関西の4百貨店増益 24年度中間決算 3社は過去最高益

関西に店舗を構える百貨店大手4社の2024年度中間連結決算が11月6日、出揃った。エイチ・ツー・オー(H2O)リテイリング、Jフロントリテイリング、高島屋、近鉄百貨店の全4社が増益となったほか、近鉄以外の3社は最終利益が過去最高だった。訪日客や国内の富裕層向けが好調でだった。

万博”空飛ぶクルマ” 全事業者が商用運航見送り, デモ飛行のみ

2025年4月13日開幕の大阪・関西万博で運航が予定されている「空飛ぶクルマ」について、博覧会協会から指定を受けている4陣営の運航事業者が、旅客を乗せて飛行する商用運航を見送ることが分かった。機体の安全性の審査に時間がかかるなどとしており、日本航空、ANAホールディングスと米ジョビー・アビエーション、丸紅、スカイドライブの4陣営すべてがデモ飛行となる。空飛ぶクルマの商用運航は、今回の万博の目玉の一つとして実現が期待されていた。

松屋のすし店「すし松」関西進出 9/21吹田市に初出店

松屋フーズホールディングスは9月11日、自社で運営するすし店「すし松」を関西地区に出店すると発表した。松屋のすし店の関西出店は初めて。大阪府吹田市に21日、「すし松 江坂店」を開業する。吹田市への出店を皮切りに関西でも店舗を広げる。すし松は現在、東京など首都圏を中心に11店舗を構えている。

大阪メトロ 万博で小中高生専用車, 平日午前に最大18本運行

大阪メトロは9月10日、2025年大阪・関西万博に無料招待する小中高生らを輸送する車両の運行案を発表した。中央線の森ノ宮、長田から、2025年1月に延伸開業する夢洲まで、開幕から夏休み前にかけて平日午前9時半から11時半の約2時間運行する。
1日あたり最大8本走らせる「専用列車」は6両編成のうち、最大4両を小中高生らに充て、残りの車両を一般客に開放する。また、1日あたり最大10本走らせる「優先列車」は混雑状況に応じて一般客も乗せる。

25年万博会場最寄りの大阪メトロ「夢洲駅」25年1/19開業

大阪市の横山市長は9月5日、大阪・関西万博の会場の最寄り駅として新たに設置される大阪メトロの「夢洲駅」が2025年1月19日に開業すると発表した。同駅は4年前から建設が進められてきたが、工事や検査が順調に進み、大阪市などによると予定より2週間ほど早い開業となる。
大阪メトロによると、夢洲駅は万博の開催期間中は1日最大で13万人規模の利用が見込まれている。

竹中工務店 25年万博会場内に「森になる建築」8月に着工

竹中工務店(本社:大阪市中央区)は7月26日、「Seeds PaperPavilion(シーズペーパーパビリオン)」を、未来社会ショーケース事業出展(グリーン万博)の「森になる建築」として25年大阪・関西万博の会期中(2025年4月13〜10月13日)の来場者が休憩等に使うことができる仮設建築物として会場内に施設提供すると発表した。この建築物は8月に着工後、現地で3Dプリントを行い、2025年4月の完成を予定している。
Seeds PaperPavilionは、2020年ぁら2021年にかけて同社グループ従業員を対象に実施した「竹中グループが提案する25年万博パビリオンに関するアイデア」提案コンペで最優秀賞の選定されたもの。使い終わると廃棄物になる建築ではなく、みんなでつくる建築が種となり、使い終わったら森になるという未来の建築を描いた提案。最先端の3Dプリント技術と手づくりを融合させてつくる建築。すでに2023年5月より千葉県印西市の竹中技術研究所で大型3Dプリンターでの試驗を開始。今年4月に実物サイズの出力試驗に成功している。

