近畿の10月の倒産負債額は過去20年で最少 懸念は円安

近畿の10月の倒産負債額は過去20年で最少 懸念は円安

東京商工リサーチのまとめによると、近畿2府4県で10月に倒産した企業(負債額1000万円以上)の件数が前年同月比11.3%減の212件、負債総額は同18.8%減の239億円で過去20年で最も少なかった。同社では「金融機関の貸し出し姿勢が積極的で、企業にとって融資が受けやすい環境が続いている」と分析。ただ、円安を背景に原材料の高騰などに苦しむ業種で”円安倒産”が増える可能性があるとみている。

府県別でみると、件数は大阪、兵庫、奈良で減ったが、京都、滋賀、和歌山で増えた。負債額は、大阪、京都で減少したが、他の4県で増えた。産業別では燃料の高騰などで厳しい経営環境にある運輸業が件数、負債ともに増えている。

近畿の10月景況感 3カ月連続悪化 帝国データバンク

近畿の10月景況感 3カ月連続悪化  帝国データバンク

帝国データバンク大阪支社が発表した10月の近畿2府4県の景気動向調査によると、企業の景況感を示す指数(DI)は前月比1.0ポイント悪化の42.7と3カ月連続で前月を下回った。全国(44.1)との格差は1.4ポイントで変わらなかった。業種別では10業界中7業界で景況感が悪化した。個人消費だけでなく、企業の設備投資も力強さを欠いてきたとしている。

関西経済同友会 人口の東京一極集中の是正や消費増税求める

関西経済同友会 人口の東京一極集中の是正や消費増税求める

関西経済同友会は11月7日、2015年度予算編成と税制改正に際し、人口の東京一極集中の是正や、消費税率を10%へ予定通り引き上げることなどを求める政府への政策提言を発表した。近日中に政府へ郵送する。提言では、政府が掲げる「地方創生」を実現するため、人口規模や歴史性などから関西の成長を重視すべきだと指摘。観光や医療などの分野でさらなる財政支援を求めた。

「大阪の再生にはIRは絶対必要」橋下市長 継続審議は残念

「大阪の再生にはIRは絶対必要」橋下市長  継続審議は残念

橋下徹大阪市長は11月7日、記者団に「大阪にとっての地方再生はIR(統合型リゾート) 絶対に必要な施設だ」と強調した。ところが、IRの整備を促す法案(カジノ解禁法案)について、自民党が今国会での成立を断念する方針を固めた。「地方再生といいながら、法案を実行しない自民党や公明党には残念な思いだ」とし、早期成立を改めて求めた。

大阪府の松井一郎知事も「リスクのないリターンはない」と述べ、観光振興で税収が増えれば国の財政にも寄与できると強調。カジノを含む統合型リゾートの大阪への誘致に改めて意欲を示した。問題視されるギャンブル依存症対策も独自に検討する考えだ。

11/7から上海高島屋で「大阪物産展」25社が出展

11/7から上海高島屋で「大阪物産展」25社が出展

中国上海市の上海高島屋で11月7~16日、大阪の食文化や生活用品を紹介する「大阪物産展」を初めて開く。大阪府が協力し、中国に進出済みの企業の商品PRのほか、日本観光の案内の場にも生かす。上海花月餐飲有限公司、大森屋、チョーヤ梅酒、コクヨ、JR西日本など25社が出展する。

大阪中心部のオフィス10月空室率6カ月連続で改善

大阪中心部のオフィス10月空室率6カ月連続で改善

大阪中心部にあるオフィスの10月の平均空室率は前月より0.08ポイント下がって8,06%となり、6カ月連続で改善した。三鬼商事大阪支店が11月6日発表した。淀屋橋・本町地区は他の地区からの移転が続いたため、同0.31ポイント下がり8.15%に改善した。梅田地区は同0.01ポイント上昇の7.68%とほぼ横ばいだった。

