北陸新幹線「小浜・京都ルート」で大筋合意

北陸新幹線「小浜・京都ルート」で大筋合意

北陸新幹線の敦賀より西のルートについて、これまでの沿線の自治体やJRからの意見聴取を受け、自民・公明の与党の検討委員会は「小浜・京都ルート」に決定することで大筋合意した。検討委員会は次回の会合でルートを正式に選定し、12月20日には与党プロジェクトチームが最終決定する方針。
北陸新幹線の敦賀から大阪までのルートを巡っては、「小浜・京都」ほか、「舞鶴」や「米原」を通る3つのルートが候補になっている。

カジノ含むIR法案衆院通過 経済効果狙い松井知事歓迎

カジノ含むIR法案衆院通過 経済効果狙い松井知事歓迎

カジノ含む統合型リゾートを推進する、いわゆる「IR法案」が自民党、日本維新の会などの賛成多数で、衆議院本会議で可決された。
これは観光や地域経済の振興を目的に、カジノを含む統合型リゾート施設の整備を進め、ポスト東京五輪を見据えた成長戦略の一翼を担う法案でもある。
衆議院での法案可決を受けて、大阪府の松井一郎知事は「観光立国を目指す日本にとって必要なツールの一つ」として歓迎の意を明らかにし、「参議院でも可決して成立させてもらいたい」と語った。
大阪府は2025年の万博を大阪市の夢洲地区に誘致することを目指しており、同じ夢洲地区に巨大な複合施設をつくることで、大きな経済効果を狙っている。
一方、大阪市ではIR法案に反対する市民団体が、治安が悪化するなどの理由で抗議活動を行った。

大阪府・H.I.S. 海外ビジネス支援で連携協定

大阪府・H.I.S. 海外ビジネス支援で連携協定

大阪府とエイチ・アイ・エス(東京都新宿区、以下、H.I.S.)は12月6日、世界市場の開拓に積極展開を図る企業に対し、海外展開支援サービスの向上を図ることと、海外企業から大阪への投資誘致につながる情報提供をすることを目的として、「海外ビジネス支援に関する連携協定」を締結した。
連携協定の主な内容は①H.I.S.GPS事業と大阪府の大阪ビジネスサポートデスク事業が連携し、企業の海外展開を支援②中小企業の海外展開支援のためのセミナーを共同して実施③日本に投資意欲のある外国企業に大阪の情報を提供④H.I.S.GPS事業を利用する大阪企業の統計情報を提供-など。
H.I.S.GPS事業とは、日本の企業が海外企業とのビジネスを展開する際に、海外での簡単な調査や支援サービスを行うため、H.I.S.が2015年11月から始めたグローバルプチ商社サービス事業。これまでおよそ100企業、200件を超える調査・支援の依頼に対応。H.I.S.が持つ世界66カ国140都市230拠点(2016年11月末現在)と、海外のH.I.S.スタッフ約3800名が企業の要望に応じて活動している。これらの情報を依頼主の合意のもとに提供する。

戴シャープ社長 東証1部復帰後に退任の意向

戴シャープ社長 東証1部復帰後に退任の意向

台湾の鴻海精密工業出身で、シャープ再建にあたっている戴正呉社長は12月5日、大阪で「シャープが純損益ベースで黒字化し、東証1部に復帰したら退任するつもりだ」との意向を明らかにした。同社は2018年度に1部復帰を目指すとしている。
同社は2016年3月末の時点で、連結ベースで債務超過にあることが確認され、今年8月1日付で東証1部から2部に降格されている。

17年6/17~運行の「トワイライト瑞風」予約開始

17年6/17~運行の「トワイライト瑞風」予約開始

2017年6月17日から運行の「トワイライトエクスプレス瑞風」。京都・大阪と山口県を結んで山陰と山陽を巡る豪華寝台列車だ。この2017年6月から9月に出発する列車の申込受付が12月5日始まった。
例えば、京都を出発し岡山県の倉敷駅や南岩国駅を通り、下関駅までを1泊2日で走る片道コース。2泊3日で岡山の後楽園や島根の宍道湖をはじめ中国地方の名所を巡る周遊コースなど、5つの旅が組まれている。
料金は1泊2日の片道で1人27万円から。最高額は車両を1両丸ごと使ったスイートルーム、2泊3日で1人125万円だ。
5日開設された電話窓口には、朝からひっきりなしに問い合わせが相次いだ。

