「商都・大阪にTTP本部設置を」アジア太平洋研究所

「商都・大阪にTTP本部設置を」アジア太平洋研究所

一般財団法人「アジア太平洋研究所」(APIR、大阪市北区)は10月14日、日本を含む12カ国が大筋合意に達した環太平洋パートナーシップ協定(TTP)の実施に向け、同市内にTTP本部を創設するよう求める提言を発表した。
本部組織の規模を年間予算100億円、職員数300人程度と想定。東京一極集中の是正が必要とする一方、「大阪は歴史的にアジアとの文化的つながりが深く、経済的にもアジア貿易への依存度が高い」と関係の深さとメリットを強調している。

北陸新幹線未着工区間のルート「第4案」評価 関経連

北陸新幹線未着工区間のルート「第4案」評価 関経連

関西経済連合会の森詳介会長は10月13日、北陸新幹線の未着工区間(福井県・敦賀-大阪)のルートを巡る議論に関し、従来あった3案に加え、JR西日本が検討している福井県小浜市と京都市を経由する案も評価に値するとの認識を示した。森会長は「4案が俎上に上っている検討はスタートした段階で、まだ(どの案を支持するか)決めていない」とし、建設費や経済効果などを比較検討し、関経連としての考え方をまとめたいと語った。

ガ退治に黄色LED 広島県・シャープが共同開発

ガ退治に黄色LED 広島県・シャープが共同開発

広島県立総合技術研究所農業技術センターとシャープは10月13日、夜行性のガによる食害の防止を目的とし、キクなど光に敏感な農作物に使える照明を開発したと発表した。ガが嫌う黄色LED(発光ダイオード)を点滅させ、光が作物の生育に悪影響を与えないようにした。シャープが製品化し2016年春から販売しt、2017年度で売上高10億円を目指す。
シャープは広島県三原市にLED製造拠点の工場があり、06年度から県と共同開発。0.1秒点灯し、0.4秒消える点滅を繰り返すことで、キクの開花に影響せず、黄色の光を嫌うガを寄せ付けない効果を両立させた。
10㌃当たりの消費電力は黄色蛍光灯(40㍗)の約13分の1。キクのほか光に敏感なイチゴ、ホウレンソウなどにも活用できるという。シャープによると、電球タイプで1個5000程度を予定。農業だけでなく、イベント会場での活用も視野に、様々な形状の商品も検討する。

エキマルシェ新大阪 12/21全面開業 全36店舗に

エキマルシェ新大阪 12/21全面開業 全36店舗に

JR西日本の子会社、ジェイアール西日本デイリーサービスネット(兵庫県尼崎市)は10月13日、新大阪駅の駅ナカ商業施設「エキマルシェ新大阪」を12月21日に全面開業すると発表した。神戸牛のステーキ弁当などを販売する9店がオープンし、全36店舗出そろう。地元名物や弁当などを販売する26店が、今年3月に先行開業していた。11月には新たにカフェが開業。全体の店舗面積は約2200平方㍍で、JR西日本管内の駅ナカ商業施設としては最大規模。年間約70億円の売り上げを目指す。

栄養素まるごと摂取 シャープ11/5から電気無水鍋発売

栄養素まるごと摂取  シャープ11/5から電気無水鍋発売

シャープは11月5日から、水や火を使わずに肉じゃが、おでんをはじめ煮物などを自動調理する業界初の電気無水鍋「ヘルシオ ホットクック」を発売する。水を加えず調理するため、食材の栄養素を十分に摂取でき、本来のおいしさを味わえるという。想定価格は6万円前後(税別)。訪日観光客による需要も見据えて月産4000台を計画。将来は東南アジアなど海外でも販売したい考えだ。
煮物のほか、カレー、ビーフシチュー、八宝菜など約100種類のメニューを用意。食材から出る蒸気を水分に変えるため水を加える必要がないうえ、メニューに合わせて最適なタイミングで具材を自動でかき混ぜ、煮崩れを防ぎながら調理する。電気で加熱し圧力も加えて調理する炊飯器の技術を応用した。

8月平均客室稼働率95%と好調続く 大阪主要ホテル

8月平均客室稼働率95%と好調続く 大阪主要ホテル

大阪市内の主要13ホテルの8月の平均客室稼働率は、前年同月比2.1%高い95%だった。12カ月連続で前年実績を上回り、比較可能な2008年度以降では2013年8月(93.6%)を上回り、単月の稼働率は最高となった。アジアを中心とする訪日外国人客が増え続けているうえ、天候が安定し国内のレジャー客の利用も好調だった。
稼働率は13ホテルのうち11カ所で前年を上回った。客室数900超の大阪新阪急ホテルは稼働率が1.1㌽上昇の99.1%に達し、ほぼ満室の状態だった。JR大阪駅に直結するホテルグランヴィア大阪の稼働率は98.3%で2.6㌽上昇した。
帝国ホテル大阪の稼働率は3.4㌽上昇し91.6%。客室単価も3割上がり、単月の売上高として過去最高を記録した。中国と韓国からの宿泊客が3倍超、台湾が7割増などとなり、外国人客の比率が44%と16㌽高まった。

