ツルハHD ベトナム・ホーチミン市に合弁会社設立

ドラッグストア事業を手掛けるツルハホールディングス(本社:北海道札幌市)は1月11日、ベトナムへの進出に向け、ホーチミン市にパートナーのHong Ngoc Co.,Ltd.およびHong Dang Service Trading JSCと合弁会社「TSURUHA(Vietnam)joint stock company」を設立することで契約を締結したと発表した。新会社は2024年4月設立する予定。資本金は500億ベトナムドン(約3億円相当)で、出資比率はツルハHD49%、パートナー会社51%。ツルハHDの海外展開は2012年7月のタイ・バンコク以来、2カ国目。

安田倉庫 中国・広東省深セン市にフォワーディング拠点

安田倉庫(本店:東京都港区)は1月12日、連結子会社、安田中倉国際貨運代理(上海)有限公司が1月2日に中国広東省の深セン市で、フォワーディング拠点となる「深セン分公司」を開設し、営業を開始したと発表した。同拠点の開設により、広東省、広西省などの華南エリアの国際輸送需要への対応力を強化しつつ、中国と東南アジア・インド地域間の貿易窓口として安田倉庫グループのベトナム、インドネシア、シンガポール、インドのフォワーディング拠点との連携を通じた海外・国際物流事業のさらなるサービス拡充に取り組んでいく。

クボタ カンボジア・スバイリエン市の上水道工事受注

クボタは1月11日、100%子会社のクボタ建設(本社:大阪市浪速区)がカンボジアの南部スバイリエン州の州都スバイリエン市の上水道拡張工事を受注したと発表した。これは2022年3月、日本政府とカンボジア政府が調印した無償資金協力の一環。
発注者はカンボジア工業科学技術革新省。工期は23カ月(2024年1月〜2025年12月)の予定。契約額は約28.8億円。今回の拡張工事により、スバイリエン市の上水道の普及率は48.9%(2019年時点)から約86.7%まで向上する。

ホンダ「N-BOX」2年連続の首位 23年国内新車販売

業界2団体(自販連、全軽自協)のまとめによると、ホンダの軽自動車「N-BOX」が2023年国内新車販売で首位となった。販売台数は前年比14.4%増の23万1,385台で、2年連続の首位を達成した。2位はトヨタ自動車の「ヤリス」で同15.3%増の19万4,364台、3位はダイハツ工業の「タント」で同47.8%増の15万9,392台だった。4位は「カローラ」、5位は小型ミニバン「シエンタ」で、いずれもトヨタ車が占めた。

東亜建設シンガポール/トゥアス港コンテナ集積場工事受注

東亜建設工業(本社:東京都新宿区)およびSantarli Construction Pte.Ltd.(本社:シンガポール)の共同企業体(JV)は1月12日、PSAコーポレーションリミテッド(本社:シンガポール、以下、PSA社)より、シンガポール・トゥアス港の隣接地でのコンテナ集積場およびバスターミナル建設工事を受注したと発表した。受注価格は非公表。完成時期は2025年4月の予定。
2040年代に年間コンテナ取扱量6,500万TEUの世界最大自動化コンテナ港、並びにシンガポールの発展に貢献していく。

ホンダ EV新ブランド「Honda0」シリーズ 世界初公開

ホンダは1月10日、米国ネバダ州ラスベガスで開催されている「CES 2024」で、新たな電気自動車(EV)シリーズ「ホンダ0(ゼロ)シリーズ」のコンセプトモデル2車種を世界初公開した。0シリーズは同社が2026年よりグローバル市場への投入を開始する予定の新たなEVシリーズで、今回「SALOON(サルーン)」および「SPACE HUB(スペースハブ)の2台を初公開した。

