近畿各地で気温急上昇 夏日を記録

近畿各地で気温急上昇 夏日を記録

気象台によると、4月22日の近畿地方は高気圧に覆われ広い範囲で晴れて気温がぐんぐん上昇、2府4県の各地で最高気温が25度以上の夏日となった。中でも京都府南丹市園部では真夏日(気温30度以上)に近い、29.6度を記録、7月上旬並みの陽気となった。
この気温急上昇を受けて、気象台は「この時期は体が暑さに慣れていないため、熱中症になりやすい。こまめに水分を摂ってください」と注意を呼び掛けている。23日も雲は広がるものの、引き続き気温が上がる見込み。

近畿の29年度貿易収支は3年連続黒字 中国向け好調

近畿の29年度貿易収支は3年連続黒字 中国向け好調

大阪税関が発表した近畿2府4県の平成29年度の貿易概況(速報)によると、貿易収支は2兆円余りの黒字で、3年連続で黒字となった。
輸出額は、中国向けのスマートフォン用メモリーや、4Kテレビ用の液晶ディスプレーが好調だったことから、前年度比12.1%増の16兆9520億円に達し、記録が残る昭和54年度以降ではリーマンショック前の平成19年度以来10年ぶりに過去最高を更新した。一方、輸入額はLNG(液化天然ガス)の価格上昇や中国からのゲーム機増加などにより、前年度比13%増の14兆9368億円だった。この結果、貿易収支は前年度比5.8%増の2兆152億円の黒字となった。

ラグビーW杯キャンプ地に近畿で大阪・堺など6市町

ラグビーW杯キャンプ地に近畿で大阪・堺など6市町

2019年のラグビーワールドカップ日本大会に出場するチームが大会期間中に滞在する「公認キャンプ地」に、近畿から大阪府堺市や神戸市など6つの市と町が選ばれた。
近畿からは既述の2市のほか、滋賀県大津市、大阪府東大阪市、兵庫県淡路市、和歌山県・上富田町が、全国22都道府県の合わせて59の自治体から52カ所が公認キャンプ地として選ばれた。
神戸市ではイングランドやアイルランド、南アフリカなど強豪チーム、大津市ではウェールズやフィジー、堺市ではトンガや米国などがそれぞれキャンプを行う予定。
ラグビーワールドカップ日本大会は2019年9月20日に開幕し、近畿では神戸市の御崎公園球技場と東大阪市の花園ラグビー場で試合が行われる。

平均寿命 全国最短は大阪・西成区の男性73.5歳、女性84.4歳

平均寿命 全国最短は大阪・西成区の男性73.5歳、女性84.4歳

厚生労働省の全国の市区町村別の平均寿命調査によると、近畿エリアで男性では滋賀県草津市や大阪府吹田市などがベスト10に入った。一方、全国で最も短かったのは、男女ともに大阪市西成区だった。
ベスト10内で男性は、草津市が82.6歳で全国5位、吹田市が82.6歳で同6位、大阪府箕面市が82.5歳で同7位、奈良県生駒市が82.4歳で同9位だった。女性はベスト10に入る自治体はなかったものの、箕面市が88.2歳、京都市山科区と左京区が88.1歳だった。一方、全国で最も短かったのは西成区で男性が73.5歳、女性が84.4歳。
全国で最も長かったのは男性が横浜市青葉区で83.3歳、女性が沖縄県北中城村で89.0歳だった。
平成27年の国勢調査のデータをもとに厚生労働省がまとめたもの。

改修中の大阪空港 中央エリアが先行オープン

改修中の大阪空港 中央エリアが先行オープン

2020年の全面改修・開業に向けて、大規模な改修工事が進められている大阪空港のターミナルビルで4月18日、中央エリアが先行オープンした。
同エリアには関西で人気の飲食店や土産物店など30店舗余りが入り、漫才などのお笑い劇場が不定期で開催されるスペースも設けられた。また、これまで南北2カ所に分かれていた到着口が集約され、モノレール駅まで階段を使わずに行き来できるようになる。
この日はオープンを記念して、中央エリアの一角に特設ステージが設けられ、書道家によるパフォーマンスが披露されたほか、訪れた人に記念品のバッグが配られた。