産業革新機構がシャープ本体に最大2000億円出資検討

産業革新機構がシャープ本体に最大2000億円出資検討

経済産業省が所管する官民ファンドの産業革新機構が、経営再建中のシャープを支援するために出資を検討していることが10月10日分かった。金額は1000億~2000億円規模が想定される。一方、台湾の鴻海精密工業もシャープの液晶企業だけに出資する方向で協議に入っている。シャープは今後、両にらみの交渉を進める。

万博公園に4万人収容の新スタジアム完成 ガンバ大阪

万博公園に4万人収容の新スタジアム完成 ガンバ大阪

大阪府吹田市の万博記念公園に完成したサッカーJリーグ、ガンバ大阪の新スタジアムで10月10日、竣工イベントが開催された。建設費を寄付した企業・サポーターらを対象に、4万人収容のサッカー専用球場が公開された。イベントでは大型ビジョンで遠藤保仁選手らのコメントの放映などがあった。発光ダイオード(LED)を利用した照明も点灯された。

商都のかたち巡り再び反維新・維新の2陣営が公約

商都のかたち巡り再び反維新・維新の2陣営が公約

11月22日投開票の大阪府知事・大阪市長のダブル選で、自民党市議の柳本顕氏(41)は10月10日、市長選出馬を正式表明し、経済政策を第一に掲げる公約の概要を明らかにした。大阪維新の会も同日「施策を実現する手段が大阪都構想」としてダブル選の公約を公表した。柳本氏は「議論を掘り起こしに戻すのか」と批判し、大阪維新は「前回の設計図ではない」と強調するなど本格的な政策論争に突入した。
柳本氏は公約の5本柱の1つ目に「まずは経済を強く、都市を強くと経済政策重視の姿勢を打ち出した。これに対し大阪維新は「副首都”大阪”の確立」を掲げ、「施策を実現する手段が都構想」と説明した。

大口顧客の解約で関電、今冬は他社から融通受けず

大口顧客の解約で関電、今冬は他社から融通受けず

関西電力は10月9日、今冬の電力需給の見通しを発表した。保有原発がすべて停止したままでも、他社から電力の融通を受けずに安定供給できるとの想定だ。
電力料金の再値上げを背景に、企業など大口顧客が関電との契約を打ち切る動きが止まらないうえ、節電の定着で需要が減少しているため。原発の稼働ゼロで、関電が他社の応援を受けずに、冬の安定供給を維持できるとしたのは、東日本大震災後初めてだ。
最大電力想定は、2014年度の想定より39万㌔㍗少ない2496万㌔㍗とした。14年度は中部電力、中国電力から約50万㌗の融通を受け、不足を補った。

近畿の4~9月倒産8.3%減 6年連続マイナス

近畿の4~9月倒産8.3%減 6年連続マイナス

帝国データバンク大阪支社が10月8日発表した近畿の2府4県の2015年度上半期(4~9月)の企業倒産件数(負債額1000万円以上、法的処理のみ)は、前年同期比8.3%減の1073件で6年連続で減少した。負債総額は1190億2300万円と34.1%減り、過去10年で最も少なかった。
業種別ではサービス業が292件で最も多く、飲食店や理容店などの倒産が目立った。

大阪中心部のオフィス空室率5カ月連続で改善

大阪中心部のオフィス空室率5カ月連続で改善

オフィス仲介大手の三鬼商事(東京)が10月8日発表した9月末時点の大阪市中心部のオフィス平均空室率は、前月比0.17㌽低下の8.12%となり、5カ月連続で改善した。企業が業績拡大に伴ってオフィスを拡張する動きが続き、堅調の維持した。三鬼商事では「大阪の中心部では当面大規模なビルが完成する予定はなく、今後も空室率の改善傾向が続く」と指摘している。

関西のスーパー3社が増収確保 8月中間決算

関西のスーパー3社が増収確保 8月中間決算

関西地盤のスーパー4社の2015年8月中間決算が10月7日、出そろった。生鮮食品の強化や積極的な新規出店で、平和堂とマックスバリュ西日本の2社が増収を確保。ライフコーポレーションは連結から単体に変えたため単純比較はできないが、実質的に増収増益だった。オークワは、不採算店舗の閉鎖が響き減収となったが、販売管理費や人件費が減った効果で最終損益は6億円の黒字となり、中間期として2年ぶりに黒字転換した。

