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三井住友建設 水循環式バイオトイレ「SMilet」の販売開始

三井住友建設(本社:東京都中央区)は1月9日、水循環式バイオトイレ「SMilet(スマイレット)(TM)」の販売を2024年12月より開始したと発表した。スマイレットは、上下水インフラに接続することなく、水洗トイレが利用可能な水循環式バイオトイレで、災害時や上下水インフラが整っていない自然公園、建設現場などで嫌な臭いもなく、清潔で快適に使用することができるという。
販売窓口は住電商事(所在地:大阪市西区)が担う。このトイレは水洗トイレと汚水処理槽、貯水槽、蒸発処理槽などで構成され、まず汚水処理槽で微生物の力により処理水と、余剰汚泥に分離。分離した処理水は貯水槽内で電気分解処理による殺菌・脱色を施して再利用する。余剰汚泥は杉チップを充填した蒸発処理槽に移送・撹拌し、蒸発処理で減容化する。
スマイレットは設置や移動も簡単で、通常利用においては放流や汲み取りは不要。国土交通省が定める「快適トイレ」の認定を取得している。

出光興産 SAF原料のボンガミアの試験植林を豪州で開始

出光興産(本社:東京都千代田区)は1月9日、持続可能な航空燃料(以下、SAF)をHEFA技術で生産する際の原料として期待される非可食の油糧作物ボンガミアの試験植林を1月中旬から豪州クイーンズランド州で開始すると発表した。
試験植林は、10年以上にわたりボンガミアの栽培知見と研究成果を持つ米国のTerviva(テルビバ)社(本社:カリフォルニア州)と共同で行う。豪州でのボンガミアの試験植林は、日本企業として初の試み。この試験植林を通じて、ボンガミアの長期安定的な栽培方法や、栽培からSAFを生産するまでのサプライチェーンの最適化などの検証を行う。

キューピー タイ, インドネシアの能力増強 新ライン生産開始

キューピー(本社:東京都渋谷区)は1月9日、マヨネーズ、ドレッシング、調味料などの生産・販売を手掛けるグループ会社のキューピータイランド(本社:バンコク都、工場:ラーチャブリー県)、とキューピーインドネシア(本社兼工場:西ジャワ州ブカㇱ県)がそれぞれ既存工場内に新設した生産ラインを稼働し、2025年1月から本格的に生産を開始すると発表した。タイにおけるマヨネーズ類の生産能力は年間約3万6,000トンに倍増するほか、インドネシアでは年間1万9,500トンへ2.6倍になる。
両国での生産能力の大幅な増強によりアジア・パシフィック地域におけるマヨネーズやドレッシングの需要増加に応え、市場を深耕する。

丸紅 インド・ハリヤナ州で工作機械販売, アフター新会社

丸紅(本社:東京都千代田区)は1月9日、インドで工作機械の販売およびアフターサービスを手掛ける新会社「Marubeni Machinery & Solutions India Private Limited」を設立したと発表した。新会社の所在地はインドハリヤナ州グルグラム、グルグラムとバンガロールに拠点を置く。新会社、拠点とも2025年4月以降設立、設置の予定。
丸紅はこれまで、世界トップクラスの技術とブランド力を持つシチズンマシナリーおよびブラザー工業製の工作機械をインドを含む世界市場で販売してきた。この知見を生かし、インドにおけるさらなる事業拡大を目指すため、新会社設立により販売・サービス体制を強化する。
モディ政権が掲げる「メイク・イン・インディア」政策などから、幅広い製造業でインドへの投資が加速しており、工作機械の市場規模は今後も高い成長が見込まれている。

24年国内EV販売 日産 首位堅持も44%減, BYDトヨタ抜く

自動車販売2団体は1月9日、2024年の国内電気自動車(EV)販売台数を公表した。日産自動車が軽自動車「サクラ」などで首位を維持したが、台数は前年比44%減の3万749台にとどまった。日本でも積極的な販売促進活動を繰り広げつつある中国の比亜迪(BYD)が同54%増の2,223台となり、トヨタ自動車(同30%減の2,038台)を初めて上回り、日本国内でも中国勢の攻勢が強まっている。

