3万人のランナーが駆ける 第7回大阪マラソン

3万人のランナーが駆ける 第7回大阪マラソン

今年で第7回を数えた大阪マラソンが11月26日、大阪市内で行われた。42.195㌔㍍のフルマラソンと初心者向けの8.8㌔㍍のコースで行われ、今年もおよそ3万人が紅葉・黄葉に彩られた晩秋の街並みを駆け抜けた。台湾、香港、タイなど海外からの参加者が、これまでで最も多くのおよそ4600人に上ったのが目を引いた。
スタート地点は大阪城公園で、フルマラソンのコースは通天閣や御堂筋など大阪中心部の観光名所を巡るもので、ゴールが大阪・南港だった。参加者の中には映画やアニメのキャラクターに扮して走る人たちもおり、沿道からのにぎやかな声援を受けながらマラソンを楽しんで走っていた。

大阪市 慰安婦像でサンフランシスコと姉妹都市解消

大阪市 慰安婦像でサンフランシスコと姉妹都市解消

大阪市の吉村洋文市長の、姉妹都市提携関係解消に言及しつつ繰り返し求めた、米国・サンフランシスコ市のエドウィン・リー市長への慰安像設置に対する拒否権の発動要請は実らなかった。安倍晋三首相もリー市長に対し日本政府として、慰安婦像の受け入れに拒否権の行使を申し入れていたが、功を奏さなかった。
11月22日、リー市長が同市内に設置された慰安婦像を象徴する女性像について、中国系団体からの寄贈を受け入れるとした同市議会の決定を承認する文書に署名したことを受け、吉村市長は23日、「大変遺憾で、サンフランシスコ市との姉妹都市の信頼関係は消滅した」とコメントし、提携解消に向けた手続きを進めることを明らかにした。手続きを進め、12月中に提携を解消する考えを示した。

キタ新地盛り上げへ「北新地のうた」お披露目

キタ新地盛り上げへ「北新地のうた」お披露目

大阪市内のホテルで11月17日、大阪を代表する社交場として知られる「北新地」の街をテーマにした「北新地のうた」が披露された。これは、北新地を盛り上げようとクラブやラウンジなどおよそ430店の飲食店でつくる北新地社交料飲協会が企画し、「北酒場」などのヒット曲で知られる中村泰士さんが2曲を書き下ろした。
2曲は同日、ホテルで行われたパーティで披露された。このうち1曲「新地の女をなめんといて」を北新地で働く女性の中からオーディションで選ばれた4人組のユニットが歌うと、会場からは大きな拍手と歓声があがっていた。

大阪市 サンフランシスコとの姉妹都市解消へ

大阪市 サンフランシスコとの姉妹都市解消へ

大阪市の吉村市長は米国・サンフランシスコ市の市議会が11月14日、慰安婦問題を象徴する銅像の市への寄贈を受け入れる決議案を可決したことを受けて、サンフランシスコ市長が拒否権を行使しなかった場合、姉妹都市提携を解消する考えを示した。
これにより、11月24日の期限までにサンフランシスコのリー市長が拒否権を行使しなければ、大阪市・サンフランシスコの両市の姉妹都市関係は解消される。

BIE総会でプレゼン 2025年万博の大阪誘致へ強力アピール

BIE総会でプレゼン 2025年万博の大阪誘致へ強力アピール

2025年万博の大阪誘致に向けて、大阪府の松井知事、大阪市の吉村市長ら日本の代表が11月15日、パリで開かれたBIE(博覧会国際事務局)の総会でプレゼンテーションを行い、発展途上国に対する支援の事例を紹介しながら強力にアピール、大阪への誘致計画に理解を求めた。
2025年の万博の開催都市には大阪、フランス・パリ近郊のサクレー、ロシアのエカテリンブルク、アゼルバイジャンのバクーの4者が立候補しており、総会ではこれらの各国の代表がプレゼンテーションを行った。

