好運の”愛染パラパラ” 天王寺で「愛染まつり」
大阪三大夏祭りの一つ「愛染(あいぜん)まつり」が6月30日、大阪市天王寺区の四天王寺支院・愛染堂勝鬘院(あいぜんどうしょうまんいん)で始まった。IR天王寺駅近くから愛染堂まで約1.5㌔を、浴衣姿の12人の愛染娘らによる「宝恵(ほえ)かごパレード」があり、あいにくの小雨の中だったが、約100人が威勢よく練り歩いた。祭りは2日まで。
愛染まつりは1400年の歴史があり、祭りで降る雨は「愛染パラパラ」と呼ばれ、雨に降られた男女は結ばれるという。
高山右近の領地、茨木で隠れキリシタンの墓発見
キリシタン大名、高山右近の領地だった大阪府茨木市千提寺(せんだいじ)地区の山中で、江戸時代中頃の「隠れキリシタン」を埋葬した墓とみられる遺構が見つかった。近世以前のキリシタンの墓で、現存するものはほとんどなく全国でも珍しいという。
茨木市によると、現場は付近の民家で伝えられてきたキリスト像などを展示する現史料館から約500㍍南の山中。移転に向けて2014年秋に試掘したところ、遺構が15基ほど見つかった。このうち1基を4月から詳しく調べたところ、縦1.7㍍、横0.95㍍、深さ0.7㍍と判明。その形状から、近世まで一般的だった体を折り曲げる「屈葬」ではなく、足を伸ばして埋葬するキリスト教式の「伸展葬」とみられることが分かった。骨の一部も確認された。
一帯は江戸時代の「隠れキリシタン」たちが信仰を守り続けた地として知られ、日本人絵師が描いたとみられる「聖フランシスコ・ザビエル像」(国重要文化財、神戸市立博物館所蔵)も民家で発見された。
大名の身分を、そして領主であることを捨て、ひたすら信仰に生きた一人の人間、高山右近の領地だっただけに、領民の中にもキリスト教への篤い、そして根強い信仰心も生まれやすかったのだろう。
「『経世済民の男』小林一三」大阪市内の収録公開
阪急電鉄や宝塚歌劇団などを創設した実業家、小林一三(1873~1957年)の生涯を描いたNHKテレビドラマ「『経世済民の男』小林一三」の大阪市内での収録が6月25日、報道陣に公開された。小林一三を俳優の阿部サダヲさん(45)が演じ、宝塚歌劇団の設立初期のレビューを現役タカラジェンヌらが再現している。9月に放送される。
この日は、4月に入団した歌劇団員14人によるレビューやエンディングのシーンが収録された。大階段は同歌劇団が使用しているものを借りた。ドラマは”落ちこぼれ”の銀行員だった小林一三が、事業の面白さに目覚め、独創的な手段で弱小電鉄を大企業へと成長させた過程を描く。
5月大阪の求人1.2倍 訪日客増でリーマン前の水準に
大阪労働局が6月25日発表した大阪府内の5月の有効求人倍率(季節調整値)は、1.20倍に達した。1.20倍台を回復したのはリーマン・ショック前年の2007年10月以来で7年7カ月ぶりの高水準だ。訪日外国人客(インバウンド)増加で、宿泊業などの新規求人が増えた一方、求職者が減った影響とみられる。
5月は建設業、製造業などで前年同月比10%以上減ったが、宿泊業が10.9%、小売業が17.8%それぞれ増えるなどインバウンド関連の需要が全体を支えた。新規求職者数は減少傾向にあり、5月は同11.2%減った。企業業績の好転で事業主の都合で解雇される離職者が減った結果、求職者が減ったと同局は分析している。
ハルカス展望台で結婚式 7/1から受付、10月から実施
近鉄不動産などは6月24日、高層ビル「あべのハルカス」の展望台を使った結婚式プランの提供を始めると発表した。7月1日から受け付け、10月から実施する。単発のイベントで結婚式を開いた際に反響が大きかったため、年間を通じて受け付けることにした。
展望台の吹き抜け部分で式を挙げ、近くの天王寺都ホテルでの披露宴に移る。ハルカス内のホテルのスイートルーム宿泊や衣装代なども込みで170万円から。近鉄グループでハルカスに入る近鉄百貨店本店が、結婚指輪や新生活に向けた家具選びなどをサポートする専属の担当者を付け、商品代金を割り引くサービスも用意している。