大阪府 高校日本史で慰安婦の強制連行否定の補助教材
大阪府教育委員会の向井正博教育長は10月2日、慰安婦の「強制連行に証拠がない」ことなどを盛り込んだ高校日本史の補助教材を、10月中をめどに作成する方針を明らかにした。同日開かれた代表質問に答えた。
補助教材の作成は、朝日新聞が慰安婦報道の一部記事を取り消した問題を受けた措置。松井一郎知事が2014年10月、「朝日新聞が誤報を認めたことで、強制連行の証拠がないと分かった。間違った教科書で知識を得るのはマイナスだ」と述べたことを踏まえたもの。
関西主要企業で16年春入社予定者の内定式
関西の主要企業が10月1日、2016年春入社予定の学生らを対象に内定式を開いた。東洋ゴムやシャープなど採用に苦戦する企業もあったが、パナソニックやクボタといった大手企業は採用計画人数を確保したとみられる。
パナソニックは計画通り約600人の内定者を確保したほか、クボタも予定を5人上回る165人、回転ずし最大手のあきんどスシロー(大阪府吹田市)は150人の採用予定に対し148人のそれぞれ内定者を確保した。
これに対し、免震ゴムの性能偽装で揺れる東洋ゴム、再建中のシャープなどは計画予定とはかなりかけ離れた内定者数となったほか、事情は全く異なるが、不慮の事故で多大な功績があった前社長が亡くなった後は、マスコミへの露出頻度が激減した王将フードサービス(京都市)も、内定者は採用計画を大幅に下回った。
近畿景況感横ばい 9月日銀短観 一部で中国減速の影響
日銀大阪支店が10月1日発表した近畿2府4県の9月の企業短期経済観測調査(短観)は、企業の景況感を示す業況判断指数が全産業でプラス7となり、6月の前回調査から横ばいだった。円安による輸出増などで製造業は伸びたが、中国の景気減速の影響が一部の業種に出始めているという。
製造業は2㌽改善してプラス4。住宅需要の回復で「木材・木製品」が23㌽と大幅改善し、ゼロとなった。一方で「鉄鋼」は市況をけん引する中国の低調も響き、12㌽悪化のマイナス7だった。
非製造業はプラス11で横ばい。外国人観光客の堅調で「宿泊・飲食サービス」が前回と同じプラス22だったほか、レジャーなどの「対個人サービス」は11㌽ 悪化したもののプラス20で、それぞれ高水準を保った。
「おおさか維新」結党表明17人参加 都構想再挑戦掲げ
橋下徹大阪市長は10月1日、大阪市内で記者会見し、新党「おおさか維新の会」の結党を正式表明した。10月24日に結党大会を開き、執行部体制などを決める。橋下氏は「大阪都構想を掲げた改革政党として、本物の維新をもう一度つくる必要がある」と述べ、5月の住民投票で否決された都構想への再挑戦を新党の旗印とする考えも示した。
維新の党の馬場伸幸前国会対策委員長は1日、松野頼久代表らに対し、現時点で新党に衆院議員11人、参院議員6人の計17人が参加を決めていると伝えた。
新党名に「おおさか」を入れた理由について「東京一極集中の是正の象徴だ」と説明。統治機構改革や地方分権など8項目の基本政策を掲げた新党の綱領を発表し、綱領には大阪の副首都化や地方自治体が国政に関与できる新たな仕組みづくりを盛り込んだ。
大阪・船場まつり 10/2~4「大感謝市」開催
商都・大阪の中心地、船場地区(大阪市中央区)で、文化と商いの秋祭り「船場まつり」が10月2~4日に行われる。服飾系の問屋が軒を連ねる船場センタービルやせんば心斎橋筋商店街では、市価の最大7割引きとなる協賛セール「船場大感謝市」を開催する。
5大学の鉄道サークルが自慢のコレクションを持ち寄った「船場鉄道フェスティバル」(3、4日、船場センタービル6号館)、神社の境内でオペラを上演する「せんば鎮守の杜芸術祭」(3日正午~午後6時、坐摩神社)、岩手県大船渡市のサンマを焼いて振る舞い、東日本大震災からの復興を応援する「大船渡サンマまつり」(4日午前11時、南御堂)などイベントは盛りだくさん。
また、ラジオ大阪の人気番組「高岡美樹のべっぴんラジオ」で女優の杉本彩さんをゲストに迎え、公開生放送する。(2日午後3時、6号館)も行う。
関西百貨店各社9月末からおせち料理の予約スタート
関西の主要百貨店の正月用おせち料理の予約受付が9月末からスタートする。百貨店各社は景気の回復傾向に伴うぜいたく消費を当て込んで、5万円以上の高価格帯商品を充実。一方で、少人数向けの1段重も取り揃えて売り上げ増を狙う。
阪急百貨店梅田本店は他に先駆けて9月23日の300点以上のおせち料理の予約を開始。大みそかに晩酌しながら年越しを楽しめる「酒肴(しゅこう)おせち」を初めて提供する。阪神百貨店は28日から「阪神タイガースおせち」(3万240円)など約200点の予約を始める。
高島屋大阪店は30日から予約を開始。目玉は誕生30年となる人気ゲーム「スーパーマリオブラザーズ」とコラボした3段重(2万7000円)。また、輪島塗のお重を使った最高額の超豪華おせち(49万6800円)も用意。過去最多の品揃え(450点)を強みに前年比3%増の売上高目標を掲げる。大丸は10月1日から、近鉄百貨店は同7日からそれぞれ予約を始める。