サッカーW杯の競技場で熱戦支える大阪の“技”

 連日、熱戦が続くサッカーW杯ブラジル大会。日本は初戦、コートジボワールに1対2で逆転負けし、最悪のスタート。だが、そんな会場で出色の「日本」を印象付けているものがある。今回の大会で使われている12競技場のうち、3競技場でテント構造物メーカーの太陽工業(大阪市淀川区)が作ったテント製のスタンドが採用されているのだ。
 同社がW杯の競技場の屋根を受注するのは4大会連続。付着した汚れを太陽光で分解する技術で白さを保ち、まさに世界最高のプレーを引き立てている。同社は1970年の「大阪万博」でアメリカ館など「膜」で包まれた構造物の9割を手掛け、当時日本で最初だった大型膜構造物、88年完成の東京ドームの屋根も受注した業界のパイオニア。
 極細のガラス糸を束ねた繊維で作った厚さわずか0.8㍉の膜は、表面に付着したほこりや雨が流れた跡を、紫外線で分解する「酸化チタン光触媒」の技術を導入している優れものだ。

USJ、ハリポタ効果で入場券予約10倍

 ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ、大阪市)が、新アトラクション効果に沸いている。人気映画「ハリーポッター」をテーマにした新しいエリアを楽しむ旅行やホテルの予約の滑り出しは好調。オープン初日となる7月15日から8月末までのUSJの入場券の予約は前年の10倍以上の水準という。順番待ちの列に並ばずにハリポタのアトラクションに乗れる優先券「エクスプレス・パス」は、USJの公式サイトでは7月15日分がすでに完売。その他の日も「売り切れ」が出始めている。 

身元不明の高齢者情報 大阪府に迅速連絡を

 大阪府は6月12日までに、認知症などで身元不明のまま保護される高齢者が相次いでいるのを受け、保護した高齢者や行方不明の高齢者の情報を迅速に府に連絡するよう府内全市町村に求めた。連絡を受けて府は、高齢者の写真や服装、持ち物、身体的特徴などを府内市町村にメールで配信、早期の身元判明につなげる。
 府は9日、府内の各自治体に保護されている身元不明の高齢者が6人いると発表。保護機関が約49年にわたる人もおり、早期の情報共有が重要だと判断した。                 

食べて応援!東北の復興 6県の食品,梅田に集結

 東北6県(青森、秋田、岩手、宮城、山形、福島)の食品約400種類を集めた期間限定のショップが6月13日、阪急梅田駅(大阪市)構内にオープンした。阪急阪神ホールディングスの子会社が企画し、東日本大震災の被災地への復興支援として売り上げの一部を寄付する。期間は7月12日まで。
 宮城県の牛タンや笹(ささ)かまぼこなど定番品を充実。青森県のリンゴを白味噌で煮込んだ「りんごみそ」など地元で人気の商品を加え、6県の酒約90種類を揃えている。

USJで新作「ハリーポッター」に先駆け一部場面を再現

 ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(大阪市)は6月8日、7月15日にオープンする映画「ハリーポッター」を題材にした新エリアの一部を報道陣に公開した。招待された小学生らが一足早く映画の世界を楽しんだ。今回、公開されたのはメーン施設「ホグワーツ城」の中にある「動く肖像画の廊下」。肖像画の中の人物が顔や手を動かしながら会話する様子に、大きな歓声が上がっていた。この日は原作に登場するソフトドリンク「バタービール」の試飲もあった。

「大阪製ブランド」システム手帳など7点を認証選定

 大阪府は6月9日、府内の中小製造業による優れた消費財を認証する「大阪製ブランド」の2013年度分に7点を選んだと発表した。とくに優れた「ロールモデル製品」には取り外せる革製ポケット付きのシステム手帳など2点を選んだ。16日に認証式を開き、製品の情報発信や販路開拓を支援する。