「そごう神戸店」85年の歴史に幕→「神戸阪急」に

神戸・三宮で85年にわたって親しまれてきた「そごう神戸店」が9月30日閉店し、10月5日から「神戸阪急」と名前を変えて営業する。同店は2017年、阪急阪神百貨店をグループに持つ「エイチ・ツー・オー・リテイリング」に事業が引き継がれた。このため、店名が変わり、名実ともに変わることになる。                                                                    同店は昭和8年、いまの場所で営業を始め、平成7年の阪神・淡路大震災などを経て、”三宮の顔”として長く神戸市民に親しまれてきた。10月1日から4日間、看板の掛け替えやフロアやレジのリニューアルなど準備をし、5日から神戸阪急として営業開始する。

大阪市内に「特定技能」資格取得促す施設オープン

大阪市浪速区に9月28日、「特定技能」の資格取得を促す施設がオープンした。外国人向け求人サイトを手掛ける大阪の運営会社と南海電鉄が共同で開業したもの。3階建ての施設には客室が70室余のホテルやレストランなどが入っている。この施設で特定技能の、宿泊業や外食業の資格取得を目指す留学生を中心とした外国人が、アルバイトでホテルの宿泊の受付やレストランで実際に接客にあたる。アルバイトだけでなく、必要な知識や日本語の講座も受講できるという。

シャープ 白物家電の国内生産終了、63年の歴史に幕

シャープ(本社:大阪府堺市)は9月25日、冷蔵庫を製造していた八尾工場(所在地:大阪府八尾市)のラインを止め、白物家電の国内生産を終了した。2018年8月に、2019年9月までに終了する旨、明らかにしており、計画通りの終了となった。1956年のスタート以来、63年の歴史に幕を下ろした。

福島原発の処理水 市民らが大阪湾放出反対の抗議活動

大阪市の松井市長が、福島第一原子力発電所にたまり続けている放射性物質を含む水の安全性が確認できれば、大阪湾への放出に協力する考えを示していることに対し9月25日、放出に反対する市民らが大阪市役所の前で抗議活動を行った。参加した人たちは「大阪湾への放射性汚染水の放出NO」などと書かれたプラカードを掲げ、「汚染水をわざわざ大阪に持ってくるなどとんでもない」と訴え、道行く人たちにチラシを配っていた。

大阪府内の銭湯 10/1から5年ぶり入浴料金10円値上げへ

大阪府の審議会は、10月1日から消費税率が10%に引き上げられることを受けて、府内の銭湯の12歳以上の入浴料金を、現在の440円から450円に値上げする一方、0歳から11歳については料金を据え置く答申をまとめた。答申を受けて府は12歳以上のン入浴料金を10月1日から値上げする方針。入浴料金の見直しは平成26年4月以来5年ぶりとなる。                                                                                                                       大阪府によると、銭湯では燃料費などの負担が増える一方、利用者数は減少傾向が続いている。これに伴い、昭和44年度に2500軒余りあった府内の銭湯あ、昨年度は約500軒とおよそ5分の1に減っているという。

コクヨ・ぺんてる 協力関係構築へ協議開始で合意

文房具メーカー最大手のコクヨ(本社:大阪市東成区)は9月24日、これまで投資ファンドを通じて保有していたぺんてる(本社:東京都中央区)の株式を直接取得したことを明らかにし、両社が協力関係を築くための話し合いを始めることで合意したと発表した。コクヨはぺんてるとの業務提携を求めて2019年5月から投資ファンドへの出資を通じ、ぺんてるのおよそ37%の株式を間接的に保有していた。ただ、ぺんてる側はコクヨの株式保有について事前の連絡がなかったとして反発、対立が続いていた。

IR誘致申請予定・検討は8地域 新たに4地域、年内に申請受付時期決定へ

観光庁が行った調査によると、カジノを含むIR(統合型リゾート施設)の整備区域選定に向けて、全国で新たに4つの地域が加わり、合わせて8つの地域が誘致に向けた申請を予定または検討していることが分かった。すでに大阪府・大阪市、和歌山県、長崎県、横浜市が施設の誘致を表明していたが、新たに北海道、千葉市、東京都、名古屋市の4つの自治体が加わった。                                                                                       国では施設を整備する地域は全国で最大3カ所としている。観光庁はこれら8つの地域から開業を目指す時期や準備状況の聞き取りをしたうえで、年内には認定を求める自治体からの申請を受け付ける時期を決めることにしている。

