ホンダ 電動車両と接続し電気を取り出せる可搬型外部給電器発売

ホンダは9月1日、電動車両(BEV・FCEV・PHEV)と接続することで、様々な電化製品に電気を供給する可搬型外部給電気「Power Exporter e:6000」を防災の日の同日、全国のHonda Carsで発売すると発表した。
同給電器はホンダがポータブル発電機の開発で培った、独創の正弦波インバーター技術を採用。精密機器や楽器など電気の質が求められる製品にも対応する高品質な電力の供給が可能という。出力は100Vに加え200Vに対応しており、同時に使用できる。メーカー希望小売価格は消費税込み88万3,960円。

日産自など3社 EVの再生バッテリー利用のポータブル電源発売

日産自動車(本社:横浜市西区)、JVCケンウッド(本社:横浜市神奈川区)、フォーアールエナジー(本社:横浜市西区)の3社は8月31日、電気自動車(EV)「日産リーフ」の再生バッテリーを利用し、3社で共同開発したポータブル電源を発売すると発表した。日産は9月1日より全国の販売店舗で、JVCケンウッドは今年中に公式オンラインストアでそれぞれ発売する。

パナソニックHD 28年度までにペロブスカイト太陽電池に参入

パナソニックホールディングス(HD)は8月30日、2028年度までに次世代太陽電池の本命とされる「ペロブスカイト型太陽電池」事業に参入すると発表した。自社開発した発電効率が世界2位のペロブスカイト型太陽電池の、住宅の建材を組み合わせ「発電するガラス」としての用途を開拓する。将来は数百億円の事業に育成を目指す。
ペロブスカイト型太陽電池はフィルム状に成形する「曲がる太陽電池」として知られるが、パナソニックHDはインクジェットプリンターの応用で電池をガラス表面に塗る技術に強みを持つ。

大阪モノレール 24年春より全18駅でカード等のタッチ決済乗車へ

大阪モノレールなど6社は8月31日、2024年春より大阪モノレール全18駅でクレジットカード等のタッチ決済による乗車を開始すると発表した。大阪モノレール(本社:大阪府吹田市)、三井住友カード(本社:東京都江東区)、ビザ・ワールドワイド・ジャパン(本社:東京都千代田区)、ジェーシービー(本社:東京都港区)、日本信号(本社:東京都千代田区)、QUADRAC(本社:東京都港区)の6社が参画する。
大阪モノレールは、日本のモノレールで一番長い総延長28km・18駅を結び、1日13万人の顧客に利用されている。大阪空港駅は、大阪国際(伊丹)空港に直結しており、空港利用者の空の玄関口となっている。

村田製作所 43億円投じベトナム・ダナン市で新生産棟竣工

村田製作所(本社:京都府長岡京市)は8月30日、生産子会社Murata Manufacturing Vietnam Co.,Ltd.(所在地:ベトナム・ダナン市)が43億2,000万円(建物のみ)を投じ、2022年6月より建設を進めていた新生産棟が竣工したと発表した。電子機器・車載向けコイル製品の中長期的な需要拡大に応える。同日、ダナン市政府幹部・要人らの来賓を招き、同社の村田恒夫会長出席のもと竣工式を行った。
新生産棟はRC造・地上4階建て。延床面積2万2,637㎡、建築面積5,486㎡。コイル製品を生産する。

フジテレビ イオンとベトナムで子供向け事業に進出

フジテレビは8月31日、イオンとともにベトナムで子供向けのコミュニティ事業を始めると発表した。その第一弾として、両社が共同開発・制作した子供番組『じゃじゃじゃじゃ〜ん!』をベトナムで配信。同国内のイオンモールでのイベント実施、MD事業など多角的に子供向け事業を展開する。さらに第2弾IPでのコラボも予定している。

AGC, 三菱ガス化学 CO2有効活用の環境循環型メタノールを検討

AGCと三菱ガス化学は8月31日、世界初となるガラス製造時に発生するCO2を原料とした環境循環型メタノールの製造販売を検討開始することで合意したと発表した。AGCは鹿島工場で2030年ごろまでに事業化することを目標とする。実現できればガラス製造時に発生するCO2を有効活用した環境循環型メタノールの製造・販売事例として世界初となる。

ネット証券大手2社が売買手数料「無料」NISA新制度見据え

ネット証券最大手のSBI証券と同2位の楽天証券が8月31日、日本株の売買手数料を無料にすると発表した。これにより両社はそれぞれ1〜2割の収益源の失うことになる。日本の証券会社が、対象者を限定せずに完全無料化に踏み切るのは初めて。
運用益が非課税になるNISA(少額投資非課税制度)の新制度が2024年に始まるのを見据え、業界大手2社が顧客獲得に大きな一手を繰り出した形。

中国 碧桂園 23年1〜6月期連結決算で約9,800億円の赤字に

中国不動産最大手の碧桂園控股(カントリー・ガーデン・ホールディングス)が8月30日発表した2023年1〜6月期連結決算は、最終損益が489億元(約9,800億円)の赤字だった。売上高は前年同期比39%増の2,263億元。負債総額は1兆3,642億元。同社は昨年度の同国の不動産販売ランキングで第1位だった。
不動産業は中国経済の成長をけん引してきた主幹産業の一つ。先に明らかになっ」恒大集団の大赤字決算に代表されるように、同国の不動産業の不況の深刻さが浮き彫りになった。

三井物産等 大阪臨海工業地帯拠点の水素・アンモニア供給網で協働

三井物産など4社は8月30日、大阪の臨海工業地帯を拠点とした水素・アンモニアサプライチェーンの構築に向け共同検討することで覚書を締結したと発表した。三井物産のほか、三井化学、IHI、関西電力の4社が参画する。
この覚書に基づき、大阪の臨海工業地帯でのアンモニアの受け入れ、貯蔵、供給拠点の整備などに関する検討や、関西・瀬戸内地域での利活用先の拡大に向けた調査などに取り組む。

