ダイハツ 海外向け小型車の認証取得をトヨタに移管

ダイハツ工業(本社:大阪府池田市)は4月8日、井上雅宏社長らが東京都内で、親会社のトヨタ自動車とダイハツの新興国向け小型車の開発・生産体制を改める新たな経営方針を発表した。5月1日付で、ダイハツが開発から認証取得まで担当していた新興国向け小型車をトヨタに移管。トヨタが開発から認証までの責任を持ち、ダイハツが委託を受ける方式に改める。

全国のトラック運送業者57%が赤字 保有20台以下が3/4

トラック運送業者およそ5万社でつくる全日本トラック協会が会員事業者の経営状況を分析した結果、57%が赤字となっていることが分かった。2022年度の決算として報告された会員2,558社の経営状況を分析した。
売り上げに対する営業損益の割合を示す営業損益率をトラックの保有台数別でみると、101台以上では平均でプラス1.7%と黒字だったのに対し、11台から20台は平均でマイナス1.2%と6年連続の赤字、10台以下では平均マイナス3.6%と26年連続の赤字だった。
同団体によると、トラックの保有台数が20台以下の事業者は業界全体の4分の3を占めており、小規模な事業者ほど燃料費などのコストが上昇しても運賃などへの価格転嫁が難しく、慢性的な赤字に陥っているケースが多いと分析している。

パナソニックとリオン 補聴器の共同開発で提携 第一弾

パナソニックホールディングス傘下のパナソニックくらしのアプライアンス(本社:東京都品川区)は4月4日、補聴器国内大手のリオン(本社:東京都国分寺市)と提携したと発表した。パナソニックグループが持つ充電やワイヤレス通信の技術と、補聴器の耳の形状に合わせた設計などに強みを持つリオンの知見を生かし、新たな補聴器を共同で開発する。
両社の共同開発の成果として5日、第一弾のオーダーメイド耳あな型補聴器「C5シリーズ」を発表した。これは「聞こえの進化で人とつながる」をコンセプトに開発された製品で、4月15日に発売される。

23年度のラーメン店の倒産 過去最多の63件 2.7倍に急増

東京商工リサーチのまとめによると。2023年度(2023年4月〜2024年3月)のラーメン店の倒産(負債1,000万円以上)は前年度比173.9%増で、前年度の2.7倍に膨らんだ。これまで最多だった2013年度(42件)の1.5倍で、過去最多を大幅に更新した。月次でも2024年3月は9件発生し、2008年度以降の16年間で月間最多記録を塗り替えた。
ラーメン店は小規模での開業(開店)が可能で、初期の設備投資を抑えられ、他の専門料理店より参入障壁は高くない。ただ、その分だけ同業や他の飲食業との競合も激しく、およそ半分が出店後1年以内に閉店するともいわれている。

三井物産 ロート製薬とシンガポール漢方薬EYSを買収

三井物産(本社:東京都千代田区)とロート製薬(本社:大阪市生野区)は4月4日、共同でシンガポール漢方薬製造販売企業のユーヤンサン(Eu Yan Sang International Ltd.本社:シンガポール、以下、EYS)を買収すると発表した。
EYS買収に伴う株式取得総額は約8億シンガポールドル(約880億円)で、最終的な持株比率はロート製薬60%、三井物産30%。
ロート製薬と三井物産が共同保有予定の特別目的会社(SPC、シンガポールで設立)がEYS株式の約86%を保有するライタス・クレーン・ホールディングス(本社:シンガポール)から全株式を譲受することに合意。残りの14%については譲受完了後に公開買付を行う。EYSは1879年に創業された東南アジア最大の漢方薬製造販売企業。

スズキ インドでの累計四輪車生産3,000万台達成

スズキ(本社:静岡県浜松市)は4月3日、インドでの四輪車生産台数が3月末までに累計3,000万台に達したと発表した。累計3,000万台は日本に次ぎ2カ国目で、1983年12月の生産開始から40年4カ月での達成となり、日本での所要期間、55年2カ月より速かった。最多車種は「アルト」で506万台。今後は生産能力を2030年度までに現行の約1.8倍に高める。

