大阪府「政令市連携室」7/1新設 大阪会議設置で
大阪府は7月1日付で、「政令市連携室」を新設することを決めた。府と大阪、堺両政令市の間で二重行政解消を協議する「大阪戦略調整会議」(大阪会議)が設置されることを受けたもの。大阪会議の設置に向けた規則の策定や、設置後の会議運営に必要な両市との政策調整などを担当する予定で、職員は十数人規模になる見通し。
関西企業景況感プラス幅拡大 自社の業況判断マイナス
関西経済連合会と大阪商工会議所が6月18日発表した経営・経済動向調査によると、関西企業による4~6月期の国内景気の見方を示す景況判断指数はプラス21.0となった。プラス幅は1~3月期の18.2より拡大したが、前回調査の1~6月期予想値(プラス23.8)を下回った。
先行きの予想値は7~9月期が25.4、10~12月期は28.2で、今後もプラス幅の拡大続くと見込む。
自社の経営環境を示す業況判断指数はマイナス2.4で、消費税増税の影響があった2014年4~6月期以来4期ぶりにマイナスに転じた。円安による輸入原材料価格の上昇や、関西電力による電気料金の再値上げが響いた。
調査は5月18日~6月3日、関経連と大商の会員企業1695社を対象に実施。464社から回答を得た。
復活した「天満天神の名水」に光再び だし文化支える
大阪天満宮(大阪市北区)の境内で、かつて名水といわれた地下水「天満天神の水」が2014年復活し、老舗のすし店などで使われ、大阪の「だし文化」を支えた名水が再び注目を集めている。
大阪天満宮によると、境内の井戸水は江戸時代から付近の造り酒屋などで使われていた。参勤交代で訪れた大名に供された記録もある。近年の都市開発の影響などで井戸水は枯渇したが、地元の天神橋筋商店連合会や関西大学(大阪府吹田市)の協力により、境内の別の場所で新たな井戸が掘られ14年7月、地下約70㍍から地下水のくみ上げに成功した。この復活した新しい「天満天神の水」、天満宮参拝者にも「まろやかな口当たりで、おいしい」と好評だ。
この復活した名水、伝統の大阪の味づくりに一役買っている。箱寿司をつくり続ける1841年(天保12年)創業の老舗、吉野寿司(大阪市中央区)は5月からこの水を料理に使い始めた。創業当時使っていたが、40年ほど前に地盤沈下などを考慮し利用をやめた同社。再び今、1日40㍑の水で昆布のだしを取り、すし飯を炊くなどしている。また、近くの老舗料亭などでも、この水が使われ始めている。
釣り場の水利用しマイクロ水力発電 千早赤阪村
自然エネルギーの普及を目指す市民団体「金剛・葛城自然エネルギーの会」が5月から、千早赤阪村の「千早川マス釣り場」でマイクロ水力発電の実験を始めた。
千早川にはかつて発電所が2カ所あり、付近の家庭に電力を供給していたが、約50年前に施設の老朽化とともに姿を消していた。6月10日の公開実験では88㍗の電力が得られた。LED電球を点灯させ、見学者から歓声が上がっていた。
マイクロ水力発電は一般的に、出力が100㌔㍗以下と定義されている。ダムなど大規模な設備を必要とせず、電力消費地の近くでつくれる「地産地消型」エネルギーだ。
10日の実験では、上流側の釣り場の水を下流側の釣り場にホース(直径5㌢)を通して落とした。高低差は18㍍。ホースの先端には発電用タービンが取り付けられており、1秒当たり2.2㍑の水を通すと、タービンが勢いよく回転した。
発電用タービンを製作した関西外国語大学(枚方市)青木豊明教授は「取水口とタービンの落差を大きくすれば、より多くの電力を得ることができる」と説明し、今回の実験が千早川での水力発電復活のきっかけになればと期待している。
道頓堀商店会がギネス記録に挑戦 3000人で盆踊り
同時に盆踊りをした人数のギネス世界記録を更新しようと、大阪ミナミの道頓堀で8月16日、3000人が参加する盆踊りを道頓堀商店会が企画している。豪商・安井道頓による道頓堀開削400年という節目を祝うイベント。
現在の記録は2001年8月に栃木県茂木町で踊った1932人という。同商店会によると、今年で4回目の「道頓堀盆踊りインターナショナル」で挑戦する。2014年は約1000人が参加した。
ギネス記録に挑戦する今年の会場は、道頓堀橋から日本橋までの川沿い遊歩道約500㍍。細長い輪になり、歌手の嘉門達夫さんが歌う「道頓堀へいらっしゃい!音頭」に合わせて約5分間踊る。
観光庁 近畿「美の伝説」周遊4ルート認定
観光庁が6月12日発表した外国人旅行客向けの7つの広域観光周遊ルートに、近畿では日本海沿岸や紀伊半島を巡る「美の伝説」4ルートが認定された。関西広域連合、関西経済連合会、関西地域振興財団が共同で申請していた案で、3団体を中心に今後1カ月で事業計画をつくる。京阪神に集中しがちな外国人客を近畿全体に分散させる狙いだ。
美の伝説は近畿6府県と福井、鳥取県にある5つの世界遺産と7つの絶景を周り、日本の美意識を知ってもらう旅を提案している。世界遺産は姫路城、紀伊山地の霊場と参詣道などがあり、絶景に天橋立、鳥取砂丘、神戸の夜景、三方五湖などを選んだ。
4ルートには天橋立、鳥取砂丘などを周る北地域周り(5泊6日)、紀伊山地の霊場、法隆寺周辺などを周る南地域周り(同)などを挙げた。