「強い経済」実現へ成長戦略の加速を 関西財界が期待

「強い経済」実現へ成長戦略の加速を 関西財界が期待

第3次安倍改造内閣の発足を受け、関西財界からは10月7日、アベノミクスの新たな「三本の矢」の具体化や、成長戦略の加速に期待する声が相次いだ。
関西経済連合会の森詳介会長は、主要閣僚の多くが留任した点を「引き続きアベノミクスを果断に推進するという総理のメッセージだと心強く感じる」と評価した。大阪商工会議所の佐藤茂雄会頭は「総力を挙げ、1億活躍社会を実現してもらいたい」と要望。新三本の矢の一つ「強い経済」の実現が最重要課題とし、補正予算の編成も求めた。
関西経済同友会の村尾和俊代表幹事は「税と社会保障の一体改革を中心に、国民に痛みを伴う改革にも取り組んでいただきたい」と語った。

大阪府知事 栗原氏出馬へ 自民本部が推薦内定

大阪府知事選 栗原氏出馬へ 自民本部が推薦内定

11月22日投開票の大阪府知事選に、自民党府連が擁立を決めた栗原貴子府議(53)が10月6日、無所属で出馬する意向を固めた。党本部の最終判断を待つ形だったが、同日党本部が推薦を内定し、出馬の環境が整った。来週にも出馬表明する。

がんこフード すしに合うワイン開発 自店で提供

がんこフード  すしに合うワイン開発 自店で提供

「がんこ寿司」などを展開する外食チェーンのがんこフードサービス(大阪市淀川区)は、11月末からすしに合わせて開発したスパークリングワイン「すしcham(しゃん)」を自社店舗で提供する。カタシモワインフード(大阪府柏原市)との共同開発で、地産地消の取り組みを進める。消費税抜き価格はハーフボトルで1280円。初年度5000本の販売を目指す。
すしchamは大阪府柏原市で生産されるデラウエアを使用し、カタシモワインフードが醸造、すしとの相性を意識した、さわやかで飲みやすい味に仕上げた。がんこは他社製のスパークリングワインを提供してきたが、今後はすしchamに全面的に切り替える。

自民 栗原氏擁立へ 大阪府知事選 10日にも正式決定

自民 栗原氏擁立へ 大阪府知事選 10日にも正式決定

11月22日投開票の大阪府知事選で、自民党府連は栗原貴子府議(53)を擁立する方針を高めた。早ければ10日の選挙対策委員会で擁立を正式決定した後、党本部の推薦を求める考えだ。再選出馬する大阪維新の会の松井一郎知事(51)の対抗馬が焦点になっている
栗原氏は同府豊中市出身の公認会計士で現在2期目。府議団政調会長を務めている。

あいりん地区の紙芝居劇団が結成10年の記念誌発行へ

あいりん地区の紙芝居劇団が結成10年の記念誌発行へ

日雇い労働者の街「あいりん地区」(大阪市西成区)で活動する紙芝居劇団「むすび」が結成10年を迎え、これまでの活動を記録した記念誌が発行されることになった。
昨年亡くなった元団員が、自分が生きたことを忘れないでほしい-と口にしていたことがきっかけ。むすびの活動の中で撮った、生き生きとした表情を捉えた写真をたくさん収録する予定で、年内の発行を目指している。
むすびは2005年、50~90代の男性ら7人で結成した。初期メンバー7人のうち5人はすでに亡くなり、現在は60~70代の6人が活動を続けている。路上生活経験者や身寄りがない人など、一人暮らしの男性ばかりだ。
昔話の「桃太郎」や「ぶんぶく茶釜」などの紙芝居に合わせ、団員の歌と踊りで盛り上げる。オリジナル演目も4作あり、商店街のイベントや保育園など年30回ほど公演している。
07年にはロンドンで開かれた「国際ホームレスアートフェスティバル」で上演。世界各地の路上生活経験者らが集う芸術祭で、あいりん地区を視察したフェスティバルの実行委員会から招待された。

USJ 16年春から翼竜コースター開業

USJ 16年春から翼竜コースター開業

ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ、大阪市此花区)は10月2日、米映画「ジュラシック・パーク」をテーマにした新型ジェットコースター「ザ・フライング・ダイナソー」を2016年春に開業すると発表した。
翼竜のプテラノドンに背中をつかまれ、空を飛ぶイメージで、客はうつぶせの体勢で背中からコースターに固定され、パークを眼下にして高速で走行、スリルを楽しむ。
新型コースターは現在あるジュラシック・パークのポート型アトラクションの近くに設置。投資額は約100億円。コースは全長1124㍍で、客をうつぶせに乗せて空を飛ぶように進む「フライング・コースター」では世界最長という。また、最初の降下の高低差は37.8㍍で世界最大としている。