大阪への万博誘致で関西駐在の総領事らにアピール

大阪への万博誘致で関西駐在の総領事らにアピール

2025年万博の大阪への誘致を目指し外務省はこのほど、関西に駐在する各国の総領事らを招き、大阪・住之江区で会合を開いた。参加したおよそ80人を前に、外務省の石川和秀関西担当大使は「大阪と関西の強みをよくご存知の皆さんに、ぜひ本国の関係者に伝えていただき、大阪・万博に賛同するよう働きかけていただきたい」と支持を訴えた。
また、大阪市の吉村市長は「途上国も含めて、世界中の人が参加できる万博を目指したい」と大阪の計画をアピールした。
大阪府や大阪市は国などと連携しながら、開催国が決まる11月のBIE(博覧会国際事務局)総会に向けて、各国への働き掛けを強めていく。

LCCの「ピーチ」と「バニラ」2年後めどに統合

LCCの「ピーチ」と「バニラ」2年後めどに統合

ANAホールディングスは3月22日、傘下のLCC「ピーチ・アビエーション」と「バニラ・エア」を、2年後の2020年3月末をめどに経営統合すると発表した。3社のトップが会見した。機材の運用や整備を共同で行うことなどにより経営基盤を強化し、今後成長が見込まれるアジア路線を拡大していくことになった。
統合は、関西空港が拠点のピーチ・アビエーションが、成田空港が拠点のバニラ・エアを吸収する形で行う。両社の売上高を合わせるとおよそ760億円、LCCとして国内首位となり、ANAホールディングスでは3年後の2021年3月末には、新会社の売上高を1500億円へ倍増したいとしている。

大阪と和歌山でサクラ開花 大阪は最も早く

大阪と和歌山でサクラ開花 大阪は最も早く

全国で相次ぎ平年より早めのサクラの開花が伝えられているが、近畿地方でも3月20日、大阪市と和歌山市でサクラの開花が発表された。気象台によると、大阪市では昨年より10日、平年より8日、和歌山市では昨年より10日、平年より6日、いずれも早くなっている。
3月に入って平年を上回る温かさが続いていたため、サクラのつぼみが順調に育っていたとしている。大阪市では観測を始めた昭和28年以降、平成14年と並んで最も早い開花となった。
大阪市と和歌山市のサクラは、1週間から10日間ほどで満開を迎える見通し。

太陽の塔内部 耐震工事終わり3/19から一般公開

太陽の塔内部 耐震工事終わり3/19から一般公開

1970年の大阪万博のシンボル「太陽の塔」(大阪府吹田市)の内部の耐震工事が終わり、3月19日から一般に公開されるのを前に18日、関係者が出席して記念式典が行われた。
同式典には大阪府の松井知事や、大阪にゆかりのあるドリームズ・カム・トゥルーなどが出席し関係者らがテープカットして、党の内部の公開を祝った。この後、関係者らは塔の内部に入り、生物が進化していく過程を表現した高さ41mの「生命の樹」や、古代の「三葉虫」などの色とりどりの模型を興味深そうに眺めていた。
一般公開は事前の申し込みが必要で、大阪府によると4月末~5月初旬の大型連休まですでに予約で埋まっているという。

「JR総持寺」駅が開業 大阪府茨木市

「JR総持寺」駅が開業 大阪府茨木市

大阪府茨木市で3月17日、JR東海道線に新しい駅「JR総持寺」駅が開業し、記念の式典が行われた。同駅はJR西日本と茨木市がおよそ66億円をかけて整備を進めてきたもので、東海道線の「茨木」駅と「摂津富田」駅の間に新設された。
駅の周辺ではマンション開発も進められていて、JR西日本では1日あたりの利用者を1万9000人と見込んでいる。

八尾市とセブン&アイG「地域活性化包括連携協定」締結

八尾市とセブン&アイG「地域活性化包括連携協定」締結

大阪府八尾市とイトーヨーカ堂(本社:東京都千代田区)、セブン&アイ・クリエイトリンク(本社:東京都千代田区)、セブン‐イレブン・ジャパン(本社:東京都千代田区)は3月16日、「地域活性化包括連携協定」を締結した。八尾市とセブン&アイグループは、八尾市の一層の活性化に資するため、緊密な相互連携と協働による活動を推進する。
両者は①地域活性化、市民サービスの向上に関すること②地産地消と市産品の販路拡大に関すること③地域への参画・市民協力の推進に関すること④地域防災・災害対策に関すること⑤子ども・青少年の育成に関すること⑥高齢者・障がい者の支援に関することなどで連携する。

