東京圏から大阪府内に「都市間移住」モデル構築へ

東京圏から大阪府内に「都市間移住」モデル構築へ

大阪府は、東京圏から府内に移り住んでもらう「都市間移住」モデルの構築に乗り出した。参画企業の経営課題などに取り組む就業体験の場を用意しつつ、都市部ならではの職種の多様性や、東京に比べて割安に暮らせる住環境をアピール。深刻化する中小企業の人材不足打開の一手にしたい考えだ。
本年度は「お試し感覚」の就業体験の場を用意。ものづくり企業をはじめ、ラジオ局「FM802」や鉄道会社、水間鉄道など15社を対象に、参加者は1~5日間滞在する。企業段階の5団体から選び、3日間一緒に事業に取り組むコースもある。ただ、単に就業体験するのではなく、各社の経営課題に挑むのが特徴。そして、参加者と企業で合意すればそのまま就職できる。
これに先立ち8月には、大阪での暮らしを紹介する催しを東京で実施。約80人が集まり、質問が相次いだという。
大阪府は、府から関東に毎年1万人程度の転出超過が続く現状を問題視。一方で近年の景気回復基調に伴い、中小企業の人材不足が各種調査で浮き彫りになっている。

黒門市場に案内所開設 訪日観光客のニーズに対応

黒門市場に案内所開設 訪日観光客のニーズに対応

訪日外国人観光客に人気が高い黒門市場商店街(大阪市中央区)内に9月1日、外貨両替機を備えた観光案内所が開設された。英語、中国語、韓国語に対応できるスタッフを常駐させ、手荷物一時預かりサービスも行うなど、観光客の多様なニーズに対応する。
空き店舗を利用した無料休憩所を改装した観光案内所は、要望が高かったトイレを2回に増設し、外貨両替機は13種類の貨幣に対応している。

大阪・梅田に市内最大級のホテル「ヨドバシ梅田タワー」

大阪・梅田に市内最大級のホテル「ヨドバシ梅田タワー」

ヨドバシカメラは、大阪・梅田の店舗で現在駐車場になっている場所に地下4階、地上34階建ての商業施設「ヨドバシ梅田タワー(仮称)」を建設すると発表した。
アジアを中心とする訪日観光客の増加を受け、ホテル、宿泊施設不足が指摘される中、タワーには大阪市内で最大級となるおよそ1,000室のホテルや商業施設が入る予定。タワーは2019年秋の完成を目指す。

大阪市の「総合区」住民説明会 此花区からスタート

大阪市の「総合区」住民説明会 此花区からスタート

大阪市と府は8月31日、大阪市を残したまま現行の24行政区の権限を格上げする都市制度「総合区」について、住民を対象にした説明会をスタートさせた。
2017年2月までに全24区で広く意見を求め、市議会の議論も踏まえて本年度中に1案に絞り込む方針。
吉村洋文市長は2018年秋にも総合区の導入か、市を廃止して複数の「特別区」に再編する「大阪都構想」かを問う住民投票を実施する意向で、説明会では都構想との違いも説明していくとしている。

世界に観光都市・大阪をアピール 大阪観光局が新ロゴ

世界に観光都市・大阪をアピール 大阪観光局が新ロゴ

大阪観光局が観光都市・大阪を世界にアピールしようと新たなロゴマークを発表した。新たなロゴマークはローマ字のOSAKAの文字に大阪城をあしらったマークだ。ホテルや観光施設での使用が検討されている。
また、大阪人に「もてなす側」の意識を高く持ってもらおうと啓発ビデオも制作。「どないしましたん?」を合言葉に、「困っている観光客を見つけたら声をかけよう」と呼び掛ける。ビデオは今後、梅田の大型スクリーンなどで流す予定。

南海トラフ巨大地震に備え9/5に「大阪880万人訓練」

南海トラフ巨大地震に備え9/5に「大阪880万人訓練」

南海トラフ巨大地震に備えて、防災意識の向上を促す「大阪880万人訓練」が9月5日に行われる。当日は午前11時に地震が発生したと想定し、同3分ごろに府内にいる人の携帯電話に大津波警報の発表を知らせるメールを送信する。
南海トラフ巨大地震が起きた場合の死者は最悪約13万人に達すると推計されている。府は訓練当日にどのように行動するかを一人ひとりが事前に考え、実行するよう呼び掛けている。
この訓練は東日本大震災翌年の2012年に始まり、今回が5回目となる。国が定める防災週間(8月30日~9月5日)に合わせて実施している。

外国人家政婦、大阪府も受け入れ開始 事業者2社決まる

外国人家政婦、大阪府も受け入れ開始 事業者2社決まる

大阪府が今年4月、外国人労働者による家事代行サービスを解禁する「特区」に認定されたのを受け、8月29日、サービスを行う事業者2社が決まった。
政府は、家事を担う人の負担を軽減し、働き方の幅を広げる狙いで、このサービスを考えている。大阪府は神奈川県に次ぐ2例目として認定された。
今回、「基準適合通知書」を手渡された事業者2社は、年内に計約10人の外国人労働者を受け入れたいと話している。