能登地震 石川県の食の供給源を直撃 55漁港以上が損壊

能登半島地震は石川県の食の供給源を直撃した。石川県によると、すでに県内の55港以上の漁港の損壊が確認されている。漁獲量や漁師の数で県内トップクラスの輪島市から珠洲市にかけては沿岸の幅広い地域で地盤が大幅に隆起し、海底が露出したところも少なくない。このため、港としては今後、大規模な整備工事が必要で、当面使えない可能性が大きいという。
漁船は120隻以上が沈没・転覆した。石川県漁業協同組合(所在地:金沢市)に所属する漁師の8割が能登地域で操業している。水産物の加工場や冷凍冷蔵施設も20カ所近くが損壊した。このほか、農業や畜産を含めた生産者の多くが被災し、本格回復には長い年月がかかるとみられている。

スズキ インドで30年度に400万台の能力確保を計画

スズキは1月10日、インド・グジャラート州を拠点とする四輪車生産能力の増強・拡大計画を明らかにした。これにより、2030年度までに年間400万台の生産能力を確保する計画だ。
このうち、3500億ルピーを投じ、インド子会社、マルチ・スズキ・インディア社が運営する、2028年度の稼働開始を目指しているグジャラート新工場で100万台規模。また、スズキ・モーター・グジャラート社(以下、SMG)に320億ルピーを投じて将来的な電気自動車(EV)の増産を視野に、第4生産ラインを設置、設備増強する。同ラインは2026年度の稼働開始の見込み。これによりSMGの生産能力は現在の年間75万台から100万台となる。この結果、グジャラート州での生産能力は新工場分と合わせ年間200万台となる。

都内タクシー団体 4月からライドシェア開始 数百台規模で

東京都内のタクシー会社でつくる業界団体、東京ハイヤー・タクシー協会(所在地:東京都千代田区)は1月10日、4月から都内でライドシェアサービスの開始を目指すことを明らかにした。加盟会社を通じて数百台規模の運用を想定する。政府が4月からタクシー会社が運行管理する形でライドシェアを解禁するのに合わせ、業界として準備を進める。

23年の世界パソコン出荷台数13.9%減 2年連続減

米国の調査会社IDCのまとめによると、2023年の世界パソコン出荷台数(速報値)は、前年比13.9%減の2億5,950万台だったと発表した。減少は2年連続。メーカー別ではシェア1位の中国レノボ・グループが前年比13.2%減の5,900万台、2位の米国HPが同4.3%減の5,290万台だった。
パソコン市場は長期的に縮小傾向にあったが、新型コロナウイルス禍による”巣ごもり需要”で一時的に需要が盛り上がり、2020年には6年ぶりの3億台を上回り、2021年には前年比15.1%増えた。その結果、2022年には反動減も加わって大幅に落ち込んでいる。

スズキ インド・グジャラート州政府と新工場建設で合意

スズキ(本社:静岡県浜松市)は1月10日、インド・グジャラート州政府との間で新しい四輪車生産工場を建設することで基本合意したと発表した。新工場はスズキのインド子会社、マルチ・スズキ・インディア社が運営し、2028年度の稼働開始を目指す。将来的な年間生産能力は100万台程度。投資額は3,500億ルピー(土地取得費除く)となる見込み。

大成建設・カネカ 建材一体型太陽光発電パネルを開発

大成建設とカネカは、建材一体型太陽光発電パネルを「T-Green(R) Multi Solar」を共同開発した。太陽電池を世界で初めてLow-Eペアガラスに挟み込むことで、外装そのものが発電システムとなるのが最大と特徴。
オフィスビルの外装や住宅のバルコニーなど様々な規模の新築、リニューアルに採用できる。また、建物単体で自立した電源を有するため停電時の備えとなり、街全体のレジリエンスも高まる安心に発電システムだ。