JR東海 太陽光路面発電とEVの廃バッテリーによる給電実証

JR東海は4月3日、MIRAI-LABO(本社:東京都八王子市)と共同で、太陽光路面発電装置とEVの廃バッテリーを組み合わせた自立給電システムの実証試験を、小牧研究施設で開始したと発表した。2050年のカーボンニュートラルの実現に向けた、同社の再生エネルギー活用の施策の一環。同システムは鉄道関連施設での利用のほか、災害時等の非常用電源への適用を目指す。

JR東海 太陽光路面発電とEVの廃バッテリーによる給電実証

JR東海は4月3日、MIRAI-LABO(本社:東京都八王子市)と共同で、太陽光路面発電装置とEVの廃バッテリーを組み合わせた自立給電システムの実証試験を、小牧研究施設で開始したと発表した。2050年のカーボンニュートラルの実現に向けた、同社の再生エネルギー活用の施策の一環。同システムは鉄道関連施設での利用のほか、災害時等の非常用電源への適用を目指す。

レンゴー バイオベンチャーbitsの株式60%取得, 子会社化

段ボール大手のレンゴー(本社:大阪市北区)は4月3日、Biomaterial in Tokyo(所在地:福岡県大野城市、以下、bits)の発行株式の60%を取得し子会社化したと発表した。bitsは微生物や酵素を用いる技術を研究しているバイオベンチャー企業。
食糧と競合しないバイオマスを活用して糖類やバイオエタノール、持続可能な航空燃料(SAF:Sustainable Aviation Fuel)などを生産する技術およびCORSIA(Offsetting and Reduction Scheme For International Aviation)認証取得などに強みを持っている。

米テスラ世界販売1〜3月9%減 15四半期ぶりマイナス

米国の電気自動車(EV)最大手テスラが4月2日発表した2024年1〜3月期の世界販売台数は、前年同期比9%減の38万6,810台だった。主要市場の米国や中国市場での販売で、EV市場の減速に加え中国メーカーの徹底した安値攻勢に苦戦した。テスラの世界販売が前年実績を下回るのは5%減となった2020年4〜6月期以来15四半期(4年弱)ぶりとなる。

米テスラ世界販売1〜3月9%減 15四半期ぶりマイナス

米国の電気自動車(EV)最大手テスラが4月2日発表した2024年1〜3月期の世界販売台数は、前年同期比9%減の38万6,810台だった。主要市場の米国や中国市場での販売で、EV市場の減速に加え中国メーカーの徹底した安値攻勢に苦戦した。テスラの世界販売が前年実績を下回るのは5%減となった2020年4〜6月期以来15四半期(4年弱)ぶりとなる。

東陽テクニカ 流体制御装置会社子会社化し水素事業拡大

東陽テクニカ(本社:東京都中央区)は4月1日、3月29日付で流体制御装置の製造・設置を手掛けるエル・テール(所在地:兵庫県川西市)の全株式を取得して100%子会社化したと発表した。これにより、燃料電池や水電解の評価システムを増産し、日本国内だけでなく海外からの需要に対応できる体制を構築、グローバルに事業拡大していく。

3月関西の9百貨店舗増収 訪日客向け高額品など伸びる

大阪、京都、神戸の主要百貨店9店舗の3月の売上高(速報値)は、全店舗で前年実績上回った。増収の要因は①インバウンド(訪日外国人)客らによる宝飾品やブランド品など高額品の売れ行きが好調だった②ホワイトデー商戦で菓子を中心とした食品の売り上げが堅調だったーなど。
阪急うめだ本店(メンズ館含む)は前年同期比29.9%増、阪神梅田本店は7.1%増、近鉄百貨店のあべのハルカス近鉄本店も14.6%増となった。

