山田養蜂場 中国雲南省昆明市の山火事跡地で4万本の植樹

山田養蜂場(本社:岡山県苫田郡鏡野町)は7月2日、中国雲南省昆明市の山火事跡地で4万本の苗木を植樹し、6月26日に植樹祭を行ったと発表した。植樹祭には省政府から雲南省林草局や雲南省緑化基金会、地域住民、山田養蜂場社員ら100人以上が参加した。ウンナンザクラ、フランチェティカシなど現地の気候風土に合う在来種4万本を植樹した。
山田養蜂場は2004年から中国で植樹活動を続けており、この20年間に中国本土で植樹した本数は169万本以上、国内外で累計231万本を超えている。

法人向けAI対応PC出荷 30年度620万台 全体の72%に拡大

調査会社のMM総研は(所在地:東京都港区)は、AI対応パソコンの長期的出荷見通しを発表した。これによると、人工知能(AI)処理に対応する半導体を搭載した法人向けパソコンの出荷台数が2030年度に620万台に達し、全体に占める割合は72%に拡大する。米マイクロソフトの「ウインドウズ10」のサポートが2025年に終了することに伴う買い替え需要を契機にAI対応PCの導入が加速するとみている。
ちなみに2024年度の法人向けPC出荷794万台のうち、AI対応PCの出荷台数はわずか8%の60万台と予想。これが2025年度は1,015万台で、このうちAI対応は180万台となる。2026年度以降はAI対応PCが法人PC市場の需要を底上げし、2030年度には620万台に達するとの見立て。

パナソニックHD 生成AI基盤構築でスタートアップと協業

パナソニックホールディングス(HD)は7月2日、人工知能(AI)開発のスタートアップ、ストックマーク(所在地:東京都港区)と協業すると発表した。両社でパナソニックHD専用の生成AIの基盤構築となる国内最大規模(1,000億パラメータ)の独自日本語LLM「Panasonic LLM-100b」を共同開発する。日本語に特化した基盤を秋までに構築し、家電製品などの開発・設計や工場の技術伝承に役立てる。

富士フィルム ベトナムで健診センター「NURA」展開

富士フィルム(本社:東京都港区)は7月1日、がん検診を中心とした健診センター「NURA(ニューラ)」をベトナムで展開すると発表した。同日、初の拠点をハノイにオープンした。ベトナムで医療機関「T-Matsuoka Medical Center」を展開するVIETNAM JAPAN HEALTH TECHNOLOGY(VJH)が運営する。インドやモンゴルで「NURA」を展開してきた富士フィルムの子会社、FUJIFILM DKH LLPのサポートのもと、がん検診をはじめ生活習慣病検査サービスを提供する。

「いきなり!ステーキ」ジャカルタにインドネシア1号店

ペッパーフードサービス(本社:東京都墨田区)は7月1日「いきなり!ステーキ」のインドネシア1号店をジャカルタの商業施設「リッポ・モール・プリ」でグランドオープンした。同店はフランチャイズ店で、運営は地元企業のマクムル・プリマ・ステーキが担う。この結果、いきなり!ステーキの海外店舗はフィリピン3店、台湾1店、インドネシア1店の計5店となる。

米FDA イーライ・リリーのアルツハイマー病薬を承認

米食品医薬品局(FDA)は7月2日、米医薬品大手イーライ・リリーのアルツハイマー病薬「ドナネカブAZBT((製品名:キスンラ)」を承認した。認知症薬として、エーザイと米バイオジェンが共同開発した「レカネマブ」に続く、世界で2製品目となる。
イーライ・リリーは1瓶695.65ドル(約11万円)で、ドナネカブを販売する30分間の点滴を13回実施する年間の治療費は3万2,000ドル。米国でレカネマブが2023年に発売された際の価格は年2万6,500ドルだった。イーライ・リリーはドナネカブについて、日本の厚生労働省にも承認申請中だ。