大阪駅イルミネーション「トワイライトファンタジー」

大阪駅イルミネーション「トワイライトファンタジー」

JR大阪駅の駅ビル「大阪ステーションシティ」(大阪市北区)で11月5日、満天オの星空と海をイメージしたイルミネーションイベント「トワイライトファンタジー」が始まり、幻想的な空間が浮かび上がった。ホームを見下ろす「時空(とき)の広場」では午後6時半ごろ、カウントダウンとともに、白や金色の発光ダイオード(LED)約7万個が一斉に点灯。通勤・通学客も思わず足を止めて見入っていた。イベントは2015年1月18日まで。点灯時間は午後5時~11時。

米朝ロボが人生相談に応じます 高島屋大阪店

米朝ロボが人生相談に応じます  高島屋大阪店

高島屋大阪店(大阪市中央区)の1階イベントスペースに11月5日、人間国宝の落語家、桂米朝さんにそっくりなロボットが登場、来店客の人生相談などに応じている。展示は11日まで。ロボットは大阪大の石黒浩教授らのグループが開発。ロボットの声は長男の米団治さんが口調をまねて録音した。来店客がタッチパネルで質問を選ぶと、答えてくれる。

大商3期目佐藤会頭を選任 専務理事に宮城氏

大商3期目佐藤会頭を選任  専務理事に宮城氏

大阪商工会議所は11月4日、大阪市内で臨時議員総会を開催し、3期目の続投を表明していた佐藤茂雄会頭を正式に選任した。佐藤氏は「関西復権に向けた具体的な取り組みを推進していく」と述べ、2020年の東京オリンピックや19年開催のラグビーW杯などを後押しする「スポーツ・文化振興特別委員会」の新設を表明した。任期は3年。また、副会頭全7人の留任や瀧本正博専務理事が退任し、後任に前日本商工会議所常務理事の宮城勉氏が就任する人事も承認された。

京都市 外国人宿泊観光振興を計画 京町家改修・活用

京都市 外国人宿泊観光振興を計画  京町家改修・活用

京都市は10月31日、2020年を最終年度とする観光振興計画を発表した。京町家の改修、整備などによる施設の拡充などで20年に外国人宿泊者数を13年比で2.7倍の300万人とする目標を掲げた。観光消費額は同約3000億円増の1兆円達成を目指す。京都の伝統産業を観光に絡めることで地域経済の振興にもつなげる。

USJ入場者3カ月連続最高更新 10月は146万人

USJ入場者3カ月連続最高更新 10月は146万人

大阪市のユニバーサル・スタジオ・ジャパンは(USJ)は10月31日、10月の入場者数が146万人となり、8、9月に続いて3カ月連続で月間の過去最高を更新したと発表した。月間入場者数が140万人を超えたのは初めて。「ハリー・ポッター」の新エリアが、国内外から入場者を呼び寄せたほか、9月から始まったハロウィンのイベントも集客に大きく貢献した。

梅田でユニクロ旗艦店開業 アジアからの集客狙う

梅田でユニクロ旗艦店開業 アジアからの集客狙う

カジュアル衣料品店「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングは10月31日、大阪市北区の阪急梅田駅前に「UNIQLO OSAKA」をオープンした。建て替えられたヤンマー新本社ビルの1~4階に入り、売り場面積は約3000平方㍍。

国内では東京・銀座店、大阪・心斎橋店に続き3店目の旗艦店と位置づけ、アジアを中心に外国人観光客の集客を狙う。約360人の従業員のうち1割は英語、中国語、韓国語ができる人材を配置している。

金融政策だけでは限界 円安緩和など求める 関西財界

金融政策だけでは限界 円安緩和など求める  関西財界

関西財界では政府に対し、金融緩和に伴う円安の影響緩和や、成長に向けた具体策を求める声が聞かれた。大阪商工会議所の佐藤茂雄会頭は「景気の再加速を期待はするが、金融政策だけに頼るのはもはや限界だ」とのコメントを発表。急激な円安が中小企業に与える影響を懸念するとともに、補正予算の早期編成を政府に促した。

一方、関西経済同友会の村尾和俊代表幹事は「デフレ脱却と持続的成長を確かなものとするため、先手を打って対応した」と評価。そのうえで、円安などについて適切な対応を求めた。

