北大阪急行 24年3/23 北に2.5km・箕面に2駅延伸開業

北大阪急行電鉄(所在地:大阪府豊中市)は2024年3月23日、「千里中央駅」から北に約2.5km延伸し、2駅を新設・開業する。新設されるのは「箕面船場阪大前駅」と「箕面萱野駅」。この2駅合わせ1日約4万1,000人の利用が見込まれている。
同線は大阪メトロ御堂筋線と相互直通しており、新たな2駅には乗り換えなしで新大阪や梅田に移動できる。延伸の整備主体は北大阪急行と箕面市で総事業費は874億円。12月19日、箕面船場阪大前駅(所在地:大阪府箕面市)の内部が報道陣に公開された。

相鉄不動産 タイ低層分譲マンション開発事業に参画

相鉄グループの相鉄不動産(本社:横浜市西区)は12月19日、タイの大手デベロッパー、オリジングループの中核企業、ORIGIN CONDMINIUM Co.,Ltd.(以下、オリジン社)との共同事業として、タイ・バンコクの低層分譲マンション開発プロジェクトに参画すると発表した。この案件は同社の海外分譲住宅事業として4件目となる。
今回のプロジェクトはバンコク北部のバンケーン区ビクトリーモニュメント地区・パフォンヨーティン57通りに立地する、地上8階建て・2棟構成、総戸数432戸の低層分譲マンション事業。土地面積約4,600㎡、住戸面積(延床)23㎡〜34.5㎡。共用施設はプール・フィットネスジム・屋上公園・ラウンジ。1戸当たり販売価格は190万〜286万タイバーツ(約800万〜1,200万円)。

塩野義 シンガポール企業に「ゾコーバ」販売権供与

塩野義製薬(本社:大阪市中央区)は12月19日、新型コロナウイルス治療薬「ゾコーバ」について、シンガポールにおける販売で現地の製薬会社ジュニパー・セラピューティック社と契約を締結したと発表した。ジュニパー社が承認申請を目指して政府当局と協議を進め、承認された場合には販売も担う。契約一時金の有無や、販売の収益配分については情報非開示。

三菱地所 145億円投じバリ島の大規模アウトレットモール

三菱地所は12月18日、インドネシア・バリ島で複合型リゾート開発を手掛けるPT Bali Turtle Island Development(以下、BTID社)と共同で、ラグジュアリーアウトレットモール事業「(仮称)The Grand Ourlet-Kura Kura Bali」に着手すると発表した。総事業費は約145億円で、敷地面積約4万7,000㎡に約150店舗(店舗面積約2万9,000㎡)のインターナショナルブランドからローカルブランドまで取り揃えたアウトレットモールを開発する。着工は2024年、開業は2026年春ごろの予定。デザインアーキテクトは三菱地所設計が担当。
同モールはジャカルタで2023年12月に開業した「The Grand Outlet-East Jakarta」に次ぐインドネシア第2弾、バリ島では初の大規模ラグジュアリーアウトレットとなる。

ダイビル 越ハノイのAグレードビルのメジャー持分取得

ダイビル(本社:大阪市北区)は12月18日、ベトナム・ハノイ市の業務中心地区のホアンキエム区のAグレードオフィス・商業ビル「63LY Thai To」のメジャー持分を取得したと発表した。ホアンキエム区のグレードAのビルは現在13棟にとどまっており、今回分を加え同社はそのうちの2棟の保有・管理に関与することになる。

「ライドシェア」24年4月から開始 全面解禁は議論継続

岸田首相は12月20日開いたデジタル行財政会議で、一般ドライバーが有償で顧客を送迎する「ライドシェア」を2024年4月に条件付きで開始すると表明した。タクシー会社が運行管理し、車両不足が深刻な地域や時間帯に絞って限定解禁する。政府は、アプリ事業者らの新規参入を含む全面解禁の議論は継続し、2024年6月までに結論を出す。

ダイハツ 全64車種に品質不正問題が拡大 出荷停止発表

ダイハツ工業は12月20日、新車の安全性を確認する試験で不正していた問題で、対象がこれまで判明していた6車種から全64車種(開発中・生産終了分を含む)に拡大したと発表。これを受け、現在国内外で販売している全車種の出荷を停止することを明らかにした。64車種のうち22車種がトヨタ自動車のブランドとして販売されていた。マツダ、SUBARUのブランドも含まれている。
乗用車メーカーが販売中の全車種の生産・販売を停止するというのは極めて異例の事態。トヨタを含めてダイハツの部品取扱い企業への影響および、経営への大きな打撃は免れないところだ。

日本製鉄 米USスチール2兆円で買収へ 粗鋼世界3位に

日本製鉄は12月18日、米国の鉄鋼大手USスチールを買収すると発表した。買収額は2兆円超となる見込み。日本製鉄の米子会社を通じて、USスチールの全株を取得し完全子会社とする。USスチールの株主総会での承認などを経て、2024年4月以降の実現を目指す。
世界鉄鋼協会のまとめによると、2022年の企業別の粗鋼生産量で日本製鉄は世界4位の約4,400万トン、USスチールは同27位の1,400万トン。単純合算すると3位に上がる見通し。今回の案件は日本製鉄として過去最大のM&A(企業の合併・買収)となる。

SG, 住友商事など4社 AI搭載荷積みロボを実証実験

SGホールディングス(本社:京都市南区)、佐川急便(本社:京都市南区)、住友商事(本社:東京都千代田区)、米国のユニコーン企業でAIロボティクスソフトウェアの開発を手掛けるDexterity,Inc.(本社:カリフォルニア州、以下、Dexterity)の4社は12月15日、AI搭載の荷積みロボットの実証実験を行う共同プロジェクトを発足したと発表した。12月から1年間実証実験を行い、早期の実用化を目指す。今後の輸送力不足に対応する取り組みの一環。

