伊藤忠, 大阪ガス, 東京センチュリー3社合弁で系統用蓄電書事業

伊藤忠商事(本社:東京都港区)、大阪ガス(本社:大阪市中央区)、東京センチュリー(本社:東京都千代田区)の3社は6月7日、合弁で千里蓄電所(本社:大阪市中央区)を設立し、大阪府吹田市で蓄電所事業を開始すると発表した。同事業は経済産業省の「令和4年度補正再生可能エネルギー導入拡大に資する分散型エネルギーリソース導入支援事業費補助金」を活用する。
Daigasグループ(大阪ガスグループ)が所有する吹田市の遊休地で、系統用の大型蓄電池(定格出力11MW、定格容量23MW、電池方式:リチウムイオン電池)を設置し、当該蓄電池による調整力を卸電力市場、需給調整市場などの電力市場で運用することで、日本の電力システムの安定化に貢献する。2023年度上期に建設開始、2025年度に運転開始予定。

Skydio ドローンの遠隔操作による目視外飛行の許可取得

自律飛行技術によるグローバルリーダー、米国のドローンメーカーのSkydio(スカイディオ、本社:米国カリフォルニア州)は6月7日、国土交通省航空局より無人航空機の飛行「カテゴリーⅡ」で、「無人飛行機の飛行に関する許可・承認」を得たと発表した。同飛行許可取得は、Skydioが日本国内で展開するすべてのドローン機体と、その搭載ソフトウェア種類を対象とするもの。一部例外を除いた日本全国で、場所・時間を問わず、運用規模を広げて、遠隔操作による目視外飛行を柔軟に行うことを可能にする。Skydioは米国最大のドローンメーカーで、自動飛行技術のグローバルリーダー。

クボタ 東京農工大と営農型太陽光発電で3年間の共同研究開始

クボタ(本社:大阪市浪速区)は6月6日、東京農工大学と営農型太陽光発電設備下での、最適な作物の栽培方法の確立を目指した共同研究を開始したと発表した。両者の共同研究の実施期間は2023年1月〜2025年12月。東京農工大学敷地内、約25aで行う。栽培作物はブルーベリーほか。

鹿島 「KaCLASS」開発 巨大地震の長周期地震動の揺れを低減

鹿島(本社:東京都港区)は6月6日、巨大地震に伴い発生する長周期地震動による超高層建物全体の揺れを、従来の耐震・制震架構と比べ大幅に低減する制御層制震構造「KaCLASS(R)」(特許出願済み)を開発したと発表した。
KaCLASSは、同調質量ダンパの原理を応用した制免震技術。建物高さの70%程度の位置に設けた制御層が地震時に変形することで、制御層から上の躯体には免震効果を、下の躯体にはTMD制震効果を与え、建物全体に大きな制御効果を付与するもの。今回、このKaCLASSを阪急阪神不動産(本社:大阪市北区)が事業を進める超高層タワーレジデンス「ジオタワー大阪十三」(所在地:大阪市淀川区)に初導入した。

双日 インド卸売プラットフォーム運営のIntelligent Retailに追加出資

双日(本社:東京都千代田区)は6月6日、インドのスタートアップ企業で、卸売プラットフォーム運営のIntelligent Retail Private Limited(本社所在地:カルナタカ州ベンガルール市、以下、RIPPLR)による第三者割当増資に参画、出資したと発表した。同社の今回の出資は2021年12月に続くもの。RIPPLR(リップラー)への事業支援を通じてインド流通業界への貢献を加速。将来的にインド・リテール分野における他事業への参画も目指す。

ヤクルト 中国ヤクルトが本土51カ所目, 江蘇省徐州市に支店設立

ヤクルト本社は6月6日、中国ヤクルト(所在地:上海市)が江蘇省徐州市に徐州市店を設立し、9日からスーパーマーケットなどの店頭で乳酸飲料「ヤクルト」、「ヤクルトライト」および「ヤクルト500億ライト」を販売開始すると発表した。2023年度の販売計画は1日2万150本。今回の支店設立により中国本土の販売拠点は51カ所目となる。

