JERAは2月9日、インドネシア国営電力会社PLNの子会社PT PLN Energi Primer Indonesia(以下、PLN EPI社、所在地:ジャカルタ)との間で、LNGバリューチェーン等で協業することを定めた覚書を締結したと発表した。この覚書はインドネシア国内におけるLNGの需要拡大を見据え、LNGの調達・運用の最適化、LNG受入基地の開発・運用等に関して協業することを定めたもの。
これに基づきJERAは、同国における電力分野向けのLNGバリューチェーンを構築し、さらには水素・アンモニアバリューチェーンへの転換を目指した検討も進めていく。
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東急Gと三菱HCキャピタルG PPA活用の再エネ発電事業
東急(本社:東京都渋谷区)、東急パワーサプライ(本社:東京都世田谷区)、三菱HCキャピタル(本社:東京都千代田区)、三菱HCキャピタルエナジー(本社:東京都千代田区)は2月8日、2023年6月に締結した再生可能エネルギー発電に関する共同開発事業の第一号案件となるオフサイトPPAの契約を締結、2024年4月に太陽光発電の運転を開始すると発表した。
この事業で東急グループが保有する鉄道、ビルおよびホテルなどのアセットの再エネによる”自産自消”を推進するため、2025年度までに合計20MWの再エネ発電所の開発を目指す。これにより、東急グループは2025年度までに約1万トンのCO2排出量の削減を見込んでいる。
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東急不とENEOS 廃食油をSAFに活用する取り組みで合意
東急不動産(本社:東京都渋谷区)とENEOS(本社:東京都千代田区)は2月7日、廃食油を持続可能な航空燃料(以下、SAF=Sustainable Aviation Fuel)の原料として活用する取り組みに関する基本合意書を締結したと発表した。
具体的には2023年11月30日に開業した複合商業施設「COCONO SUSUKINO」(ココノススキノ、所在地:北海道札幌市)、東急不動産グループの東急リゾーツ&ステイが全国に展開、運営するホテルやゴルフ場29カ所で排出される廃食油を回収し、ENEOS和歌山製造所(所在地:和歌山県有田市)で事業化を進めるSAFの製造プラント(能力:40万KL/年)で原料として使用する予定。COCONO SUSUKINOは施設で発生する廃食油全量をSAFに活用することを目指しており、実現すれば全国で初の取り組みとなる。
日本製鉄 高炉水素還元技術の試験炉でCO2排出33%削減
日本製鉄は2月6日、東日本製鉄所君津地区の水素還元試験炉(内容積12㎥)で2023年11月から12月に実施した、加熱した水素を使用してCO2を削減するSuper COURSE50技術(CO2排出量50%以上削減)開発試験で、世界最高水準の更新となる高炉本体からのCO2排出量33%の削減を確認したと発表した。今後さらに実証試験を進め、大型高炉での早期Super COURSE50技術確立に取り組んでいく。
この実証試験はNEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)のグリーンイノベーション基金に採択され、日本製鉄、JFEスチール、神戸製鋼所、一般財団法人金属系材料研究開発センターの4社でコンソーシアムを結成し、開発を推進しているもの。