ダイハツ工業(本社:大阪府池田市)は3月18日、滋賀工場(所在地:滋賀県竜王町)で小型車「ロッキー」とトヨタ自動車にOEM(相手先ブランドによる生産)供給する「ライズ」、SUBARU(スバル)向けの「レックス」のそれぞれガソリン車モデルの3車種の生産を再開した。
同社は認証試験の不正で昨年12月、国内のすべての完成者工場で生産を停止。2月に京都工場(所在地:京都府大山崎町)とダイハツ九州の大分工場(所在地:大分県中津市)の稼働を再開しているが、滋賀工場の生産再開は3カ所目。本社工場はまだ再開していない。
KDDI 生成AI開発の東大発イライザを連結子会社化
KDDI(本社:東京都千代田区)は3月18日、生成AIの基盤となる大規模言語モデル(LLM)の開発を手掛けるELYZA(イライザ、本社:東京都文京区)を連結子会社化すると発表した。KDDI Dijital Divergence Holdings(本社:東京都港区)と合わせKDDIグループで数十億円を投じて株式の53.4%を取得する。出資額は非公表。研究開発やLLMを使った企業・自治体向けのデジタルトランスフォーメーション(DX)などで連携する。
イライザは日本語の性能がグローバルモデルに匹敵する、国内最高水準の700億パラメータのLLMを開発している。この提携により3社はイライザの持つ国内トップクラスのLLMの開発能力とKDDIグループの計算基盤、ネットワーク資源などのアセットを組み合わせ生成AIの社会実装を加速させていく。
大正製薬HD 4/8に上場廃止へ 臨時株主総会で議案可決
日産自と三菱商事 EV、自動運転などで共同事業を検討
インド2月乗用車販売2カ月ぶり1ケタ成長もタタ含め最多
「特定技能」対象に4分野追加へ 自動車運送業など
ジブリパーク全面開業「魔女の谷」エリアもオープン
国交省 JR北海道に24年度から3年間で1,092億円支援
中国1〜2月自動車販売11.1%増 新エネ車と輸出が牽引
小林製薬 業容拡大見据え中国安徽省合肥市に新工場
厚労省 後発薬の普及目標29年度末に販売額の65%以上
KDDI スタートアップ3社と連携, メタバースを一括支援
花王 回収したCO2活用の植物工場「SMART GARDEN」
花王マテリアルサイエンス研究所は3月14日、佐賀市の清掃工場から排出されるCO2を回収・精製できる設備を利用し、独自の植物工場「SMART GARDEN(スマートガーデン)」を構築したと発表した。スマートガーデンでは使用電力や水使用量で環境負荷を低減しつつ、植物を効率よく栽培することが可能。
具体的には①スマートガーデンではCO2を光合成を促進させるほか、植物に与えることで生長速度が約20%向上することを確認②水を繰り返し循環利用することで、露地での栽培品と比較して水使用量は約40%にとどまっている③使用する電力すべて地熱、水力発電といった再生可能エネルギーにすることでCO2の排出を削減している。
さらに栽培した植物からエキスの抽出まで一気通貫で行い、高純度・高効率な植物エキスを得ることができる成分制御技術を開発した。
JR北海道 3/15で道内無人駅5駅が廃止 地元で駅に別れ
中小企業賃上げ4.42%, 32年ぶり高水準, 賃上げ機運広がる
連合が3月15日発表した2024年春季労使交渉の第1次集計で、中小企業の賃上げ率は4.42%(1万1,912円)に達し、32年ぶりの高水準となった。大企業を中心とする経済界の賃金引き上げ機運が中小企業にも広がりをみせ、物価と賃金が持続的に上がる好循環、長かったデフレから、適度なインフレへの光が差し込み始めた感がうかがえる状況となっている。
組合員数が300人未満の労働組合の結果をまとめた。賃上げ率は前年の同時期から0.97ポイント上昇した。産業別では機械、金属など中小の労組を中心に構成する「ものづくり産業労働組合JAM」の賃上げ率が15日時点で4.09%と前年実績を0.57ポイント上回る。月額1万1,302円の引き上げで、1999年の結成以来過去最高となった。
日揮HD UAE向け大型低炭素LNGプラントの先行役務受注
日揮ホールディングス(本社:横浜市西区)は3月14日、海外EPC事業会社、日揮グローバルがフランスのテクニップエナジー並びにアラブ首長国連邦(UAE)NPCC社と共同で、アブダビ国営石油会社(ADNOC)向けLNGプラント新設プロジェクトのEPC役務の先行役務を受注したと発表した。
同プラントの建設場所はUAEアブダビルワイス工業都市。役務内容は新設LNGプラント(年産480万トン✕2系列)に係る設計、機材調達、建設工事(EPC)役務の先行役務。
新設するLNGプラントでは、プラント操業時のCO2排出低減に最大限配慮。中東および北アフリカ地域で初となる、また世界でも事例の少ない低炭素LNGプラントとなる予定。
ペットボトル再生工場完成 岡山・津山市で水平リサイクル
プラスチックのリサイクル事業を手掛けるヴェオリア・ジャパン(所在地:東京都)、三井物産(本社:東京都千代田区)、セブン&アイ・ホールディングス(本社:東京都千代田区)の3社は3月14日、共同で設立した合弁会社「サーキュラーペット」(所在地:岡山県津山市)の使用済みペットボトルを原料に戻す「水平リサイクル」工場を完成させ、竣工式を執り行った。本格稼働は今春を予定。
新工場は、これまで難しいとされてきた汚れやキャップが付いたままの廃ペットボトルの処理が可能。飲料業界が取り組む環境負荷の低減に向け、目標に掲げる「ボトルtoボトル」の加速が期待される。サーキュラーペットによると、国内で使われるペットボトル原料は年間約57万トン。工場では330ミリリットルボトル16億本相当の約2万5,000トンの生産を見込む。
日産自・ホンダ EVや車載ソフトでの提携検討で覚書
大阪高裁 住民側の即時抗告「棄却」関電の美浜原発3号機
鹿島 大阪万博でCO2排出7割削減したコンクリートでドーム
鹿島は3月13日、2025年大阪・関西万博の会場に、製造時や現場施工時発生する二酸化炭素(CO2)排出量を7割削減したコンクリートを使用したドームを建設すると発表した。万博会場の西ゲート付近に建て、環境教育のための展示施設として使用される。鉄筋コンクリート造りで、高さが5.45m、幅23m、奥行きが18mの楕円形とする。
低炭素コンクリートと、同社がNEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)の「グリーンイノベーション基金事業「CO2を用いたコンクリート等製造技術開発」プロジェクトの一環としてデンカや竹中工務店などと共同開発した、CO2の排出量よりも削減効果の方が大きいコンクリートを組み合わせる。全体でCO2を約17.9トン、従来比で7割削減した。