SUBARU(スバル)とトヨタ自動車は5月14日、2026年末までにラインアップするバッテリーEV4車種を相互供給すると発表した。この方針に沿って、スバルの矢島工場で生産されたSUVはトヨタ自動車にも、トヨタ自動車の米国工場で生産されたSUVはスバルにも、それぞれ供給する。
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ミネベアミツミ カンボジアで第二工場 太陽光発電で覚書
ミネベアミツミ(本社:長野県北佐久郡)は5月10日、カンボジアに第二工場を建設するための用地を確保するためプルサット州クラコー地区に約50万ha(約50万㎡)の土地賃貸契約を締結したと発表した。新工場用地は同国の首都プノンペンの北西約170kmの立地。2025年3月期中に一部建設着工し、2027年3月期中に一部稼働開始する計画。
また、同社は同国内の既存工場および将来の工場拡張時に必要となる電力の全量を再生可能エネルギーで対応する計画。これに沿って現地の政府認定電力事業者SchneiTcc社と協働で、新工場予定地で50メガワット(MW)規模の太陽光発電事業を2026年3月期中に操業開始する旨の覚書を、同国鉱業エネルギー省と締結している。太陽光発電は2026年1月までに開始する予定。これにより、新工場も含め同国における同社の工場で必要となる電力の全量を自社で発電した電力に由来する100%再生可能エネルギー化が可能となる。
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エア・ウォーター 家畜糞尿由来「バイオメタン」商用利用
エア・ウォーター(本社:大阪市中央区)は5月10日、LNG(液化天然ガス)の代替燃料となる家畜糞(ふん)尿由来の「バイオメタン」の製造から販売に至るサプライチェーンを確立し、同日よりボイラー燃料として利用する、よつ葉乳業の十勝主管工場へ納入開始したと発表した。このバイオメタンの製品純度はメタン(CH4)99.9%以上、製造能力は年間360トン。LNGタンクローリーで供給する。
同社はこれまで環境省の実証事業により、北海道十勝地方で家畜ふん尿由来のバイオガスに含まれるメタン分を分離・液化し、LNGの代替燃料として脱炭素を推進する顧客へ供給する、一連のサプライチェーンモデルの構築と実証を進めてきた。この実証事業が終了した本年度より、この取り組みを商用化することになった。家畜ふん尿由来のバイオメタンを新たなエネルギー製品として製造・販売する取り組みは、国内唯一の事例となる。
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電源開発 30年までに石炭火力発電所5基休廃止を発表
電源開発(Jパワー、本店:東京都中央区)は5月9日、2030年までに国内で運転する石炭火力発電所5基を休廃止すると発表した。5基の発電容量は計2,700メガ(メガは100万)ワットに上り、同社の国内火力発電の3割にあたる。残る発電所は脱炭素燃料との混焼や、石炭由来の水素を燃料にする石炭ガス化複合発電(IGCC)に転換する。
休廃止対象発電所は高砂火力発電所1,2号機(所在地:兵庫県高砂市)、松島火力1号機(同長崎県西海市)、竹原火力3号機(同広島県竹原市)、松浦火力1号機(同長崎県松浦市)。
同社が発電所ごとの休廃止計画を明らかにするのは初めて。世界的に脱炭素の圧力が強まる中、構造転換を急ぐ。
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東京ガス 王子製紙苫小牧工場で純国産e-メタン製造検討
東京ガスと東京ガスエンジニアリングソリューションズ(以下、TGES)は5月9日、王子製紙苫小牧工場における再生可能エネルギー(以下、再エネ)由来のグリーン水素と回収したCO2によるe-メタン製造に向けた共同研究を開始することで合意したと発表した。
e-メタンは、排気ガス等から回収したCO2と再エネ由来の電力(以下、再エネ電力)による電気分解で生成した水素の合成によってつくられる。燃焼してもCO2排出量が実質ゼロとなるエネルギー。
再エネ電力は、既存の水力発電設備や今後設置を検討する太陽光発電設備により発電し、CO2はパルプ製造工程で副生される黒液を燃料とする黒駅回収ボイラから、カーボンニュートラルな燃料由来のCO2として分離・回収する。
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ホンダ インド・ベンガルールに二輪車の研究開発拠点
ホンダは5月9日、インドにおける二輪車の研究開発を担うホンダアールアンドディー(インディア)プライベート・リミテッド(本社:インド・ハリヤナ州)が、カルナタカ州ベンガルールに研究開発拠点「ソリューション・アールアンドディ・センター」を新たに開設したと発表した。
同センターは”インドのシリコンバレー”と呼ばれるベンガルールで、研究開発企業の技術やアイデアを取り入れ”共創”するオープンイノベーションで、モビリティの先端技術をより早く電動車開発に取り込むとともに、ソフトウェアやコネクテッドサービスなどにも取り組む。また、長期的な視点で既存事業・商品の領域にとどまらない新しいサービスや事業の創出を目指す。
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三菱自 タイの電動車事業でタイ石油公社などと協業検討
三菱自動車工業(本社:東京都港区)は5月8日、ミツビシ・モーターズ(タイランド)・カンパニー・リミテッド(以下、MMTh)とともに、タイ石油公社(以下、PTT)およびPTTのEV(電気自動車)関連事業の統括会社、アルン・プラス社と、パートナーシップ構築に向けて協議を開始することに合意したと発表した。4社は今後、タイにおける電動車の生産、販売、輸出、関連サービス事業の電動車事業に関する協業検討を開始し、同国におけるカーボンニュートラル実現に寄与する。
PTTはタイのエネルギー業界におけるリーディングカンパニー。エネルギー事業や自動車市場における豊富な知見を持ち、EVエコシステム構想を掲げるPTTと、電動車戦略を推進する三菱自動車との間で、電動車生産やEVモビリティサービス事業などで様々な協業の機会が想定されている。