阪急十三駅にホームドア設置検討 関西大手私鉄で初
阪急電鉄が利用者の転落を防止する「ホームドア」の設置を検討していることが分かった。実現すれば関西の大手私鉄では初めてになる。
同電鉄がホームドア設置を検討しているのが十三駅。同駅は通勤、通学など平日で約7万4,600人が利用、宝塚線、京都線、神戸線が乗り入れている。同電鉄では十三駅の複数のホームに設置する方針で、2020年ごろの導入を目指している。
17年後期朝ドラ「わろてんか」モデルは吉本興業創業者
NHK大阪放送局で11月10日、平成29年後期の連続テレビ小説の制作発表会が行われた。今回で第97作目のタイトルは「わろてんか」。
明治後期から昭和の時代、太平洋戦争(1941~45年)当時などの大阪を舞台に”笑い”をふりまくヒロインの人生を描く。モデルは吉本興業の創業者、吉本せい。
たくさんの”笑い”の才能たちがひしめき合う時代に、当時活躍した芸人・文化人など様々なお笑いのパイオニアたちの人生をヒントとし、過酷な時代をたくましく生き抜く姿を、オリジナルエピソード満載で描いていく。脚本はテレビ作品「美女か野獣」(松嶋菜々子、福山雅治主演)などの吉田智子さん。
高島屋大阪店に国内最大級の売り場「ウオッチメゾン」
大阪・なんばの高島屋大阪店(大阪市中央区)5階に11月3日、国内最大級の時計売り場「タカシマヤ ウオッチメゾン 大阪」が誕生した。インバウンドを含めた、国内富裕層の需要に応える。
「ロレックス」「カルティエ」「オメガ」「グランドセイコー」「フランクミュラー」など国内外の62ブランド、約3,000点の時計を展示販売する。「フランクミュラー」の3億円を超える超高級時計「エテルニタスメガ4」(3億6,396万円)もみられる。
ウオッチメゾンは、東京・日本橋の高島屋に次ぐ2カ所目の展開で、売り場面積は約1,100平方㍍。総投資額は3億円で、初年度60億円の売り上げを目指す。初日の売り上げは1億円を上回り、幸先の良いスタートとなった。
通天閣再建60周年 観光客らがシンボルの「還暦」祝う
大阪を代表する観光施設の一つ、通天閣(大阪市浪速区)が戦後に再建されて10月28日に60周年を迎え、関係者や居合わせた多くの観光客らが、なにわのシンボルの「還暦」を祝った。
通天閣では28日特別に、展望台に上がる料金が通天閣の2と10の語呂合わせで一律210円に値下げされ、午前中から大勢の観光客らが訪れていた。展望台の名物「ビリケンさん」の像に赤いちゃんちゃんこが着せられ、観光客らが写真に収めていた。
通天閣は明治45年に初代の塔が建設されたが、火事で焼けた後、鉄材が戦争のために供出された。だが、地元の商店主らが資金を出し合い昭和31年に再建した。
開業当初150万人を超えた2代目の通天閣の年間入場者は一時20万人を割り込んだ。しかし、近年の訪日外国人観光客の急増もあって客足が回復、昨年度は110万人が訪れている。
訪阪外国人旅客 年間900万人超え確実に 大阪観光局推計
大阪観光局は10月25日、2016年1~9月に大阪を訪れた外国人旅行客数が、推計で前年同期比35%増の711万1,000人に達したと発表した。
中国、韓国など東アジアの伸びが大きかった。年間では、最多だった2015年の716万4,000人を大きく上回り、900万人台乗せが確実で、1,000万人に迫る勢いとしている。格安航空会社(LCC)の就航率の伸びやリピーターの増加などが要因。
国・地域別では中国が298万9,000人(前年同期比37%増)、韓国が113万5,000人(同46%増)で、これに台湾、香港を加えた東アジア4カ国・地域が555万8,000人となり、東京の549万4,000人を上回った。
このほか、タイ18万5,000人(同61%増)、フランス7万6,000人(同23%増)、アメリカ23万6,000人(同31%増)などとなった。
関西域内総生産2020年度100兆円に拡大 関経連
