韓国の現代自動車 タイで26年からEV生産 投資額41億円

タイ投資委員会(BOI)は8月7日、韓国の現代自動車が首都バンコク東郊のサムットプラカーン県に電気自動車(EV)の新工場を建設すると発表した。 現代自動車が提出している投資計画によると、投資額は10億タイバーツ(41億円)。2026年にも稼働、タイ市場中心に供給開始するという。生産能力などの詳細は公表しなかった。

PMDA 初の海外拠点, アジア事務所をタイ・バンコクに設置

医薬品医療機器総合機構(PMDA)は8月7日、初の海外拠点となるアジア事務所をタイの首都バンコクに7月1日付で設置したと発表した。薬事承認や安全対策といったノウハウや経験を伝え、アジア各国に日本の薬事規制の基準を活用してもらうのが狙い。各国と連携し、アジアで薬事承認を目指した臨床試験(治験)も進める。

住友化学 サウジ合弁企業の持ち株を売却 37.5%→15%に

住友化学(本社:東京都中央区)は8月7日、サウジアラビア国有石油会社、サウジアラムコとの合弁事業「ペトロ・ラービグ」の保有株式の一部をアラムコに売却すると発表した。これにより、持株比率を従来の37.5%から15%に引き下げる。2026年3月期の売却を予定し、売却後も持分法適用会社とする。
ペトロ・ラービグは石油精製の競争力が低く業績が低迷。住友化学が2024年3月期に過去最大の最終赤字に陥った大きな要因となっている。合弁設立から約20年。対等出資してきた関係性は転換点を迎えている。

川崎重工 介護業務支援サービス事業に参入 機器など

川崎重工は8月7日、介護業務支援サービス事業に参入すると発表した。一般社団法人日本ノーリフト協会と協同し、介護施設や介護機器メーカーの現場の課題やニーズを把握し、それらをサポートする介護機器やロボットの推薦を行う。また、新たな機器開発や現場への導入・活用・定着までを支援する。

コスモエネ/エコパワー, JR西日本 再生エネ拡大で基本合意

コスモエネルギーホールディングス(本社:東京都港区)、コスモエコパワー(本社:東京都品川区)、JR西日本(本社:大阪市北区)は8月7日、バーチャルPPA(発電量に応じた環境価値のみを直接購入する契約)を活用し、列車運転など鉄道事業の使用電力に対する再生可能エネルギー電力のさらなる拡大に関する協議を進めていくため、基本合意書を締結したと発表した。長年にわたる気動車等の燃料油供給を基礎に、カーボンニュートラル社会の実現に向けた需要、供給側の両者の想いが合致した。

ゲオHD セカンドストリート 香港とシンガポールに進出

ゲオホールディングス(HD)(本社:名古屋市中区)は8月6日、傘下で総合リユース品(中古品)を手掛けるセカンドストリートが香港とシンガポールに進出すると発表した。
両拠点でこのほど中古品仕入れ・販売を担う新会社、「2ND STREET HONGKONG LIMITED」および「2ND STREET SINGAPORE PTE.LTD.」それぞれを設立した。2025年3月期までにそれぞれ第1号店を出店し、中古品市場を開拓する。
セカンドストリートは2018年に海外に進出し、米国、台湾、マレーシア、タイで87店舗を出店している。

オートバックス タイに新たに3店舗出店し95店舗体制に

オートバックスセブン(本社:東京都江東区)は8月6日、タイ国内におけるエリアフランチャイズ契約を締結しているサイアム・オートバックスが、7月にプリラム県、コンケン県など3カ所に新たに出店したと発表した。この結果、タイにおけるオートバックス店舗は95店となる。
オートバックスの海外グループ店舗は台湾6店、マレーシア5店、シンガポール2店、フィリピン6店、フランス8店を合わせ計122店舗となった。

新菱冷熱工業 シンガポール地下鉄7駅で空調工事完了

新菱冷熱工業(本社:東京都新宿区)は8月6日、シンガポール地下鉄7駅で駅舎の空調換気工事などが完了したと発表した。これは同社が2017年にシンガポール陸上交通庁から受注した駅舎の空調換気設備工事と、トンネル換気設備工事。駅舎の空調工事では線路とホームの間にスクリーンドアを設置し、排熱を防ぐことで、空調機や冷凍機容量を軽減し、エネルギーの効率化を図っている。トンネルの換気工事では、トンネル内で火災が発生した際に風向きを前後に変えて煙を排出できるような設備にした。