LCC「ピーチ」と「バニラ」の経営統合へ ANA

LCC「ピーチ」と「バニラ」の経営統合へ ANA

ANAホールディングスが傘下のLCC(格安航空会社)の「ピーチ・アビエーション」と「バニラ・エア」を、2020年までに経営統合する方向で調整を進めていることが分かった。実現すれば両社の売上高を合わせると、ジェットスタージャパンを上回る760億円規模となり、国内首位となる。
関西空港が拠点の「ピーチ」と成田空港が拠点の「バニラ」の両社を統合することで経営基盤の強化を図り、今後成長が見込まれるアジア市場への対応を加速する狙いがある。

「近大マグロ」から抽出の美容液を共同開発

「近大マグロ」から抽出の美容液を共同開発

近畿大学と神戸市の化粧品メーカーは、「近大マグロ」の名で知られる完全養殖のクロマグロから抽出した特殊なコラーゲンを使った美容液を共同で開発した。
これは近大マグロの皮を使い、同大学の薬学部のグループが熱の加え方などを工夫することで、通常よりも多くの水分が含まれる特殊なコラーゲンを抽出することに成功したもので、高い保水効果が期待できるとしている。精製の際に、においはすべて除去されるため、マグロのにおいは一切しないという。
一般的な化粧品などに使われるコラーゲンは、キハダマグロから抽出されることが多く、クロマグロが疲れるのは珍しい。

近畿の2月企業倒産 2カ月ぶりに前年上回る

近畿の2月企業倒産 2カ月ぶりに前年上回る

帝国データバンクのまとめによると、近畿2府4県で2月に1000万円以上の負債を抱えて倒産した企業は、173件で前年同月比10.9%増となり、2カ月ぶりに前年同月を上回った。一方、負債額は161億4000万円で前年同月比30.0%減少、7カ月連続で前年同月を下回った。
帝国データバンクでは、短期的に倒産が急増するリスクは低いとみられるが、景気回復に伴って深刻化する人手不足と、人手確保のため実施した賃金引上げによる人件費上昇が、中小零細企業の収益を圧迫することが懸念されるとしている。

大阪の児童虐待9,305人 4年連続で全国最多

大阪の児童虐待9,305人 4年連続で全国最多

2017年に大阪府内で虐待を受けた疑いがあるとして、警察が児童相談所に通告した18歳未満の子どもは9,305人に上り、2016年より769人増えたことが分かった。これは統計を取り始めた平成13年以降最多で、都道府県別でも4年連続で全国最多となった。
虐待の内容は、親から暴言を受けるなど「心理的な虐待」にあたるケースが6,644人と全体の7割を占め、「身体的虐待」も1,813人に上っている。なお、大阪府警が摘発した児童虐待事件は83件で、全国で最も多い7人の子どもが亡くなっている。

刺身で食べられる「お嬢サバ」本格出荷始まる

刺身で食べられる「お嬢サバ」本格出荷始まる

鳥取県とJR西日本が共同開発した、刺身で食べられる養殖サバ「お嬢サバ」の本格的な出荷が3月5日から鳥取県岩美町で始まった。お嬢サバは、アニサキスという寄生虫がつかないよう、ろ過された海水をくみ上げて陸上の養殖施設で育てたマサバ。
鳥取県栽培漁業センターとJR西日本が共同開発し、虫がつかないよう大切に育てた”箱入り娘”という意味を込めた「お嬢サバ」のブランド名で大阪や東京などで試験販売してきた。その結果、事業採算のめどが立ったとして、JR西日本が2017年6月に岩美町に養殖施設を設け、このマサバを育成してきた。
今月から5月にかけて2万5000匹のマサバが1匹1000円程度で販売される予定。語呂合わせで「サバの日」の3月8日に関西や東京の飲食店で一斉に解禁される。

BIE調査団が訪日 7・8日は大阪を視察・会談

BIE調査団が訪日 7・8日は大阪を視察・会談

BIE(博覧会国際事務局)の調査団による日本での現地調査が3月6日から3日間の日程で行われる。日本での現地調査を行うのは万博の開催地の決定機関、BIEの執行委員会のチェ・ジェチョル委員長を団長とする調査団。
同調査団は初日の6日は首相官邸で安倍首相と会談するほか、超党派の国会議員らと意見を交わす。7日と8日は大阪を訪れ、会場予定地の大阪市此花区の夢洲などを視察するほか、大阪府の松井知事、大阪市の吉村市長と意見を交わす予定。

東洋紡 コストパフォーマンス追求した植物工場を設計・施工

東洋紡 コストパフォーマンス追求した植物工場を設計・施工

東洋紡グループの東洋紡エンジニアリング(本社:大阪市北区、以下、TBEC)は省スペースで生産効率を高め、初期投資コストは従来の2分の1、生産性は2倍と徹底的にコストパフォーマンスを追求した完全閉鎖型植物工場を設計・施工する。
この工場を運営するのは、植物工場運営では業界大手の木田屋商店(本社:千葉県浦安市)での「木田屋商店第2プラント」(所在地:福井県小浜市)として、2018年10月から稼働する。同プラントの延床面積は800平方㍍、レタス等葉物類を栽培し、生産規模は600㌔㌘/日。

