「こうのとりゆりかご IN 関西」NPO法人設立へ

「こうのとりゆりかご IN 関西」NPO法人設立へ

生みの親が育てられない赤ちゃんを匿名で受け入れる「こうのとりゆりかご」の関西での設置を目指し、NPO法人の設立総会が9月24日、大阪市内で開かれた。
「こうのとりゆりかご」は9年前、熊本市の慈恵病院に設置され、昨年度までに125人の赤ちゃんが匿名で預けられた。しかし、匿名で預けられたた赤ちゃんは行政の管轄となり施設に送られるため、病院は出産前から相談を受けて親の同意を得たうえで、新生児の特別養子縁組につなげてきた。
設立総会では「ゆりかご」の設置とともに、病院以外の施設とも連携して相談や養子縁組に取り組むことや、NPO法人を設立することが確認された。新設されるNPO法人は今後1年半以内の設置を目指すという。

大阪市 ケンブリッジ飛鳥選手ら3人に市長特別賞

大阪市 ケンブリッジ飛鳥選手ら3人に市長特別賞

大阪市は、陸上男子400㍍リレーで銀メダルに輝いた、リオデジャネイロオリンピックで活躍したケンブリッジ飛鳥選手など、大阪市にゆかりのある陸上選手に市長特別賞を授与した。大阪市立淀川中学校で、陸上を始めたケンブリッジ飛鳥選手ら3人が吉村洋文市長から特別賞を授与された。

大相撲秋場所で豪栄道が初優勝 地元寝屋川市で大歓声

大相撲秋場所で豪栄道が初優勝 地元寝屋川市で大歓声

大相撲秋場所で14日目を迎えた9月24日、ただ一人勝ちっ放しの大関・豪栄道が勝利を収め、14連勝で初優勝を決めた。優勝決定の瞬間、国技館および出身地の大阪府寝屋川市では大歓声が上がり、豪栄道の初優勝を祝福した。
この日は優勝圏内に残り、2敗を堅持していた遠藤が見守る中、豪栄道は硬さもなく速攻の、危なげない取り口で平幕・玉鷲を寄り切った。
2005年の初土俵から11年、そして2014年の大関昇進から3年、幕内で初優勝を飾った豪栄道は、25日の千秋楽で全勝優勝を目指す。

USJが場外初 大阪城で大規模”戦国時代ショー”開催

USJが場外初、大阪城で大規模”戦国時代ショー”開催

ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ、大阪市此花区)はこの冬、「戦国・ザ・リアル at 大阪城」と名付けた、文字通り、大阪城で戦国時代を舞台としたイベントを開催すると発表した。このイベントは12月16日からスタート、2017年3月まで行われる予定。
USJが本拠を離れて場外で大規模なイベントを行うのは初めて。発表会には大阪市の吉村洋文市長も登場、「大阪城は日本の特別史跡で、大阪が誇るシンボルです。このイベントが成功するように行政も協力してやっていきたい」としている。
今回のイベントでは、迫力のある映像を投影するプロジェクションマッピングや、真田幸村が主人公のショーも行われる。

大阪万博誘致「関西全体で支援」関西広域連合が方針

大阪万博誘致「関西全体で支援」関西広域連合が方針

大阪府が誘致を目指す2025年の国際博覧会(万博)をめぐり、関西広域連合(連合長・井戸敏三兵庫県知事)は9月22日、大津市で開かれた会合で関西全体で取り組む方針を決めた。
松井一郎大阪府知事は会合で「関西が持つ英知と技術を結集し、超高齢化社会、人類の健康に新たなイノベーションを起こしたい」と他自治体に協力を要請した。これを受け、他の委員から「広域的な”おもてなし”が必要になる。関西全体で支援していくべき」(山田啓二京都府知事)などと賛同の声が上がり、広域連合として国や関係機関に対する誘致の働きかけを積極的に行っていく-との決議文を全会一致で採択した。