大阪市が2カ所目の児童相談所を10月開設 南部区域対応

大阪市が2カ所目の児童相談所を10月開設 南部区域対応

大阪市は市内で2カ所目となる児童相談所を10月に新たに開設すると発表した。新たに開設されるのは「大阪市南部こども相談センター」。建設費は約8,000万円で、平野区、阿倍野区など市内南部4つの区を管轄する。
大阪市の児童相談所はこれまで、中央区の「こども相談センター」1カ所しかないのに対し、虐待の相談件数は約4,500件と全国の政令指定都市で最多となっていて、求められる迅速な対応、措置を講じることが困難となっていた。

松井府知事、経産相に2025年「万博誘致」へ協力要請

松井府知事、経産相に2025年「万博誘致」へ協力要請

大阪府の松井一郎知事は8月26日、世耕経済産業相を表敬訪問し、2025年の大阪万博誘致への協力を求めた。
大阪府は”人類の健康・長寿への挑戦”をテーマに、6月以降、各界の有識者を招き基本構想を検討していて、大阪市の夢洲地区を開催地にするなどの構想を示している。
万博の開催には政府の閣議決定が必要だが、世耕大臣からは基本計画書を早急に作ってほしいと要請があったという。これを受け、松井知事は秋までに基本構想の完成を急ぎたいとしている。

猛暑続く大阪の今夏の熱中症死亡者30人に

猛暑続く大阪の今夏の熱中症死亡者30人に

大阪府警などによると、記録的な猛暑が続く大阪府内の熱中症による死亡者が、7月から8月21日までに30人に上ったことが分かった。
年代別で見ると、60代が6人、70代が7人、80代が11人と60歳以上がおよそ80%を占めている。また、死亡者のうち25人が室内で見つかった。部屋にクーラーが設置されていても、使用していないケースも多いという。

2015年で来阪外国人客716万人と前倒しで達成 大阪府

2015年で来阪外国人客716万人と前倒しで達成 大阪府

大阪府は、2020年までの経済や観光などの目標値、取り組みをまとめた「大阪の成長戦略」について、2015年時点の達成状況をホームページで公表した。
来阪外国人客は「2020年に年間650万人」が目標だったが、716万人と過去最高を記録し、目標時期を5年前倒しで達成。外国人延べ宿泊者数も897万人と過去最高だった。
今回の中間達成状況を受け、府は来阪外国人客の目標値などを見直し、本年度中に成長戦略を改定する考え。

「日本維新の会」へ変更 全国で党勢拡大へ おおさか維新

「日本維新の会」へ変更 全国で党勢拡大へ おおさか維新

おおさか維新の会は8月23日、大阪市内のホテルで臨時党大会を開き、「日本維新の会」への党名変更を正式に決めた。「おおさか」を外し、次期衆院選に向けて全国での党勢拡大を目指す。
松井一郎代表(大阪府知事)は「これ以上『おおさか』にこだわると、エリアにこだわっているという誤解を招きかねない」とし、地名が付いた党名では幅広い有権者に浸透しにくいとの考え方をにじませた。
おおさか維新の会は2015年11月、維新の党の分裂に伴い、大阪系議員を中心に結成された。今年7月の参院選では改選前の7議席から12議席に増やしたが、選挙区選での当選者は大阪、兵庫の3人にとどまっている。

天神橋筋商店街と大阪天満宮で阿波踊り 商店街盛り上げ

天神橋筋商店街と大阪天満宮で阿波踊り 商店街盛り上げ

阿波おどりで商店街を盛り上げる「天神天満阿波おどり」が8月21日、大阪市北区の天神橋筋商店街と大阪天満宮で開催された。
関西阿波おどり協会所属の11連、約330人が阿波おどりを披露。間近で見られる華やかな踊りに集まった買い物客らは、列をつくって見入り、楽しんでいた。
編みがさに浴衣、法被に鉢巻きなどの踊り手が太鼓や笛、三味線の鳴り物に合わせ独特の足さばきで商店街を行進。大阪天満宮では参加者全員が踊る総踊りが披露された。

大阪府市衛生研施設を1カ所に集約 副首都推進本部会議

大阪府市衛生研施設を1カ所に集約 副首都推進本部会議

大阪府と大阪市が二重行政解消などに取り組む「副首都推進本部会議」が8月22日、大阪市内で開かれ、2017年4月の組織統合が決まっている府立公衆衛生研究所(公衛研、東成区)と市立環境科学研究所(環科研、天王寺区)について、施設を1カ所に集約する方針を決めた。会議終了後、松井一郎知事、吉村洋文市長が会見し発表した。
施設を整備する場所については、今後86億~113億円を投じて公衛研に隣接する「旧府立健康科学センタービル」を改修、増築する案のほか。107億~134億円かけて大阪湾の人工島、咲洲(さきしま)などの市有地や府有地に新設する案を軸に検討を進める方針だ。
新施設は東京都の地方衛生研究所「健康安全研究センター」並みの1万6,000~2万平方㍍の規模を想定している。