大商が地域金融機関と「事業承継」で支援センター設置

大商が地域金融機関と「事業承継」で支援センター設置

大阪商工会議所は10月30日、大阪の地域金融機関と連携し「大阪府事業引き継ぎ支援センター・金融機関等連絡会」を設置した。事業承継に関する相談や売り手企業と買い手企業の情報交換、M&A(合併・買収)の支援に取り組む。連絡会は大阪府事業引き継ぎ支援センター内に設置。大手銀行や地方銀行、信用金庫、政府系金融機関、信用保証協会15機関を構成メンバーとしている。中小企業の事業承継問題に関する情報交換を通じ、金融機関の取引先である中小企業の事業承継を連携して支援する。

関空でプレ「サクラコレクション」和のファッションショー

関空でプレ「サクラコレクション」和のファッションショー

大阪城天守閣前の広場で10月31日開かれる、日本とアジアの文化交流を深めるファッションショー「サクラコレクション」に合わせ、関西空港コンコースで紹介イベントがあり、西陣織などを用いた華やかなドレスが登場した。同コレクションは2012年から開催。今回はタイやベトナムなど5カ国のデザイナーと、コンテストで優勝した学生計8人が桜や浮世絵など日本をイメージしたドレスを制作した。

あべのハルカス 元日の入場券10/31からファミマで販売

あべのハルカス 元日の入場券10/31からファミマで販売

近畿日本鉄道は10月29日、高さ日本一の超高層ビル「あべのハルカス」(大阪市)の展望台「ハルカス300」で2015年元旦の初日の出が楽しめる特別入場券を発売すると発表した。展望台フロアから眺めるレギュラーコースは3000円で190枚限定。最上階のヘリポートからのプレミアムコースは4000円で30枚限定となる。全国のファミリーマートの店舗で10月31日から販売する。

大阪都構想めぐる与野党対立に苦言 関西経済同友会

大阪都構想めぐる与野党対立に苦言  関西経済同友会

関西経済同友会の加藤貞男代表幹事(日本生命保険副会長)は10月29日の記者会見で、大阪都構想を巡る与野党対立について、「案を作る方も反対する方も、二重行政の解消については双方賛成のはずだ」と指摘し、建設的な議論に戻るよう求めた。

近畿「持ち直し」7~10月景気判断 全国財務局長会議

近畿「持ち直し」7~10月景気判断 全国財務局長会議

近畿財務局は10月29日の財務相・全国財務局長会議で、近畿2府4県の経済情勢を「持ち直している」と報告し、前回(7月)の判断を据え置いた。消費税増税の影響により、自動車などの個人消費は落ち込んでいるものの、百貨店やスーパーの売り上げは前年水準を上回っているとした。3回連続で判断を維持した。

大阪府がベトナム・ドンナイ省の技能労働者育成支援

大阪府がベトナム・ドンナイ省の技能労者育成支援

大阪府は10月27日、ベトナム技能労働者の育成支援を始めた。南部ドンナイ省から現地教育機関の幹部など6人が来日。府内の中小企業や教育現場を見学する。ベトナムの教育機関に日系企業の人材ニーズや現場ノウハウを浸透させ、進出企業の人材確保に役立ててもらう。

太平洋人材交流センター(PREX)などが協力し、約2週間の研修を実施する。カネカの大阪工場(大阪府摂津市)など5社の製造現場を見学し、安全や品質確保の取り組みを学ぶ。大阪府立淀川工科高校など工業系の学校では、カリキュラムや指導法を習得する。11月6日には大阪市内でドンナイ省の人材育成の取り組みを伝える一般セミナーも開く。

 

11月1~3日エコ実践へ「ロハスフェスタ in 万博公園

11月1~3日 エコ実践へ「ロハスフェスタ in 万博公園」

おしゃれに楽しく身近なことからぜひエコの実践をと「第22回ロハスフェスタ in 万博公園 」が11月1~3日、吹田市の万博記念公園・東の広場で開かれる。不要になったダウンジャケットや羽毛布団などダウン50%以上の製品を回収し、再生羽毛「グリーンダウン」として再利用する「ダウン回収プロジェクト」など、400以上のブースが出展予定。例年8万人以上が来場する関西最大級のイベントに、今年は人気者の「くまモン」もステージに登場して盛り上げる予定。