商業地の地価上昇率で大阪が2年連続トップ 浪速区1位

商業地の地価上昇率で大阪が2年連続トップ 浪速区1位

国土交通省がまとめた2016年基準地価(7月1日時点)によると、商業地の上昇率は都道府県別で大阪が前年比4.7%高となり、2年連続トップとなった。
最高価格は3年連続でJR大阪駅北側のグランフロント大阪南館で、1平方㍍当たり1,320万円。大阪24区中、上昇率トップは14.3%の浪速区。この要因は、急増する訪日外国人旅行客の宿泊施設不足に対応する、ミナミエリアでのホテルの建築ラッシュ。同じ難波駅周辺でも中央区では1平方㍍当たり363万円。これに対し浪速区日本橋3丁目は84万9,000円と値ごろ感があるためだ。

三大都市圏の基準地価 商業地4年・住宅地3年連続上昇

三大都市圏の基準地価 商業地4年・住宅地3年連続上昇

国土交通省が9月20日発表した2016年基準地価(7月1日時点)によると、東京、大阪、名古屋の三大都市圏は地価上昇が続き、商業地が4年連続、住宅地は3年連続で値上がりした。
三大都市圏の商業地の前年比上昇率は2.9%で2015年の2.3%を上回った。2013年以降、上昇が年々加速している。住宅地は前年と同じ0.4%。住宅地が4割以上の地点で、商業地が7割強でそれぞれ上昇した。
大阪の都心部の地価上昇の主な要因の一つとして指摘されているのが、シニア層をはじめとして郊外から、医療施設などが整備され日々の暮らしに便利な都心回帰志向に伴う、旺盛な大型マンション需要にある。また、このマンション用地と重なって取得を競っているのが、急増するインバウンド=訪日外国人客の宿泊施設不足に対応した活発なホテル建設の動きだ。
都心部における大型高層マンションとホテル建設用地の争奪戦は、ホテル建設需要が一巡するまで続きそうで、地価上昇の基調は変わらないとみる向きが多い。

「淀川アーバンキャンプ2016」始まる 新たな魅力定着へ

「淀川アーバンキャンプ2016」始まる 新たな魅力定着へ

大阪市の淀川河川公園の西中島地区で、ビル群を望む都会の中で大自然を楽しむ「淀川アーバンキャンプ2016」が9月17日始まった。2015年は9月1日の1日限定の開催だったが、今年は規模を拡大して25日まで9日間にわたって行われる。
同キャンプは、大阪商工会議所と国土交通省近畿地方整備局淀川河川事務所が官民連携して、新たな水辺のにぎわい創出実験事業として実施する。
今年は新たなキャンプの形のグランピング宿泊体験(モニター限定)のほか、公募選定の29の民間事業者が飲食などを提供する。アウトドア用品の展示販売もある。24日には淀川の魅力、にぎわいづくりの今後を語るトークイベントを開催し、課題や今後の展望について語り合う。

自民党大阪市議団 市の新都市制度で独自の住民説明会

自民党大阪市議団 市の新都市制度で独自の住民説明会

大阪市が8月末から行っている新しい都市制度の住民説明会は、政治的中立性を欠いているとして、自民党大阪市議団は9月18日、都島区で住民約100人を前に独自の説明会を開き、市を批判した。
大阪市は、市を残して区の権限を強める「総合区」と、市を解体して新たに「特別区」をつくる2つの制度について、住民説明会を開いている。これまでに此花区、東住吉区、都島区などでの説明会が終了している。
これについて、同市議団は「住民投票で(明確に住民の意思として)否決された特別区を、税金を使って(都構想の)説明会を開くのは、政治的中立性を欠いている」などとして批判しているもの。同市議団は、すべての区で独自の説明会を開く予定。

はしか対策で府が方針 ワクチン接種歴確認など

はしか対策で府が方針  ワクチン接種歴確認など

関西空港の従業員にはしかの感染が広がった問題を受け、大阪府は9月15日、医療関係者らと対策部会を開いた。
感染拡大を防ぐため、関西空港内の事業所が新たに従業員を採用する場合は、ワクチンを接種したかどうかの確認をするよう求める方針を示した。また、ワクチン不足が予想されるとして、在庫量を調べることを確認した。
府によると、関西空港では8月以降、20、30代の従業員計33人の発症が確認され、予防接種歴は「不明」が最も多く、「2回」「1回」と続いた。関西空港には300以上の事業所があり、約1万5,000人が勤務している。
府は感染拡大防止に向け、9月中にも関西空港を運営する関西エアポートを通じ、新たに展開する従業員について接種歴の確認をするよう呼び掛ける。また、従業員にははしかの疑いがあれば休ませる必要があることを説明する。