東武鉄道と日立 生体認証の共通プラットフォーム立ち上げで合意

東武鉄道と日立製作所は8月29日、安全で手軽な決済、ポイント付与、本人確認などを可能にする生体認証を活用したデジタルアイデンティティの共通プラットフォームを2023年度中に立ち上げることで合意したと発表した。
同プラットフォームは、スマートフォンやICカードを用いることなく、デジタル空間に保存されている個人の属性情報であるデジタルアイデンティティに、生体認証を活用して安全にアクセスすることで、業種を横断して決済、ポイント付与、本人確認などのサービスをワンストップで実現する。第一弾として東武ストアでは、2023年度中に同プラットフォームに対応したセルフレジを複数店舗に導入する。
なお、ジェーシービー(JCB)が生体認証を用いた決済のガイドライン策定への助言などを通じ、検討に参画する。

NECとNXHD 物流倉庫でのフォークリフトの自律遠隔搬送S開発

日本電気(NEC)とNIPPON EXPRESSホールディングス(NXHD)は8月28日、2020年10月から開始した価値共創に向けた探索プロジェクトを通じて、物流における商品の運搬や積み下ろしなどフォークリフトを活用した倉庫内の作業の効率性と安全性を向上させる自律遠隔搬送ソリューションを共同で開発したと発表した。
同ソリューションはアクチュエータ、カメラ、センサなどを既製のフォークリフトに後付けすることで、シミュレーションによる状況に応じた搬送ルートの自動設計や安全性を確保したフォークリフトの自律遠隔搬送を可能とする。今後両社は同ソリューションの早期事業化を目指す。

大阪ガス,ENEOS 国内初グリーン水素活用の国産e-メタン製造を検討

大阪ガスとENEOSは8月29日、大阪港湾部におけるグリーン水素を活用した国内初となる国産e-メタンの大規模製造に関する共同検討を開始したと発表した。
これは海外で製造したグリーン水素を、効率的な水素の貯蔵・輸送手段の一種、メチルシクロヘキサン(MCH)に変換して輸送し、国内で回収した二酸化炭素(CO2)と組み合わせて、国産e-メタンを大規模に製造するもの。2030年までに大阪港湾部で6,000㎥/年(一般過程約25万戸相当)規模で製造設備構築および製造開始を目指す。

日置電機とマクニカ 脱炭素で自動運転EVバス導入へ実証運行

電気計測器開発、生産、販売でサービスのHIOKI(日置電機、本社:長野県上田市)と、サービス・ソリューションプロバイダーのマクニカ(本社:横浜市)は8月29日、カーボンニュートラルを目指し、自動運転バスの導入に向け、HIOKI本社工場(所在地:長野県上田市)とその周辺の公道で、自動運転EVバスの実証運行を開始すると発表した。
実証運行は8月29〜9月2日(HIOKI社員向け)、9月8〜9日(上田市民向け)、実証運行時間は10時〜16時。実証運行には上田市、上田電鉄、上田バス、千曲バスが協力する。

7月パソコン国内出荷台数23.7%減の42万台 ノートPCの減少続く

電子情報技術産業協会(JEIRA)のまとめによると、2023年7月のパソコン(PC)国内出荷台数は前年同月比23.7%減の42万1,000台だった。個人向けが苦戦したほか、法人向けの出荷台数も低調だった。種類別ではノートPCが24.9%減の34万6,000台。ノートPCの出荷台数が前年同月を下回るのは5カ月連続。デスクトップPCは17.6%減の7万5,000台で3カ月ぶりのマイナス。全体の出荷金額は21.4%減の512億円で、14カ月ぶりに前年同月を下回った。

経産省 脱炭素へEV充電器の設置目標30年に30万口へ引き上げ

経済産業省は8月28日、脱炭素社会に向け電気自動車(EV)の充電器の設置目標を2030年までに30万口とする整備指針案を公表した。この内訳は商業施設などの普通充電器27万口、高速道路などの急速充電器3万口。
従来目標は15万口で2倍に引き上げた。2023年3月時点での設置状況は3万程度に留まっており、現状と比べると10倍となる。

ユニクロ社長に塚越氏 初の社長交代 ファストリ柳井体制は継続

ファーストリテイリングは8月28日、子会社ユニクロの社長に塚越大介取締役(44)が9月1日付で就任すると発表した。米国事業を黒字化した塚越氏の下で、ユニクロの海外事業のさらなる成長を見込む。ユニクロの社長交代は初めて。
柳井正ファーストリテイリング会長兼社長(74)のユニクロでの役職は、会長兼社長から会長兼最高経営責任者(CEO)となる。

厚労省 英製RSウイルスワクチンを国内初承認 60歳以上向け

厚生労働省の専門部会は8月28日、英国製薬大手グラクソ・スミスクラインが開発した60歳以上向けのRSウイルス(RSV)ワクチンの製造販売承認を了承した。国内初のRSV感染症のワクチンとなる。
RSVはほとんどの人が幼いうちに一度は感染するが、免疫の働きが低下した高齢者が感染した場合、肺炎などを引き起こし重症化するリスクが高いという。

トヨタ国内全14工場 システム不具合で稼働停止 8/30から順次再開

トヨタ自動車は8月29日、国内の完成車工場14工場28ラインのうち12工場25ラインが、29日朝から稼働停止、夕方から別の2工場3ラインも生産を止めたことを明らかにした。部品の発注を管理するシステムに不具合が発生したためとしている。しかし、各工場は30日朝から順次生産を再開し、同日午後から全14工場が稼働する見込み。