ヤマトHDとJAL 24年4月就航に向け貨物専用機へ改修開始

ヤマトホールディングス(HD)(本社:東京都中央区)と日本航空(本社:東京都品川区、以下、JAL)は6月6日、2024年4月から運航開始を予定している貨物専用機の導入にあたり、旅客機から貨物専用機への改修を2023年5月8日からシンガポールのSTエンジニアリング社で1機目の改修を開始したと発表した。
改造プログラムはドイツのエルベ・フルクツォイヴェルケ社と契約している。9月中旬に改修終了し、航空機が10月下旬に日本へ到着した後、運航を担うJAL連結子会社のスプリング・ジャパンが11月下旬から、実機(エアバスA321ceo P2F型機)を使った運航乗務員の飛行訓練を実施し、運航開始に向けた準備を着実に進めていく。

23年の世界半導体市場10%減に下方修正 スマホなど需要低迷で

世界の有力半導体メーカーで構成する世界半導体市場統計(WSTS)は6月6日、2023年の半導体市場が前年比の10.3%減の5,150億ドル(約71兆円)になるとの見通しを発表した。2022年11月時点の2023年予想では前年比4.1%減の5,565億ドルとしていた。その後、スマートフォンやパソコンなど民生向けの需要が低迷しているため、マイナス幅を2倍以上に広げた。
ただ同日、WSTSは2024年の同市場見通しも公表した。2023年比11.8%増の5,759億ドルで、2022年実績の5,740億ドルを上回ると予測した。

5月も「N-BOX」首位 9カ月連続 EV比率2.4%に 業界まとめ

日本自動車販売協会連合会(自販連)と全国軽自動車協会連合会(全軽自協)が6月6日に発表した5月の車名別新車販売によると、ホンダの軽自動車「N=BOX」が9カ月連続で首位だった。電気自動車(EV)が乗用車販売に占める割合は2.4%と前月よりも0.2ポイント上がった。
N=BOXの販売台数は前年同月比62%増の1万3,967台、2位はトヨタ自動車の「ヤリス」で3%増の1万2,714台、3位はダイハツ工業の「タント」で2.7倍の1万1,208台だった。EVでは日産自動車の「サクラ」が2,773台で首位、同社の「アリア」は1,296台、「リーフ」は516台、三菱自動車の「ekクロスEV」は463台。

5月の輸入車販売8%増で8カ月連続増加 EVは2.8倍に

日本自動車輸入組合(JAIA)のまとめによると、5月の輸入販売台数(日本メーカー車除く)は前年同月比8%増の1万8,689台だった。増加は8カ月連続。このうち電気自動車(EV)は同2.8倍に上り、1,269台で全体の占める割合は6.8%となり、4.2ポイント上昇した。
輸入車販売全体をブランド別にみると、首位はメルセデス・ベンツで同2%増の3,901台、2位はフォルクスワーゲンで同3%増の2,551台、3位はBMWで同17%増の2,285台だった。

シスメックス 網膜疾患の原因特定へ試薬 販売承認取得

血液検査機器大手のシスメックス(本社:神戸市中央区)は6月5日、医薬品医療機器総合機構(PMDA)から、眼の網膜の働きが損なわれて物が見えにくく鳴る「遺伝性網膜ジストロフィ」の原因遺伝子を特定する試薬や解析プログラムの製造販売承認を5月31日に取得したと発表した。
遺伝性網膜ジストロフィとは、遺伝性変異で網膜の機能に障害が生じる疾患の総称。代表的な病気には徐々に視野が失われる「網膜色素変性症」がある。

双日 中国AIロボットメーカーOrionStarと日本での独占販売権契約

双日(本社:東京都千代田区)は6月5日、中国のAIロボットメーカー、OrionStar Robotics(オリオンスターロボティックス)社(本社:北京市、以下、OrionStar)と飲食チェーン店向けの自動配膳/案内ロボットの日本総代理店契約を締結したと発表した。OrionStarは2016年9月に中国で設立された最先端のAIロボットメーカー。