「真田丸」ゆかりの品一堂に特別展 大阪歴史博物館

「真田丸」ゆかりの品一堂に特別展 大阪歴史博物館

大阪歴史博物館は9月16日、17日から6階特別展示室で開催する2016年NHK大河ドラマ特別展「真田丸」を報道陣に公開した。真田信繁(幸村)ゆかりの品や、同時代の歴史資料、真田丸の実態が分かる貴重な図などを時代を追って紹介している。11月6日まで。
ドラマと連動した同展は東京、上田(長野)と巡回し、最終の大阪では国宝6点、重要文化財5点のほか、新発見の資料や初公開品を含む大阪会場限定の展示物を全体の約3分の1にあたる53点を展示している。
とりわけ力を入れているのが、「大坂冬の陣・夏の陣」に関係する展示。真田丸の資料は確認されている4種5点のうちの4点をそろえ、うち3店は大坂限定という。

ヘイトスピーチ条例「大阪府も制定を」在日コリアン団体

ヘイトスピーチ条例「大阪府も制定を」在日コリアン団体

在日コリアン団体が9月16日、ヘイトスピーチを抑止するための条例を大阪府でも制定することを求めて、要望書を提出した。
大阪市では今年7月にすでに条例が施行されていて、被害の申し立てがあった場合、審査会がヘイトスピーチにあたるかどうか判断する。
審査会で認定されれば、発言者の氏名や団体名を公表し、動画などの削除を要請する拡散防止措置が取られる。

「天満天神繁昌亭」開場10周年 多彩な催しで節目祝う

「天満天神繁昌亭」開場10周年 多彩な催しで節目祝う

上方落語の定席「天満天神繁昌亭」(大阪市北区)は9月15日、開場10周年を迎えた。
この日は上方楽協会の桂文枝会長らが乗った人力車によるお練りが、午前8時前に天神橋筋商店街の「大阪くらしの今昔館」前をスタート。JR天満駅前で口上、そして大阪天満宮に参拝後、10時半ごろから繁昌亭前で口上と鏡開きを行うなど、多彩な催しで節目の日を祝った。
繁昌亭では午前11時、午後2時半、同6時に特別公演を開催。記念のクリアファイルやネタ番付も入場者にプレゼントした。
10周年を機に、約1,000万円かけ216席すべてをリニューアル。商工中金の寄付により、音響設備も更新した。
開場以来の入場者は7月末現在、138万6,266人に上っている。

民泊条件緩和で大阪府が条例改正案提出へ

民泊条件緩和で大阪府が条例改正案提出へ

政府が民泊の「6泊7日以上」になっている利用条件を「2泊3日」に緩和する方針を決めたことを受け、大阪府の松井一郎知事は今月から始まる府議会に、条例の改正案を提出する考えを示した。
また、これに関連して、条件の緩和が施設の周辺の治安や環境の悪化につながらないよう努める考えを示した。

JR大阪駅中央改札正面に外国人観光客向け観光案内所

JR大阪駅中央改札正面に外国人観光客向け観光案内所

大阪府とJR西日本、大阪観光局は9月12日、JR大阪駅中央改札正面に、増え続ける外国人観光客向けの観光案内所「トラベルサービスセンター大阪」を、2017年3月に開設すると発表した。
現在ある鉄道、観光案内所のサービスを拡充して相談窓口を設けるなど、ワンストップサービスで質の高いサービスを提供する。外貨両替所や荷物の一時預かり所も周辺に集約する。営業時間は従来より4時間延長して7時~23時とし、英語に加え中国語、韓国語でも対応する。
設置費は約1億円で、JR西日本と大阪府が負担する。府の負担分と運営費の一部は、2017年1月から府が徴収する宿泊税でまかなう。