24年介護事業者倒産 前年の1.4倍の172件で過去最多に

東京商工リサーチのまとめによると、2024年に確認された介護事業者の倒産は全国で前年の1.4倍の172件にに上り、介護保険制度が始まった2000年以降で最も多くなった。恒常的な介護職員の不足や物価の高騰が主要因。
倒産事業者の内訳は「訪問介護」が最も多く81件と全体の半数近くを占めている。次いでデイサービスを提供する「通所・短期入所」が56件、「有料老人ホーム」が18件などとなっている。負債総額は229億円余で、従業員数が10人未満の小規模な事業所が8割以上を占めている。

ゴールドウイン 中国・杭州市に1/10 本土4店舗目直営店

ゴールドウイン(本社・東京都港区)は1月9日、オリジナルブランド「ゴールドウイン(Goldwin)」の中国浙江省杭州市に4店舗目となる直営店「Goldwin Hangzhou(ゴールドウイン杭州)」を1月10日にオープンすると発表した。
同社は「ゴールドウイン」ブランドのグローバル成長を目指すプロジェクト「Gioldwin 500」を2024年4月に発表後、中国本土での出店を加速させ、同年8月から成都、上海、杭州と3店舗を出店してきている。
ゴルドウイン杭州の店舗面積は約47.5坪(157㎡)、営業時間は10時〜22時。取り扱いアイテムはスキー、アウトドア、アスレチック、ライフスタイルウエア、アクセサリー、バッグなど「ゴールドウイン」ブランドの全カテゴリーを扱う。

米NVIDIA ロボ向けAIの基盤技術を無償提供 AI経済圏拡大へ

米エヌビディアのジェンスン・ファン最高経営責任者(CEO)は1月6日、ロボットや自動運転向けの人工知能(AI)の基盤技術を無償で提供すると発表した。ヒト型ロボットなどの開発企業は同社の基盤技術を使うことで、開発加速が期待できる。データセンター向け半導体で築いたAI経済圏の拡大が狙い。

住友ゴム 欧米, オセアニア「ダンロップ」商標権を取得

住友ゴム工業は1月8日、米タイヤメーカーのグッドイヤーが欧米とオセアニア地域で手掛ける「ダンロップ」商標権を取得すると発表した。取得価額は5億2,600万ドル(約830億円)。5月に手続きを完了する予定。
これにより住友ゴム工業は、すでに販売展開中の日本やアジア、アフリカに加え、全世界で統一してダンロップブランドのタイヤ事業をを展開できることになる。

トヨタ モビリティ企業へ「ウーブン・シティ」今秋始動

トヨタ自動車の豊田章男会長は1月6日(米国時間)、静岡県裾野市で建設中の「ウーブン・シティ」を2025年秋にも始動すると発表した。同シティの一部に人が入居し、自動運転車やロボット、人工知能(AI)など様々な次世代技術を試す実証実験を実施する。
自動車メーカーの競争軸がこれまでの製造・販売から、多様なソフトウェア・サービスに広がっており、これらを網羅する”モビリティカンパニー”になれるか、の試金石になるとみられる。

日鉄 USスチール買収 法廷闘争へ 米大統領らを提訴

日本製鉄は1月6日、USスチールの買収計画へのバイデン米大統領の禁止命令は違法な政治介入だとし、同大統領ら米政府に対し、命令と審査の無効を求める訴訟を米連邦控訴裁判所に起こしたと発表した。USスチールも原告に加わっている。日本の大企業が米大統領を訴えるのは異例。
日本製鉄、USスチールの両社はまた、USスチールと競合する米鉄鋼大手クリーブランド・クリフスと、両社の従業員が加わる全米鉄鋼労働組合(USW)の会長に別の訴訟を米連邦地裁に起こした。今回の買収計画に対する「違法な妨害」をやめさせる命令のほか、損害賠償を求めている。
日本製鉄の橋本英二会長は7日記者会見し、今回の大統領令について「違法な政治的介入により、CFIUS(対米外国投資委員会)の審査手続きも適正に実施されないまま行われたのであり、到底受け入れることはできない」とし、「決して諦めることはない」と、あくまでも買収の実現を目指す方針を改めて強調した。