東京ガス レノバと再生エネで協業拡大で資本業務提携

東京ガス(本社:東京都港区)は4月1日、再生可能エネルギーの開発・運営を主幹事業とするレノバ(本社:東京都中央区)と、国内の再生可能エネルギー電源開発や電力の調達・販売、バイオマス事業の運営などでの協業拡大を目的とした資本業務提携契約を締結したと発表した。レノバが実施する第三者割当増資による約178億円の新株式発行を引き受ける。これにより、東京ガスは約13%の議決権割合を有するレノバの第2位の株主となる。
業務提携により両社は①レノバが開発中の複数の国内陸上風力事業への新たな出資参画および共同開発②東京ガスが出資参画し共同開発する陸上風力事業における電力購入契約の締結③バイオマス発電事業における協業④国内系統用蓄電池事業における協業ーなどを推進する。

Jパワー 脱炭素へ英ヤムナと水素・アンモニア事業で協業

発電大手の電源開発(Jパワー、本店所在地:東京都中央区)は4月2日、グリーン水素やアンモニアの製造を手掛ける英ヤムナ社と水素・アンモニア事業で協業すると発表した。Jパワーは脱炭素に向けて、水素やアンモニアを火力発電の燃料に活用する方針を掲げており、今回の協業によりヤムナ社の製造計画に同社の参画や、共同で水素やアンモニアを開発することなどを検討する。

ダイビル ベトナムに現地法人「Daibiru Vietnam」設立

ダイビル(本社:大阪市北区)は4月1日、東南アジア地域でのさらなる投資拡大を図るため、ベトナムに現地法人「Daibiru Vietnam Company Limited」を設立し、同日より業務を開始すると発表した。これに伴い、ホーチミン・ハノイ両駐在員事務所を発展的に解消し、ハノイオフィス(本店)とホーチミンオフィス(支店)を置く。

長瀬産業 マレーシアで半導体ウェハバンピング設備拡大

長瀬産業(本社:東京都千代田区)は4月2日、子会社で半導体および電子部品向け製造設備の販売・半導体ウェハバンピング受託加工製造のPacTech-Packaging Technologies GmbH(独・ナウエン)が、マレーシア・ペナンに拠点を置くPacTech Asia Sdn.Bhd.に10億円の設備投資を行うことを決めた。これは同社の注力領域の半導体分野等の製造機能強化の一環。

あいHD 子会社アイグリーズがタイに子会社設立 販売拠点

あいホールディングス(本社:東京都中央区)は4月1日付で連結子会社アイグリーズがタイ・バンコクに現地法人Ai-Glies(Thailand)Co.,Ltd.(以下、Ai-Glies社(タイ))を設立したと発表した。資本金は500万タイバーツ(約2,000万円相当)。空調に特化した節電・省エネシステムAi-Gliesシリーズ製品を東南アジア地域で販路拡大する。まずタイで販売開始し、さらに今後ベトナムに進出していく予定。

ユナイテッドアローズ 6月中旬バンコクにタイ1号店

ユナイテッドアローズ(本社:東京都渋谷区)はこのほど、グローバル展開拡大の一環として6月中旬にタイ・バンコク都心部の商業施設「エムスフィア」にタイ1号店を出店すると発表した。新店舗「ユナイテッドアローズ エムスフィア」はフランチャイズ店で、店舗面積は195㎡。

ANAとJAL 人手不足で”グラハン”7作業の資格共通化

全日本空輸(ANA、本社:東京都港区)と日本航空(JAL、本社:東京都品川区)は4月2日、空港の地上業務「グランドハンドリング(グラハン)」の人手不足対策として、国内10空港でのグラハン7作業の社内資格を相互に承認する仕組みを始めたと発表した。
これにより両社が個別に設けていた資格を実質的に共通化して業務の委託先が両社の作業に従事しやすくする。社内資格を相互に承認する業務対象は①トーイングトラクター②ベルトローダー③旅客搭乗橋④安全監視駐機⑤航空機誘導⑥プッシュバック⑦トーイングーの7つ。