真夏の夜空彩る圧巻、大輪の花 なにわ淀川花火大会
大阪の夏の夜空を飾る「第28回なにわ淀川花火大会」が8月6日、大阪市淀川区の淀川河川敷で開かれた。
主催者発表で、カップルや家族連れなど40万人以上が会場一帯へ詰め掛け、さながら大輪の花を思わせる豪華絢爛たる花火や水中花火など、真夏の夜を彩る花火を歓声をあげながら楽しんだ。
この花火大会は1989年に「平成淀川花火大会」としてスタート。2006年から「なにわ淀川花火大会」と名称を変更し、開催されている。
山崎豊子さんの文学忌名「豊子忌」に決まる ズバリ直球で
大阪・船場に生まれ、2013年に88歳で亡くなった、『大地の子』『沈まぬ太陽』『白い巨塔』など骨太の社会派作品で知られた作家、山崎豊子さんの命日である9月29日が「豊子忌」に決まった。
山崎さんの甥で山崎豊子文化財団事務局長の山崎定樹さん(57)、秘書を務めた野上孝子さん(76)がこのほど記者会見し、経緯を説明した。作品名にちなんで「花簾(かれん)忌」や「華簾(かれん)忌」なども候補として挙げられ検討されたが、そのものズバリ”直球勝負”の方が覚えやすく、読者の理解も得やすい」として、豊子忌に決めたという。
文学忌は作家の命日をペンネームや代表作にちなんで文学的な業績をしのぶ日で、大阪出身の代表的作家、司馬遼太郎さんの「菜の花忌」などが知られている。
上半期の来阪外国人観光客 過去最高の450万人
大阪観光局はこのほど、2016年上半期(1~6月)に大阪府内を訪れた外国人観光客は前年同期比41%増の450万人だったと発表した。
前年の91%増に比べて伸びは鈍ったが、引き続き高水準の伸びを維持している。ちなみに、東京は568万人だった。
日本政府観光局(JNTO)や観光庁の調査結果から、大阪観光局が推計した。
国・地域別の外国人客数は中国、韓国、台湾、香港の合計が全体の76%を占める。中国は58%増の180万人、韓国は49%増の70万人、台湾は23%増の63万人、香港は23%増の29万人だった。中国人については、「団体客(ツアー)が減り、個人客が増えている」としている。
17年4月から2区を230円に 地下鉄運賃再値下げへ
大阪市交通局は7月29日の幹部会議で、初乗り(3㌔以内)に続く「2区」(3㌔超~7㌔以内)の運賃を2017年4月に現行の240円から230円に値下げすることを決めた。
「初乗り運賃(180円)との格差を埋め、利用客に還元したい(吉村洋文市長)との考え方から、当初予定されていた消費増税時の実施とは切り離して断行する。これに伴う券売機などシステムの改修費用は5億円。
同局によると、2区の乗車率は全5区の中で最も高い38.7%。値下げによる減収を年間約20億円と見込む。2015年度の決算見込みによると、地下鉄事業の営業利益は過去最大の黒字となる見通し。運輸収益は約1,500億円で、1%に乗車人員増につき概算で15億円程度の増収を見込む。
大阪企業家ミュージアムで珠玉の名言・座右の銘76点紹介
大阪商工会議所の大阪企業家ミュージアム(大阪市中央区)で、創立15周年特別展示「珠玉の名言」が開かれている。9月30日まで。
同展では、明治以降に大阪で起業や活躍した様々な起業家の高い志、勇気、チャレンジャー精神、覚悟などから発せられた名言や座右の銘76点をパネルで紹介している。
例えば、倉敷紡績・クラレの大原孫三郎(1880~1943年)は、新たな事業を始めるときは「10人のうち2、3人が賛成するときに始めなければいけない。1人も賛成がないというのでは早過ぎるが、10人のうち5人も賛成するようなときには、着手してもすでに手遅れだ」との指針を示している。
また、女性実業家の先駆けで、連続テレビ小説『あさが来た』のヒロインのモデルになった大同生命保険の広岡浅子は「現代が現実を重んずるだけに、夢を見る人が必要である。夢を見なければ指導者たることはできない」との言葉を遺している。
今夏も7/29から「ナイトZOO」実施 天王寺動物園