オギノ PET「ボトルtoボトル」サントリーG,アサヒ飲料と連携

オギノ(本社:山梨県甲府市)は6月5日、サントリーグループ、アサヒ飲料(本社:東京都墨田区)と「ペットボトルリサイクルの実施に関する協定書」を締結し、オギノの29店舗を対象に、店舗で回収した使用済みペットボトルを、新たに両社のペットボトルに生まれ変わらせる「ボトルtoボトル」水平リサイクルを同日開始すると発表した。
今回の取り組みで回収されたペットボトルの6割にあたる約16万2,000kgがリサイクル施設で両社のペットボトルに水平リサイクルされる。残りの4割は食品トレーやプラスチック製品の便料としてリサイクルされる。

IATA 23年の世界の航空旅客需要 コロナ前の96%に回復見込む

国際航空運送協会(IATA)は6月5日、2030年の世界の航空旅客需要が前年に比べ1割増の43億人と、新型コロナウイルス禍前の2019年水準の96%まで回復見通しだと発表した。アジア圏で大きく改善する見込み。ただ、人手不足等により航空会社の利益水準はコロナ前には程遠い状況にとどまっている。

JR貨物 タイのGMLと危険品複合一貫輸送事業で協力の覚書

JR貨物(本社:東京都渋谷区)は6月5日、タイのGlobal Multimodal Logistics Company Limited(本社:タイ・バンコク、以下、GML)との間で、LNGをはじめとする危険品の複合一貫輸送事業の検討に関する協力の覚書を締結したと発表した。
GMLはエネルギー供給やインフラ事業を多国籍に展開するタイ最大のPTT Public Company Limited(以下、PTT)が物流事業を主要な新規事業と位置づけて2022年に設立した100%子会社。PTTはJR貨物が長年培ってきた危険品輸送の貨物鉄道輸送についてのノウハウや実績を高く評価し、GMLが実施する危険品の複合一貫輸送事業を展開するパートナーとしてJR貨物を位置づけ、今回協力して事業化を検討していくことになった。5月18日にバンコクのPTT本社でGMLと協力の覚書の署名式を行った。

JERA 台湾の洋上風力発電「フォルモサ3」の権益を譲渡

JERA(本社:東京都中央区)は6月2日、同社が保有する台湾彰化県の洋上風力発電事業「フォルモサ3」(最大出力200万KW)の全事業権益について、マッコーリ社の子会社、Corio社と権益を譲渡することで合意、手続きが完了したと発表した。収益性や事業環境などを総合的に勘案したもの。売却額は非公表。
JERAは台湾の苗栗県の洋上風力発電事業「フォルモサ1」および「フォルモサ2」に参画。フォルモサ1は安定的な運転が続き、フォルモサ2は2023年1月に発電機の据付工事が完了、商業運転開始に向け準備が進められている。

MUJI HOUSE 農水省と「建築物木材利用促進協定」締結

エヌ・シー・エヌ(本」:東京都千代田区)、良品計画(本社:東京都豊島区)およびグループ企業でありエヌ・シー・エヌの関連会社MUJI HOUSE(本社:東京都豊島区)は6月1日、農林水産省と「木材利用拡大に関する建築物木材利用促進協定」を締結したと発表した。対象区域は全国で、有効期間は2023年6月1日から2028年3月31日まで。これにより、良品計画とMUJI HOUSEが連携し、独自の木造建築システム「耐震SE構法」により、今後5年間に新たに建設予定の木造店舗等において、計1万㎡を目安として国産材を積極的に活用するよう努める。

メタ 今秋「Quest 3」発売 128GB・7万4,800円「2」を40%スリム化

米メタは6月1日(現地時間)、次世代VE・MRヘッドセット「Meta Quest3」を発表した。発売時期は現在Meta Questをサポートしているすべての国・地域で今秋を予定。価格は128GBモデルで7万4,800円。「Quest2」との比較で40%スリム化、2倍以上のグラフィックス性能を実現しているという。