大企業の今年度の設備投資計画 昨年度比20%余増える

国内大企業を対象にした日本政策投資銀行の調査によると、大企業が今年度に計画している設備投資額は昨年度より20%余増えることが分かった。同銀行が1,600社余りから回答を得た。
今年度の設備投資額は約21兆9,000億円と昨年度の実績を21.6%上回っている。データセンター向け需要が半導体関連産業で高まっているほか、幅広い業種で自動化に向けた投資が増えているため。「化学」が34.1%増えるほか、「運輸」では人材不足を背景に省力化投資などで21.3%増える。一方、大企業900社余りに人手不足のための取り組みについて、複数回答で聞いたところ、「中途採用の強化」との回答が77.4%、「新卒採用の強化」と回答した回答が65.7%に上った。

GSIクレオス ベトナム化学商社T&T Chem社へ出資

GSIクレオス(本社:東京都港区)は8月6日、グループの現地法人、GSI Creos Vietnam Co.,Ltd.(以下、GSIベトナム社)を通じて、ベトナム・ハノイの化学商社、T&T Chemical Joint Stock Company(以下、TTChem社)に8月1日付で出資し、同社との連携強化を図ると発表した。
GDIクレオスからの出資を機に、TTChem社はベトナム・ホーチミン市に支社を設立する予定。今後は同新会社との連携により、GSIグループが扱う付加価値の高いケミカル商材を拡販し、ケミカル事業の拡大に取り組んでいく。

7月車名別販売 ホンダ「N-BOX」が2カ月連続首位

日本自動車販売協会連合会(自販連)と全国軽自動車協会連合会(全軽自協)が8月6日発表した7月の車名別新車販売で、ホンダの軽自動車(N-BOX)が2カ月連続で首位となった。
N-BOXの販売台数」は前年同月比8%減の1万6,500台だった。2位はトヨタ自動車の「カローラ」で14%増の1万4,622台、3位はスズキの「スペーシア」で33%増の1万3,073台だった。電気自動車(EV)が乗用車の新車販売に占める割合は1.5%で、前年同月比で0.5ポイント下がった。

国分グループ 拠点のシンガポールの食品卸を傘下に

国分グループ本社(本社:東京都中央区)は8月5日、シンガポール子会社、KOKUBU Commonweath Trading Pte.Ltd.(本社:シンガポール)が、同国の食品卸売会社、San Sesan Global Pte.Ltd.(本社:シンガポール)の株式を取得したと発表した。出資比率は80%で、株式取得日は7月31日。国分グループより取締役を派遣する予定。
国分グループは第11次長期経営計画で海外事業の「基幹」事業化を掲げており、シンガポールをASEAN事業の中核地と位置付けている。国内外のグループ各社と連携した商流・物流・商品開発の各機能の飛躍的向上を図り、グループの海外事業拡大のさらなる拡大を進める。今回の食品卸売会社の取り込みもこの一環。

大東建託 定年後の多様な働き方実現へ「継続雇用制度」導入

大東建託(本社:東京都港区)は8月5日、定年を迎えた従業員の柔軟な働き方を支援するため、9月1日より全職種を対象に定年後の継続雇用制度を改定し、週休3日の「短縮勤務制度」と、グループ会社で介護・看護・保育・障がい事業を展開するケアパートナー(本社:東京都港区、大東建託100%出資)への転籍制度を新たに導入すると発表した。
同社は60歳定年制で定年後の勤務継続には「定年延長」と「再雇用」んの2種類の雇用形態があるが、勤務形態はフルタイム勤務のみだった。今回、新たに「再雇用」の従業員を対象に短縮勤務制度と転籍制度を導入し、1週間の勤務日数や1日の勤務時間を減らすことで、定年後の多様な働き方を可能とする。