大阪・夢洲の土地用途、市がIRの施設整備で変更へ

2025年の「大阪・関西万博」の会場で、大阪府と大阪市がカジノを含むIR(統合型リゾート)の誘致を目指している大阪市此花区の夢洲について、大阪市は一連の施設整備に向けて該当する土地の用途を変更することを決めた。およそ390㌶の舞洲のうち、現在「工業地域」や「準工業地域」となっているおよそ143㌶の土地を「商業地域」に変更するほか、建物の容積率なども緩和する。また、このエリアについては教育への影響を考慮し、小中学校や高校などを建てることを禁止することも決めた。

就職氷河期世代の採用受験550倍宝塚市 正規職員に応募殺到

兵庫県宝塚市で9月22日、就職氷河期世代(30代半ばから40代半ば)を対象にした正規職員の採用試験の一次試験の筆記試験が行われた。この試験には3人程度の募集に対し応募者が殺到、全国から1,635人が受験、倍率はおよそ550倍の狭き門となり、同市は試験会場を急遽、予定の3カ所から10カ所に増やして対応した。筆記試験を通過した人は面接試験などに進み、11月下旬までには内定者が決まるという。

日本ペイントHD 社長交代 CEOに田中氏、海外事業に注力

大阪市に本社を置く大手塗料メーカー、日本ペイントホールディングスは9月20日、三菱UFJフィナンシャル・グループの副社長を務め、現在会長の田中正明氏が経営トップに就く社長交代人事を発表した。2020年1月1日付で、田中氏が新しいCEOに就き、現在の田堂哲志CEOは取締役に退く。これを機に、同社は一段と海外事業に力を入れていく考え。

大阪IRに3事業者がコンセプト提案、選定事業者絞り込みへ

大阪府の吉村洋文知事は9月19日、カジノを含むIR(統合型リゾート施設)の事業者の公募に先駆けて大阪府・市が行ったコンセプト募集に、3つの事業者から提案があったことを明らかにし、この中から選定を進める考えを示した。今回IRのコンセプトを提案したのは米国に拠点を置くMGMリゾーツ・インターナショナルと日本のオリックスの共同グループ、シンガポールに拠点を置くゲンティン・シンガポール、それに非公表を希望している1社の合わせて3つの事業者。                                                                             吉村知事は「いずれも魅力的な提案をしているので、事実上この3社のうちで手をあげたところから公募が行われると思う」との考えを示した。大阪府・市は今後、公募の条件などを盛り込んだ実施方針を策定したうえで、早ければ11月にも正式な公募を始め、2020年春をめどに事業者を決定したい考え。

泉佐野市 外国人研修施設設置へ 「特定技能」の受け入れ拡大で

4月から開始された「特定技能」による外国人材受け入れ拡大制度を受けて、大阪府泉佐野市は、この研修施設を設置する方針を固めた、これは同市内に関西空港がある利点を生かし、当該外国人が来日後、義務付けられている一定期間の研修を実施しようというもの。市が土地を借り受けたうえで、建設から運営までを民間事業者に委託する。市では近く事業者を公募し、早ければ2年後の開業を目指す方針。自治体が主導して研修施設を設ける取り組みは全国的にも珍しいという。

関西広域連合が災害時の外国人観光客対策を取りまとめ

関西の各府県や政令指定都市などでつくる関西広域連合は9月19日、急増する外国人観光客への災害時の対策を取りまとめた。この骨子は①外国人が利用する施設やホテルなどの宿泊施設や業界団体などと協定を締結し、多言語による情報や一時的な滞在場所の提供などの協力を求める②医療機関と協力し、災害時でも外国人観光客が多言語で診察を受けられる医療体制の構築を目指す③情報提供の手段について、ツイッターやフェイスブックなどのSNSや、多言語に対応した防災アプリの活用を進める一方、避難に関する情報を絵文字でわかりやすく表示する「ピクトグラム」なども備える必要がある④避難所において、日本語を話せる在住外国人や留学生、技能実習生などが、外国人観光客をサポートする仕組みづくりも検討する-など。

近畿の地価 大阪は全国2位 2府3県の商業地上昇

全国の都道府県の今年7月1日時点の地価調査の結果が発表された。近畿では外国人旅行客の増加やオフィス需要の高まりを受け、和歌山県を除く2府3県の商業地の価格が上昇した。昨年と比べ、大阪府が8.7%、京都府が7.1%、兵庫県が1.5%、奈良県が0.9%、滋賀県が0.4%それぞれ上昇した。一方、和歌山県は0.7%値下がりした。     地価の上昇率をみると、大阪府は全国で2位。昨年まで2年続けて上昇率で1位だった京都府は3位となった。近畿の商業地で最も地価が高かったのは、大阪市中央区の住友商事心斎橋ビルで、昨年より760万円(45.2%)値上がりし、1㎡当たり2,440万円だった。2位は大阪市北区のグランフロント大阪南館で1㎡当たり2,170万円、3位は大阪市北区の大阪第一生命ビルで1㎡当たり1,500万円で、いずれも前年よりおよそ34%上昇している。  