関西 製造業2期連続悪化, 非製造業は2期ぶり改善 日銀短観

日銀大阪支店はが発表した短観(企業短期経済観測調査)によると、関西製造業の景気判断を示す指数はトヨタ自動車など自動車メーカーの認証取得を巡る不正発覚を受け、2期連続で悪化した。一方、非製造業は外国人観光客の増加を背景に2期ぶりの改善となった。
調査は5月下旬から6月にかけて実施。製造業の指数は前回の3月の調査から2ポイント下回り0ポイントとなった。一方、非製造業の指数は前回を1ポイント上回りプラス17ポイントとなった。
この調査は日銀大阪支店が関西のおよそ1,300社を対象に、景気の現状を尋ねるもので、景気が「良い」と回答した企業の割合から「悪い」と回答した企業の割合を差し引いた指数。

ニデック エンブラエルの「空飛ぶクルマ」子会社に出資

ニデック(本社:京都市南区)は7月1日、ブラジル航空機大手エンブラエルの子会社で、「空飛ぶクルマ」の開発を手掛けるイブ・ホールディング(所在地:米フロリダ州)に2,000万ドル(約29億円)を出資すると発表した。ニデックの米子会社、ニデックモーターを通じ7月2日(米国時間)に出資する。出資比率は1.71%になる。
ニデックは2023年6月、エンブラエルとの間で空飛ぶクルマ向け部品の開発を手掛ける合弁会社、ニデックエアロスペースを設立しており、2026年に駆動モーターなどを量産する計画。今回、部品の供給先になるイブ社出資して協力関係を深める。」

東京ガス e-メタン設備が初のクリーンガス設備の認定取得

東京ガスは7月1日、2022年3月より運転している「横浜テクノステーション メタネーション実証設備」が、クリーンガス証書制度における「クリーンガス製造設備」の認定を取得したと発表した。
今年4月から運用が開始されたこの制度で、e-methane(e-メタン)を製造する設備が「クリーンガス製造設備」の認定を取得するのは日本初となる。同設備では横浜市と三菱重工業グループと共同で同事業を進める。横浜市資源資源循環局鶴見工場の排ガスから分離・回収したCO2と、メダワット級水電解装置で製造するクリーン水素(H2)を主たる原料としてe-メタンを製造する。

モスフード 中国本土から撤退 全6店を閉鎖 個人消費低迷で

ハンバーガー店「モスバーガー」を展開するモスフードサービスが、6月中に中国本土の事業から全面撤退していたことが分かった。上海市や福建省などの6店をすべて閉店した。個人消費低迷で業績が悪化しており、当面収益改善が見込みにくいたと判断、閉店に踏み切った。同社が中国本土から撤退するのは1997年に続き2度目。

横浜ゴム 中国・杭州市で367億円投じ乗用車用タイヤ新工場

横浜ゴム(本社:神奈川県平塚市)は7月1日、中国浙江省杭州市に19億6,000万人民元(約367億円)を投じ、乗用車用タイヤの新工場を建設すると発表した。生産能力は年間900万本でスタートし、将来的には拡大も想定している。2026年第2四半期から生産開始を予定。
現地政府の都市開発との絡みで移転要請を受け、現地タイヤ生産会社、杭州優科豪馬輪胎有限公司の既存工場を移転し、同じ杭州市内に今回のプロジェクトを推進するため、新たに横浜ゴムが全額出資する「杭州銭塘優科豪馬輪胎有限公司」を設立する。また、今回の移転を機に中国市場における今後のさらなる乗用車用タイヤの需要増を確実に取り込むため、生産能力を300万本増産する。

ニトリ 7月にジャカルタにインドネシア1号店, 32年に80店舗

家具・日用品大手のニトリホールディングス(HD)(本社:札幌市)は6月27日、7月中にインドネシア・ジャカルタに1号店を出店すると発表した。出店場所はジャカルタ最大級のショッピングモール「Central Park Mall」。同店はニトリHDが100%出資する現地法人、ニトリ・リテール・インドネシアの直営店となる。同国では今後も着実に出店、強化し、2032年までに80店舗の展開を目指す。
ニトリは現在、日本の828店舗のほか、海外では中国、香港、台湾、韓国、マレーシア、シンガポール、タイ、ベトナム、フィリピンに合計184店舗を展開している。