大阪メトロ 25年万博向け自動運転EVバスの実証公開

大阪メトロは7月23日、2025年の万博会場やその周辺で運行を目指している自動運転EVバスの実証実験の様子を報道関係者に公開した。実証実験は今年3月から大阪市の舞洲などの公道で、走行時に運転席に運転者が乗って監視する「レベル2」で行っている。
EVバスの前方と後方には周囲と車や歩行者との距離などを把握するセンサーやカメラが設置されていて、橋の上では道路に埋め込まれたマーカーなどをもとに、運転手が操作しなくてもバスは進んでいく。
大阪メトロは実験を重ねて、国から「レベル4」の運行の認可を得たうえで、万博開催時には大型と小型を合わせて10台の自動運転EVバスを運行したい考え。

「JPタワー大阪」内の「KITTE大阪」7/31グランドオープン

旧大阪中央郵便局跡地を含む大阪駅西地区で開発が進められている「JPタワー大阪」内の商業施設「KITTE大阪」が、いよいよ7月31日グランドオープンする。同施設は日本郵便(本社:東京都千代田区)、JR西日本(本社:大阪市北区)、大阪ターミナルビル(本社:大阪市北区)、JTB(本社:東京都品川区)、日本郵政不動産(本社:東京都千代田区)が共同開発を進めているもの。
グランドオープンにより114店舗が開業する。一部店舗は8月以降、順次開業する予定。KITTE大阪は「UNKNOWN(アンノウン)」をコンセプトに、まだ広く知られていない日本の「いいもの」や地域の食文化など、日本各地の様々なヒト、モノ、コトが集まり、日本の良さを発見・再認識できる場所を目指す。

大阪メトロ 万博需要で地域と期間限定”オンデマンドバス”

大阪メトロは、2025年大阪・関西万博に向けた準備や開催に向けた準備や開催によって混雑が予想されることから、住民や集客施設への利便性を確保するため、地域と期間を限定して”オンデマンドバス”を運行することになった。運行するのは大阪城公園などを含む「森之宮エリア」が今年11月から2025年10月まで、大阪メトロ中央線の本町駅から大阪港駅の沿線の「西エリア」と「港エリア」が、2025年1月から10月まで。運行時間帯や運賃などはまだ決まっていない。
オンデマンドバスは決まった運行ルートがなく、利用者が乗りたい場所や時間をスマートフォンで指定することで、AI(人工知能)が自動でルートを設定するもの。

ピーチ 6期ぶり黒字 航空需要回復で設立以来 過去最高

ANAホールディングス傘下の格安航空会社、ピーチ・アビエーションの2024年3月期決算は、売上高にあたる営業収益が前期比52.4%増の1,380億9,800万円で最終(当期)利益は228億8,400万円(前期は124億7,100万円の赤字)だった。2018年3月期以来の6期ぶりの黒字で、2011年設立の同社にとって過去最高の黒字を記録した。

大阪・中之島「再生医療」の新拠点 6/29開業セレモニー

大阪市北区・中之島に創設された、iPS細胞を使った再生医療など最先端の医療を提供する新たな拠点「Nakanoshima Qross」が6月29日、いよいよ開業し、オープニングセレモニーが行われた。Nakanoshima Qrossは地上16階の建物に8つの医療機関のほか、ヒトのiPS細胞の製造や研究開発を行う企業など、合わせて41の団体が集積する最先端医療の拠点。
セレモニーはこの医療拠点を運営する一般財団法人の澤芳樹理事長はじめ、大阪府の吉村知事、元経済財政担当相で衆議院議員の甘利明氏らが臨席し、開業を祝った。

大阪観光局 公式アプリに10月以降 NECの顔認証決済を導入

大阪観光局は6月27日、観光客向けに独自開発したアプリ「Discover OSAKA」にNEC(日本電気、本社:東京都港区)の顔認証決済機能を搭載すると発表した。事前に顔写真やクレジットカード情報などを登録すると、店舗に設置されたカメラに顔をかざすだけで支払いが完了する。10月以降、大阪市内の観光施設など約10店舗で決済サービスが利用できる予定。対応する店舗は順次増やしていく考え。登録者数は2024年度中に1万人を目指す。