民意は総合区・特別区いずれに 根強くくすぶる都構想

民意は総合区・特別区いずれに 根強くくすぶる都構想

大阪市を維持したまま現在の24行政区の権限を拡大する総合区と、市を廃止して複数の特別区に分割する「大阪都構想」に関する住民説明会が始まった。
8月31日、此花区の区民ホールで開かれた最初の説明会では予算や区政会議の位置付け、区割りなどに関して市民の率直な意見や要望が出された。同説明会には松井一郎府知事、吉村洋文市長が出席。参加したのは230人で、定員の8割に満たなかったが、会場は熱気に包まれていた。
会場で出された「大阪市を残すと決めた市民の判断を無視している」「否決された都構想の議論はもう終わったはず」の指摘は当然だが、ならば半年後の2015年11月のダブル選挙で、なぜ大阪府・市民は都構想への再挑戦を掲げた松井、吉村両氏を選んだのか、だ。
いずれにしても、ダブル選挙で公約の信任を得たと判断する松井、吉村両氏は、すでに住民投票実施へ確実に動き出している。2017年2月までに全24区で実施する住民説明会の結果を踏まえ、「副首都推進局で」新たな都構想度の制度設計にあたり、2018年秋にも総合区の導入か、特別区に再編するかを問う住民投票を実施する意向だ。
首をかしげる住民も多い中、否応なく住民を巻き込んだ、半ば極めて強引にも見える都構想の火は、根強くくすぶり続けている。

USJで早くもハロウィーン・イベントスタート 15周年限定

USJで早くもハロウィーンイベントスタート 15周年限定

ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ、大阪市此花区)で9月8日、残暑厳しい今、早くも秋のハロウィーン・イベントが報道陣や特別招待したゲストに公開された。
大量のお菓子が積まれたカートが登場したり、大量のゾンビが襲うパーク史上最多&最恐の”ホラーのフルコース”などを、大人も子供も大騒ぎして楽しんでいた。
今秋は15周年限定の”やりすぎ”スケールで展開するという。11月6日まで。

孤独死入居者の遺品整理難に苦慮 府内公営住宅

孤独死入居者の遺品整理難に苦慮 府内公営住宅

大阪府内の公営住宅で孤独死した入居者の遺品整理に、管理する自治体が頭を悩ませている。これは故人に相続人がいなかったり、引き取りを拒否されるケースが増えているなどのためだ。
その結果、遺品整理が進まず、10年以上にもわたってタンス、テレビ、冷蔵庫、遺骨、位牌、仏壇などが原状保存されている部屋もある。自治体の職員が時間と労力をかけ、ようやく捜し当てても「一度も会ったことがない人」とか「いまさら言われても困る」と引き取り拒否に遭うケースも少なくないという。
核家族化や家族関係の希薄化で、まさに身寄りのない高齢者が増えている現状を如実に物語っている。

定員割れ続く西淀川、大正を別高校に統合 府立高再編

定員割れ続く西淀川、大正を別高校に統合 府立高再編

大阪府教育委員会は9月5日、府立高校の再編整備計画について教育委員会議で議論し、西淀川高(大阪市西淀川区)と大正高(同大正区)をそれぞれ別の高校と統合する方針を決めた。統合後、2018年度に新校として開設する。
府立学校条例では3年連続定員割れの場合、再編整備の検討対象になると定めている。上記の2校はこれに該当する。
西淀川高は北淀高(同東淀川区)と統合する。大正高は近隣の泉尾高と統合。現在の普通科から幅広い選択科目を用意した総合学園にする。また、府内最北端で生徒が減少している能勢高(能勢町)は豊中高(豊中市)の分校にする。

関空のはしか集団感染、新たに4人の感染者 計35人に

関空のはしか集団感染 新たに4人の感染者 計35人に

関西空港ではしかに集団感染した問題で、新たに医師や救急隊員など4人の感染が確認された。そして危惧されるのは、このうち1人は空港ではなく対岸のアウトレットモール「りんくうプレミアム・アウトレット」を訪れた利用客だったことだ。
大阪府は今回、関西空港の外でも感染者が確認されたことは、さらなる感染拡大の恐れがあるとして、発熱などの症状が出た場合は医療機関を受診するよう呼び掛けている。
8月17日に関西空港ではしかの集団感染が発覚し、今回の感染確認で感染者は35人となった。