UR都市機構 インドネシア・ジャカルタに駐在事務所開設

独立行政法人都市再生機構(以下、UR都市機構)は8月1日、インドネシア・ジャカルタに駐在事務所を開設したと発表した。UR都市機構の海外の駐在員事務所はオーストラリアのシドニー、タイ・バンコクに次いで3拠点目となる。
今後、ジャカルタにUR都市機構の駐在員が常駐し、現地政府、民間企業都の関係強化や、現地のTOD(自動車に依存しない社会を目指した都市開発)をはじめとする都市開発等の情報収取に努める。

東神開発 ベトナム学校開発事業第2弾 バイリンガル開校

高島屋(本社:大阪市中央区)の連結子会社、東神開発(本社:東京都世田谷区)は8月2日、ベトナム・ハノイ市東部の大規模タウンシップ開発「ビンホーム・オーシャンパーク」内で、同国における学校不動産開発事業の第2弾として共同事業者エデュフィット社が運営するバイリンガルスクール「THE DEWEY SCHOOLS Ocean Park(ザ・デューイスクール オーシャンパーク)」を、8月12日に開校すると発表した。
東神開発はエデュフィット社と共同出資による学校不動産事業会社にマジョリティをもって資本参画し、エデュフィット社が運営する学校施設の不動産開発・賃貸事業を手掛ける。また、エデュフィット社の学校運営事業にもマイノリティ出資を行うことで賃貸事業の長期安定化を図る。

甲子園球場 アルプス席まで銀傘拡張 28年完成 猛暑対策で

阪神電鉄は8月2日、阪神甲子園球場(所在地:兵庫県西宮市)の内野席にかかる「銀傘(ぎんさん)」を一塁側、三塁側ともにアルプススタンドまで拡張する計画を発表した。例年8月に開催される全国高校野球選手権大会(夏の甲子園)で深刻化しつつある猛暑への対応策の一環。施工者は大林組で、施工費は約150億円。2024年11月に着工し、シーズンオフの冬場だけ工事を進め、2028年3月完成の予定。
観客の視界を遮らない観戦環境を維持するため、スタンド内に柱の出ない構造とする。一、三塁側ともにアルプス席に隣接する外周に地上6階の建物を建てて支柱を設け、拡張する銀傘を支える。

ウィーカーズ 車両整備のナルネットと協業 再建急ぐ

旧ビッグモーターの事業を継承したWECARS(ウィーカーズ、本社:東京都千代田区)は8月1日、自動車メンテナンスのナルネットコミュニケーションズ(以下、ナルネット)と整備の分野で協業すると発表した。車検などで安定した需要が見込まれる自動車整備を強化し、経営再建を急ぐ。
ナルネットは、車両メンテナンスの管理受託を手掛け、自社工場は持たず全国約1万1,700カ所の整備工場と提携、事業展開している。

シスメックス インドに試薬・機器生産機能備えた新拠点

シスメックス(本社:神戸市)は8月1日、総額約30億円を投じ、インド・グジャラート州サナンドII工業団地に、グループ初の試薬・機器双方の生産機能を備えた新たな生産拠点の建設が完了したと発表した。同生産拠点の敷地面積は1万8,100㎡、延床面積は1万600㎡。試薬、ヘマトロジー検査機器などを生産する。

ダイハツ 出雲市で福祉介護・共同送迎「ゴイッショ」実証

ダイハツ工業(本社:大阪府池田市)は8月1日、島根県出雲市で福祉介護・共同送迎サービス「ゴイッショ」の実証実験を同日から8月30日まで実施すると発表した。今回の実証実験では出雲市が運営主体を担い、運営フローやマニュアルの策定、介護施設や地域交通事業者との調整・交渉等をはじめとした業務をダイハツが実施する。
同市内の5法人7施設が参加し、運行車両5台で朝夕の送迎を実施し、期間中に延べ850人の送迎を予定。今後、実証実験の結果に基づき、事業課題を洗い出したうえで、運営体制および事業成立性の検討を行うとともに、来年度以降のサービス導入に向けた検討を推進する。
ダイハツは「少子高齢化」「地域活性化」といった社会課題の解決に向けた取り組みとして、福祉介護領域における新たなモビリティサービス「ゴイッショ」を展開してきた。これを通所介護施設での送迎業務を外部に委託し共同運行、高齢者の移動手段確保を支援する仕組みとする。