超党派27人の「大阪万博議連」発足、会長にニ階氏

超党派27人の「大阪万博議連」発足、会長にニ階氏

2025年の国際博覧会(万博)の大阪誘致に向け、超党派の国会議員による「大阪万国博覧会を実現する国会議員連盟」が発足し12月2日、国会内で設立総会が開かれた。
自民党、民進党、公明党、日本維新の会の衆参27人が呼びかけ人に名を連ね、会長にはニ階俊博・自民党幹事長が就任した。
総会では、2020年の東京五輪後の経済対策として期待する声も上がり、誘致実現のため、お互いに党を超えてみんなで頑張っていきたい旨の発言もあった。。
万博誘致を主導する大阪府の松井一郎知事は、早期の閣議了解に協力を求め、「大阪、関西が世界の人々があこがれる健康・長寿の先進都市となる大きな仕掛けとしたい」と強調。「健康・長寿」をテーマとする万博の必要性を訴えた。

17年8月までに総合区制度で全体像示す 吉村大阪市長

17年8月までに総合区制度で全体像示す 吉村大阪市長

大阪市の吉村洋文市長は11月30日、市を存続したまま権限を格上げする「総合区」制度について、2017年8月までに全体像を示す考えを明らかにした。合区を前提とした区割り案は2017年3月末までに示す。同日行われた9月定例会の一般質問に答弁した。
総合区は2016年4月の改正地方自治法で導入が可能になった。市は総合区と特別区を比較検証する住民説明会を8月にスタートさせ、2017年1月まで続ける方針で、その後、区数と事務権限を決定する。17年3月末までに区割り案を1案に絞り込み、同8月までに総合区の名称や区役所の位置などを示す。
吉村市長は、総合区の関連議案を成立させたうえで、移行期の2018年秋に都構想をめぐる法定の住民投票を行う案を検討している。

繁昌亭大賞に桂文三、奨励賞に桂かい枝、笑福亭たま

繁昌亭大賞に桂文三、奨励賞に桂かい枝、笑福亭たま

2006年9月に上方で戦後初の落語定席として、大阪市北区に天満天神繁昌亭がオープンしたのを機に設けられた「第11回 繁昌亭大賞」が11月30日、大阪市内で発表された。大賞は桂文三さん(ぶんざ、49)で、上方落語協会会長の桂文枝さん(73)の弟弟子にあたる。同大賞は入門25年目までの噺(はなし)家を対象としており、文三さんは制限いっぱいでの受賞となった。
奨励賞には同じく文枝さんの弟弟子の桂かい枝さん(47)と笑福亭たまさん(41)が選ばれた。

芭蕉しのび献句 和歌・俳句で情操教育 明浄学院高

芭蕉しのび献句 和歌・俳句で情操教育 明浄学院高

情操教育の一環として、伝統的な和歌や俳句を授業に取り入れている高校がある。大阪市阿倍野区の明浄学院高だ。冷泉家の指導の下で行う新年和歌披露会、藤原家隆の業績を称える家隆忌、俳聖・松尾芭蕉をしのぶ芭蕉忌が同校伝統の三大行事だ。その一つ、芭蕉忌がこのほど同校で執り行われた。
70回目となる今年は、1~3年生から選出された71句と教職員がつくった12句の計83句を献句し、代表生徒が詠み上げた。「夕焼けとカラスの声が足急かす」「仕上げにはトパーズ色の檸檬を少し」など、秋の風景や心情を詠み込んだ秀作が披露された。

2025年万博誘致でフランス政府がパリ誘致表明

2025年万博誘致でフランス政府がパリ誘致表明

フランス政府は11月22日、2025年の国際博覧会(万博)をパリ地域に誘致するため正式に立候補したと表明した。予想されていたが、大阪府に強力なライバル出現が現実となった。
オランド大統領が同日、博覧会国際事務局(BIE、パリ)に書簡を送った。書簡によると、開催テーマは「知識を分かち、地球を守る」で、健康、教育などをテーマとする予定。
万博誘致の立候補は、最初に立候補した国がBIEに届け出てから半年以内に行うのがルール。フランスの立候補届け出で、大阪府への誘致は2017年5月下旬までに届け出る必要がある。2025年の万博の開催地は2018年のBIE総会で決まる予定。なお2025年万博にはオランダや英国なども誘致を予定しているという。

