日本貿易振興機構(ジェトロ)によると、国際ロボット連盟がまとめた2020年に世界全体の工場で稼働した産業用ロボットは前年比10%増の300万台、新規設置台数は同0.5%増の38万4,000台だった。このうち中国内の工場で稼働した台数は21%増の94万3,223台、新規設置台数は20%増の16万8,400台といずれも大幅に増加した。
国・地域別の新規設置台数をみると、中国が圧倒的トップで、2位の日本(3万8,700台)を大きく引き離しており、伸び率も過去最高となった。
2020年に中国で販売された産業用ロボットのうち、中国メーカーのロボットは4万5,000台で全体の27%、外国メーカーのロボット(外国メーカーが中国で生産するものを含む)は12万3,000台で73%をそれぞれ占めている。この割合は過去5年間大きな変動はなく、中国の産業用ロボット市場では、引き続き外国メーカーが中心的な役割を果たしている。
NTT,東京センチュリー インドのデータセンター事業拡大
日本電信電話(本社:東京都千代田区、以下、NTT)およびNTTグローバルデータセンタ-(本社:東京都千代田区、以下、NTT GDC)と東京センチュリーは11月8日、インドにおけるデータセンター事業の運営協業をナビムンバイエリアに拡大すると発表した。
具体的には、シンガポールに新設する中間持株会社(以下、SPV)を通じて、NTT Global Data Centers NAV2 Private Limited(以下、NAV2)が保有するデータセンター事業にかかる資産等を共同保有する。今後データセンターを順次建設し、インドにおけるデータセンター事業の拡大を図っていく。
すでに世界20以上の国・地域でデータセンターを運営し、総建物面積約14万㎡と86MWの電力を提供しており、今後も220万㎡、166MWのデータセンターの開発を計画している。
10月企業倒産525件で57年ぶり低水準 コロナ関連は最多の159件
東京商工リサーチのまとめによると、2021年度10月度の全国企業倒産(負債額1,000万円以上)は、件数が前年同月比15.8%減の525件、負債総額が同25.6%増の984億6,400万円だった。
件数は5カ月連続で前年同月を下回った。10月度としては1989年(589件)以来、32年ぶりの500件台にとどまった。これは1964年の449件に次ぐ、57年ぶりの低水準。負債総額は3カ月連続で前年同月を上回り、今年3番目の規模となった。負債5億円以上10億円未満は16件(前年同月21件)と減少したが、同1億円以上5億円未満が109件(同90件)で、同50億円以上の3件(同1件)を含む同10億円以上が17件(同12件)と増加し、負債額を押し上げた。
10月のコロナウイルス関連倒産は前年同月比50.0%増の159件に上り、9月の155件を上回り、月間最多を更新した。この結果、2021年1~10月累計は1,346件(前年同期615件)となっている。
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ユニチカ「セルロースナノファイバー含有ナイロン6樹脂」
ユニチカ(本社:大阪市中央区)は11月8日、「強い、安全、サステナブル」をコンセプトに、各種の成形加工に対応可能な「セルロースナノファイバー(以下、CNF)含有ナイロン6樹脂」を開発したと発表した。同樹脂には、植物由来のCNFが高濃度に均一分散しており、軽量化と剛性を両立しつつサステナビリティとマテリアルリサイクル性を持つことから、自動車部材および電化製品、アウトドア用品等で高まる環境配慮の取り組みに寄与できる。
同樹脂はガラス繊維30%含有ナイロン6樹脂以上の剛性、低線膨張係数といった特徴を持つ優れた材料となっている。さらに粉砕や再成形によるCHFの破断がなく、3回のリサイクル使用後においてもほとんど物性低下がみられないという。
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ニプロ ベトナム・ホーチミン市に医療機器販売会社
ニプロ(大阪市北区)は11月8日、連結子会社のニプロアジアPTE LTD(本社:シンガポール)がベトナム・ホーチミン市に医療機器販売子会社Nipro Sales Vietnam Limitedの設立および2022年1月からの営業開始を発表した。新会社の資本金は300万米ドル。
ベトナムではこれまで現地代理店を通じて主に医療機器を販売してきたが、今後さらなる市場拡大が見込まれることから、同国最大都市ホーチミン市に販売会社を設立し、透析製品の直販体制の確立、ホスピタル製品を取り扱う現地代理店の販促支援強化、地産地消の推進、地域に根差したきめ細やかなサービスの提供を通じ、「ニプロブランド」のプレゼンスを一層高めていく。
ニプログループの海外拠点は今回の新会社設立により、58カ国219拠点となる。
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サイバーダイン 米社を買収し医療サービス事業に進出
筑波大学発スタートアップ企業で、装着型ロボット開発のサイバーダイン(本社:茨城県つくば市)は11月8日、米カリフォルニア州でリハビリ施設を運営するライズ・フィジカル・セラピー(以下、ライズ社)を買収すると発表した。サイバーダインは、機能回復訓練ロボット「HAL」を開発・製造しているが、今回の買収を通じ新たに医療サービス事業に進出。これまで培ってきたロボットを活用し、成長が見込める世界最大級の米国市場を開拓する。
サイバーダインの100%米国子会社が、11月中にライズ社の発行済み株式の80%を保有する新会社「NewCo」(所在地:サンディエゴ市)社を設立。同社がライズ社を統括・管理し、サイバーダインの連結子会社にする。株式譲渡実行日は11月末。買収金額は非公表。
ライズ社は米カリフォルニア州に16カ所の外来リハビリテーション拠点を持つ。