シャープ インドネシアで国営電力と太陽光発電拡大へ

シャープは12月15日、シャープソーラーソリューションアジアが、インドネシア国営電力会社PLNの子会社と太陽光発電事業に関する覚書を締結したと発表した。インドネシアの日系企業向けに工場の屋根に設置する太陽光発電システムを、共同で提案する営業活動を加速していくことで合意した。インドネシアにおける再生可能エネルギーの普及拡大に貢献する。

中国11月は主要都市の84%で下落 新築住宅値下がり続く

中国国家統計局のまとめによると、2023年11月の主要70都市の新築住宅価格動向は、前月比で価格が下落した都市が全体の84%にあたる59都市に上り、前月から3都市増えた。6カ月連続で半数を上回る都市で増加した。前月比で上昇したのは9都市で10月から2都市減った。中小都市を中心に値下がりが目立った。

双日・関西電力・JR西日本 コーポレートPPAで基本合意

双日、関西電力、JR西日本の3社は12月14日、コーポレートPPA(発電事業者と需要家が直接電力売買契約を締結する方式)で基本合意したと発表した。この合意に基づき双日が開発・保有・運営する太陽光発電所から生じる再生可能エネルギー由来の電力を関西電力を通じJR西日本の京都線、神戸線をはじめとした主要路線の列車運転用電力として供給される予定。発電出力はAC:約5万KW、DC:約7万5,000KW。2026年度〜2027年度、供給開始の予定。

JAL・KDDI ドローン利用拡大へ連携し協業体制構築

日本航空(本社:東京都品川区、以下、JAL)、KDDIスマートドローン(所在地:東京都港区)は12月14日、高度なドローン活用の実現と利用拡大に共同で取り組むことで11月28日に業務提携契約を締結したと発表した。併せて、JAL、KDDI(本社:東京都千代田区)、KDDIスマートドローンの3社は同日、より強力な協業体制構築のため資本提携契約を締結のうえ、JALはKDDIスマートドローンが第三者割当増資により発行する株式を取得した。これにより3社は目視外の遠隔自律飛行(レベル4)をはじめとする高度なドローン活用の実現と利用拡大に共同で取り組み、ドローンの社会実装を加速していく。

三菱自 新型軽商用EV「ミニキャブEV」MMKI生産開始

三菱自動車(本社:東京都港区)は12月15日、軽商用電気自動車(EV)の新型「ミニキャブEV(現地名:L100EV)」を、現地生産会社ミツビシ・モーターズ・クラマ・ユダ・インドネシア(所在地:インドネシア・西ジャワ州ブカシ県、以下、MMKI)で生産を開始したと発表した。現地発売開始は2023年度第4四半期を予定。ミニキャブEVはワンボックスタイプの軽商用EVで、世界初の量産EV「アイ・ミーブ」で実績のあるEVシステムを搭載している。

クボタ ハワイに日本産米の輸入・精米・販売会社設立

クボタ(本社:大阪市浪速区)は12月14日、米国ハワイ州オアフ島ホノルル市に日本産米の輸入・精米・販売会社、Kubota Rice Industry(Hawaii)Inc.(以下、クボタハワイ)を設立したと発表した。日本から輸入した玄米を、現地で精米し顧客に提供することで、日本産米の魅力を伝え、日本産米の輸出拡大に貢献する。クボタハワイの年間精米能力は900トン。事業開始は2024年春の予定。
同社は2011年に香港に、2013年にシンガポールにそれぞれ現地法人を設立。日本から輸入した玄米を現地で精米・販売してきている。その結果、2022年に約5,300トンの日本産米を輸出している。

JR東海 リニア中央新幹線の開業「2027年以降」に変更

JR東海は12月14日開いた取締役会で、リニア中央新幹線の品川ー名古屋間の開業時期について、これまでの「2027年」を「2027年以降」に変更することを決め、国に申請した。
静岡県がトンネル工事によって県内を流れる大井川の水量が減ることや、南アルプスの生態系への悪影響が懸念されるなどとして、着工を認めていないことから対外的には「2027年開業は難しい」としてきたが、この見解を国に提出した計画にも正式に反映させた。

ノーリツ 水素100%燃焼の家庭用給湯器開発 切り替え可

湯まわり設備メーカー、ノーリツ(本社:神戸市)は12月14日、燃焼した際にCO2を排出しない水素100%を燃料とし、安全に安定した出湯が可能な家庭用給湯器を開発したと発表した。2025年以降の実用化を見据え、現行の家庭用給湯器の最大能力24号に対応。導入時のインフラを考慮し、従来ガスから水素への切り替えも可能としている。

マツダ アンモニア燃料でCO2削減 30年度に国内69%減へ

マツダは12月14日、2030年度に国内事業所から発生するCO2の排出量を、2013年度比69%削減する目標を発表した。工場内の自家発電の燃料にアンモニアを使う。同社はこれまで2035年に世界の自社工場でCO2排出量を実質ゼロにする目標を公表。このうち同社のCO2排出量の75%を占め、排出量が最も多い国内事業所の中間目標を定めた。

コスモスイニシア 海洋廃棄プラ活用のリノベマンション

大和ハウスグループのコスモスイニシアは12月11日、湘南・鎌倉エリアで海洋プラスチック廃棄物を活用したリノベーションマンションが竣工したと発表した。このマンションは、鵠沼海岸のビーチクリーン活動で拾い集まられた海洋プラスチック廃棄物を混ぜ込んで、アップサイクルしたタイル素材の建材を採用したもので、循環型社会の実現につながる。今回完成したのは「パークハウス鵠沼海岸」(所在地:神奈川県藤沢市)の1住戸。