不動産開発などを手掛けるタカラレーベン(本社:東京都千代田区)は1月11日、タイでコンドミニアム(分譲マンション)事業に参画したと発表した。同国の中堅住宅開発会社ASSETWISE PUBLIC COMPANY LIMITED(本社:タイ・バンコク)と共同で、首都バンコクで「ATMOZ BANGNA」プロジェクトを進める。
同プロジェクトはバンコク中心部から南東に約15kmの新興開発地区「バンナーエリア」における、商業施設を備えた複合型分譲マンションプロジェクト。敷地面積1万6,748㎡、鉄筋コンクリート造、地上8階建ての5棟構成からなる住居1,101戸と商業施設2戸という規模。竣工時期は2023年3月、4月から順次引渡し入居の予定。
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21年国内で販売台数首位はトヨタ「ヤリス」5年ぶり小型車
日本自動車販売協会連合会などの業界団体は1月11日、2021年の車種別の新車販売台数を発表した。首位は前年比40.3%増の21万2,927台で、トヨタ自動車の「ヤリス」だった。近年、軽自動車が首位となる年が続いていたが5年ぶりに小型車が販売トップとなった。トヨタ車のトップは2016年のハイブリッド車(HV)「プリウス」以来、5年ぶり。
エンジン車だけでなくハイブリッド車も揃え、燃費の良さが販売増加につながった。2位は2020年まで4年連続トップだったホンダの軽自動車「N-BOX」で同3.6%減の18万8,940台、3位はトヨタの小型車「ルーミー」で同54.5%増の13万4,801台だった。
上位10位のうち5つを軽自動車が占め、引き続き高い人気が続いているが、部品の供給不足などもあって、多くの車種で前年より販売台数が減少した。一方、電気自動車(EV)で最も売れたのは、日産自動車の「リーフ」で1万843台にとどまった。脱炭素の流れの中、EVの販売動向が注目されているが、今年からトヨタSUBARUがSUVタイプの販売に乗り出すほか、日産と三菱自動車が共同開発した軽自動車サイズを投入する予定で、今後の普及に向けてどこまで販売を伸ばすか高い関心を呼んでいる。
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21年貸切バス業倒産27.2%増の14件,30年間で最多 コロナ禍
東京商工リサーチのまとめによると、2021年の貸切バス業倒産(負債1,000万円以上)は前年比27.2%増の14件で、1992年以降の30年間で最多を記録した。この14件はすべてコロナ関連倒産だった。資本金別ではすべて1億円未満だった。また、従業員数別でも10人未満が8件(構成比57.1%)を占めた。長引くコロナ禍でインバウンド需要が消失し、国内旅行の激減が貸切バス業界を直撃したことを示している。
日本政府観光局(JNTO)によると、2020年の訪日外国人は前年比87.1%減の411万5,828人だった。2021年も11月(推計値)までで前年同期比94.2%減の23万3,800人と激減。インバウンド需要は消失し、個人客や修学旅行などの団体旅行も自粛や人の移動制限で縮小。このため、小規模の貸切バス会社ほど、激変した環境に対応できず業績不振に拍車をかけた。
東北電力 インドネシアスマトラ州の地熱発電所 営業運転開始
東北電力(本店:宮城県仙台市)は1月7日、インドネシアで出資参画している事業会社、スプリーム・エナジー・ランタウ・デダップがスマトラ州で建設を進めてきた「ランタウ・デダップ地熱発電所」が2021年12月26日、営業運転を開始したと発表した。同事業は同社が海外の地熱発電事業に出資参画した初めての案件となる。
同発電所は、出力規模9万8,400KWの地熱発電設備で、同社が出資参画した2018年以降、エンジー(本社:フランス)、丸紅(本社:東京都千代田区)、スプリム・エナジー(本社:インドネシア)と共同で営業運転開始に向け準備を進めてきたもの。発電した電気は40年以上にわたって国内で培ってきた地熱発電技術の知見・経験を生かして、発電所の安定稼働に貢献していく。
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JERA NEDO石炭ボイラのアンモニア高混焼技術開発・実証に採択
JERA(本社:東京都中央区)および三菱重工業(本社:東京都千代田区)は1月7日、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)のグリーンイノベーション基金事業/燃料アンモニアサプライチェーンの構築プロジェクトで、石炭ボイラにおけるアンモニア高混焼技術の開発・実証に関する事業に応募し、採択されたと発表した。