18年秋の朝ドラは「まんぷく」ヒロインは安藤百福さんの妻

18年秋の朝ドラは「まんぷく」ヒロインは安藤百福さんの妻

2018年秋以降(2018年10月1日から半年間)放送されるNHKの連続テレビ小説は、「まんぷく」に決まった。戦前から戦後にかけての大阪を舞台に、世界に先駆けインスタントラーメンの開発を目指して、ヒロインと夫が数々の困難を乗り越えながら奮闘する姿を描く。
モデルはインスタントラーメンの開発者で、実業家の安藤百福さんの妻、仁子(まさこ)さんで、オリジナルストーリー。脚本はNHKの大河ドラマ「龍馬伝」などを手掛けた福田靖さん。「まんぷく」は連続テレビ小説として99作目。出演者は今後決まる。撮影は2018年5月から始まる予定。

大阪の冬の風物詩「御堂筋イルミネーション2017」始まる

大阪の冬の風物詩「御堂筋イルミネーション2017」始まる

大阪市内中心部を南北に貫く御堂筋の冬の風物詩となった「御堂筋イルミネーション2017」が11月12日、始まった。イチョウ並木や沿道にそびえたつ建物を華やかな光が包み込み、歩行者天国となった御堂筋を大勢の人が歩いた。
梅田から難波に続く約4㌔㍍の区間を8つに分け、「水都ブルー」「御堂筋パープル」などエリアごとに色分けして演出。梅田エリアでは御堂筋完成80周年を記念し、5色のイルミネーションが木々を彩る「五色の星屑(ほしくず)」も新設された。12月31日まで。

近畿の企業倒産6カ月連続で前年上回る 10月13%増

近畿の企業倒産6カ月連続で前年上回る 10月13%増

帝国データバンクによると、近畿2府4県で10月に1000万円以上の負債を抱えて倒産した企業は201件で、前年同月に比べ23件(12.9%)増えた。倒産件数が前年同月を上回るのは6カ月連続となる。
業種別では繊維や飲食店など個人消費に関連する業種で倒産が目立つほか、建設では原材料の高騰や人手不足を補うための給与の引き上げで、採算が悪化するケースもあるという。一方、負債総額は220億8500万円で、前年同月と比べ47万7400円(17.8%)減少した。
帝国データバンクでは「短期的に倒産が急増するリスクは低いとみられるが、業績の改善が進まない中小零細企業を中心に緩やかに倒産が増加する可能性がある」とみている。

京阪中之島線 「九条」で地下鉄接続を検討 IR誘致で

京阪中之島線 「九条」で地下鉄接続を検討 IR誘致で

京阪ホールディングスの加藤好文社長は、大阪府などが誘致を目指しているカジノを含むIR・統合型リゾート施設へのアクセスとして、京阪電鉄中之島線と地下鉄との接続を検討していることを明らかにした。加藤社長は誘致が実現し、リゾート施設へのアクセスとして地下鉄中央線が延伸された場合、中之島線を接続させたい考えを示し、接続場所として「九条」駅(大阪市西区)も含めて検討する―としている。

近畿地方の10月の降水量 平年の3倍 各地で最多記録

近畿地方の10月の降水量 平年の3倍 各地で最多記録

気象庁によると、10月に近畿地方で降った雨の量は、前線や台風などの影響で各地で平年と比べて3倍以上に上り、昭和21年に統計を取り始めてから最も多くなった。
各地の10月の降水量は京都府舞鶴市で598.5㍉、和歌山市で574.5㍉、滋賀県彦根市で450.5㍉、奈良市で443㍉、大阪市で430㍉、兵庫県姫路市で365㍉などとなった。
平年の10月1カ月と比べ、太平洋側で3.98倍、日本海側で3.67倍に達した。