25年万博会場のシンボル大屋根リング 大林組担当工区完了

大林組(本社:東京都港区)は6月26日、共同企業体(JV)で進めている2025年大阪・関西万博会場のシンボル、大屋根リング工事(PW北東工区、全周約2kmの約3分の1)について、最後の床材取り付け工事が完了し、柱や梁、床などの基本構造体(木架構)が完成したと発表した。
独自の工法の導入やデジタル技術を活用した情報共有などにより、当初の計画からは1.5カ月早く完了した。

ダイハツ 31年ぶり営業赤字 24年3月期 認証不正響く

ダイハツ工業(本社:大阪府池田市)の2024年3月期の単独決算は営業損益が50億円の赤字(前期は380億円の黒字)だった。営業赤字となるのは1993年3月期以来31年ぶり。認証検査を巡る大規模な不正で2023年12月に国内の新車出荷を全面停止し、4つの完成車工場すべてで生産を停止したことが響いた。
なお、売上高は前期比21%減の1兆1,810億円だった。軽自動車の新車販売台数は22%減の44万台にとどまり、18年ぶりにスズキに国内シェア首位の座を明け渡した。

大阪市7月から市内の調剤業務の一部を外部委託可能に

大阪市は7月から、市内の薬局が調剤業務の一部を別の薬局に外部委託できる仕組みを導入することになった。この仕組みは特定の地域で規制緩和を行う「国家戦略特区」の事業として大阪市が全国で初めて導入するもの。
今回の措置により大阪市内の薬局は、患者の飲み忘れ防止などのために複数の錠剤を1つの袋にまとめる「一包化」の業務に限って、別の薬局に委託することができるようになる。
調剤業務を効率化することで、薬剤師が患者に向き合う時間を増やすなどの効果が期待されるとしている。

JAL「ミャクミャクジェット」6/3から国際線就航, 万博PR

日本航空(JAL)は6月2日、2025年大阪・関西万博の公式キャラクター「ミャクミャク」のデザインを施した機体、2号機を羽田空港で報道陣に公開した。2023年11月に国内線で運航を始めた1号機に続いて国際線にも導入。3日からフィリピン・マニラ行きで運航を開始する。”空飛ぶ広告塔”として、2025年4月の開幕まで大阪・関西万博を海外PRする。

関西の4月貿易収支 3カ月連続黒字も金額は縮小

大阪税関によると、4月の関西の貿易収支は1,902億円の黒字となった。貿易黒字となるのは3カ月連続だが、黒字額は前年同月比22.2%減少した。輸出額は同1.8%減の1兆7,415億円で、輸入額は同1.4%増の1兆5,513億円だった。
国や地域別でみると、中国は輸出、輸入ともに4月としては比較できる1979年以降で過去最高額となった。

NEC 25年万博 店舗決済と入場管理に顔認証システム導入

日本電気(NEC、本社:東京都港区)は5月23日、2025年大阪・関西万博で、会場での顔認証による店舗決済と入場管理に顔認証システムを導入すると発表した。これにより、手ぶら決済による利用者の利便性向上と、なりすまし防止による安全・安心で効率的な万博運営を実現する。
このサービスは生体情報の使用に同意し登録した顧客が利用できるもので、預かった顔画像などの個人情報は日本国内のプラットフォーム内に安全に保存される。

万博工事現場にトレーラー活用の移動型無人コンビニ開業

大阪・関西万博会場の夢洲の工事現場に5月13日、ファミリーマートがトレーラーを活用した移動型の無人コンビニ店舗をオープンさせた。周辺にはコンビニが2店舗あるが、片道およそ15分ほどかかり、不便さをかこっていた。今回のトレーラーを活用した移動型店舗により、工事の進捗状況に合わせて場所を変え、建設作業員の買い物の時間を短縮し、ストレスを減らす。
広さは約14㎡の店内には弁当やパン、飲料などおよそ280種類の商品が揃えられ、セルフレジが備えられている。