この事業は、石炭ボイラに適したアンモニア専焼バーナを開発し、実機で実証運転することを目指すもの。事業期間は2021年度から2028年度までの約8年間。2024年度までにアンモニア専焼バーナを開発し、実施実証に向けて設備の基本計画を策定する。その結果を踏まえ、JERAの保有する三菱重工製の石炭ボイラで実証可否を判断する。実機実証では2028年度までに、ボイラ型式の異なる実機2ユニットで50%以上のアンモニア混焼を検証する計画。
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ハウス食品 日本人中高齢者でカレー摂取と認知機能の関係確認
ハウス食品グループ本社は1月7日、東京大学、二松学舎大学との共同研究で、カレーを長期的かつ頻繁に摂食する食習慣は、良好な認知機能と関係していることを確認したと発表した。
同社は、カレー摂食頻度の高い高齢者で認知機能が良好に保たれていることがシンガポールの疫学研究の結果として報告されていることに注目。カレーの摂食は良好な認知機能と関係する可能性に着目し今回、日本人の中高齢者を対象に、カレーの摂食状況が良好な認知機能と関係があるかを調査した。
50歳以上の一般生活者を対象に、「調査直前1年間」(短期)と「成人以降で調査1年前まで」(長期)のカレー摂食頻度について、認知機能との関係を明らかにした。認知機能の測定には、認知症の総合的アセスメントツール、DASC-21を用いた。
JERAとIHI NEDOのアンモニア混焼率向上技術の実証に採択
JERA(所在地:東京都中央区)およびIHI(本社:東京都江東区)は1月7日、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)のグリーンイノベーション基金事業/燃料アンモニアサプライチェーンの構築プロジェクトに対し、石炭ボイラにおけるアンモニア混焼率向上技術の開発・実証に関する事業に応募し、採択されたと発表した。
この事業は新たにアンモニア高混焼バーナを開発し、同バーナを碧南火力発電所4号機または5号機に実装し、アンモニアの混焼率を50%以上に拡大させることを目指す。事業期間は2021年度から2028年度までの約8年間。
2024年度までに50%以上のアンモニア混焼が可能なバーナを新規開発するとともに、ボイラをはじめとした設備の仕様などを検討する。実装する場合、2028年度までに実機で50%以上のアンモニア混焼を開始する計画。
IHI 液体アンモニア100%燃焼によるCO2フリーガスタービン開発
IHI(本社:東京都江東区)は1月7日、東北大学、産業技術総合研究所とともに、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「グリーンイノベーション基金事業/燃料アンモニアサプライチェーンの構築プロジェクト」に対し、液体アンモニア専焼ガスタービンの研究開発に関する事業に応募し、採択されたと発表した。
アンモニア(NH3)は、炭素(C)を含まないことから、燃焼時にCO2を排出しない燃料として既存発電設備で利用することが可能。今回採択された事業では、ガスタービンコジェネレーションシステムから温室効果ガス削減に向けて、2MW級ガスタービンにおいて液体アンモニア専焼(100%)技術を開発するとともに、実証実験を通じた運用ノウハウの取得や安全対策等の検証を行い、社会実装の確度をさらに高めていく。事業期間は2021年度から2027年度までの約7年間。
島根・出雲市の廃校でカワハギ陸上養殖 JR西日本子会社など
JR西日本の子会社、JRイノベーションズ(所在地:大阪市)は1月6日、地元企業で組んで手掛ける、島根県出雲市の廃校を利用したホンカワハギの陸上養殖事業の一端、稚魚の搬入作業などを現地で公開した。活用するのは2015年3月に統合のため廃校となった光中学校。容量20トンの水槽2基と3トンの水槽3基を整備。人工海水をろ過装置を用いて循環させる仕組みを採用。このため、寄生虫がつくリスクが軽減されるほか、飼育用水を海などに排水しないため環境にも優しいという。
今回約4,000匹の稚魚を搬入。1匹30g程度の稚魚を300g程度になるまで約9カ月間飼育する。今秋1,000kg程度の出荷を目指す。JR西日本イノベーションズが稚魚や餌の仕入れなどの手配や養殖した魚のブランディングや販売を担当、地元の建設業者の昭和開発工業(所在地:島根県出雲市)が実際の生産業務を担う。JR西日本グループの陸上養殖事業は、鳥取県内で手掛けている”お嬢サバ”などに次いで8例目で、廃校を活用するのは初めて。