UR都市機構 JOINと連携・協力の覚書 切れ目のない支援体制構築

独立行政法人都市再生機構(以下、UR都市機構)は6月1日、海外交通・都市開発事業支援機構(以下、JOIN)との間で、日本企業が海外インフラ市場に参入する際に、双方が連携して切れ目のない支援を実施することを目的として、連携・協力に関する覚書を交わしたと発表した。
今回の連携を通じ、UR都市機構が60年以上にわたって培った住宅・都市開発事業の知見と、JOINが行う日本企業に対する共同出資による支援を組み合わせることで、日本企業に対する「上流から下流まで」切れ目のない支援を実施する体制を構築することが可能となる。

大和ハウス シンガポールの低温物流Storbest社を買収

大和ハウス(本社:大阪市北区)は6月1日、シンガポールの物流会社Storbest Holdings Pte.Ltd.(ストーベストホールディングス、以下、Storbest社)の株式を取得し、連結子会社化したと発表した。株式の取得額は非公表。ストーベスト社は低温物流を手掛けており、成長市場であるASEANでの低温物流事業に参入するため、傘下に収めた。
シンガポールをはじめとするASEAN諸国では人口増加や食生活の多様化などを背景にコールドチェーン物流の需要が高まっている。大和ハウスグループは、今回のストーベスト社の子会社化を低温物流事業の足掛かりに、ASEANにおける国際物流サービスを提供する。

丸紅と富山地鉄 黒部市内路線バスで顔認証決済の実証実験

丸紅(本社:東京都千代田区)と富山地方鉄道(所在地:富山市、以下、富山地鉄)は6月1日、富山地鉄が運行する黒部市内路線バスの生地循環線で、顔認証技術とアプリ型プリペイドカードを連携させた顔認証決済の実証実験を同日開始したと発表した。期間は6月1日〜8月31日。
今回の実証実験を踏まえて、公共交通機関や利用者の手ぶらニーズが高い分野で顔認証決済の早期事業化を目指す。

宅配の再配達率24年度に半減, 「送料無料」表示も是正

政府は6月2日、労働時間規制強化に伴いドライバー不足が懸念される「2024年問題」の対応を協議する関係閣僚会議を開いた。その結果、①再配達率を現在の12%から半減させる②ネット通販の「送料無料」表示は、消費者のコスト意識を希薄にする遠因になるため是正を求める③運転手の待機時間の削減への法整備を進めるーなど、物流の改善に向けた政策パッケージをまとめた。
2024年度に再配達率を現在の12%から半減する新たな目標を掲げた。荷主と運送事業者の取引を監視する「トラックGメン(仮称)」を創設する。運転手の待機時間が荷物の積み下ろしなどにかかる時間の削減に取り組むよう義務付ける法整備を進める。

ANA 4年ぶり客室乗務員の採用活動再開 旅行需要回復で 

全日本空輸(ANA)は6月1日、4年ぶりに客室乗務員の採用活動を再開した。全社では新型コロナウイルス禍で、在籍社員を外部へ出向させるとともに、この間、客室乗務員の採用活動を取りやめていた。しかし、国内の観光需要の回復や、国際線の観光およびビジネスを含めたインバウンド(訪日外国人)需要が戻りつつあることから、2024年春に卒業予定の新卒採用選考で430人程度を採用する。同社全体の採用人数も610人と前年の6.7倍に増やす。

鹿島, 東工大などとフィリピンでサンゴ礁の再生プロジェクト始動

鹿島と東京工業大学は5月31日、フィリピン大学ビサヤ校と共同で、気候変動と人間活動の影響により衰退危機にあるサンゴ礁の保全と再生を目的としたプロジェクト「InCORE(インコア)」を始動したと発表した。
同プロジェクトでは東工大の数値シミュレーション技術を用いたサンゴ礁の環境評価と、鹿島のサンゴ再生技術「コーラルネット(R)」に、現地の生態系に詳しいフィリピン大学ビサヤ校の知見を融合する。実施期間は1年半。実施場所はフィリピン・パナイ島アクラン州タンガラン沿岸地域。
同プロジェクトはアジア開発銀行(ADB)の国際公募サンゴ再生事業に採択されている。