朝鮮半島との交流再現 難波宮跡で「四天王寺ワッソ」

朝鮮半島との交流再現 難波宮跡で「四天王寺ワッソ」

大阪市中央区の難波宮跡で11月5日、日本と朝鮮半島とのいにしえからの交流を再現した祭り「四天王寺ワッソ」が開かれた。
古墳時代や飛鳥時代などに朝鮮半島から大阪を訪れていた使節に扮した人たちが、色とりどりの衣装をまとって、当時の様子を再現したパレードにおよそ1000人が参加した。
参加者らはかねや太鼓、笛の音色に合わせて踊ったり、時折、韓国語で「来た」という意味の「ワッソ」という掛け声をあげたりして、華やかなパレードを披露した。
会場には数多くの家族連れが詰めかけ、衣装など日本固有のものとは少し違う、華やかな祭りを見守っていた。

セレッソ大阪 初のタイトル「Jリーグカップ」制す

セレッソ大阪 初のタイトル「Jリーグカップ」制す

セレッソ大阪は11月4日、サッカーJ1の国内3大タイトルの一つ、Jリーグカップの決勝で、川崎フロンターレを2対0で破って優勝し、クラブとして初めてのタイトルを獲得した。
Jリーグカップの決勝戦は埼玉スタジアムで行われ、両者がともにクラブとして初タイトルを目指した。セレッソ大阪は試合開始直後に日本代表のフォワード、杉本健勇選手のゴールで先制。その後の川崎フロンターレの攻撃をしのぎ、後半のアディショナルタイムにもカウンター攻撃から、ミッドフィールダーのソウザ選手のゴールで追加点を奪い突き放した。
セレッソ大阪は平成7年にJリーグに参入して以来23年目で悲願の初タイトルを手にした。最優秀選手には杉本選手が選ばれた。

大阪市が「総合区」素案の住民説明会を開始

大阪市が「総合区」素案の住民説明会を開始

大阪市は北区で11月3日、市を残したまま市内24区を8区に再編して区の権限を強める「総合区」制度に関する初めての住民説明会を開いた。12月23日まで市内24区で1回ずつ実施する。
素案は、総合区に一般市並みの権限を与え、保育所や公園・道路といった住民生活に密接した事務や担当職員を市の各局から移すことなどを柱にしている。市を廃止して東京23区のような特別区を設ける「大阪都構想」の対案として、市が8月に公表したものだ。
説明会には住民ら約130人が参加。市の担当者は、区長の判断で使える予算の拡大により、地域ごとに特色ある行政運営ができる点などを説明した。参加者からは「行政が円滑に動いてくれるようになるのなら、総合区の導入を歓迎したい」などの意見が出る一方、「これまでの地域のコミュニティーなどが壊されないか心配」の声も。また、「利便性などのメリットだけでなく、予想されるデメリットについも、もっと説明してほしかった」などの注文も出ていた。

近畿の9月の求人倍率1.46倍で引き続き高水準

近畿の9月の求人倍率1.46倍で引き続き高水準

大阪労働局によると、近畿2府4県の9月の有効求人倍率は1.46倍と、平成以降、最も高かった7月と8月をわずかに0.01㌽下回ったが、引き続き高い水準を維持している。9月に近畿2府4県で仕事を求めている人は30万5808人で、これに対し企業からの求人は44万7190人だった。
府県別では大阪府が1.59倍、京都府が1.50倍、奈良県が1.37倍、滋賀県が1.32倍、兵庫県が1.30倍、和歌山県が1.24倍だった。大阪労働局などの分析によると、建設業や運輸業、自動車部品などの製造業でも求人は増えており、一時的に下がることはあっても、基調としては人手不足で求人倍率は高水準で推移するとみている。

シャープ中間決算3年ぶり黒字 通期最終黒字690億円へ修正

シャープ中間決算3年ぶり黒字 通期最終黒字690億円へ修正

シャープの今年度のグループ全体の中間決算は、鴻海精密工業と連携したコスト削減や液晶パネルや液晶テレビの売り上げが増加したことなどで、最終的な損益が347億円余りの黒字と、中間決算としては3年ぶりに最終黒字となった。
売上高は1兆1151億円余(前年同期比21.3%増)となった。タブレット向けをはじめとした中小型液晶パネルや、中国、欧州での液晶テレビの販売が好調だった。
今年度の通期業績予想は、売上高は2兆5100億円と据え置いた。最終利益は690億円と、5月時点の予想から100億円上方修正した。