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レカム 連結3子会社の株式を追加取得 意思決定の迅速化図る
関西電力送配電 IoT登下校見守り「OTTADE」新サービス追加
関西電力送配電(本社:大阪市北区)は1月5日、IoTを活用した広域見守りサービスを展開するottaと連携し、同日から新たにGPS見守りサービスを提供すると発表した。
これまで両社が連携して提供してきたIoT登下校見守り「かんでん見守り隊OTTADE!」に、今回追加したサービスは、GPSを用いた専用端末(以下、otta.g)を活用することで、基地局の有無にかかわらず、子どもたちの位置情報をタイムリーにスマートフォンなどで確認できるもの。また、防犯ブザー機能および音声コミュニケーションツールとして、保護者と子どもが双方向にボイスメッセージを交換することができる機能も備えている。これまではビーコンを搭載した端末だったため、電波を検知する基地局を街中の店舗、公共施設、自動販売機等に設置する必要があった。
otta.gは、GPS機能により基地局がなくても位置情報が確認できることから、現在OTTADE!を提供するエリア(大阪府四条畷市・交野市・豊中市・枚方市、京都府亀岡市)以外の方も使用が可能となった。
クールジャパン ベトナムのコールドチェーンCLKに追加出資
官民ファンド、海外需要開拓支援機構(クールジャパン機構、所在地:東京都港区)は1月5日、ベトナムにおける日本食材の流通基盤となるコールドチェーン事業を展開するCLKコールド・ストレージ(以下、CLK)に170万米ドル(約1億8,000万円)を追加出資すると発表した。
ベトナムでは日本や欧米と比較し1人あたり冷凍冷蔵食品の消費量はまだ少量で、同国におけるコールドチェーン事業は今後も継続的な需要の増加が見込まれる。CLKは倉庫の増設などにより事業の成長を見込む。
CLKは2014年9月、クールジャパン機構、日本ロジテム、川崎汽船の3社からの出資を受け、2015年にベトナム・ホーチミン市郊外に設立された。
阪急阪神HD 大阪梅田駅周辺で大規模開発 50年超の施設刷新
NEDO アンモニア火力発電へ脱炭素基金 JERAなどに279億円
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ホンダ 中国合弁の東風HondaがEV専用工場を建設 24年稼働
ホンダ(本社:東京都港区)の中国法人本田技研工業(中国)投資有限公司(本社:北京市)は1月6日、中国における四輪車生産販売合弁会社、東風本田汽車有限公司(以下、東風Honda)が今後市場投入を拡大する電気自動車(EV)の生産体制構築に向け、EV専用の新工場を建設すると発表した。
新工場は2024年の稼働開始を目指し、湖北省武漢市の武漢経済開発区に建設し、敷地面積63万㎡、基本生産能力は年間12万台を予定。完成車一貫生産が可能な高効率・スマート工場として、プレス、溶接、塗装、組み立て、完成車検査などの工程を有し、組み立て工程などを中心に業界トップ水準の自動化率を目指す。また、ソーラー発電などの再生可能エネルギー活用に加え、再生水循環利用などによる資源節約、大気汚染の主要な原因物質、VOCの削減など、サステナブルな取り組みも積極的に進めていく。
シスメックス 脳内Aβの蓄積状態把握の検査試薬の承認申請
日本M&AセンターHD シンガポールに現地法人設立
小野薬品「オプジーボ」台湾で術後補助療法の効果 追加承認
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CCCと双日 マレーシアでFC事業を展開する合弁会社設立
カルチュア・コンビニエンス・クラブ(以下、CCC、所在地:東京都渋谷区)と双日(本社:東京都千代田区)は1月5日、CCCが日本国内で展開する「蔦屋書店」および「TSUTAYA BOOKSSTORE(以下、TBS)のフランチャイズチェーンについて、マレーシアにおけるフランチャイズ事業を展開する合弁会社を設立したと発表した。
現地加盟企業とフランチャイズ契約を結び、2021年12月にオープンした商業施設「Pavillion Bukit Jalil(ブキット・ジャリル)」内に、2022年春をめどにASEAN加盟国では初となる複合型書店の高級業態「蔦屋書店」を開業する予定。同店では書籍だけでなく、文具も美術品も販売するほか、飲食店も併設する。
CCCと双日が設立した共同出資会社が現地の企業とフランチャイズチェーン(FC)契約を締結する。この共同出資会社は今後、他のASEAN地域における店舗展開も推進する。CCCはASEAN地域で400店舗を展開するとの目標を掲げている。