東京建物 タイで物流施設開発に参画 2プロジェクト始動 

東京建物(本社:東京都中央区)は6月27日、タイに現地法人、Tokyou Tatemono(Thailand)Ltd.(所在地:タイ・バンコク、以下、東京建物タイランド)を設立し、同社を通じてタイで新たに物流施設開発事業に参画すると発表した。
東京建物タイランドは今後、タイの不動産デベロッパー、SC Asset Corporation Public Company Limited(本社:タイ・バンコク、以下、SC社)の子会社、SCX Corporation Company Limited(本社:タイ・バンコク、以下、SCX社)と共同で、①(仮称)メトロキャットプロジェクト、②(仮称)レムチャバンプロジェクトの2つの物流施設開発事業を進めていく。
メトロキャット(所在地:タイ・サムットプラカーン県)は敷地面積約14万7,073㎡、鉄骨造平屋建てで、延床面積は5棟合計約7万8,252㎡、倉庫全5棟、工業団地計15区画。レムチャバン(所在地:タイ・チョンブリ県)は敷地面積約8万1,329㎡、鉄骨造平屋建てで、延床面積は3棟合計約4万6,602㎡、倉庫全3棟、工業団地計10区画。メトロキャットは2025年1月から2026年2月にかけ4期に分け竣工、開業する。レムチャバンは2025年2月から2026年1月にかけ3期に分け竣工、開業する。

アズビル タイの芙蓉リースの合弁会社と太陽光発電購入契約

アズビル(本社:東京都千代田区)は6月26日、タイの生産子会社Azbil Production(Thailand)Co.,Ltd.(本社:タイ・チョンブリ県)が、芙蓉総合リース(本社:東京都千代田区、以下、芙蓉リース)が出資する合弁会社と、太陽光発電による電力購入契約(以下、PPAサービス)を締結したと発表した。
芙蓉リースの合弁会社、S-Solar Generation Thailand Co.,Ltd.(本社:タイ・バンコク、以下、SSGT)がアズビルのタイ子会社の工場屋根に約624KWの太陽光発電設備を設置。発電したグリーン電力を、アズビル子会社が製造工程で活用し、電力使用量に応じた料金をSSGTに支払うもの。これにより、初年度のCO2削減量312トンを見込む。

王子HD 台湾の高品質パルプモールド製品のDeluxe社へ出資

王子ホールディングス(本社:東京都中央区)は6月25日、高品質パルプモールド設備・製品製造販売会社、Dekuxe Technology Group Co.,Ltd.(所在地:台湾・台北市、以下、Deluxe(デラックス)社)へ、第三者割当増資を引き受けによる出資を行い、Deluxe社製品の全世界における販売権(うち日本、インドについては独占販売権)を取得したと発表した。
今後、王子グループはDeluxe社の技術を取り込み、プラスチック製容器包装の代替として需要が高まっている高品質パルプモールド製品を、パルプから一貫製造する。

阪急電鉄 フィリピン・マニラの高架鉄道 運営事業に参入

阪急電鉄(本社:大阪市北区)は6月26日、フィリピンの首都マニラの高架鉄道「LRT」1号線の運営・保守事業に参入すると発表した。これはマニラの南北およそ20kmをつなぐ路線で、JICA(国際協力機構)が円借款を通じて車両調達や車両基地の整備を支援している。
このプロジェクトは、フィリピンで日本と米国がインフラ開発を支援する「ルソン経済回廊」の一環で進められるもの。高速道路や鉄道、港湾などのインフラ開発を進めるもので、今年4月に3カ国首脳で合意された。

関西電力大飯原発3・4号機 30年超運転認可 新制度で初

原子力規制委員会は6月26日開いた定例会合で、関西電力大飯原子力発電所3.4号機(所在地:福井県おおい町)の30年超の運転を認可した。2023年に成立した「GX(グリーントランスフォーメーション)脱炭素電源法」に基づく新制度では初めての認可となる。
3号機は運転開始から今年で33年目、4号機は31年を超えている。いずれも現行制度では40年までの運転が認められている。