大阪・梅田に本物のスケートリンクオープン 冬場限定

大阪・梅田に本物のスケートリンクオープン 冬場限定

大阪市北区のグランフロント大阪うめきた広場で11月26日、「ウメダ★アイスリンク 氷deつるんつるん」がオープンした。
これは冬場だけ開設されるスケート場。これまでは樹脂製だったが、3回目の今年は本物の氷を使用。480平方㍍から500平方㍍に広がり、本格的なスケートが楽しめる。2月18日まで。大人1,500円、大学生1,300円、高校生1,200円、中・小学生以下1,000円。
25日に行われたリンク開きセレモニーではフィギュアスケート選手で女優の本田望結(みゆ)さん(12)が初滑りを披露した。また、DREAMS COME TRUEとコラボレーションしたイルミネーションツリーも登場。メンバーの中村正人さんによる点灯式も行われた。

大阪・長居植物園でガーデンイルミネーション始まる

大阪・長居植物園でガーデンイルミネーション始まる

大阪市立長居植物園(大阪市東住吉区)で11月25日、夜間に臨時開園するイルミネーションイベント「長居植物ガーデンイルミネーション2016~光の森~」が始まった。
7回目となる今年のテーマは「光の森」。樹形を幻想的にライトアップするほか、フードコーナーの設置やクラシックやジャズなどのコンサートも予定されている。イルミネーションで彩られたハートの花壇では「アイスチューリップ」がライトアップされる。土・日曜、祝日と12月20~25日は、園内で光をまとったナイトトレイン号が運行する。料金は300円。

大阪港開港150周年 記念事業案決まる 17年夏以降実施

大阪港開港150周年 記念事業案決まる 17年夏以降実施

大阪港が2017年で開港150年を迎えるのを前に、官民でつくる記念事業推進委員会(委員長・吉村洋文大阪市長)の第2回会合がこのほど開かれ、アジア諸港を交えた意見交換会や体験乗船などを盛り込んだ計画案を決定した。2017年夏から秋にかけて港や船舶に関連する催しを企画しており、「格好の港勢拡大の契機」と位置付けている。
計画案では、開港記念日にあたる7月15日前後に記念式典や祝賀レセプションを予定。大阪港でのクルージングや帆船の公開、野球やサッカーなどプロスポーツの拠点が集まる舞洲地区と連動したスポーツイベントも組まれている。
試算では、記念事業推進委による事業予算は1億円。財源には企業の寄付金を蓄積した大阪港振興基金から9,000万円、残りの1,000万円は協賛金やふるさと納税の寄付金を活用する。

大阪市をまず総合区に 維新が公明案に賛意

大阪市をまず総合区に 維新が公明案に賛意

大阪維新の会の松井一郎代表は11月22日、大阪都構想実現に向け、大阪市にまず公明党の掲げる総合区を設置する方針を明らかにした。
総合区とは大阪市を残したまま、いまある24区を5~11程度に再編し、より大きな権限を与えるもの。維新が都構想で主張する、大阪市を無くして選挙で選ばれた区長と区議会をつくる特別区とは異なる。
しかし、特別区にするのは住民投票が必要なのに対し、総合区は議会の同意があれば実施できるため、維新と公明で過半数を占める大阪市議会では、公明の同意を取り付ければ実現できる。
そこで、維新としてはまず総合区を導入し、その後、同じ区割のまま特別区に移行させる戦略だといわれる。ただ、ラブコールを送られた形の公明党は、維新の戦略が見え隠れするだけに、慎重な姿勢だ。

2025年万博に向け大阪府が「誘致推進室」を発足

2025年万博に向け大阪府が「誘致推進室」を発足

大阪府は11月21日、2025年の万博誘致に向けた活動を本格化させるため「誘致推進室」を発足させた。
大阪府は「人類の健康・長寿への挑戦」をテーマに、2025年の万博の誘致を目指し、大阪市此花区の夢洲地区におよそ1300億円をかけて会場を建設する構想案を策定している。

