大阪市議会が法定協設置案可決 都構想再び議論へ
大阪市議会は5月26日、大阪都構想、総合区制度などを議論する法定協議会(法定協)の設置議案を大阪維新の会、公明党などの賛成多数で可決した。自民党、共産党などは反対した。大阪府議会でも6月に可決される見込み。
法定協は知事、市長、府市両議会の議員計20人で構成し、特別区の区数や区割り、権限などを決める。大阪維新の会は2018年春ごろに特別区案と総合区案を固め、同年秋に特別区移行の是非を問う住民投票の実施を目指している。
シャープ3年後売上高3兆2500億円、営業利益1500億円
シャープは5月26日、2020年3月期までの今後3年間の中期経営計画を発表した。売上高を2017年3月期の1.6倍にあたる3兆2500億円、営業利益を2.4倍の1500億円に伸ばす。2016年夏に台湾の鴻海精密工業傘下に入って初めて中期経営計画を策定した。
高精細の8Kディスプレイ製品群やインターネットにつながる家電や産業機器(IoT)を増やすことなどに注力する。
同時に発表した2018年3月期の業績見通しは、売上高は前年同期比22.4%増の2兆5100億円、営業利益は同44.1%増の900億円。純損益は590億円の黒字(2017年3月期は248億円の赤字)で、4年ぶりの黒字転換を見込む。
此花区に大阪初の「陽子線がん治療」施設完成
「陽子線」と呼ばれる特殊な放射線を使って、ピンポイントでがんを治療する最先端の施設が、大阪府で初めて此花区に完成した。
この施設は兵庫県の医療法人が建設した「大阪陽子線クリニック」。同クリニックは8月に開院し、11月から一般の治療を始める。
陽子線治療は「陽子」と呼ばれる放射線の一種を使って、がんの腫瘍をピンポイントで狙い撃ちする治療法で、従来の放射線治療より副作用が少なく、患者へのダメージが軽減され、効率的にがん治療できるとして注目されている。
陽子線治療を受けられる施設は、大阪府内では初めてで、関西では「兵庫県立粒子線医療センター」に続いて2カ所目となる。
訪日外国人の滞在時間 最長は大阪府 最短は奈良県
国土交通省近畿運輸局などによると、訪日外国人観光客がどこに、どのくらいの間滞在しているのか調べた結果、大阪府が最も長く、奈良県は最も短かったことが分かった。
関西の主な公共交通機関で使えるIC乗車券「KANSAI ONE PASS」を2016年4月から12月に利用したおよそ4万2000人分のデータを分析した。滞在時間の平均を府県別にみると、大阪府が62.5時間、次いで京都府の25.5時間、滋賀県の12.5時間などとなっていて、奈良県はわずか4.7時間と最も短いことが分かった。
府県間の移動は、大阪府と京都府の間で最も多く、次いで大阪府と奈良県、大阪府と兵庫県などとなっている。