営業所開設 地域密着網

ニプロ(本社:大阪市北区)は8月31日、連結子会社のニプロセールスタイランド(本社:タイ・バンコク)が、タイ・チェンマイに営業所を開設したと発表した。地域に密着したきめ細かいサービスを提供することにより、医療現場のニーズに迅速に応え、ニプロブランドの向上を図る。7月25日より営業活動を開始している。

イーレックスなど台湾の漁電共生型太陽光事業に参画

イーレックス(本社:東京都中央区)など5社は8月31日、台湾での漁電共生型太陽光発電事業検討のため、共同出資していた台湾法人、鼎龍能源科技有限公司(本社:台湾)の事業計画地が、政府の特区認定を得たと発表した。
同事業に参画するのはイーレックスのほか、九電工(本社:福岡市)の台湾法人、九連環境開発股份有限公司、JA三井リース(本社:東京都中央区)、中央日本土地建物(本社:東京都千代田区)、マニエスグループの台湾法人、瑪尼斯投資股份有限公司(本社:台湾)の各社。
台湾政府は、2030年までに30GWの太陽光発電を導入する目標を掲げており、養殖池の上に太陽光パネルを設置し、漁業と発電事業の共生を図る「漁電共生型」を新たな太陽光発電の手法と捉え、2025年までに同手法で4GWの導入を目指すことを政策としている。

三井化学 シンガポールの廃食用油メーカーに出資

三井化学(本社:東京都港区)は8月31日、バイオマス化学品・プラスチックの原料となる廃食用油で東南アジア・中国地域最大級の集荷・販売会社、Apeiron AgroCommodities Pte.Ltd.(アペイロン、アグロコモディティ、本社:シンガポール)へ6月に出資したと発表した。今回の出資により、三井化学は拡大するバイオマス化学品・プラスチック製品の需要に対応するため、バイオマス原料の調達拡大を図っていく。

日新電機 ベトナムの生産能力1.4倍に拡大,業容拡大へ

日新電機(本社:京都市右京区)は8月29日、グループ会社で装置部品の受託生産を手掛ける日新電機ベトナム(所在地:ベトナム・バクニン省)が、旺盛な需要増に応えるため、生産エリアの拡大と加工設備の追加導入を2023年9月に完了し、生産能力を2020年度に比べ1.4倍に拡大すると発表した。これにより、2023年度の売上高は2021年度比2.5倍の4,000万ドル(約55億円)を目指す。
半導体装置業界のほか、再生可能エネルギー関連や電気自動車関連など脱炭素社会の実現に向けた関連製品の需要増に対応する。
日新電機ベトナムは2019年に4億5,000万円を投じ、生産能力をそれまでの1.3倍に増強している。その後も半導体業界を中心に需要が増加、工場はフル稼働生産が続いており、今回新たに工場の拡張、設備の増強を進めるもの。

トヨタ 日米で7,300億円投じEV向け電池生産強化

トヨタ自動車は8月31日、日米で電気自動車(EV)向け電池生産に最大7,300億円(約56億ドル)を投資すると発表した。2024〜2026年の生産開始を目指す。今回の投資で最大40GWhの年間生産能力の増強を目指す。日本国内の工場に4,000億円、米国の工場に3,250億円を追加投資する。投資先に国内外の5カ所を予定。

三井化学 シンガポールのエラストマープラント新設

三井化学(本社:東京都港区)は8月30日、シンガポールの完全子会社、三井エラストマーズシンガポール(MELS)を通じ、自動車用部品に使われる高性能エラストマー「タフマー(R)」のプラントを新設すると発表した。投資額は公表していない。
既存設備の年間生産能力は22万5,000トンで、今回新たに同12万トンを新設する。2024年度中に完工する予定。

ダイキン 中国・恵州市に300億円投じ空調新工場

ダイキン工業(本社:大阪市北区)は8月30日、中国広東省恵州市に空調の新工場を建設すると発表した。投資額は約300億円。2024年10月に稼働し、中国国内の家庭用空調を増産する。
今年10月をめどに恵州市に新工場の運営を担う大金空調(恵州)を設立する。資本金は17億5,000万人民元(約350億円)で、ダイキン工業の中国法人が全額出資する。

ハウステンボスの売却発表 HISなど総額1,000億円規模

エイチ・アイ・エス(HIS)は8月30日、全体の66.7%を出資する連結子会社、テーマパク「ハウステンボス」(所在地:長崎県佐世保市)の全株式を、香港拠点の投資ファンドPAG系の特別目的会社に売却すると発表した。九州電力、西部ガス、九電工、JR九州、西鉄など地元企業の持ち株と合わせた売却総額は1,000億円規模となる。

オリエンタル酵母 インド子会社がイースト工場稼働

日清製粉グループのオリエンタル酵母工業(本社:東京都板橋区)は8月30日、インド子会社Oriental Yeast India Pvt.Ltd.(以下、OY India)で建設を進めていたイースト工場(所在地:インド・マハラシュトラ州)が完成し、8月より稼働を開始したと発表した。同工場の生産能力は日量100トン(生イーストベース)。工場敷地面積は約15万6,262㎡。

7月PC国内出荷台数6.1%減の55.2万台 16カ月連続減

電子情報技術産業協会(JEITA)は8月30日、7月のパソコン(PC)国内出荷台数が前年同月比6.1%減の55万2,000台だったと発表した。新型コロナウイルス禍の巣ごもり需要の反動が長引き、16カ月連続で前年同月に比べ減少した。
機種別にみると、ノートPCが6.9%減の46万1,000台、デスクトップ型は1.8%減の9万1,000台だった。PC出荷額は21.6%増の651億円と2カ月連続の増となった。