JR西日本 7月から中途採用の年収水準引き上げ 現場の専門性重視 

JR西日本(本社:大阪市北区)は5月31日、7月から鉄道車両の運転や整備などを担当する中途採用職員の年収水準を引き上げると発表した。これにより、30年の社会人経験がある人の場合、採用時の年収を340万円から560万円へ220万円引き上げるという。
同社はこれまで、鉄道運行の現場では専門性を重視して、主に他の鉄道会社で勤務した経験のある人を中途採用していた。同社は2024年度に840人の新卒採用を計画する一方、23年度中に550人の社会人採用を計画している。

安川電機 米Oishii社と資本業務提携し植物工場を完全自動化へ

安川電機(本社:福岡県北九州市)は5月31日、Oishii Farm Corporation(本社:米国ニュージャージー州、以下、Oishii社)と30日に資本業務提携したと発表した。
Oishii社は米国ニュージャージー州を拠点に、いちごを製造・販売するベンチャー企業。将来的にいちごの完全自動生産の実現を目指している。
今回の両社の資本業務提携で、Oishii社が今後建設予定の工場で行う全行程(播種・育苗〜収穫・検査〜箱詰め・出荷)の自動化の取り組みに対して、安川グループが持つロボットなどの製品およびソリューションを提供していく。

トヨタ 米電池工場に2,900億円追加投資 米国でEV生産も公表

トヨタ自動車は6月1日、2025年に米国ノースカロライナ州で稼働させる予定の電気自動車(EV)向け電池工場に21億ドル(約2,900億円)を追加投資すると発表した。同工場への追加投資は2回目で、同工場への投資総額は合わせて59億ドル(約8,200億円)に達する見込み。
また、2025年からケンタッキー州の工場でEVの生産を開始することも公表した。生産するのは新型の3列シートのSUV(多目的スポーツ車)。バイデン政権は1台あたり最大7,500ドル(約100万円)のEV販売補助金の対象を、北米生産車に限っていることから、自動車メーカー各社が米国生産に乗り出しており、トヨタ自動車も生産拡充に動く。

東電HDとトヨタ EV用蓄電池活用の定置用システム開発, 実証へ

東京電力ホールディングス(本社:東京都千代田区、東電HD)とトヨタ自動車(本社:愛知県豊田市)は5月29日、東電HDの「定置用蓄電池の運用技術・安全基準」とトヨタの「電動車用蓄電池のシステム技術」を融合した定置用蓄電池システム(出力1MW、容量3MWh)を開発したと発表した。このシステムを豊田通商、ユーラスエナジーホールディングスが、ユーラス田代平ウインドファームへ導入し、今秋から4社が連携して実証試験を開始する。

クラシエ薬品 中国・威海市に2つ目の原薬工場建設 供給力増強

漢方薬を中心とした一般医薬品と医療用医薬品を販売するクラシエ薬品(本社:東京都港区)は5月30日、漢方薬の原料となる生薬の刻み工程と原薬であるエキス粉末の製造工程を持ち、生薬保管倉庫も併設する、中国で2つ目となる工場を中国山東省威海市に建設し27日、その新工場の竣工式を執り行ったと発表した。竣工式には威海市人民政府から副市長ほか約40名、関係取引先企業首脳らが参列した。
威海新工場は最新技術による省人化や効率化を積極的に取り入れ、地球規模の資源・エネルギー事情に配慮した省エネ、CO2排出量の少ない工場。
クラシエ製薬は現在、中国山東省青島市と大阪府高槻市の工場でエキス粉末の製造を行い、富山県高岡市の工場で細粒剤や錠剤などの製剤化と最終製品の包装を行っている。今後の医療用漢方薬並びに一般用漢方薬の国内需要拡大を見越し、中国で漢方薬の供給体制を増強することとした。