大阪・中之島「再生医療」の新拠点 6/29開業セレモニー

大阪市北区・中之島に創設された、iPS細胞を使った再生医療など最先端の医療を提供する新たな拠点「Nakanoshima Qross」が6月29日、いよいよ開業し、オープニングセレモニーが行われた。Nakanoshima Qrossは地上16階の建物に8つの医療機関のほか、ヒトのiPS細胞の製造や研究開発を行う企業など、合わせて41の団体が集積する最先端医療の拠点。
セレモニーはこの医療拠点を運営する一般財団法人の澤芳樹理事長はじめ、大阪府の吉村知事、元経済財政担当相で衆議院議員の甘利明氏らが臨席し、開業を祝った。

総務省とKDDI 日本語特化の生成AI開発へ 使いやすいAI基盤

総務省とKDDIは日本語に特化した生成AI(人工知能)の共同研究に乗り出すことになった。大量の日本語でつくった学習用データを同省傘下の研究機関へ提供。KDDIのAI技術と掛け合わせて、日本で使いやすいAI基盤の性能引き上げを図る。海外勢が主導するAI開発は、学習データが外国語に偏るため、日本語の複雑な文法に対応できなかったり、不自然な回答が導かれことが少なくない。こうした諸課題の解消を目指す。

三越伊勢丹HD 中国・上海市の店舗閉店 27年の歴史に幕 

三越伊勢丹ホールディングスは6月30日、中国・上海市の百貨店店舗「上海梅龍鎮伊勢丹」を閉店した。入居する物件の賃貸借契約が満了するのに伴い、閉店を決めた。同店舗は1997年に開業。日本ブランドの化粧品はじめアパレル、家電品などを数多く販売していたが、約27年の歴史に幕を下ろした。これにより、同社の中国本土における店舗は天津市の1店舗のみとなった。

トヨタ中国合弁 ファーウェイと協業 新技術活用のEV25年発売

トヨタ自動車の中国合弁、広汽トヨタが6月28日、中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)の技術を使った新型の電気自動車(EV)を市場に投入すると発表した。様々な情報を車内で表示する「スマートコックピット」で協業し、2025年に発売するEVに開発する新技術を搭載する計画だ。日本経済新聞が報じた。

サハ東急, SPI,SkyDrive タイで「空飛ぶクルマ」事業を検討

東急(本社:東京都渋谷区)は6月28日、タイ大手財閥系企業サハグループとの合弁会社、サハ東急コーポレーション(以下、サハ東急)が、次世代エアモビリティ、空飛ぶクルマの開発・製造を手掛けるSkyDriveと、サハグループの中核企業、サハ・パタナ・インターホールディング(以下、SPI)の3社間で、タイにおける将来的な空飛ぶクルマを用いた事業実現可能性調査のための基本合意書を同日、締結したと発表した。
これに基づき、自動車による慢性的な交通渋滞や排気ガスによる環境汚染が社会課題となっているタイで、空飛ぶクルマ事業化を目指す。まずサハ東急が事業拠点の一つとしているシラチャを出発点として、SkyDriveが開発する空飛ぶクルマ「SKYDRIVE(SD-05)」を活用したユースケースを検討する。

KDDIとJAL ドローン3機を操縦者1名で同時運航, 配送に成功

KDDI(本社:東京都千代田区)と日本航空(本社:東京都品川区、以下、JAL)は6月28日、埼玉県秩父市吉田地区で5月15日に行った実証実験で、1名の操縦者が都内より遠隔操縦のうえ、ドローン3機体を同時に運航し、防災用品・食品を配送することに成功したと発表した。この実証はドローンの搭載カメラから歩行者を確認するなど一定の条件を満たせば地上の補助者や立ち入り管理措置が不要となるレベル3.5飛行で実施した。今回の実証はNEDO(国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構)が推進する「次世代型モビリティの社会実装に向けた実現プロジェクト<ReAMO(リアモ)プロジェクト>」の一環として行われた。