近畿の1月の有効求人倍率44年ぶりの高水準

近畿の1月の有効求人倍率44年ぶりの高水準

大阪労働局のまとめによると、近畿2府4県の1月の有効求人倍率は1.54倍で、12月を0.02㌽上回り、1974年5月に次ぐ、およそ44年ぶりの高水準となった。1月の近畿地区の求職者は30万1071人で、企業からの求人は46万4702人だった。
府県別の有効求人倍率は、大阪府が1.70倍、京都府が1.56倍、奈良県が1.40倍、滋賀県と兵庫県が1.36倍、和歌山県が1.34倍だった。
大阪労働局は、人手不足が続く中、ロボットやAI(人工知能)を使って省力化に取り組む企業が増えているのに合わせ、システムエンジニアの求人が出ていることや、4月に障害者の法定雇用率が引き上げられるのを前に、障害者の求人が増えているとしている。

住吉大社で土俵入り奉納 春場所の成功祈願

住吉大社で土俵入り奉納 春場所の成功祈願

大阪で3月11日に初日を迎える大相撲春場所を前に3日、住吉大社(大阪市住吉区)で、白鵬、稀勢の里、鶴竜の3横綱の土俵入りが奉納された。横綱による住吉大社での奉納土俵入りは、春場所の成功と安全を祈願して5年前から毎年行われているもので、境内にはおよそ3000人のファンが詰めかけた。
3横綱は本殿に参拝した後、白鵬は「不知火型」、稀勢の里、鶴竜は「雲竜型」のそれぞれ土俵入りを披露した。白鵬は春場所で横綱在位が史上1位の64場所に達している。

大阪府 宿泊税1人5000円以上に対象を拡大へ

大阪府 宿泊税1人5000円以上に対象を拡大へ

大阪府の松井一郎知事は3月2日、2017年に導入した宿泊税の対象を宿泊料金1人5000円以上に拡大する方針を明らかにした。対象拡大により、1人5000~1万円未満の税額を50円とする考えだ。松井氏は「この秋にも関連の条例案を議会に提出したい」としている。
現在は宿泊料金1万円以上に対し、100~300円を課している。ただ、年間の税収が7億5700万円にとどまり、当初の想定を3割下回った。その結果、予定していた無料の公共無線LANの設置事業を減額したほか、府の観光施設の多言語表示事業も見送っている。

“笑い”をビジネスに「わろてんか」クランクアップ!

“笑い”をビジネスに「わろてんか」クランクアップ!

NHK大阪放送局が制作する連続テレビ小説「わろてんか」の収録が終わり、ヒロイン「てん」を演じた葵わかなさんが、2017年5月からの10カ月間を振り返った。わろてんかは、大阪を舞台に日本で初めて”笑い”をビジネスにした女性を描いたドラマ。
2月27日、スタジオに「クランクアップです!」の声が響くと、葵さんに濱田岳さんら共演者たちが次々に花束を贈った。葵さんは涙ぐみながら「楽しいようで苦しいようで楽しい、本当に濃い10カ月でした。自分が大きく変わり、撮影が始まる前より笑うようになりました」などと話した。わろてんかの最終回は3月31日に放送される予定。

桜の開花 近畿は3/25~4/4ごろと平年並み 日本気象協会

桜の開花 近畿は3/25~4/4ごろと平年並み 日本気象協会

日本気象協会が発表した桜(ソメイヨシノ)の開花予想によると、近畿地方は3月25日ごろから4月4日ごろにかけてと、各地で平年並みの開花となる見込みだ。
予想では、最も早い和歌山市で3月25日、大阪市と京都市で3月27日、神戸市で3月28日、奈良市で3月30日、滋賀県彦根市で4月4日などとなっている。今冬は数十年ぶりの寒気が断続的に日本列島を覆い、厳しい寒さが続いたが、日本気象協会では「3月以降は平年並みか、平年より高い気温が予想され、桜のつぼみは徐々に育っていく」とみている。

17年の金塊密輸の摘発額54億円で過去最多

17年の金塊密輸の摘発額54億円で過去最多

大阪税関によると、管轄する空港や港での金塊の密輸の摘発件数が、2017年は299件と前年の2倍近くに達し、金額は54億円と過去最多になった。兵庫県を除く関西と、北陸地方を管轄する大阪税関がまとめたもの。
押収された金塊は1200㌔㌘余り。金の密輸の押収量は2015年以来3年連続で増加している。国や地域別では韓国、台湾、香港からが全体の9割を占めている。