関西の百貨店の9月免税売上高3.4倍の42億円

関西の百貨店の9月免税売上高3.4倍の42億円

日銀大阪支店が10月23日発表した9月の関西地区の百貨店免税売上高は前年同期比3.4倍の42億8000万円だった。10月初旬の中国の国慶節を控えて、8月(前年同期比4.6倍の48億7200万円)に比べると伸び悩んだが、2014年10月以降、高水準の伸びが続いている。対象は大阪、京都、神戸市内の主要百貨店。

松井・栗原氏が府知事選の”前哨戦”激論

松井・栗原氏が府知事選の”前哨戦”激論

11月5日告示、22日投開票の大阪府知事選に立候補する松井一郎知事と栗原貴子府議が10月23日、府議会総務常任委員会で激戦を繰り広げた。咲洲庁舎からの撤退問題や大阪戦略調整会議などを巡り、激しい言葉が飛び交い、熾烈な選挙戦を予感させる”前哨戦”となった。両氏の直接対決は出馬表明後初めて。

阪神タイガース金本監督の経済効果42億円

阪神タイガース金本監督の経済効果42億円

宮本勝浩・関西大学名誉教授は、プロ野球阪神タイガースの新監督に決まった金本知憲氏の就任による経済波及効果が、1年目で約42億6000万円に上るとの試算をまとめた。人気OBの采配に注目が集まることで観客動員やグッズ販売が伸びると想定した。試算は、途中で失速せず最後まで優勝争いに加わる-との条件付き。シーズン観客増20億984万円、周辺への波及効果11億7186万円などと見込んでいる。

17年に天王寺と梅田に新ホテル JR西日本

17年に天王寺と梅田に新ホテル JR西日本

西日本旅客鉄道(JR西日本)は10月21日、ホテルを大阪・天王寺で2017年春に、梅田で同年夏にそれぞれ新規に開業すると発表した。ビジネス客に加え国内外の観光客の利用を見込む。ビジネスホテル「ヴィアイン」ブランドで展開する。この結果、同社グループのホテル数は全部で19カ所に増える。
同ホテルはテナントとして入居し、子会社のジェイアール西日本デイリーサービスネット(兵庫県尼崎市)が運営する。天王寺「ヴィアイン天王寺(仮称)」は172室、「ヴィアイン梅田(仮称)」は217室となる。両ホテルとも立地は宿泊客の利便性の高いターミナル駅の近くとした。
併せて、2016年春に大阪府吹田市にショッピングセンターを新設すると発表した。

近畿4~9月期貿易黒字5595億円 2期連続

近畿4~9月期貿易黒字5595億円 2期連続

大阪税関が10月21日発表した2015年4~9月期(上期)の貿易概況(速報)によると、近畿2府4県の貿易収支は5595億円の黒字(前年同期は1481億円の赤字)だった。半期ベースで黒字となるのは、14年度下期から2期連続となる。
原油安で輸入額が減った一方、中国向けのスマートフォン部品や半導体などの輸出が増えた。輸出額は前年同期比4.2%増の8兆911億円となり、半期ベースで前年同期と比較すると5期連続で増えた。輸入額は4.8%減の7兆5316億円で、2期連続で減った。

外国人観光客の宿泊先 規制緩和で確保 大商が提言

外国人観光客の宿泊先  規制緩和で確保 大商が提言

大阪商工会議所は10月20日、訪日外国人客の観光需要の促進に向けた課題をまとめた報告書を発表した。優先度の高い問題としてホテルや旅館などの不足を取り上げ、民間による宿泊施設の建設・投資を促す規制緩和や、財政支援を行政に求めた。
大商が6月に設けた観光関連企業などによる研究会が、実態調査に基づき改善策を示した。報告書によると、外国人客の増加で大阪府内の宿泊施設の稼働率は80%を超え、宿泊予約が困難だと指摘。2020年には大阪市内の外国人宿泊者数がさらに増え、対策を講じないとパンク状態になると予測している。

国際線の冬期ダイヤ 関空便数は開港時94年の3倍

国際線の冬期ダイヤ 関空便数は開港時94年の3倍

新関西国際空港会社は10月20日、国際線の冬期ダイヤ計画(10月25日~16年3月26日)を発表した。訪日外国人の増加を背景に、国内外の格安航空会社(LCC)を中心とした増便が続き、16年1月のピーク時は週1215.5便で、1994年の開港時の3倍となる見通し。
計画によると、貨物便を除いた旅客便は週1069便、14年より267便増加。うちLCCは前年同期比79%増の週339便と初めて3割を超え、就航社数や都市数も過去最高となった。LCCは9割がアジア便で、16社が25都市に就航する。
方面別では、中国は前年同期比54%増の441便、韓国はウォン高の影響で44%増。一方、北米や欧州は円安の影響で、日本人旅行客が減るためやや減少している。