関経連(関西経済連合会)は、政府が目標としているGDP(国内総生産)600兆円の達成に向けて、関西2府4県の域内総生産(GRP)を2020年度に100兆円に拡大するとした数値目標を新たに設定した。
現在80兆円余の関西2府4県のGRPを2020年度に100兆円に拡大しようというもの。この目標の達成に向けた成長戦略として、観光やインバウンド産業の拡大、健康・医療産業の発展、交通や物流ネットワークの構築など10項目を掲げている。
また、政府に対しては訪日ビザの発給要件の戦略的な緩和や、健康・医療ビッグデータの利活用に向けた仕組みの構築、北陸新幹線の大阪までのフル規格での早期開通などを求めている。
「ワールドロボットサミット」大阪誘致に意欲 松井知事
大阪府の松井一郎知事は10月19日、国が2020年に初めて開催するロボットの国際大会「ワールドロボットサミット」の誘致に意欲を示した。大阪府内には、ロボット産業の部品供給を含めて中小企業が集積しており、技術力をアピールする。
府によると、会場は展示面積約7万平方㍍のインテックス大阪(大阪市住之江区)を候補地として想定。開催地は年内に決まる予定。誘致を巡ってはすでに愛知県が立候補を表明している。
国は2015年2月にまとめた「ロボット新戦略」で国際大会開催を掲げた。10月末まで地方自治体を対象に開催場所を募集している。高度なロボット技術を集結させるだけでなく、研究開発の促進や利活用の方法の具体化を目指す。
大正駅前に初のシティホテル開業 地元商店街などと連携
大阪市大正区に10月21日、ノブレスグループ(奈良市)のホテル関西(大阪市北区)が経営する「ホテル ソビアル大阪ドーム前」がオープンする。料金は6,000円から。ソビアルは、「あそびある」の造語。
このエリアには京セラドームやイケア鶴浜などがあり、年間600万人以上が訪れるが、宿泊施設がなかった。また、大阪中心部へのアクセスに恵まれていることから、同区内へのホテル進出を決めた。地元商店街や飲食店などと連携し、滞在し「泊まって楽しい街づくり」を目指す。
ホテルは地上9階建てで、客室はシングル32室、ツイン120室、ダブル6室の全158室。女性同士や家族、外国人観光客をターゲットとする。サービスはすべて女性スタッフが企画し、女性専用フロアを設け、大浴場には「シャンプーバー」を設置するなど、”女性目線”が随所にみられる。
大阪への旅行者 満足度ランキング大幅ダウン
リクルート系のじゃらんリサーチセンターの国内観光に関する調査によると、大阪に旅行した人の満足度は前年比較で大幅にダウンした。
大阪への旅行者の出発地のトップは25%強の首都圏。次いで愛知6.6%、福岡4.9%と都市圏からの旅行者が多いことが分かる。宿泊先はキタの大阪駅周辺や淀屋橋、本町などがトップで31.2%、ミナミの心斎橋、難波、四ツ橋などが14.9%。
大阪への旅行を選んだ理由は「交通の便が良い」が最も多く、次いでユニバーサル・スタジオ・ジャパンなど施設面を挙げる人も多かった。
他都市との比較ランキングで、宿泊者数4位、旅行単価7位、現地消費額4位、再訪意向6位といずれも上位だったが、満足度は低く30位にとどまった。前年比でも満足度は10㌽以上ダウンした。
豪栄道 地元大阪に凱旋 パレードで2万人余が祝福
9月の大相撲秋場所で悲願の初優勝を全勝で飾った大関・豪栄道が10月16日、出身地の大阪府寝屋川市に凱旋し、優勝祝賀パレードに臨んだ。豪栄道は沿道を埋めた大勢の市民に優勝を報告。「(綱取りがかかる)九州場所でも、皆さんに喜んでもらえるよう努力します」とあいさつした。豪栄道はオープンカーで約600㍍をゆっくりとパレード。約2万2,000人の大声援に手を振り、笑顔で応えていた。
これに先立ち、豪栄道は大阪市浪速区のエディオンアリーナ大阪(大阪府立体育館)で行われた秋巡業に参加。幕内の取り組みでは大関・琴奨菊と対戦、上手投げで勝ち、館内を沸かせた。
綱取りがかかる九州場所は11月13日、初日を迎える。