枚方市で「井伊直虎」テーマの菊人形展始まる

枚方市で「井伊直虎」テーマの菊人形展始まる

大阪府枚方市・岡東中央公園などで、歴史上の人物の菊人形展始まった。今年のテーマはNHKの大河ドラマ「おんな城主直虎」で、菊花に彩られ、馬に乗った凛々しい井伊直虎や、徳川家康が刺客に狙われる場面などが展示されている。
ただ、台風21号の影響で設営が大幅に遅れ、予定されたすべての作品が揃うのは28日になるという。展示は11月13日まで。
枚方市ではおよそ100年前から街の賑わいづくりとして、京阪電鉄が運営する枚方パークで菊人形展が開催されてきたが、後継者不足などで12年前に途絶えた。その後、再開を望む声が多く、市民が引き継ぐ形で続けられている。

JTB西日本、道頓堀商店会と連携協定を締結

JTB西日本、道頓堀商店会と連携協定を締結

道頓堀商店会とJTB西日本(本社:大阪市中央区)は10月26日、大阪最大級の慣行集客拠点、道頓堀を世界に誇る観光地へと発展させるため、観光の視点から街全体の価値を高める取り組みを行う「エリアマネジメント分野の連携に関する協定」を締結した。
今回の連携締結により、両者は歴史ある道頓堀の「食とエンターテイメント」を現代の観光の視点から磨き上げ、道頓堀全体を”テーマパーク”と捉えて、その魅力開発、利便性向上、エリアのブランド価値向上のための連携事業を行う。2018年春にはノンバーバル(非言語)・ライブエンターテイメント「道頓堀presentsフードミュージカル Gotta」が道頓堀ZAZA(大阪市中央区道頓堀)で公演される。

25年万博の大阪誘致へ個人会員が11万人超に

25年万博の大阪誘致へ個人会員が11万人超に

大阪府万博誘致推進室によると、2025年に開催される万博の大阪への誘致に向けて、大阪府、経済団体などでなどでつくる誘致委員会が募集している個人のサポーター会員数が11万人を超えた。
同会員は10月13日時点で3カ月前と比べて5倍以上に増え、11万4700人余に達したという。一方、法人の会員数も3カ月前と比べて2倍以上の3600社まで増えたとしている。
25年万博誘致の最大のライバルになると目されているフランスの公式ホームページでのサポーターの登録人数は、11万1000人余となっている。

近畿の今年度上半期の貿易収支 6半期連続黒字

近畿の今年度上半期貿易収支 6半期連続黒字

近畿2府4県の今年度上半期(4~9月)の貿易収支は、スマートフォンに使われるハンドタイなど電子部品の輸出額が9555億円と過去最高となり、9903億円の黒字を確保。半期としては6期連続の黒字となった。
大阪税関がまとめた上半期の貿易概況によると、輸出額は前年同期比11.9%増の8兆1534億円。一方、輸入額はオーストラリア産の天然ガスと石炭の価格が上昇したため、同13.2%増の7兆1630億円だった。その結果、差し引きした貿易収支は同3.3%増の9903億円の黒字だった。

近畿の4~9月倒産1,114件で8年ぶり増加

近畿の4~9月倒産1,114件で8年ぶり増加

帝国データバンクによると、2017年4~9月の近畿2府4県で倒産した企業数は、1,114件で前年同期比12.5%増加した。上半期の4~9月に企業倒産数が前年度を上回ったのは”リーマン・ショック”の影響で、景気が悪化していた平成21年度以来8年ぶり。
個人経営と資本金1,000万円未満の法人の倒産が全体の7割を占めた。業種別にみると、食品で40.7%、飲食店で37.8%、繊維で14.6%増え、個人消費と密接な業種で倒産の増加が目立っている。