外国人客増で9月大阪地区百貨店売上高6カ月連続プラス

外国人客増で9月大阪地区百貨店売上高6カ月連続プラス

日本百貨店協会が10月20日発表した9月の大阪地区の百貨店売上高は、前年同月比3.8%増の579億円と6カ月連続でプラスとなった。大型連休大型連休「シルバーウイーク」期間中に好天に恵まれたことや外国人観光客の来店増が寄与した。
商品別では、高級腕時計など高額品を中心とした「美術・宝飾・貴金属」が28.2%増と、全国で最大の伸び率となった。化粧品も28.0%増と引き続き好調だった。

「やってやろう」金本阪神新監督 勝ちながら再建

「やってやろう」金本阪神新監督 勝ちながら再建

来季からプロ野球の阪神を率いることが決まった金本知憲(ともあき)・新監督(47)が10月19日、大阪市内で就任記者会見を開いた。2012年に現役引退後は野球評論家として活動。指導経験はないだけに、金本監督は「不安と希望が入り混じっていたが、今はやってやろうという強い気持ちがある」と語った。背番号は未定。計画期間は3年で、年俸は1億2000万円(金額は推定)。
3位に終わった今季の阪神について「勝つんだという気持ちが欠けていた印象」と分析。そのうえで「時間に甘えないように、できるだけ早く、結果を出せるように勝ちながら再建できるようにしたい」と基本的なチーム作りの考え方を示した。
会見に同席した坂井信也オーナーは「『鉄人』『アニキ』として03、05年の優勝に貢献してくれた。記憶、記録に残る大選手。チームに金本イズムを指導者として注入してほしい」と期待を寄せた。

「関西・大阪を元気に!」大阪観光局理事長が講演

「関西・大阪を元気に!」大阪観光局理事長が講演

関西プレスクラブの定例会見が10月19日、大阪市内であり、大阪観光局の溝畑宏理事長が「関西・大阪を元気に!」と題して講演した。2019年にラグビーW杯、20年に東京五輪が開催されることについて、「大阪にとって大きなチャンスが待ち構えている。観光客受け入れを図っていくべきだ」と述べた。「滞在日数や1人当たりの消費額を増やす余地はまだまだある。ただ、ホテル不足が深刻」と指摘し、ホテル誘致を急ぐ考えを示した。

秋の和泉路1335人満喫「和泉弥生ロマン・ウオーク」

秋の和泉路1335人満喫「和泉弥生ロマン・ウオーク」

和泉市の和泉中央駅に隣接するアムゼ広場を主会場に、10月17日開幕した「第17回和泉弥生ロマン・ツーデーウオーク」。全国から1335人が参加し、山道が多くて難易度が高い40㌔や、仮装して歩ける2㌔のコースが設けられ、それぞれの楽しみ方で秋の和泉路を歩いた。18日は和泉市北部に向かって出発する22㌔、17㌔、10㌔の3コースがある。10㌔コースには元サッカー選手の森島寛晃さんがゲストで参加する。

関空 運営権売却 オリックス・仏バンシ連合に内定

関空 運営権売却 オリックス・仏バンシ連合に内定

新関西国際空港会社は関空と大阪国際(伊丹)空港の運営権売却の優先権交渉権をオリックスと仏空港運営大手バンシ・エアポートの企業連合に付与することを内定した。9月に締め切られた運営権売却の最終入札に応募したのは同連合のみ。国土交通省の承認を得て、2016年3月末に運営権が移管される。
新関西国際空港会社は今週開く取締役会でオリックス・バンシ連合を優先交渉権者に選ぶことを正式に決める。11月をめどに国交相の承認を得て、運営権売却の基本協定を結ぶ。運営権の総額は約2兆2000億円となる見込み。

金本氏 阪神監督に決定 球団要請を受諾

金本氏 阪神監督に決定 球団要請を受諾

プロ野球の阪神は10月17日、次期監督に就任を要請していたOBで野球評論家の金本知憲氏(47)から受諾の連絡があったと発表した。契約期間などは、19日以降の記者会見で明らかにされる見通し。
阪神は今季、セ・リーグで優勝争いを演じたが、シーズン最終盤に失速。3年ぶりに負け越しての3位に終わった。優勝の可能性が消えた直後の9月30日には就任4年目だった和田豊・前監督(53)の退任を発表。この直後から球団は、金本氏に絞り就任要請していた。

大阪・難波宮跡公園で移動舞台で開放的な野外文楽

大阪・難波宮跡公園で移動舞台で開放的な野外文楽

人形浄瑠璃文楽の魅力を広くPRしようと移動舞台で各地を回る「にっぽん文楽」が10月17日、大阪市中央区の難波宮跡公園で始まった。日本財団によるプロジェクトで、総ヒノキ造りの組み立て式舞台を設置。今年3月に東京・六本木で初公演を行い、今回初めて文楽の本拠地、大阪で開催となった。開放的な野外で飲食も同時に楽しめるのが特徴。
演目は道頓堀川開削400年を祝う「二人三番叟(さんばそう)」と「本朝廿四孝(ほんちょうにじゅうしこう)奥庭狐火の段」。おにぎりやカップ酒を手にする観客もいて、ビルを背景にちょっと変わったロケーションでの古典芸能を楽しんでいた。20日まで。1日2回公演、2000円(全席自由)。同プロジェクトは2020年の東京五輪まで全国を回る予定。

