G20サミット 府市で推進室 経済界加え協議会設置も

G20サミット 府市で推進室 経済界加え協議会設置も

大阪府の松井知事は、2019年のG20サミット首脳会議の大阪開催決定を受け、大阪府と大阪市が共同で推進室を設置することを明らかにした。また、「府市と経済界で協議会を設置したい」と述べた。推進室の規模などはまだ決まっていないが、新年度には動き出せるよう体制を整えたいとしている。
一方、大阪府警察本部もG20サミットに向け、新たな課「G20サミット対策課」(仮称)を設け、30人規模で発足し、国や自治体との連絡調整などにあたることが検討されている。

2019年のG20サミットの大阪開催決定 万博誘致に弾み

2019年のG20サミットの大阪開催決定 万博誘致に弾み

2019年に日本で初めて開催されるG20(主要20カ国)サミット首脳会議について、政府は6月末から7月初旬にかけて大阪で開くことを決めた。
大阪は1995年にAPEC(アジア太平洋経済協力会議)の首脳会議が開催され、ホテルなどの施設も充実していることが考慮されたものとみられる。
今回の決定を受け、大阪府、大阪市、経済界は受け入れ準備を進め、2025年の万博誘致活動に弾みをつけたい考えだ。
なお、政府はG20の財務相・中央銀行総裁会議を福岡市で開催することを決め、今後はほかの閣僚会合やその開催地の検討を本格化する方針。

大阪中心部で児童急増 小学校に新校舎建設

大阪中心部で児童急増 小学校に新校舎建設

大阪市は、子どもの数が急増している市内中心部で小学校の教室が足りなくなり、一部の小学校で運動場に4階建てから5階建ての校舎を建設することを決めた。これは北区、中央区、西区などで高層マンションの建設が相次ぎ、医療施設ほか都心部にコンビニエンスストアやスーパーが出店していることで、生鮮・雑貨・実用品の調達でも利便性の高い都心部で居住したい世代が急増しているためだ。
市の教育委員会の試算によると、5年後の2023年には3つの区の26の小学校で、およそ160の教室が不足するという。こうした状況を受け、市は平成30年度の当初予算案におよそ15億円を計上し、小学校の敷地などに校舎を建設することを決めた。計画では市内の8つの小学校の運動場や隣接する土地に、新たに4階建てから5階建ての校舎を建設し、一部では1階部分に運動ができる空間を設けるという。
小学校の児童の急増に伴って、今後は都心部の中学校の教室も大きく不足する恐れがあり、市は公園や市立高校の跡地などを学校用地として活用することを検討していくとしている。

スリル満点、地上300㍍の空中散歩はいかが!

スリル満点、地上300㍍の空中散歩はいかが!

近鉄不動産は3月7日から、高さ300㍍の日本一高い「あべのハルカス」(大阪市阿倍野区)の最も高い場所に新たに設けたデッキを、命綱を付けて歩くアトラクションを有料で始める。来場者の増加につなげたい考え。
このアトラクションは新たに設置された幅60㌢、長さ20㍍のデッキを専用のユニフォームを着用したうえで、命綱を付けて歩くもの。地上300㍍の高さからおよそ7分間、真下や周囲に遮るものがない360度の眺望とスリルが味わえるという。

がんの最新治療「大阪重粒子線センター」完成

がんの最新治療「大阪重粒子線センター」完成

大阪府では初めてとなる重粒子線の最新がん治療施設「大阪重粒子線センター」(大阪市中央区)が完成し2月17日、記念式典が執り行われた。国内では6カ所目。式典では、松井知事が「府民や国内外の患者に最先端のがん医療を提供することが可能になった」などとあいさつした。
放射線の一種、重粒子線を使うがん治療は、がんの病巣部をピンポイントで狙って照射することができるため、従来の放射線と比べて効果が高く、正常な細胞組織へのダメージを極力抑えられるとされている。
このため、照射を受ける回数や日数が少なくて済み、入院の必要がなく、1年間で最大1800人に治療を行うことができるという。
同センターでは3月1日から、他の医療機関から紹介された患者を受け付ける予定。

春節を日本で 関空に中国から続々観光客

春節を日本で  関空に中国から続々観光客

2月15日から春節(旧正月)の休みに入った中国から、連休を日本で過ごそうという観光客が関西空港へ続々と到着している。21日までの休みの間、中華圏からの観光客でにぎわう見通しだ。
大阪入国管理局関西空港支局によると、2017年のこの期間に関西空港から入国した外国人は16万8550人で、航空各社では今年も同程度の利用者を見込んでいる。
大阪・天王寺公園では16日、関西に住む中国人でつくる団体が2017年から始めた中国の旧正月を祝う春節祭を開き、中国伝統の二胡の演奏や獅子舞で新年を祝った。この春節祭は18日まで。

