デンソーなど7社は7月6日、物流業界における2024年問題解決に向け荷物を積載する荷台(コンテナ)部分を脱着できるスワップボディコンテナを用いた幹線中継輸送サービス「SLOC(Shuttle Line Of Communication)」の実証実験を実施すると発表した。実施期間は7月10日から14日まで。静岡県浜松市と埼玉県坂戸市を中継地点とし、関東・関西間で実施する。
この実証実験では荷主が荷役作業を行う「荷役分離」や異業種による複数の荷物を同じコンテナに積載する「混載輸送」も行う。デンソーほか、アスクル、エレコム、タカラスタンダード、三井倉庫ロジスティクス、安田運輸、大和ハウス工業の7社が参加する。
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JAXA, 慶大など 月面整備・作業小型ロボの実証実験を公開
エーザイCEO レカネマブ30〜32年度に年商1兆円実現も
エーザイ(本社:東京都文京区)は7月7日、米バイオジェンと共同開発したアルツハイマー病治療薬「レカネマブ」が米食品医薬品局(FDA)から、正式承認されたことを受け、東京都内で記者会見した。内藤晴夫最高経営責任者(CEO)はレカネマブ開発の意義や業績への期待、今後の生産体制などについて、大要次の通り語った。
①レカネマブは2025〜2026年あたりから投与対象の患者は拡大していくと予測している②有病者のうち投与対象者になる人を1〜2%と想定し、一定の価格を掛けて予測すると、2030〜2032年度ぐらいにグローバルで年間売上高1兆円を実現できる③レカネマブの価値は、介護負担を軽減するという点にもある。患者の家族が仕事を辞めて介護に専念して就労機会を失っている場合もある④本格的な商用化段階を迎え、現在の原薬と製剤をバイオジェンの2工場体制から、第3の製造拠点も考えているーなどを明らかにした
エーザイの認知症薬「レカネマブ」米FDAが正式承認 保険適用へ
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1〜6月の車名別販売「N-BOX」首位 EV比率は1.3㌽上昇の2.3%
日本自動車販売協会連合会(自販連)と全国軽自動車協会連合会(全軽自連)が7月6日発表した2023年1〜6月の車名別新車販売は、ホンダの軽自動車「N-BOX」が前年同期比8%増の11万2,248台で首位だった。2位はトヨタ自動車の「ヤリス」で同19%増の9万7,421台、3位はトヨタ自動車の「カローラ」で同16%増の8万2,374台だった。
電気自動車(EV)が乗用車販売に占める割合は2.3%で、前年同期よりも1.3ポイント上昇した。車名別にみると、日産自動車の「サクラ」が首位で販売台数で1万9,589台、同社の「リーフ」が6,605台、「アリア」が5,206台、三菱自動車の「ekクロスEV」が5,040台で続いた。
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鹿島 環境配慮型コンクリートの採用で施工時のCO2排出量削減
鹿島(本社:東京都港区)は7月4日、グループ社員用の実務体験型研修施設「鹿島テクニカルセンター」(所在地:横浜市鶴見区)の建設にあたり、自社開発した2種類の環境配慮型コンクリートを採用し、建設時におけるCO2排出量を約31トン削減したと発表した。これは高さ20mの杉の木2,200本が1年間に吸収する量に相当するという。
採用したコンクリートは、戻りコンを原料として再利用した「エコクリート(R)R3」(アールスリー)と、製造時にCO2を吸収・固定する「CO2-SUICOM(R)」(シーオーツースイコム)。今回それぞれのコンクリートを新たな用途に採用したことで、環境配慮型コンクリートの実用化の幅が広がった。
塩野義 抗インフル薬「ソフルーザ錠」台湾で小児適応を追加申請
塩野義製薬(本社:大阪市中央区)は7月4日、抗インフルエンザウイルス薬(日本名:ソフルーザ(R)錠)について、グループ会社の台湾塩野義製薬股份有限公司(以下、台湾塩野義)が、台湾衛生福利部食品薬物管理局(TFDA)に「5歳以上12歳未満の小児におけるインフルエンザウイルス感染症の治療およびインフルエンザウイルス感染者との濃厚接触後の発症予防」を適応として、追加申請したと発表した。
ソフルーザの開発および販売は、Rocheグループとの提携下で進めており、日本と台湾における販売は塩野義製薬が、それ以外の国ではRocheグループが担っている。日米を含め70カ国以上でインフルエンザウイルス感染症の治療薬として承認されている。
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三菱ケミカルG 沖縄市と連携し生分解性樹脂使用の紙コップ
三菱ケミカルグループは7月3日、沖縄市と連携し、同社グループの植物由来の生分解性樹脂「BioPBS(TM)」を使用した紙コップを起点とする資源循環型システムの実証実験を行うと発表した。
沖縄市は2023年8月25日より開催される「FIBAバスケットボール ワールドカップ2023」の開催地。大会PRを目的に沖縄市が製作した4万個のオリジナルデザインの紙コップの内側には、耐水性付与のためのBioPBS(TM)が使われている。
使用済みの紙コップは、琉球管理産業が回収・運搬し、共和化工と琉球大学が同大学内の堆肥化施設で牛糞と一緒に堆肥化を行う。堆肥は沖縄市内の緑化活動などに用いる計画で、この取り組みを通して沖縄市における資源循環型システムの実証を行う。