スズキ SkyDriveに追加出資 24年春 空飛ぶクルマ製造開始

スズキ(本社:静岡県浜松市)は1月10日、SkyDrive(本社:愛知県豊田市)が実施した第三者割当増資を通じて2023年12月に追加出資したと発表した。今回の資本業務提携強化を背景に、これまでの試作機の改良段階を経て、いよいよSkyDriveは2024年春ごろ「空飛ぶクルマ」の実機「SKYDRIVE(SD-05型)」の製造開始を目指している。
スズキは2022年3月にSkyDriveと空飛ぶクルマの事業・技術提携に関する協定を締結し、同年9月に出資した。そして2023年10月にスズキグループが静岡県磐田市に保有する工場を活用し、空飛ぶクルマの製造協力契約を締結していた。

ホンダ 北米のEV新工場「カナダで可能性検討」三部社長

ホンダの三部敏宏社長は1月9日、北米での電気自動車(EV)の生産体制について「カナダに工場をつくる可能性はある」と言及した。そして、EV生産は「最初は北米中心になる。北米の生産拠点は複数になる」とも語った。同日、ラスベガスで開幕したテクノロジー見本市「CES」会場を訪れ、報道陣に答えたもの。

鹿島 牛のげっぷ中のメタンガス抑制へ海藻の量産培養手法

ゼネコン大手の鹿島(本社:東京都港区)は1月9日、牛のげっぷに含まれるメタンガス排出量低減に寄与する海藻「カギケノリ」の量産培養手法を開発したと発表した。メタンガスはCO2に次いで地球温暖化の原因となっている気体。カギケノリは牛などの反すう動物の餌(えさ)に混ぜることで、胃の中で発生するメタンガスを抑制する効果を持つ海藻。
今回同社は鹿島技術研究所の葉山水域環境実験場(所在地:神奈川県三浦郡葉山町)で、これまでの海洋環境保全の研究で蓄積したノウハウを基に、カギケノリの形状を自然に近い形態である直立形状から球状に変えることで、人の管理のもと陸上の水槽で安定的に量産できる技術を確立した。

「レカネマブ」中国でアルツハイマー薬として承認取得

エーザイ(本社:東京都文京区)とバイオジェン・インク(本社:米国マサチューセッツ州ケンブリッジ)は1月9日、両社が共同開発した「レカネマブ」について、中国国家薬品監督管理局(NMPA)より「アルツハイマー病による軽度認知障害および軽度の認知症の治療」の適応で承認を取得したと発表した。2024年度第2四半期中の発売に向けて準備を進めていく。

米CES開幕 世界の4,000社が新技術披露, 13万人の来場見込む

世界最大のテクノロジー見本市「CES 2024」が1月9日、米ネバダ州ラスベガスで開幕した。様々な問題点を含みながらも、先進各国でこぞって開発が進められている生成AIの急速な普及はじめ、技術革新はAI、拡張現実、あらゆる種類のスマート化など全く新しいカテゴリーを生み出すなど、幅広い分野でテクノロジー活用が飛躍的に進みつつある。会場では、世界中の約4,000社が新技術や製品・サービスを披露し、4日間で13万人の来場が見込まれている。

独VWの23年世界新車販売924万台 トヨタが4年連続首位

ドイツの自動車大手フォルクスワーゲン(VW)は1月9日、グループ全体の2023年の世界新車販売台数が前年比12%増の約924万台だったと発表した。トヨタ自動車グループは1〜11月累計で1,022万台超を販売しており、4年連続の首位が確実となった。ダイハツ工業、日野自動車を除いたトヨタ自動車単体でも上回る見込み。

ソニー・ホンダ マイクロソフトと提携 EVに生成AI搭載

ソニーグループとホンダの共同出資会社、ソニー・ホンダモビリティは1月8日、生成AIを使った対話型システムの開発で米マイクロソフトと提携すると発表した。ソニー・ホンダが開発中の電気自動車(EV)「AFEELA(アフィーラ)」に搭載する。
米ラスベガスで9日から開幕するテクノロジー見本市「CES」を控え、ソニーグループが開いた事前会見で明らかにした。先進運転支援システム(ADAS)にAIを活用することも公表した。