秀吉築城の「初代大坂城」の石垣を限定公開

秀吉築城の「初代大坂城」の石垣を限定公開

豊臣秀吉が初代大坂城の石垣が11月19日、一般公開された。地下約7㍍。地上からのぞき込む形で見ることができるのは、秀吉が天下統一の拠点とした大坂城の石垣の一部。いまの大阪城の真下に埋まっていて、1959年に見つかった。
豊臣家を滅亡に追い込んだ大坂の陣(1614~15年)の後、徳川政権は豊臣家の象徴だった秀吉築城の大坂城の痕跡を無くすため、徹底して破壊し尽くした。そして、その上に新たに徳川の大坂城を築いた、徳川政権の強い意思をうかがわせるものだ。
大阪市は普段、安全のため非公開としているが、より多くの人にその存在を知ってもらおうと1日限定で公開した。

中之島に再生医療拠点 検討協が今年度中に基本方針

中之島に再生医療拠点 検討協が今年度中に基本方針

大阪大学と大阪府、大阪市が大阪市北区の中之島地区で進める再生医療拠点計画について、府と市、経済団体は11月17日、大阪市役所で検討協議会の初会合を開き、今年度中に基本方針を取りまとめることで一致した。人工多能性幹細胞(iPS細胞)などを活用し、国際的な拠点化を目指す。
大阪大は8月、同大発祥の地の中之島地区に市有地(約1.2㌶)に再生医療の国際拠点を設け、研究や産業化を進める構想を府市に提案。平成33年の実現を目指し、産学官の検討協議会で必要な機能や役割分担について検討していく。今後、再生医療の専門家らを招き、具体的な計画を決める。

万博記念公園で「紅葉まつり」深まる秋満喫

万博記念公園で「紅葉まつり」深まる秋満喫

吹田市の万博記念公園の日本庭園と自然文化園で「紅葉まつり」が開かれている。両園内のヤマモミジ、トウカエデ、プラタナスなど鮮やかな朱赤や黄色に色付く約20種、計約1万本の落葉樹が来園者の目を楽しませている。12月4日まで。
期間中は日本庭園内の茶室「汎庵」と「万里庵」を特別公開。汎庵では色付く枯山水の庭をゆったりとした気分で眺めながら、深まりゆく秋を満喫、季節の和菓子と抹茶セット(700円)が楽しめる。また、日本庭園では同市菊花連盟による菊の展示(23日まで)や、期間中は落語や和楽器などの演奏が行われる。入園料は大人250円、小中学生70円(19、20日は無料)。開園時間は9時半~17時。

「万博誘致」決議案 大阪市議会も共同提案を可決

「万博誘致」決議案 大阪市議会も共同提案を可決

大阪市議会は11月15日、本会議を開き、2025年の大阪開催を目指す国際博覧会(万博)の誘致を進める決議案を、大阪維新の会、自民、公明などの賛成多数で可決した。3会派による共同提案。大阪府議会でも11月4日に同様の決議案が可決されている。
決議案では「大阪府、市、経済界が一体となって取り組む」としたうえで、「適正な開催経費の下に効率的に実施」「(会場へのアクセスのための鉄道整備費などの)負担調整や、跡地利用を含めた埋め立て会計には国からの格段の支援が不可欠」といった文言を盛り込んでいる。

安倍首相、大阪・万博誘致へ関係閣僚に協力を指示

安倍首相、大阪・万博誘致へ関係閣僚に協力を指示

大阪府が誘致を目指している2025年の万国博覧会について、世耕経済産業相は11月15日、経産省内に検討会を設置し、国としても立候補を検討していく方針を明らかにした。
世耕氏は「総理から国際博覧会の国内誘致は、日本の魅力を世界に発信する絶好の機会であり、関係省庁が積極的に協力して検討を進めるように、との指示があった」と述べ、関係閣僚に指示があったことを明らかにした。
大阪府は先週、「人類の健康・長寿への挑戦」をテーマに掲げた基本構想を国に提出している。これを受け、世耕氏は健康などの各分野の専門家を集めた検討会を12月中に立ち上げ、テーマなどを具体的に検討し、立候補するかどうか最終的に判断するとしている。