ソニー・ホンダEV「アフィーラ」米国で1,400万円で先行受注

ソニーグループとホンダが設立したソニー・ホンダモビリティは1月6日(日本時間7日)、開発中の電気自動車(EV)ブランド「アフィーラ」の第1弾の先行受注を開始すると発表した。価格はセダンの「アフィーラ1(ワン)」で8万9,900ドル(約1,423万円)から。ソニー・ホンダモビリティのウェブサイトを通じて販売する。2026年から出荷し、その後、日本でも販売する方針。同社の水野泰秀会長が明らかにした。

富士通 富士通ゼネラルをパロマ・リームHDに売却

富士通は1月6日、エアコンなどを手掛けるグループ会社の富士通ゼネラルを、給湯器や空調の大手を傘下に持つパロマ・リームホールディングス(HD)に売却すると発表した。富士通はITやAI関連事業に経営資源を集中させ、事業の拡大を目指す。
パロマ側は7月上旬をめどに株式の公開買い付けをするなどして完全子会社化する。買収総額はおよそ2,500億円になる見通し。

バイデン米大統領 米USスチール買収阻止, 日鉄は提訴

バイデン米大統領は1月3日、日本製鉄による米鉄鋼大手USスチールの買収計画を中止するよう命じた。かつての米製造業医の象徴であり、製造業を支える鉄鋼メーカーが海外企業に買収されれば、安全保障上の懸念が生じると判断。原則として30日以内に買収計画を「完全かつ永久に放棄」する措置を講じるよう求めた。
これに対し、USスチールの本拠、地元自治体を含め買収計画に合意している日本製鐵とUSスチールは、今回の決定について「失望している。決定はバイデン氏の政治的な思惑のため下されたものであり、法令に明らかに違反している」と批判。さらに「法的権利を守るため、あらゆる措置を講じる」との声明を発表した。

24年EV世界販売 米テスラに中国BYDが2.4万台差に肉薄

2024年の電気自動車(EV)の世界販売台数で米テスラと中国の比亜迪(BYD)が熾烈な競争状態にあることが明らかになった。米メディアによると、テスラの2024年の世界販売台数は前年比1%減の178万9,226台だった。テスラが前年実績を割り込んだのは初めて。これに対し、中国EV最大手BYDが2024年に販売したEVは12%増の176万4,992台。EV販売でこれまで世界首位を誇ってきたテスラに、約2万4,000台差まで迫った。

ニプロ 中国四川省の透析用RO装置の純潔科技を買収

ニプロ(本店:大阪府摂津市)は12月26日、連結子会社の尼普洛貿易(上海)有限公司(本社:中国・上海市、以下、尼普洛貿易)が、中国四川省の透析用RO装置製造会社、純潔科技有限公司(所在地:中国四川省、以下、四川純潔)を10月16日付で同社の発行済株式の70%を取得、買収し、連結子会社としたと発表した。これによりニプロは、透析関連製品の品揃えを拡充し、拡大基調にある中国市場におけるプレゼンスの向上およびマーケットシェアの獲得につなげる。

東芝ES インドネシア・パトハ地熱発電所向け発電設備受注

東芝エネルギーシステムズ(本社:神奈川県川崎市幸区、東芝ES)は12月25日、インドネシア国営企業、PT.Geo Dipa Energi(Persero)(以下、GDE社)が拡張を計画するジャワ島西部のPatuha(パトハ)地熱発電所の2号機向け蒸気タービン・発電機(最大連続負荷60.3MW)を、この拡張工事のEPC契約者の東洋エンジニアリング(本社:千葉県習志野市)の子会社、PT. Inti Karya Persada Tehnik(イカペテ社)から受注したと発表した。2号機の運転開始は2027年中を予定。
インドネシアの地熱発電所向け発電設備では、10月に公表したワヤン・ウィンドゥ地熱発電所3号機向けに続いて2件連続の受注となる