東京電力グループの東京電力リニューアブルパワーは2月16日、インドネシアで再生可能エネルギー発電事業を手掛けるKencana Energi Lestari社(以下、KEL社)の発行済み株式の25%を取得し、関連会社化したと発表した。同社として複数の発電会社を傘下に置く海外再生可能エネルギー発電事業者へ出資参画する第1号案件となる。
KEL社は、インドネシアで水力を中心とする再生可能エネルギー事業を行っており、現在3社の水力発電事業子会社を保有。短期的には水力新規案件で計20万KW、中長期的には再生可能エネルギー全般の新規案件で計50万KWの開発計画を掲げている。
今後、同社はKEL社を通じ、日本国内の水力発電事業で長年培ってきたO&M技術をKEL社傘下の水力発電所の運営に導入することで、バリューアップを図る。また、インドネシアにおける再生可能エネルギー事業の新規開発・建設・運営への参画についても検討を進めていく。
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丸紅 インドネシア・プルタミナと脱炭素事業の共同開発で覚書
丸紅は2月17日、インドネシア国営石油会社プルタミナとインドネシアにおける脱炭素事業の共同開発に関する覚書を2月8日に締結したと発表した。温室効果ガス排出量の削減が喫緊の課題となっている中、両社はCO2の回収・有効利用・貯蔵(以下、CCUS)事業を、地球温暖化対策の重要な選択肢として推進する。
今回の覚書を通じて両社は、同国における丸紅のパルプ製造事業で発生するバイオマス由来排出ガスからのCO2回収・貯蔵事業や、排出権の創出、バイオマス燃料の製造事業など、幅広い脱炭素事業の共同開発に取り組む。
プルタミナ社は、2030年までに温室効果ガス排出量を2010年比で30%削減するとともに、2026年までに10.2ギガワット相当の再生可能エネルギー開発など、同国政府が2060年に実現目標を掲げるカーボンニュートラルに貢献していく方針。
三菱重工 シンガポールの新交通システム輸送力増強P受注
三菱重工グループの三菱重工エンジニアリング(MHIENG、本社:横浜市西区)は2月17日、三菱重工のアジア地域拠点のシンガポールのMitsubishi Heavy Industries Asia Pacific Pte.Ltd.(以下、MHI-AP)および三菱商事と共同で、シンガポール北東部を走る全自動無人運転車両システム(AGT:Automated Guideway Transit)「センカン・プンゴルLRT」の輸送力増強プロジェクト工事をシンガポール陸上交通庁から受注したと発表した。
今回受注したプロジェクトは、人口が大幅に増加しているセンカン・プンゴル地区の同LRT利用者増に対応するべく既存線の輸送能力増強を図るもの。2両連結車両17編成(34両相当)の新車両供給に加え、既存車両基地の大型拡張に伴う信号、軌道、車両保守機器といったシステム一式の更新工事を担う。
JR東日本 国内初の水素車両公開 30年実用化へ 3月から走行試験
JR東日本は2月18日、国内で初となる水素ハイブリッド電車「HYBARI(ひばり)」を公開した走行時に二酸化炭素(CO2)を発生させないのが特徴で、3月から南武線などで走行試験を実施し、2030年の実用化を目指す。2050年の温暖化ガス排出実質ゼロに向けて、他の鉄道各社もバイオ燃料や再生可能エネルギーの活用を進める。
ひばりは水素を燃料とする燃料電池と蓄電池を併用するハイブリッド電車で、国内で初めてとなる。列車は2両編成で、JR東日本、日立製作所、トヨタ自動車が連携して開発した。最高時速は100kmで、1回の高圧水素の充填で最大140km走る。開発費は約40億円。水素燃料車両はCO2の排出量削減だけでなく架線や変電所なども不要で、設備の削減にもつながる。
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アマゾン ヤマダHDとスマートテレビ開発 2月から予約販売
アマゾンジャパン(本社:東京都目黒区)とヤマダホールディングス(本社:群馬県高崎市)は2月17日、インターネットに接続して動画を楽しめる「スマートテレビ」を共同開発し、2月から国内で予約販売を始めると発表した。アマゾンのソフト開発力とヤマダHDの販売力を組み合わせ、家電市場のシェア拡大を狙う。
人気のアマゾンのストリーミングメディアプレイヤー、Fire TVを搭載し、地上波・BS・CS・4Kの市町だけでなくストリーミング動画の視聴も可能。
アマゾンが日本でスマートテレビを発売するのは初めて。32~55インチの4種類で、税込価格は5万4,780~14万2,780円。17日からアマゾンのサイト上で予約販売を始め、3月5日から全国のヤマダHD系列販売店でも独占販売する予定。ヤマダHDは年間25万台を見込む
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伊藤忠 NESTE社製の石油代替航空燃料の日本向け独占販売契約
伊藤忠商事(本社:東京都港区)は2月16日、世界最大の再生可能資源由来の燃料(以下、リニューアル燃料)メーカー、Neste OYJ社(本社:フィンランド、以下、NESTE社)グループとの間で、NESTE社が生産する持続可能な石油代替航空燃料(Sustainable Aviation Fuel、以下、SAF)、Neste MY Sustainable Aviation Fuel(TM)に関する日本市場向け独占販売契約を締結したと発表した。伊藤忠商事は羽田空港および成田国際空港で、この契約に基づいたSAFの供給を開始する。
日本政府は2021年12月、航空分野の脱炭素に向けた工程表をまとめ、2030年までに本邦航空会社による航空燃料使用量の10%をSAFに置き換えるという数値目標を公表している。
世界的に供給不足が予測されるSAFを戦略的に日本へ確保し、日本に就航する国内外の航空会社へ安定供給を行うことで、航空業界における脱炭素化実現への貢献を目指す。
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帝人 中国の自動車向けコンポジット生産拡大 瀋陽市に第3工場
帝人(本社:大阪市北区)は2月14日、グループで自動車向け複合成形材料事業を展開するテイジン・オートモーティブ・テクノロジーズ(本社:米国ミシガン州、以下、TAT)が、中国第2工場として江蘇省常州市に新設した自動車向けコンポジット製品の生産拠点で、このほど商業生産を開始したと発表した。また、これに続き遼寧省瀋陽市に自動車向け複合成形材料部品の中国第3工場を新設する計画も明らかにした。投資額は数十億円規模で、2023年夏に稼働する予定。
第2工場の敷地面積は約3万9,000㎡、第3工場の敷地面積は約1万3,000㎡。中国で急速に高まる電気自動車(EV)向けの部品や複合材料の供給体制を強化する。これにより、自動車向けコンポジット市場における世界有数のリーディングカンパニーとしてのゆるぎない地位を確立していく。そして2030年めどに自動車向け複合成形材料事業の売上高を20億米ドル規模への拡大を見込む。