GWの関空利用者 過去最高の旅客51.7万人を予想
新関西国際空港会社は4月17日、ゴールデンウィーク機関に関西国際空港を利用する国際線の旅客数が計51万7000人になるとの予想を発表した。1日当たりの旅客数は前年を18%上回る3万9700人となり、同期間では1994年の開港以来、過去最高となる。
関空国際線 14年度699万人 外国人客が日本人上回る
新関西国際空港会社は4月15日、2014年度の国際線の外国人旅客数が前年度より4割増えて過去最多の699万人に達し、開港以来初めて日本人旅客数(630万人)を上回ったと発表した。訪日外国人旅客にけん引され、14年度の総旅客数は歴代2番目の2004万人と、00年度(2058万人)以来、14年ぶりに2000万人を超えた。
国際線の旅客総数は1352万人で過去最多。日本に入国せず関空を乗り継ぎで利用した通過旅客は23万人。国内線は前年度比7%増の653万人で、3年連続で前年度を上回った。国際線と国内線の合計離着陸数前年度比9%増の14万5000回と過去最多(13年度13万3000回)を更新した。
外国人旅客数の増加は、格安航空会社(LCC)の増便が後押しし、中国、香港、台湾、韓国と結ぶ国際線LCCの離着陸回数は前年度比35%増の約1万5000回となり、旅客数も同52%増の約216万人と大幅に伸びた。また、14年4月~15年1月の中国本土からの旅客は前年同期比86%増の56万人と急増。15年3月の外国人旅客数は73万人と月単位で過去最多を記録した。
日銀 近畿の景気判断を6四半期ぶり引き上げ
日銀は4月13日、全国の景気情勢をまとめた4月の地域経済報告を公表した。全9地域のうち近畿、東海、北陸の3地域の景気判断を引き上げ、6地域は据え置いた。近畿2府4県の景気について「回復している」と報告し、前回(1月)の判断を引き上げた。円安を背景に輸出が堅調で、生産も全体的に増加したため。判断の上方修正は2013年10月以来6四半期ぶり。
項目別では、輸出を「一段と増加している」に、生産を「増加している」にそれぞれ上方修正。雇用情勢も「一段と改善している」に引き上げた。個人消費は判断を据え置いた。ただ、消費増税の影響で苦戦していたスーパーが底打ちしつつあるとした。
万博記念公園 チューリップとポピー”花”の競演
大阪府吹田市の万博記念公園で4月11日、「チューリップフェスタ」と「ポピーフェア」が同時に開幕した。会場では美しい花々の競演を楽しむ家族連れやカップルらでにぎわっている。公園中央の「チューリップの花園」(約4000平方㍍)では約30品種の10万球のチューリップが植えられ、真っ赤な八重咲きのラルゴや黄色のイエロープリシマなどが咲き誇っている。会期中の4月19日と26日にはミニコンサートがある、チューリップフェスタは29日まで。ポピーフェアは公園西側の「花の丘」(約2万平方㍍)で開催され、約40万本のアイスランドポピーが黄色や赤、ピンク色の花を咲かせている。ポピーフェアは5月6日まで。
維新 大阪府議で過半数届かず 府・市議とも第1党維持
第18回統一地方選前半戦は4月12日、10道県知事選と5政令市長選、41道府県議選、17政令市議選が投開票された。大阪市を廃止・再編する「大阪都構想」の是非が争点の一つとなった大阪府議選(定数88)と大阪市議選(同86)は、都構想を推進する大阪維新の会が改選前に続き第1党を確保した。しかし、府議選では目標の単独過半数に届かなかった。ただ、市議選では議席を増やした。賛否は拮抗したまま、都構想の是非を問う住民投票(5月17日)に突入することになった。
大阪維新の会は、府議選で53人を擁立して42人、市議選には38人が立候補し36人がそれぞれ当選した。都構想に反対する自民党は、府議選で当選21人(前回13人)、市議選で19人(同17人)と議席を伸ばした。公明党は府議選で15人(同21人)、市議選で19人(同19人)だった。民主党は前回選の大敗に続き、府議選で1人(同10人)、市議選では0人(同8人)と、さらに惨敗した。共産党は府議選で3人(同4人)、市議選で9人(同8人)だった。
トモニ・大正銀が16年4月経営統合 3行合併も検討
第ニ地銀の香川銀行と徳島銀行を傘下に持つ四国のトモニホールディングス(本社・高松市)と、三菱UFJフィナンシャル・グループ系列の大正銀行(本店・大阪市)は4月10日、経営統合に向けた協議に入ると正式発表した。2016年4月に関西・四国を地盤とする広域地銀グループが誕生する。統合後の成果を見極め、3行の合併についても検討する。
トモニが、大正銀行の株主から株を受け取る代わりにトモニ株を渡す株式交換方式で大正銀行を買収する。大正銀行はトモニの全額出資子会社となる見通し。統合後の預金量は計3兆円規模となる。統合後、3行の合併を視野に入れた協議を進めることでも合意した。