帝国データバンクのまとめによると、「スシロー」やくら寿司、水産系企業を親会社に持つ回転寿司チェーンなど大手を中心とした国内回転すし市場の好調ぶりが際立っている。2021年度の市場(事業者売上高ベース)は、前年比約600億円増加し、7,400億円(8.3%増)を超える見込みだ。2011年度は4,636億円だったから、この10年間で1.6倍の規模に拡大している。
回転すし市場の好調ぶりは店舗数に表れている。大手5社の店舗数をみると2022年2月時点では約2,200店に上っている。2019年度から150店増加、10年前からは800店増え、10年間で1.6倍規模に拡大している。
コロナ禍で外食産業は苦境に陥ったことは周知のとおりだ。回転寿司も例外ではない。2020年度は前年比で売上高が最大7割減少する事業者も出た。過去10年で初めての減少だった。2021年度も前半はこうした影響が残ったが、前年度後半から売り上げを伸ばした在宅需要=テークアウト需要が同市場を下支えした。
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JR東日本10月から山手線で初の営業列車の自動運転実証
JR東日本は5月10日、山手線にATO(自動列車運転装置)を導入すべく、乗客を乗せた列車で自動運転の実証運転を行うと発表した。実証時期は今年10月ごろから2カ月程度の予定。
ATOは線路周辺の機器と列車の相互通信により、列車の加速、減速を制御する。運転台に乗車する人間の操作は基本的に、発車時にボタンを押すだけ。現在地下鉄を中心に普及している。
JR東日本は2021年3月に常磐線各駅停車に初導入。次いで2025年から2030年にかけて、山手線と京浜東北線にもATOが順次導入される計画となっている。
今後、2023年春ごろから、車両をATO対応にする改造工事を開始。2028年ごろまでに導入予定。また列車の制御システムも、信号による閉塞方式から、列車の間隔を相互に検知して制御する「ATACS(無線式列車制御システム)」に切り替えられる予定。
SBロボティクスG 業務用屋内サービス売上世界No.1に
ソフトバンクロボティクスグループ(本社:東京都港区)は5月10日、米国Grand View Research社の調査により、業務用屋内サービスロボット売上世界No.1になったと発表した。
同グループでは2019年に発売したAI清掃ボット「Whiz」シリーズを皮切りに、2021年に配膳・運搬ロボット「Servi」を発売。また、2022年にKeenon RoboticsやGaussian Roboticsとのグローバルパートナーシップを締結し、配膳ロボット「Keenbot」や床洗浄ロボット「Scrubber 50」を提供するなど幅広い業務用屋内サービスロボットを提供している。
現在世界12カ所に拠点を構え、ソフトバンクロボティクスの製品は70カ国以上で活躍しており、Whizシリーズは、世界出荷販売台数が2022年4月に累計約2万台に達している。
三井物産 エフピコと食品容器LSSPI社の全株式取得
三井物産(本社:東京都千代田区)は5月9日、食器容器製造大手のエフピコ(本社:広島県福山市)とともに、東南アジアを中心に機能性食品容器の製造・販売を手掛けるLee Soon Seng Plastic Industries Sdn.Bhd.(リースセンプラスチックインダストリーズ、本社:マレーシア・ジョホール州、以下、LSSPI社)の全株式を親会社のSCGM Bhd.(エスシージーエム、本社:マレーシア、以下、SCGM社)より取得することで合意し、売買契約を締結したと発表した。総取得価額は約160億円で、出資比率は三井物産60%、エフピコ40%。
両社は、三井物産の東南アジア地域における出資・提携先を活用した販売拡大に加え、エフピコが持つ生産効率向上ノウハウや各種製品開発技術を導入することにより、安全・安心と市場ニーズに対応する形で環境にも配慮した製品開発を推進する。これにより、LSSPI社のさらなる成長と、食品容器を通じたアジアの食生活やその利便性向上による豊かな社会を創造する企業に向けて取り組んでいく。
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スシロー 10月から最低価格を1皿120~150円に
回転寿司チェーン最大手「スシロー」を運営するFOOD &LIFE COMPANIESは5月9日、10月から主力の「まぐろ」や「サーモン」などの最低価格を1皿120~150円(税込み)に引き上げると発表した。1984年の創業以来、税抜きで1皿100円としてきた最低価格を改定するのは初めて。原材料価格や輸送費の上昇や円安などを受け、価格を維持するのは難しいと判断した。
地域ごとの立地に合わせ「郊外型」「準都市型」「都市型」と3つに分類している各舗の最低価格を見直す。1皿の税込み最低価格は、郊外型で110円から120円に、準都市型は121円から130円に、都市型は132円から150円に引き上げる。
また、高価格帯のメニューもタイやホタテ貝柱などを10月から郊外型の店舗では、税込みで現在165円の皿は180円に、大トロやアワビなどを330円の皿は360円にそれぞれ改定する。
日本海洋掘削 マレーシアの海域掘削工事を受注
日本海洋掘削(本社:東京都台東区)は5月6日、マレーシアのサラワク沖海域の掘削工事案件を受注したと発表した。作業期間は4坑ファーム+6坑オプションで、2022年第3四半期に作業開始の予定。
今回の案件は、マレーシアのNABA Drilling Sdn.Bhd.(NABA社)が、同国の石油会社PETRONAS Carigali Sdn.Bhd.(PCSB社)より受領した発注内示に基づき、サラワク沖で実施される工事案件について、日本海洋掘削の連結子会社Hakuryu5,INcおよびNABA社がPCSB社に対し、セミサブマーシブル型リグ「HAKURYU-5」を使用する掘削業務を提供することに合意したもの。
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AGC 1,000億円超投じタイでクロール・アルカリの能力増強
AGC(本社:東京都千代田区)は5月6日、インドシナ半島におけるクロール・アルカリ事業の統合新社、AGC Vinythai Public Company Limited(2022年7月設立予定)のタイ2拠点の生産能力を増強すると発表した。稼働開始は2025年第1四半期を予定。投資総額は1,000億円以上を見込み、同社グループとして過去最大の金額規模となる。
この設備増強により、同社グループの東南アジアにおけるクロール・アルカリ製品の年間生産能力は、苛性ソーダ164万トン(現在142万トン)、塩化ビニルモノマー(VCM)170万トン(同130万トン)、塩化ビニル樹脂(PVC)160万トン(同120万トン)にそれぞれ拡大する。