ニトリHD 23年末までに中国本土100店舗へ拡大

家具・インテリア用品チェーン最大手のニトリホールディングス(本社:札幌市)の似鳥昭雄会長はこのほど、中国本土における店舗展開について、2023年度末までに100店舗まで拡大する計画を明らかにした。
同社は11月4日、北京市へ初出店。中国で58店舗目となる「北京銀座和諧広場店」(約1,370㎡)、59店舗目となる「北京豊台永旺(イオン)店」(約2,870㎡)を同時オープンした。北京豊台永旺店はニトリとして中国最大級の店舗で、家具や生活雑貨など1万点を揃え、都市圏の需要喚起を狙う。
ニトリは中国で既に湖北省、天津市、上海市、四川省、広東省、江蘇省、浙江省、山東省、湖南省など多くの都市で店舗展開しているが。北京市への出店は今回が初。

IHI子会社 有害物質半減のタグボート用エンジン販売

IHI(本社:東京都江東区)のグループ会社、IHI原動機(所在地:東京都千代田区)は11月11日、排ガス中の有害物質を半減するタグボート用のエンジンを販売開始したと発表した。同等の出力のタグボート用中速エンジンでは国内で初めて燃料噴射を電子制御する装置(コモンレールシステム)を搭載している。年間10台、スクリュー部分を含めて25億〜30億円の売上高を目指す。

関西大手私鉄4〜9月決算 最終利益伸ばす 利用者回復

関西の大手私鉄の4〜9月(上期)決算が11月11日出揃った。新型コロナウイルスによる行動制限がなくなり、鉄道やホテルの利用者が回復したことで、前年同期と比べ各社とも最終利益を大きく伸ばした。
近鉄グループホールディングスは前年同期と比べ、売上高が2.1倍の6,230億円、最終利益が5.3倍の43億円となった。このほか、他社も大きく伸ばし最終利益が、緩急阪神ホールディングスは5.3倍の310億円、京阪ホールディングスは5.3倍の105億円、南海電鉄は4.4倍の71億円だった。
ただ、各社の鉄道事業はコロナ禍前の水準には戻っていない。このため、各社は鉄道以外の事業の育成・強化が引き続き課題となる。

ダイハツ 中国の電池大手CATLとEV電池供給で覚書

ダイハツ工業(本社:大阪府池田市)は11月11日、中国の車載電池大手、Contenmporary Amperex Technology Co.,Limited(以下、CATL)との間で、電気自動車(EV)の電池供給で覚書を締結したと発表した。ダイハツはCATLと電池の低コスト化に取り組み、軽自動車や小型車のEV電池を安定的に調達できる体制を整え、2025年までにEVを市場投入する計画。

オリックス DHCを子会社化 23年3月までに全株取得

オリックス(本社:東京都港区)は11月11日、化粧品・健康食品大手ディーエイチシー(DHC、本社:東京都港区)の過半数の株式を保有する大株主、吉田嘉明会長兼社長から全株を譲り受け、同社を子会社化すると発表した。残りの株式も既存株主から取得する方針で、買収額は総額3,000億円規模となる見通し。株式譲渡は2023年3月までに完了する予定。吉田氏は株式譲渡終了後に退任する予定。

マツダ ロシア生産から撤退発表 特損120億円

マツダは11月10日、ロシアにおける生産事業から撤退すると発表した。極東ウラジオストクの製造販売会社の保有株式を、すべて合弁先のソラーズ社に1ユーロで売却することを決め同日、譲渡契約を締結した。この譲渡契約には今後3年間は売却した株式を買い戻せる権利が盛り込まれている。
同社はロシアのウクライナ侵攻を受け、今春から生産活動を停止していた。今回の譲渡に伴い約120億円の特別損失を計上する見込み。

USJに3年ぶり巨大ツリー復活 電飾数最多の61万球

ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ、所在地:大阪市此花区)は11月10日、冬イベントの開幕に合わせ、3年ぶりに巨大クリスマスツリーを報道陣に公開した。園内の広場「グラマシーパーク」に設置した今年のツリーは、電飾数が3年前より約2万球多い約61万球と世界最多の高さ30m超。イベントは11月11日から2023年1月9日まで。