25年万博会場のシンボル大屋根リング 大林組担当工区完了

大林組(本社:東京都港区)は6月26日、共同企業体(JV)で進めている2025年大阪・関西万博会場のシンボル、大屋根リング工事(PW北東工区、全周約2kmの約3分の1)について、最後の床材取り付け工事が完了し、柱や梁、床などの基本構造体(木架構)が完成したと発表した。
独自の工法の導入やデジタル技術を活用した情報共有などにより、当初の計画からは1.5カ月早く完了した。

日立 役員報酬1億円以上が7割増え34人 国内で歴代最多

日立製作所の2024年3月期の有価証券報告書によると、同社の同期の1億円以上の報酬を得た役員が前の期から7割増え、34人となったことが分かった。1億円以上の報酬開示が義務付けられた2010年3月期以降、国内企業では最多となる。好調な株価が反映され、6月25日には同社の時価総額が終値で初めて16兆円を超えた。

リコー, 関西大 宇宙用ペロブスカイト太陽電池の実証実験

関西大学とリコーは6月25日、今秋に宇宙ステーション(ISS)に打ち上げられる、関西大学が開発した超小型衛星「DENDEN-01」に宇宙用ペロブスカイト太陽電池を搭載、実証実験を行うことになったと発表した。実証実験では、衛星の傾きと照度に対しての発電量をモニタリング、宇宙空間での耐久性を評価。取得したデータは関西大学、JAXA(宇宙航空研究開発機構)、リコーの3者で検証する予定。実用的なペロブスカイト太陽電池の直列モジュールを用いた宇宙実証は国内初となる。

野村不, JOINなど ベトナム1,550戸の大規模住宅開発に参画

野村不動産(本社:東京都新宿区)、海外交通・都市開発事業支援機構(所在地:東京都千代田区、以下、JOIN)、東神開発(本社:東京都世田谷区)、大成建設(本社:東京都新宿区)は6月25日、ベトナム・ハイフォン特別市、Vu Ven島で、同国際大手の不動産デベロッパー、Venhomes社(所在地:ベトナム・ハイフォン市、以下、VHM社)が推進する「Vu Yen(ヴーイエン)プロジェクト(Royal Island)」のうち、敷地面積約23.9ha、1,550戸の住宅等を整備する大規模都市開発事業へ参画したと発表した。
同プロジェクトは2024年3月着工済み。1,550戸には連棟住宅(タウンハウス)、2戸連棟住宅(セミデタッチドヴィラ)、戸建住宅(ヴィラ)を含む。

5月外食売上高6.3%増 訪日客増加で 30カ月連続プラスに

日本フードサービス協会(本部所在地:東京都港区)がまとめた5月の外食売上高(全店ベース)は、前年同月比6.3%増となった。前年同月比プラスは30カ月連続。インバウンドが急増し、客数は3.7%増で30カ月連続、客単価は2.6%増で32カ月連続でそれぞれ前年比プラスとなった。業態別ではファストフードが6.1%増と引き続き好調だった。

医療・介護を成長産業に 厚労省が国際戦略推進本部発足へ

医療・介護分野を成長産業として発展させようと、厚生労働省は近く、武見厚生労働相を本部長とする国際戦略を推進する本部を発足させ、具体策を検討することになった。同本部では、日本の高い医療技術やサービスを求めて海外から訪れる患者を積極的に受け入れる、いわゆる「医療ツーリズム」や、外国人の医師・介護人材を育成するための具体策を検討するほか、高齢化や、国民皆保険などに関する日本の知見を生かした国際貢献のあり方も議論される見通し。

塩野義「新型コロナワクチン」厚労省承認を取得 起源株対象

塩野義製薬(本社:大阪市中央区)は6月24日、新型コロナウイルス発生初期の起源株を対象に開発したワクチンが、同社として初めて厚生労働省の製造販売承認を取得したと発表した。実用化の予定はないが、変異ウイルスに対応した今後のワクチン展開につながる。
今回承認されたワクチンは「組み換えタンパク型」と呼ばれる仕組みを採用。従来のインフルエンザワクチンなどと同じ製法。新型コロナワクチンの主流の「メッセンジャーRNA型」よりも、発熱などの副作用が少ないという。