松井知事菅官房長官と会談 世界遺産登録に協力要請

松井知事 菅官房長官と会談 世界遺産登録に協力要請

大阪府の松井知事は2月14日、菅官房長官と会談し、大阪府の「百舌鳥・古市古墳群」について、世界文化遺産への登録実現に協力要請した。これに対し菅官房長官は前向きに対応する旨、伝えた。政府は1月下旬に、世界最大級の規模の前方後円墳を含む大阪府の「百舌鳥・古市古墳群」を、世界文化遺産としてユネスコに推薦書を提出している。
また同日、超党派の議員連盟の会合が国会内で開かれ、登録に向けて協力して取り組んでいくことを確認した。

近畿の1月の企業倒産2カ月ぶりに前年下回る

近畿の1月の企業倒産2カ月ぶりに前年下回る

帝国データバンクのまとめによると、近畿2府4県の1月の企業倒産は166件(負債額1000万円以上)で前年同月比2.4%減となり、2カ月ぶりに前年同月を下回った。業種別では「サービス」や「建設」で減少した。
一方、負債総額は151億8600万円で前年同月比19.3%減少し、6カ月連続で前年同月を下回った。
ただ、先行きについては「人手不足と人件費の上昇が、物流業、小売業、飲食業などの中小零細企業の収益を圧迫することが懸念され、倒産件数が緩やかに増加していく可能性もある」と指摘している。

羽生・井山「七冠」両氏に国民栄誉賞授与

羽生・井山「七冠」両氏に国民栄誉賞授与

将棋棋士の羽生善治氏(47)と、東大阪市出身の囲碁棋士の井山裕太氏(28)に2月13日、国民栄誉賞が授与された。
羽生氏は名人など7つのタイトルで前人未到の「永世七冠」を達成。井山氏は囲碁史上初の七大タイトル独占を2度にわたって果たしている。
首相官邸で行われた表彰式では、安倍首相から表彰状と、両氏の「七冠」にちなんで七宝(しっぽう)で彩られた硯(すずり)箱に、伝統工芸品の硯や筆などを収めたセットが手渡された。

地下鉄民営化で沿線情報をアプリ配信 利用者増図る

地下鉄民営化で沿線情報をアプリ配信 利用者増図る

大阪市は4月に「Osaka Metro」の愛称で民営化する地下鉄をより多くの人に利用してもらおうと、沿線の街の情報などを配信するスマートフォン向けのアプリ「Otomo!」の提供を始めた。
このアプリでは、大阪の街のイベント情報やニュースが毎日配信されるほか、アプリを利用して貯めたマイルで景品が当たる抽選に参加できる。Otomo!は、大阪市交通局の関連サイトからダウンロードできる。

関空がボーイング最新型機の就航先に 5月から運航

関空がボーイング最新型機の就航先に 5月から運航

関西エアポートはこのほど、ボーイングの最新型機B787-10の定期便の就航先として、関西国際空港が世界に先駆けて選定されたと発表した。この機材はシンガポール航空が運航する関西国際空港-シンガポール線で、5月に運航開始される予定。
ボーイングのこの最新型機は、2017年冬期スケジュール路線で運航されているエアバスA330-300型機と比べ、1便当たり提供座席数が約50席多い337席(ビジネスクラス36席、エコノミークラス301席)となる。

民営地下鉄「Osaka Metro」の新会社社長に河井英明氏

民営地下鉄「Osaka Metro」の新会社社長に河井英明氏

大阪市の吉村市長は4月1日に民営化する地下鉄の新会社、愛称「Osaka Metro」の社長に、パナソニック顧問の河井英明氏(63)を任命することを決めたと発表した。河井氏は昭和52年に当時の松下電器産業に入社し、パナソニックCFO(最高財務責任者)などを務めた。
会見で河井氏は「いまの資産を有効に活用して地下鉄を発展させ、民営化して良かったと多くの方々に思っていただけるような結果を着実に出したい」と抱負を述べた。吉村市長は「公務員組織から民間への徹底した意識改革と、地下の空間を明るく元気にし、大阪経済成長の起点となるインフラに成長させてほしい」と語った。

世界初 血管のもととなる「幹細胞」発見 大阪大G

世界初 血管のもととなる「幹細胞」発見 大阪大G

大阪大学微生物病研究所の高倉伸幸教授らのグループは、マウスを使った実験で、世界で初めて血管のもととなる「幹細胞」を見つけたと発表した。血管の再生や血管内部の細胞の異常が原因で起こる血友病などの病気の新たな治療法の開発などにつながる可能性があると期待されている。
これまで血管を人工的に再生するには、iPS細胞など万能細胞が必要だと考えられていた。