スズキとパワーエックス 蓄電池で協業の検討開始

スズキ(本社:静岡県浜松市)と、蓄電池の製造・販売を手掛けるパワーエックス(本社:東京都港区)は11月10日、日本とインドにおける蓄電池と超急速EV充電器を活用した事業で、協業の可能性を検討することで合意、覚書を締結したと発表した。これにより、再生可能エネルギーにお利用拡大およびEVの普及を促し、カーボンニュートラル社会の実現に貢献することを目指していく。

セブン&アイHD そごう・西武を米ファンドへ売却

セブン&アイ・ホールディングスは11月11日、百貨店子会社のそごう・西武を米投資ファンドのフォートレス・インベストメント・グループに売却すると発表した。売却額は2,000億円超とみられる。
家電量販店大手のヨドバシホールディングスはフォートレスと連携し、そごう・西武の百貨店内に出店する。セブン&アイは海外を中心に成長を見込むコンビニ業界に経営資源を集中する。

次世代半導体「ラピダス」8社が共同で新会社設立

トヨタ自動車、ソニーグループ、NTT、デンソー、NEC、キオクシア、ソフトバンク、三菱UFJ銀行の8社が、次世代の先端半導体の国産化に向けた新会社「ラピダス」を設立した。2020年代後半に向けて経済安全保障の観点から重要になっている半導体で、製造技術の確率を目指す。新会社にはトヨタ、ソニーグループ、NTT、デンソー、NEC、キオクシア、ソフトバンクの7社がそれぞれ10億円、三菱UFJ銀行が3億円を出資する。
西村康稔経済産業相は11月11日、新会社の研究開発計画に700億円を助成すると表明。また、日米が連携する研究拠点「技術研究組合最先端半導体技術センター(LSTC)」の年内設立を目指すことも明らかにした。

トヨタ タイで量産型EV発売 政府の振興策適用受ける

トヨタ自動車は11月9日、タイで量産型電気自動車(EV)「bZ4X」を発売した。タイ政府が2月に導入したEV振興策を活用する。価格は183万6,000タイバーツ(約727万円)。日本勢で初めて1台あたり最大15万バーツの補助金が支給されるEV振興策の適用を受けている。航続距離は最長約400kmという。日本で生産したものを輸入販売する。2021年のトヨタ自動車のタイにおける販売台数は約24万台と首位。

アスエネ シンガポールに初の海外法人 アジアの脱炭素

クライメートテック(気候テック)領域でアジアNo.1を目指すアスエネ(本社:東京都港区)は11月9日、シンガポールで初の海外法人「Asuzero Singapore Pte.Ltd.」を設立したと発表した。
Asuzero Singaporeでは、アスエネの主幹事業、CO2排出量見える化・削減・報告クラウドサービス「アスゼロ」や脱炭素のワンストップサービスの提供を本格的に開始する。

ANA,損保ジャパン,三菱UFJ銀 メタバース金融で合意

ANA NEO、損害保険ジャパン、三菱UFJ銀行の3社は11月8日、ANA NEOが提供するメタバースプラットフォーム「ANA GranWhale」を通してメタバース空間における新たな金融サービスの提供に向けて協業することに基本合意したと発表した。
3社はメタバースを社会に根付く可能性のあるチャネルになると位置付け、新たな金融サービスの提供・事業創出などに向けて協業体制を構築し、検証を進める。

東洋エンジ 独BASFより中国の石油化学プラント受注

東洋エンジニアリング(本社:千葉県習志野市)は11月8日、ドイツのBASF社が中国広東省湛江(たんこう)市で計画している大型石油化学コンプレックスにおけるアクリル酸、エチレン、ポリエチレンなどのプラントを受注したと発表した。
2019年11月に正式に開始された同プロジェクトは、2030年までの総投資金額が100億ユーロに上るBASF社史上最大の投資計画で、BASF社単独で運営される。
今回受注したのは、アクリル酸プラントのEPsCm、エチレンプラント、製品貯蔵施設、ポリエチレンプラントPMSおよびプラントコンプレックス全体のプロジェクト管理/統括業務。