電動キックボードのLuup 罰則規定 都内から9都市に順次拡大

電動キックボードのシェアサービスのLuup(ループ、所在地:東京都千代田区)は6月25日、安全対策を強化すると発表した。都内で試験提供する罰則規定と安全経路を表示するナビ機能を全国に広げる。
罰則はループの5割強の車両拠点が集中する都内全域で1月から試験的に導入され、今後は大阪府や京都府、名古屋市など残る9つの主要都市に順次取り入れる。
電動キックボードは「特定小型原動機付き自転車」に分類され、道路交通法を守る必要があるが、2023年7月から一定条件で免許なしで乗れるようになった。このため、ループの利用拠点は2.2倍に拡大、増える利用者に安全走行を促している。

EU 米アップルをデジタル市場法違反と認定 初の適用

欧州連合(EU)の執行機関、欧州委員会は6月24日、巨大IT(情報技術)企業を規制するデジタル市場法(DMA)に米アップルが違反したと暫定的に認定したと発表した。自社サービスに利用者を囲い込み、他社サービスを利用しにくくしていると判断した。3月に全面適用されたDMAの初の違反ケースとなる。

みずほFG 中国で証券会社設立へ 当局CSRCが申請を受理

みずほフィナンシャルグループ(FG)は6月24日、中国での証券会社の新設に向けた申請が中国証券監督管理委員会(CSRC)に受理されたと発表した。許可されれば傘下のみずほ証券が全額出資の子会社を設立する。みずほがこれまで中国で築いてきた実績・拠点網と、グローバルに持つ顧客/拠点ネットワークを活かし、債権を主軸とした付加価値の高い資金調達や運用などのサービス、ソリューションを、中國内外の発行体・投資家に提供していく計画。

TOYO タイのCirPlasと混合廃プラ油化技術の共同開発で協業

東洋エンジニアリング(本社:千葉県習志野市)は6月24日、タイのSCGケミカルズの関連会社、CircularPlas Company Comapany Limited(以下、CirPlas)が保有する使用済み廃混合プラスチックの油化技術による石油化学原料化プロセスに関して、スケールアップおよび事業機会拡大のための協業に関する共同開発契約書(JDA)を締結したと発表した。
両社のパートナーシップを強化し、商業化や第三者へのライセンシング供与するための技術・ビジネス両面での開発を促進するため、当該合意書を締結した。この技術はすでにタイ・ラヨーン県の混合廃プラスチック油化実証プラントで活用され、循環型プラスチックの製造を行っている。

溶射加工事業のトーカロ タイ関連会社を子会社化

溶射加工事業を手掛けるトーカロ(本社:神戸市中央区)は6月21日、特殊溶接材料の製造・販売を手掛けるナイス(本社:兵庫県尼崎市)グループとの合弁会社で、関連会社のタイのNEIS&TOCALO(Thailand)Co.,Ltd.(所在地:タイ・チョンブリ県)の株式を追加取得し、子会社化すると発表した。株式保有比率を従来の49.0%から51.0%とする。取得価額は8,000万タイバーツ(約3億4,500万円)。株式譲渡実行日は6月25日の予定。

阪急阪神不動産 タイのセナ社と660戸の住宅分譲販売開始

阪急阪神不動産(本社:大阪市北区)は6月19日、タイの不動産デベロッパー、セナ・ディベロップメント(本社:バンコク、以下、セナ社)と共同で住宅分譲プロジェクト「BOZI BTS Saphanmai」の販売を開始すると発表した。同プロジェクトはバンコク中心部から北東へ約18kmの立地で、約660戸のマンション分譲案件。隣接地では先行案件の「SENA KITH BTS Saphanmai」の開発を進め、現在497戸のマンションの引き渡しを行っている。