「千里ニュータウン」の未来を考える 大阪大がワークショップ

日本で最初の大規模ニュータウンとして知られる「千里ニュータウン」の今後の街づくりを考えるワークショップが9月17日、大阪大学で開かれ、外国人を含めた学生たちがアイデアを披露した。今回のワークショップは、都市計画について研究している木多道宏教授らのグループが開いたもので、米国やドイツからも学生が参加した。                     アイデアの発表会では、住民同士の交流を深めるために路地を生かした遊歩道や、人が集まるスペースの整備を提案した。また、コミュニティーセンターにバス停を併設させるアイデアも出された。これによって”縁側”を設けて、センターを利用する人とバスを待つ人が顔を合わせる仕掛けをつくるという。                                                                    千里ニュータウンは大阪府豊中市と吹田市にまたがる、日本で最初の大規模ニュータウンで、昭和30年代の入居開始から半世紀が過ぎている。

万博記念公園にアリーナ新設へ 収容1万人超の施設めざす 大阪府

大阪府は9月17日、2025年の「大阪・関西万博」に合わせて新たな賑わいの拠点をつくろうと、大阪府吹田市の万博記念公園に国際的なスポーツ大会などを開催できる大規模なアリーナを新設する方針を決め、建設から運営までを担う事業者を募集すると発表した。設置場所は大阪モノレールの万博記念公園駅の南側の、現在駐車場となっている、およそ17㌶の土地で、収容人数1万人を超える施設を目指す。今秋から公募し、2020年春をめどに事業者を決定する。

NHK朝ドラのヒロインがバトンタッチ アニメーターから陶芸家へ

NHK大阪放送局で9月17日、連続テレビ小説「なつぞら」に代わり、滋賀県・信楽を舞台にした「スカーレット」が9月30日から始まるのを前に、ヒロインのバトンタッチセレモニーが行われた。なつぞらのヒロイン、広瀬すずさんと、スカーレットのヒロイン、戸田恵梨香さんが顔を合わせた。                                                                                               恒例のプレゼント交換では、戸田さんが焼き物の里、信楽にちなみ”すず”の名前が入った手づくりのマグカップを贈り、広瀬さんの半年間の労をねぎらった。また、広瀬さんは女性アニメーターの成長物語を描いたなつぞらにちなみ、陶芸に打ち込む主人公の人物画を手渡し、新たにスタートするヒロインにエールを贈っていた。

パナソニックなど13社が異業種連携の次世代スマートタウン

パナソニックなど異業種13社は9月17日、吹田市の2万3,000㎡の工場跡地を活用し、関西初となる次世代のスマートタウン構想を発表した。異業種が相互に連携し、多世代365世帯分の住宅と商業施設、福祉関連施設を建設し、2022年にオープンする計画。分野横断的な様々な取り組みを進めていくとともに、タウンデータを活用した新しいサービスづくりに挑戦していく。街全体のエネルギーは太陽光発電など実質的に再生可能エネルギーで100%賄うことを目指す。大型の蓄電池を配備し、災害で停電が起きても3日間は街全体に電気を供給できる体制を整備する。監視カメラにAIと顔認証の技術を組み合わせて安否をすぐに家族が確認できるような仕組みも導入、高齢者にも安心・安全な街づくりを進める。同プロジェクトに参画するのは大阪ガス、学研ココファン、竹中工務店、関西電力、積水化学、綜合警備保障、NTT西日本、JR西日本、三井住友信託銀行など。

大坂なおみ選手に大阪府から感動大賞、市長特別賞を贈呈

大阪市出身で、2018年全米オープンと2019年全豪オープンで優勝という快挙を達成した女子テニスの大坂なおみ選手(21)に9月16日、大阪府・市から特別賞が贈呈された。大阪府の吉村洋文知事から感動大阪大賞、大阪市の松井一郎市長から市長特別表彰がそれぞれ贈られた。両賞は、国際試合などで活躍し、府民や市民に深い感動を与えた地元ゆかりのスポーツ選手らに贈られる。