ハウス食品 インドネシアでカレー市場開拓へ合弁

ハウス食品グループ本社(本社:大阪府東大阪市)は11月8日、インドネシア企業PT Sasa Intiと、インドネシア国内BtoC向けの加工食品販売を手掛ける合弁会社「PT Sasa Housefoods Indonesia」を設立すると発表した。合弁会社を通じ、来期より家庭用カレールウ製品の販売を開始、同国での日本式カレー市場の開拓を図る。
合弁新会社の資本金は100億インドネシアルピアで、出資比率はPT Sasa Inti 51%、ハウス食品グループ本社49%。2022年11月末設立する予定。

ダイキン国内生産回帰を検討 円安・脱中国依存へ

ダイキン工業(本社:大阪市北区)は11月8日、記録的な円安を受け、海外で生産し日本国内に輸入しているエアコンなどについて、「国回回帰を検討している」ことを明らかにした。すでに一部の部品は国内調達に切り替えており、今後関東地方への工場新設なども含めて様々な可能性を検討する。
同社は中国のロックダウンや米中摩擦などのリスクを増大を受け、すでに脱中国依存の方針を示している。有事に中国製部品がなくてもエアコンを生産できる体制の構築を目指し、一部の部品生産を国内に切り替え、取引企業に中国以外からも部品を調達するよう求めているという。

NEC 顔認証と虹彩認証両技術搭載 生体認証 世界No.1

日本電気(NEC、本社:東京都港区)は11月8日、世界No.1の顔認証技術と目の虹彩認証技術を搭載した生体認証の専用機器を販売開始すると発表した。国内向けには同日から、海外向けには2023年春以降、順次販売開始する。
この専用機器は、顔を向けるだけで誤認証率(他人を本人と誤って受け入れる確率)100億分の1以下の高精度な認証が即時に可能。マスクやゴーグル、手袋などを着用していても認証できるほか、パスワードとの併用が求められる厳格な入退場管理や決済など、幅広い利用シーンに適用可能だ。

「ロッテリア バル」11/17から飲酒OK 52店舗に拡大

ロッテリア(本社:東京都新宿区)は11月8日、8月から展開してきた、17時以降イートインでアルコール飲料を楽しめる「ロッテリア バル」の好評を受け、11月17日から52店舗に拡大すると発表した。
同社は今年8月から13店舗限定で、17時以降イートインでアルコール飲料が楽しめるバルを展開。辛口ビール「アサヒスーパードライ」、レモンサワー、ハイボールの3種と、カロリー・糖質ゼロのアサヒドライゼロ(ノンアルコール)を提供し、好評を得ている。

ノバケアとコニカミノルタ AI活用し介護分野で協業

ノバケア(本部:東京都港区)とコニカミノルタ(本社:東京都千代田区)は11月8日、介護分野での協業に合意、ノバケアの自立支援介護リハビリAIと、コニカミノルタの「HitomeQ(ひとめく)ケアサポート」のシステム連携を進めると発表した。これにより、介護サービス利用者のリハビリテーションへの効果的な適用が可能となり、高齢者のADL(Activities of Daily Living:日常生活動作)の向上に貢献する。
協業では両社が持つノウハウや知見を融合し、ADL改善に向けた最適リハビリテーションを状態像の変化に応じ、適時作成する総合システムの共同開発を行う。これにより、生活空間での日常生活の動作をもとにしたアセスメント効果を利用した最適リハビリテーションプランを提供できるようになる。

デジタルハーツHD ベトナムのコンソーシアムと覚書

デジタルハーツホールディングスは11月7日、子会社のAGEST(本社:東京都新宿区)が、ベトナムのDX系ベンチャー企業のコンソーシアムJapan Digital Transformation Partners(所在地:ベトナム・ハノイ市、以下、JDXP)とDX技術開発で、業務提携に関するMOU(覚書)を締結したと発表した。
AGESTは先端テクノロジーを活用してソフトウェアの品質・安全性向上の支援事業を手掛けている。JDXPはグローバル開発、ブロックチェーンソリューション、AIソリューション、ECソリューション、ローコードソリューションなど、多様なテクノロジープラットフォームと多様な業界に基づいたサービスを提供している。