関西の百貨店の9月免税売上高3.4倍の42億円
日銀大阪支店が10月23日発表した9月の関西地区の百貨店免税売上高は前年同期比3.4倍の42億8000万円だった。10月初旬の中国の国慶節を控えて、8月(前年同期比4.6倍の48億7200万円)に比べると伸び悩んだが、2014年10月以降、高水準の伸びが続いている。対象は大阪、京都、神戸市内の主要百貨店。
17年に天王寺と梅田に新ホテル JR西日本
西日本旅客鉄道(JR西日本)は10月21日、ホテルを大阪・天王寺で2017年春に、梅田で同年夏にそれぞれ新規に開業すると発表した。ビジネス客に加え国内外の観光客の利用を見込む。ビジネスホテル「ヴィアイン」ブランドで展開する。この結果、同社グループのホテル数は全部で19カ所に増える。
同ホテルはテナントとして入居し、子会社のジェイアール西日本デイリーサービスネット(兵庫県尼崎市)が運営する。天王寺「ヴィアイン天王寺(仮称)」は172室、「ヴィアイン梅田(仮称)」は217室となる。両ホテルとも立地は宿泊客の利便性の高いターミナル駅の近くとした。
併せて、2016年春に大阪府吹田市にショッピングセンターを新設すると発表した。
国際線の冬期ダイヤ 関空便数は開港時94年の3倍
新関西国際空港会社は10月20日、国際線の冬期ダイヤ計画(10月25日~16年3月26日)を発表した。訪日外国人の増加を背景に、国内外の格安航空会社(LCC)を中心とした増便が続き、16年1月のピーク時は週1215.5便で、1994年の開港時の3倍となる見通し。
計画によると、貨物便を除いた旅客便は週1069便、14年より267便増加。うちLCCは前年同期比79%増の週339便と初めて3割を超え、就航社数や都市数も過去最高となった。LCCは9割がアジア便で、16社が25都市に就航する。
方面別では、中国は前年同期比54%増の441便、韓国はウォン高の影響で44%増。一方、北米や欧州は円安の影響で、日本人旅行客が減るためやや減少している。
「やってやろう」金本阪神新監督 勝ちながら再建
来季からプロ野球の阪神を率いることが決まった金本知憲(ともあき)・新監督(47)が10月19日、大阪市内で就任記者会見を開いた。2012年に現役引退後は野球評論家として活動。指導経験はないだけに、金本監督は「不安と希望が入り混じっていたが、今はやってやろうという強い気持ちがある」と語った。背番号は未定。計画期間は3年で、年俸は1億2000万円(金額は推定)。
3位に終わった今季の阪神について「勝つんだという気持ちが欠けていた印象」と分析。そのうえで「時間に甘えないように、できるだけ早く、結果を出せるように勝ちながら再建できるようにしたい」と基本的なチーム作りの考え方を示した。
会見に同席した坂井信也オーナーは「『鉄人』『アニキ』として03、05年の優勝に貢献してくれた。記憶、記録に残る大選手。チームに金本イズムを指導者として注入してほしい」と期待を寄せた。
大阪・難波宮跡公園で移動舞台で開放的な野外文楽
人形浄瑠璃文楽の魅力を広くPRしようと移動舞台で各地を回る「にっぽん文楽」が10月17日、大阪市中央区の難波宮跡公園で始まった。日本財団によるプロジェクトで、総ヒノキ造りの組み立て式舞台を設置。今年3月に東京・六本木で初公演を行い、今回初めて文楽の本拠地、大阪で開催となった。開放的な野外で飲食も同時に楽しめるのが特徴。
演目は道頓堀川開削400年を祝う「二人三番叟(さんばそう)」と「本朝廿四孝(ほんちょうにじゅうしこう)奥庭狐火の段」。おにぎりやカップ酒を手にする観客もいて、ビルを背景にちょっと変わったロケーションでの古典芸能を楽しんでいた。20日まで。1日2回公演、2000円(全席自由)。同プロジェクトは2020年の東京五輪まで全国を回る予定。
関空 上期旅客1198万人で過去最高 アジア路線拡充奏功
新関西国際空港会社が10月16日発表した2015年度上半期(4~9月)の運営概況(速報値)によると、関西国際空港の旅客数は前年同期比23%増の1198万人となり、半期として過去最高となった。
訪日観光客の増加を受け、中国などアジア路線の拡充が進んだことが貢献した。これまでの最高は2001年度上半期の1057万人だった。
国際線の旅客数は28%増の839万人。うち外国人が65%増の523万人と全体を押し上げた。日本人は6%減の298万人。国内線は12%増の359万人。
大阪(伊丹)空港の旅客数は1%減の735万人だった。
同時に発表した9月の旅客数は関西国際空港が前年同月比21%増の202万人で、9月としては最高だった。大阪空港は1%減の127万人だった。
ドン・キホーテ 10/30大阪駅に初の駅ナカ店舗
ドン・キホーテはジェイアール西日本デイリーサービスネット(兵庫県尼崎市)と組み、大阪駅構内に初の駅ナカ店舗となる「エキドンキ エキマルシェ大阪店」を10月30日、オープンする。
駅ナカの立地を意識し利便性の高い商品と、従来のディスカウントバラエティショップ型の商品を融合する。今後、同店でノウハウを蓄積し、駅ナカ出店も視野に入れていく。
売り場面積は約393平方㍍。食品、化粧品、家電製品、衣料品を扱うが、店頭には季節品のイベントグッズや旬の商品を充実し、商品政策の変化にスピード感を持たせるとしている。また、訪日外国人客の増加に対応し、免税品やお土産品も扱う。