三菱重工業は2月7日、国産ジェット旅客機事業の開発を中止すると発表した。事実上の撤退となる。同社は2020年秋、「三菱スペースジェット(MSJ)」の開発を事実上凍結していた。開発子会社の三菱航空機(所在地:愛知県豊山町)も清算する方針。
2008年事業化を決定。累計1兆円の開発費を投じ、納期も6度延期するなどしたが、座席が100未満の小型ジェット旅客機「リージョナルジェット」市場の成長は見通せないと判断、撤退を決断した。この結果、半世紀ぶりの国産旅客機の誕生は”幻”に終わった。
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エア・ウォーター 台湾で半導体ガスHK社を子会社化
エア・ウォーターは2月6日、グループの半導体関連製品、化学工業薬品等の専門商社、エア・ウォーター・マテリアル(本社:東京都港区、以下、AWマテリアル)が、台湾におけるガス供給事業を強化すると発表した。
2022年3月に出資(出資後の株式保有比率21.9%)した台湾で、半導体関連ガス事業を手掛ける「台湾宏廣新技股份有限公司(所在地:台湾竹北市、英社名:Hong-Kuang Hi-Tech Co.,Ltd.略称:HK社)に対して同年12月にHK社が実施した第三者割当増資を引き受け、同社株式を追加取得し、子会社化したと発表した。追加出資後のHK社の株式保有比率は50.1%(議決権割合)。出資額は1.8億台湾ドル(約8.3億円)。
脱炭素へ洋上風力発電のEEZ内設置へ法整備検討へ
日本政府は脱炭素社会の実現に向けて、日本のEEZ(排他的経済水域)内に洋上風力発電施設を設置できるようにするため、法整備を検討していくことになった。
洋上風力発電については、2050年のカーボンニュートラルの実現に向けて、政府も主力電源の一つに位置付け導入を進めていく考えだが、経済界などから日本の領土・領海内だけでは十分な風力を得られる場所は多くなく、限界があると指摘されていることを受けたもの。
このため、EEZ内にも洋上風力発電施設を設置できるようにするため、国際条約に沿う形で法改正や新法制定を図る方針。内閣府によると、英国やオランダなど欧州各国では、EEZ内への洋上風力発電施設の設置が広がっているという。
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グンゼ 中国のストッキング生産子会社の生産終了
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22年食品輸出 過去最高1.4兆円 2年連続で1兆円突破
農林水産省は2月3日、2022年の農林水産物・食品の輸出額は、前年から14.3%増え過去最高の1兆4,148億円に上ったと発表した。2年連続で1兆円を突破した。10年連続で過去最高を更新した。
各国で経済活動の正常化が進み、米国や中国で外食需要が回復したことや、円安が追い風になった。品目別で大きく伸びたのはホタテ貝で前年比42.4%増の910億円となったほか、ウイスキーが同21.5%増の560億円だった。
日本政府は2006年に食品輸出1兆円の目標を掲げ、2021年に初めて達成。その後は2025年までに2兆円に拡大する目標の前倒し達成を視野に入れて力を入れている。
22年の輸出先の最多は中国で25.2%増の2,783億円、2位の香港は4.8%減の2,086億円、3位は米国で15.2%増の1,939億円だった。
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ホンダ カーボンニュートラルに向け水素活用を拡大
40歳以上の53.4%「フレイル」新田ゼラチンが調査
新田ゼラチン(本社:大阪府八尾市)は2月1日、全国の40歳以上の男女600人を対象に行ったアンケート調査の結果を発表した。「フレイル」とは、健康な状態から要介護状態に陥るまでの中間的な段階で、運動機能や認知機能等の低下により生活に支障が出ること。
調査結果の要点は①コロナ禍で在宅時間が増えた人が感じている課題は「運動不足」が56.5%で1位②1年前より68.7%が「体の健康を意識」、59.7%が「心の健康を意識」するようになった。③40歳以上の53.4%が「フレイル」または「プレフレイル」に該当④「フレイル」の認知度はわずか11.0%⑤地域別で「フレイル」が最も多かったのは「関西」。「フレイルフリー」が多いのは「九州・沖縄」⑥40歳以上の70.2%が適切な運動を実施できていない⑦「フレイル」の86.5%が「将来の体の健康に不安」、79.0%が「将来の心の健康に不安」⑧将来「誰にも頼らず自分で何でもできる」ことを理想とする人が50.8%−−など。
住友林業 インドネシアでマングローブ保全事業開始
住友林業(本社:東京都千代田区)は1月31日、インドネシア・カリマンタン島で9,738haのマングローブの森林を保有・管理するPT.BINA OVIVIPARI SEMESTA(本社:インドネシア・西カリマンタン州クブ・ラヤ県、以下、BIOS社)の株式を2022年12月28日、100%取得し、完全子会社としたと発表した。
住友林業グループは長期ビジョン「Mission TREEING 2030」で、「循環型森林ビジネスの加速」を掲げ、2030年までに国内外で保有・管理する森林面積を50haまで拡大することを目標にしている。今回の事業を加えると、同社が保有・管理する森林面積は約29万haとなる。