関西の将来像などで意見交わす 京都で関西財界セミナー

関西の将来像などで意見交わす 京都で関西財界セミナー

関西経済連合会(関経連)と関西経済同友会は、京都市で2月8、9の両日、関西の企業経営者らが一堂に会する、第56回「関西財界セミナー」を開いた。今回は600人余りが参加し、大阪への誘致を目指す万博など、国際的なイベントを活用した関西の将来像や働き方改革などについて意見を交わした。
6つの分科会に分かれて行われた討議では、国際的なスポーツイベントが続く2019年からの3年間や、誘致を目指す万博を活用した関西の将来像のほか、働き方改革と生産性向上について、活発な意見を交わした。
このうち関西の将来像を考える分科会では万博後を見据えて、大阪のベイエリアを、未来の社会システムが集積するシリコンバレーのような場所にするべきだといった意見が出されていた。

米カジノ運営会社が日本型IR計画を説明 地元企業と連携

米カジノ運営会社が日本型IR計画を説明 地元企業と連携

米国・ラスベガスに本社を置く、カジノを含むIR・統合型リゾート施設の運営会社「MGMリゾーツ・インターナショナル」のジェームス・ムーレン会長兼CEOが2月6日、大阪市内で記者会見した。
この中でムーレン会長は「大阪は国内外からのアクセスが良く、大阪の経済規模を考えると大規模なIRを実現できる」と述べ、「地元の企業と連携して、日本文化と調和したIRをつくりたい。豊かな食文化や大阪人の親しみやすい人柄を反映したものにしたい」とし、日本型のIRを目指す計画を明らかにした。

地下鉄「わろてんか」のラッピング電車を運行

地下鉄「わろてんか」のラッピング電車を運行

大阪市営地下鉄は、NHKの連続テレビ小説「わろてんか」の放送が終盤に入るのに合わせて、2月2日から堺筋線でラッピング電車の運行を始めた。運行を始めたのは沿線にドラマとゆかりのある場所が点在している堺筋線の「天下茶屋」と乗り入れしている阪急電車の京都線「高槻市」間と、同千里線「北千里」間。
8両編成の電車のうち1両の車体には、ヒロインの北村てんを演じる葵わかなさんはじめ、番組のオープニングに登場する動物や小物などがにぎやかに描かれている。このラッピング電車は番組が終了する3月末まで運行する予定。

民営化地下鉄の新会社社長人事は2月中に決定

民営化地下鉄の新会社社長人事は2月中に決定

大阪市の吉村洋文市長は、4月に民営化する地下鉄の新会社の社長人事について、2月中に決めたいとの考え方を示した。吉村氏は新会社の社長人事ついて「鉄道会社出身の人以外で、役員クラスとして企業を率いた経験があり、人物的にも信頼できる人にやってもらいたい」と語った。
大阪市営地下鉄は4月1日に民営化され、「大阪市高速電気軌道株式会社」が運行することになっている。

大阪市「総合区」住民説明会「現状維持」が最多

大阪市「総合区」住民説明会「現状維持」が最多

大阪市はこのほど、2017年11月から12月にかけて市内24区すべてで開いた「総合区」の住民説明会の報告書をまとめた。これによると、合わせて1900人余りが参加し、会場での発言や質問用紙など合わせておよそ1100件の意見が出された。
このうち最も多かったのは「現状のままではだめなのか?」と現状維持を求める意見で、150件に上った。次いで「総合区設置の必要性のメリット・デメリットを説明してほしい」が114件あったという。
大阪市は「大阪都構想」とともに、大阪市を残したうえで、今の24区を8区に再編し、区長の権限を拡充する総合区の導入を検討している。

伊藤美誠選手 17歳の最年少で卓球3冠達成

伊藤美誠選手 17歳の最年少で卓球3冠達成

卓球の日本一を決める全日本選手権で1月21日、大阪市の高校2年生、伊藤美誠選手(17)が女子シングルスで初優勝し、ミックスダブルス、女子ダブルスと合わせて、史上3人目となる3冠を達成した。
伊藤選手は女子シングルス準決勝で、全日本選手権で4回の優勝を誇る24歳の石川佳純選手を4対1で破り、決勝では昨年の優勝者で同じ17歳の平野美宇選手と対戦。ここでも多彩な攻めで寄せつけず4対1で退け、女子シングルスで初優勝を果たした。

25年の万博誘致 大阪のライバル?仏首相が撤退意向

25年の万博誘致 大阪のライバル?仏首相が撤退意向

大阪とともに、2025年の国際博覧会(万博)誘致を目指してきたフランスのフィリップ首相が、撤退する意向を明らかにした。
来場者が見込み通りにいかない不確実性があると指摘。開催に伴う経済的な負担への懸念が理由。地元メディアは、同首相の談話として、誘致活動は続けない。立候補は取り下げになるだろう-と伝えている。