囲碁「七冠」の井山裕太さんに名誉市民の称号

囲碁「七冠」の井山裕太さんに名誉市民の称号

囲碁で史上初の「七冠」の偉業を成し遂げた井山裕太さん(27)に8月19日、出身地の東大阪市から名誉市民の称号が贈られた。
東大阪市の名誉市民は、作家の司馬遼太郎氏やiPS細胞の研究でノーベル賞を受賞した山中伸弥京大教授らに続き5人目。

道頓堀で浴衣姿の1,000人が盆踊り披露 ミナミの魅力発信

道頓堀で浴衣姿の1,000人が盆踊り披露 ミナミの魅力発信

大阪市中央区の道頓堀川両岸(とんぼりウォーク)で8月13日夜、府内の民謡団体メンバーら約1,000人が浴衣姿で盆踊りを披露した。
中国、韓国、欧米からの訪日客向けに踊り方を伝える通訳もあり、これらの訪日客が踊りに加わり輪を広げ、大阪・ミナミの魅力を海外に発信した。盆踊りに先立って歌手の嘉門達夫さんもステージに登場、イベントを盛り上げた。
道頓堀開削400年に合わせて「世界最大の盆踊り」としてギネス世界記録を達成した昨年に続き、道頓堀商店会世界盆おどり連盟が企画・開催した。

「電解水素水」農業に活用 自治体などと連携 収量向上

「電解水素水」農業に活用 自治体などと連携 収量向上

大阪市の整水器メーカーが、水素を多く含むアルカリ性の水「電解水素水」の農業分野での活用検証を進めている。日本トリムだ。
中性から弱酸性の水道水に含まれる塩素や鉛などの不純物をフィルターで除去した後、さらに電気分解。抗酸化性のある水素を豊富に含んだアルカリ性の「電解水素水」で育てた農作物は、一般的な水で栽培するよりも収穫量や品質が向上するという。
この電解水素水を採用した草津メロンは2年連続収穫量とサイズが約130%向上。また、高知県南国市の青ネギは地下水に比べ収穫重量26%増、ホウレンソウも同26%増の実績をあげている。
同社は高知県、高知大、南国市など5者で電解水素水を活用した野菜づくりで連携協定を締結、共同研究を進めている。

豪華寝台列車「トワイライトエクスプレス瑞風」初公開

豪華寝台列車「トワイライトエクスプレス瑞風」初公開

2017年春に運行が始まる西日本旅客鉄道(JR西日本)の豪華寝台列車「トワイライトエクスプレス瑞風」の先頭車両が8月15日、大阪市淀川区の車両基地に搬入され、初めて公開された。
この新車両は17年春から運行される、京都と下関を結び、1泊2日または2泊3日かけて山陽・山陰地方を巡る豪華寝台列車。1両を丸ごと使ったスイートルームや有名料理人が監修する食堂車もある。

昭和の下町文化の面影伝える 阪神梅田本店が昭和下町展

昭和の下町文化の面影伝える 阪神梅田本店が昭和下町展

阪神梅田本店(大阪市北区)は旧盆に合わせ8月10~15日まで、昭和改元90年にちなんだイベント「あの頃の下町展・今も残る昭和の面影」を開催した。
大阪・新世界や東京・新宿ゴールデン街をはじめ路地裏の井戸広場の風景もジオラマで表現した。2020年の2度目の東京五輪を前に改めて、人情味あふれた昭和の古き良き下町文化を伝えたいとの思いから企画された。人と人とのつながり方や生活との向き合い方など、今日では極めて希薄になってしまった人間関係や生き方の様々なヒントに満ちた時代だったことを感じさせてくれた。

先祖供養に多くの参詣者 四天王寺で「盂蘭盆会」

先祖供養に多くの参詣者 四天王寺で「盂蘭盆会」

大阪・四天王寺(大阪市天王寺区)で8月9日、お盆行事「盂蘭盆会(うらぼんえ)」が始まった。連日多くの参詣者が墓参りなど先祖供養に訪れている。16日まで。
この日の夜から境内に約1万本のろうそくに火をともす「万灯供養法要」が始まり、日中は先祖の霊名を記す万灯ろうそくの申し込みに列ができていた。
また、境内・六時堂では観音功徳日にちなんだ「千日まいり」(9、10日)も始まった。この両日に参詣すると千日間続けてお参りしたのと同じ功徳を授かるとされることから、多くの人が祈願や厄病除け札に長い列をつくっていた。