関空 上期旅客1198万人で過去最高 アジア路線拡充奏功

関空 上期旅客1198万人で過去最高 アジア路線拡充奏功

新関西国際空港会社が10月16日発表した2015年度上半期(4~9月)の運営概況(速報値)によると、関西国際空港の旅客数は前年同期比23%増の1198万人となり、半期として過去最高となった。
訪日観光客の増加を受け、中国などアジア路線の拡充が進んだことが貢献した。これまでの最高は2001年度上半期の1057万人だった。
国際線の旅客数は28%増の839万人。うち外国人が65%増の523万人と全体を押し上げた。日本人は6%減の298万人。国内線は12%増の359万人。
大阪(伊丹)空港の旅客数は1%減の735万人だった。
同時に発表した9月の旅客数は関西国際空港が前年同月比21%増の202万人で、9月としては最高だった。大阪空港は1%減の127万人だった。

「大・大阪の創生」公約 栗原氏が原案 大阪府知事選

「大・大阪の創生」公約 栗原氏が原案 大阪府知事選

大阪府知事選に出馬する自民党の栗原貞子府議(53)の公約原案が判明した。「大・大阪の創生」を柱に据え、経済成長を最重視。実現に向けた方策として「新幹線ネットワーク構想」や「関西国際空港、阪神港の機能強化」など挙げている。再選出馬する松井一郎知事が掲げる「大阪都構想」は大阪市解体を前提とするのに対し、栗原氏は大阪市を経済成長の核にすることも盛り込んだ。来週にも発表する。

近畿の上半期マンション販売2年連続で減少

近畿の上半期マンション販売2年連続で減少

不動産経済研究所が10月15日発表した近畿2府4県の2015年度上半期(4~9月)のマンション発売戸数は、前年同期比7.0%減の8889戸となり、上半期としては2年連続で減少した。人件費高騰などによる建設単価上昇を背景に、発売が控えられた。1平方㍍当たりの単価は8.7%高の57万2000円。契約率は73.9%と70%は上回った。地域別の発売戸数は大阪市が15.8%増の3509戸、神戸市は41.5%減の1039戸、京都市が43.7%減の708戸だった。
同時に発表した9月の近畿の発売戸数は前年同月比1.7%減の1798戸で3カ月連続の減少となった。

ドン・キホーテ 10/30大阪駅に初の駅ナカ店舗

ドン・キホーテ 10/30大阪駅に初の駅ナカ店舗

ドン・キホーテはジェイアール西日本デイリーサービスネット(兵庫県尼崎市)と組み、大阪駅構内に初の駅ナカ店舗となる「エキドンキ エキマルシェ大阪店」を10月30日、オープンする。
駅ナカの立地を意識し利便性の高い商品と、従来のディスカウントバラエティショップ型の商品を融合する。今後、同店でノウハウを蓄積し、駅ナカ出店も視野に入れていく。
売り場面積は約393平方㍍。食品、化粧品、家電製品、衣料品を扱うが、店頭には季節品のイベントグッズや旬の商品を充実し、商品政策の変化にスピード感を持たせるとしている。また、訪日外国人客の増加に対応し、免税品やお土産品も扱う。

大和ハウス 500億円投じ大阪・茨木市で大型産業団地

大和ハウス 500億円投じ大阪・茨木市で大型産業団地

大和ハウス工業は10月15日、大阪府茨木市で企業の物流や製造に関する施設を集めた産業団地「茨木北ロジスティックテクノパーク」の開発を始めたと発表した。2016年春ごろの販売開始を目指す。事業費500億円を投じて茨木市内の約47万平方㍍の土地を造成する。
大阪市内まで車で30分ほどの立地を生かし、ネット通販の普及などで急速に高まる物流施設の需要を取り込む。都心近くで、民間主導で大型団地を開拓するのは珍しい。即日配送の範囲拡大で、ネット通販利用者の利便性も高まりそうだ。

爆発物も透視 ボディスキャナー 関空で試験運用

爆発物も透視  ボディスキャナー 関空で試験運用

国土交通省は10月14日、航空機に搭乗する乗客の着衣の異物を短時間で探せる「ボディスキャナー」を、関西国際空港で報道陣に公開した。15~26日に関空で試験運用する。金属探知機で反応しなかった爆発物も検知できるという。
公開された装置は、一人が入れる大きさの円柱形。「ミリ波」と呼ばれる電波を乗客に照射し、異物があれば10秒程度でモニター画面の人の形の絵に表示される。金属製ではない刃物も検知できるという。
成田空港で2010年にあった導入試験では、モニター画面に体のラインがそのまま映し出される問題があったが、新しいスキャナーはその点が改良された。