CCC系と三井住友カード 4/22にVポイントに統一

カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)傘下のCCCMKホールディングス(所在地:東京都渋谷区)と三井住友カードは1月9日、両社のポイント事業「Tポイント」と「Vポイント」を4月22日に統合すると発表した。統合後の名称は「Vポイント」に統一する。これにより、新生「Vポイント」は国内で750万店舗、世界で1億店舗に上るVisa加盟店で利用できるようになる。現在ユーザーが貯めているTポイントやVポイントは、4月22日以降もこれまで通り1ポイント1円分として利用できる。

パナソニック スマートテレビでAmazon Fire TVと協業

パナソニックエンターテインメント&コミュニケーション(本社:大阪府守口市)は1月9日、Amazon.com Services LLCとFire TVのライセンス契約および両社の協業に合意したと発表した。これにより放送、録画、ストリーミングサービス、アプリ、ライブチャンネルなどあらゆるコンテンツとの出会いや楽しみ方を、一人ひとりに最適化されたホーム画面を備えたスマートテレビとして提供していく。

年末年始のJR新幹線・特急利用 コロナ前の94%に回復

JR6社(北海道、東日本、東海、西日本、四国、九州)は1月5日、2023年度の年末年始(2023年12月28〜2024年1月4日)の新幹線や在来線特急の利用者数を発表した。6社合計の利用者は986万9,000人に上り、2022年度の同時期と比べ8%増えた。新型コロナウイルス禍前の2018年度と比べると94%の水準だった。
2023年12月前半時点の予約状況は2018年度を上回っていた。ところが。今回の年始の能登半島地震などが影響し、コロナ禍前超えは成らなかった。

日本企業関わる23年のM&A 5割増の17.9兆円 大型案件で

レコフデータ(所在地:東京都千代田区)のまとめによると、2023年に日本企業が関わったM&A(合併・買収)の件数は減少したが、金額は約17兆9,000億円と2022年から5割増えた。日本産業パートナーズ(JIP)による東芝買収や、日本製鐵の米USスチール買収などの大型案件が金額を底上げした。MBO(経営陣が参加する買収)での株式非公開化を選ぶ大手企業も目立った。

23年の国内新車販売14%増 トヨタが牽引し5年ぶり増加

日本自動車販売協会連合会(自販連)および全国軽自動車協会連合会(全軽自協)の自動車販売の業界団体が1月5日発表した2023年の国内新車販売台数は2022年比14%増の477万9,086台だった。部品の調達がほぼ正常化し、生産が増えた。前年実績を上回るのは5年ぶり。年間販売157万台で前年実績を3割近く上回ったトヨタ自動車の台数増が全体を大きく牽引した。トヨタ以外ではスズキが65万台(前年比8%増)、ダイハツ工業59万台(同3%増)、ホンダ59万台(同5%増)と続いている。

経産省 能登半島地震被災の中小企業に資金繰り支援

経済産業省は1月4日、能登半島地震で被災した中小企業の資金繰りを支援すると発表した。地震の影響で売り上げが減少した中小企業を対象に、信用保証協会を通じ支援を実施するほか、石川、富山、新潟、福井の4県の政府系金融機関などの地元店舗に特別相談窓口を設置した。
信用保証協会が一般保証とは別枠で2億8,000万円まで、日本政策金融公庫や商工組合中央金庫を通じ1億5,000万円まで災害復旧貸付も行う。

石川県・和倉温泉の老舗旅館 加賀屋 当面休業 地震で

石川県能登半島地震の影響で、和倉温泉の老舗旅館、加賀屋(所在地:石川県七尾市)がグループの4旅館を当面休業する。1月末までの休業を決め、旅館側で予約をキャンセルしたとサイトで公表した。施設建物の被害に加え、周辺のインフラに甚大な被害が出ているため。休業するのは加賀屋とグループの「あえの風」「松乃碧」「虹と海」の4館。