大阪市天王寺動物園(天王寺区)は7月29日から「ナイトZOO」を実施、夜間開園する。2015年8月に初めて実施し、好評だった。今年は事前申し込みは不要で、広く一般に開放する。これによって「子供はもちろん、仕事帰りの大人にも楽しんでほしい」と新しい客層の開拓を狙う。
夜間開放するのは8月20日までの毎週金・土曜日と、お盆期間の14、15日を含む計10日間。開園時間を午後9時まで延長する。動物の夜の生態や夜行性動物が動き回る姿が観察できる。
大阪市によると、開園100周年だった2015年は8月に計9日間実施し、年度来園者数の約1割に相当する13万人が来園した。
大阪の起源に迫る「難波宮前夜の王権と都市」展
特別企画展「都市大阪の起源をさぐる難波宮前夜の王権と都市」が大阪歴史博物館(大阪市中央区)で開催されている。8月29日まで。
難波遷都(645年)が行われた大阪の上町台地は、古い時代から政治・外交施設や寺院が造られてきたと『日本書紀』に記されており、人やものが行き交う都市的な状況が難波宮以前に生まれたと考えられている。
今回は、大阪文化財研究所の協力なども得ながら行われたこれまでの発掘調査の成果として明らかになった、難波宮が誕生する以前の状況を、当時の地形・自然環境を復元した古地理図や、豊富な出土品、発掘現場の写真約200点を展示し、紹介する。
開催時間は9時30分~17時。火曜日休館。入場料は大人600円、高校・大学生400円、中学生以下無料。
大阪市「総合区」案提示し8月から24区で住民説明会
大阪府と大阪市が共同設置した副首都推進本部の会合が7月22日、府庁で開かれ、行政機構改革として検討している「総合区」制度の素案が示された。市内24区を5区、8区、11区に合区する3パターンを叩き台に、大阪市から移譲する事務権限の違いに応じて計5案に分けた。
8月下旬から、吉村洋文市長、松井一郎知事が参加する住民説明会での意見を踏まえて2017年3月までに結論を出す方針。また、住民説明会では今の大阪市をなくして東京23区のような「特別区」を設置する案についても説明する予定で、両方に就いて幅広く意見を募る意向だ。住民説明会は2017年2月まで市内24区で1回ずつ開く予定。
総合区は市を残したまま区の予算や権限を拡充し、地域の実情に合わせた住民サービスの実現を目指す制度。地方自治法の改正により、2016年4月から設置が可能になった。市を解体・廃止して複数の「特別区」に再編する「大阪都構想」の対案として、市議会の一部会派が導入を主張しており、府と市は共同で行政としての制度案づくりを進めている。
枚方の商店街で1日限定「子ども食堂」定期化へ社会実験
枚方市・宮之阪中央商店街にあるコミュニティースペース「チカラのみせ処 宮ノサポ」に7月22日、「地域いきいき笑顔食堂」が1日限定で営業した。
元居酒屋の店舗を改修した同スペースは、1階・2階合わせ約18坪。地域に住む人に限らず、誰でも借りることができ、実店舗を持つためのチャレンジショップや教室、ギャラリー、会議室などとしての利用を通じ、商店街を含む地域活性化をサポートする。
今回は、同商店街が取り組みを検討している「子ども〇円食堂」の社会実験として行われた。メニューは「カレーライス」「鮭ちらし」を用意。使った食器を片付けるなど”お手伝い”した子どもには、同商店街などの加盟店で利用できる買い物チケット「宮之阪ふれi(あい)チケット」100円分を配布した。
関西エアポートが加入 関西国際空港全体構想促進協
関西の自治体や経済界でつくる「関西国際空港全体構想促進協議会」(会長・森詳介関西経済連合会会長)は7月20日の総会で、新関西国際空港会社から4月1日に関西空港の運営権を引き継いだ「関西エアポート」を構成団体に加える規約改正を承認した。
オリックスやフランスの空港運営会社バンシ・エアポートなどが出資する関西エアポートの加入に伴い、民間の創意工夫の戦略的経営センスが加わるなどとして、期待の声があがっている。
同協議会は、関西空港の利用促進、利便性向上を目的に87団体で構成。この日はインバウンド(訪日外国人旅行客)の急増に伴う出入国時の受け入れ環境の改善など関西空港の機能強化に向けた国への要望決議案も採択した。