大阪大Gが紙を「電子ペーパー」にする技術を開発

大阪大Gが紙を「電子ペーパー」にする技術を開発

大阪大学産業科学研究所の古賀大尚特任助教らのグループは4月17日、普通の紙に特殊な処理を施して電気を通すことで、液晶画面のように自由に文字や画像を表示させる技術を開発したと発表した。
これは特殊な方法でつくった透明の紙に、電気を流すと色が変わる塗料を塗り、さらに特殊な液体を染み込ませた白い紙と重ね合わせたもの。
現在、電子書籍などに使われているプラスチックやガラスを使った電子ペーパーとは異なり、まさに正真正銘の本物の紙でできた「電子ペーパー」だ。
したがって、この技術は紙の本に近い電子書籍などへの活用が期待できるほか、工夫次第で全く新しい製品の開発にもつながる可能性があるという。

辰野金吾事務所設計の旧駅舎 地域の憩いの場に

辰野金吾事務所設計の旧駅舎 地域の憩いの場に

大阪・堺市にある南海本線浜寺公園駅の旧駅舎が4月15日から地域の憩いの場として活用されることになり同日、関係者や地域住民100人以上が集まり、記念のセレモニーが行われた。
この旧駅舎は、東京駅など著名な公共施設の設計を数多く手がけた建築家、辰野金吾氏の事務所が設計して明治40年に建てられ、国の登録有形文化財にもなっている。110年以上の歴史を経て2016年1月、鉄道の高架事業に伴って閉鎖された。
しかし、地域では長い間親しまれた駅舎を解体せず保存しようと、30㍍離れた場所へ移動する作業が行われ、15日から活用が始まったもの。建物のうち駅員が使っていた部屋は、カフェや図書室として生まれ変わったほか、待合室として使われていたスペースは旧駅舎の写真や絵画などが展示されている。

大阪市 教員初任給を全国最高水準に 教育水準向上には必要

大阪市 教員初任給を全国最高水準に 教育水準向上には必要

大阪市の吉村市長は4月12日、来年度から教員の初任給を全国で最も高い水準に引き上げる方針を示した。これにより、これまでは月額23万2714円だったが、およそ2万9000円引き上げ、26万1668円にする。
教員の給与について、吉村市長は「新任の教員でもクラスの担任を受け持つなど、経験のある教員と同じ内容の仕事をしている。給与を引き上げることで優秀な教員に来てほしい」と述べ、教育水準を向上させるためには優秀な教員を確保する必要があるとの判断を示した。
大阪市教育委員会によると、引き上げに伴い全国で最も高い水準になるという。また、これによっておよそ1億5000万円の財源が必要になるとしている。

造幣局の「桜の通り抜け」始まる 夜間ライトアップ

造幣局の「桜の通り抜け」始まる 夜間ライトアップ

大阪の春の恒例行事、造幣局(大阪市北区)の「桜の通り抜け」が4月11日から始まった。17日まで、夜間はライトアップされる。
午前10時の開門と同時に、行列を作っていた大勢の人たちが次々と中に入り、さながら通勤ラッシュ時の電車の中のようだ。そんな中でも、足を止めて写真を撮ったり、桜を見上げて春のひとときを楽しんでいた。
造幣局の通り抜けは、明治時代から130年以上続く行事で、長さおよそ560㍍の並木道には遅咲きの八重桜を中心に134品種・349本の桜が見ごろを迎えている。期間中、70万人が訪れると見込まれている。

「東西区」に? 法定協が4つの特別区名示す

「東西区」に? 法定協が4つの特別区名示す

4月6日開かれた法定協議会で、大阪府と大阪市は、いわゆる「大阪都構想」の導入で設けるとしている4つの特別区の名称案を示した。
4つの特別区の名称は「東西区」「北区」「中央区」「南区」で、それぞれの区の本庁舎は、東西区は今の淀川区役所、北区は今の大阪市役所、中央区は今の西成区役所、南区は今の阿倍野区役所に設けるとしている。
ただ、このうち東西区という名称について、当該地域の住民からは「?」の声が数多く出され、吉村市長は「淀川区にすべきなどいろいろな意見があるのは承知している」などと語り、市民を対象にアンケート調査を行う考えを示した。

大阪桐蔭が36年ぶりセンバツ連覇 智弁和歌山退ける

大阪桐蔭が36年ぶりセンバツ連覇 智弁和歌山退ける

近畿勢同士の対戦となったセンバツ高校野球の決勝戦は4月4日、甲子園球場で行われ、大阪桐蔭高校が智弁和歌山高校に5対2で勝ち、2年連続3回目の優勝を果たした。センバツ連覇は史上3校目で、昭和57年の大阪のPL学園以来36年ぶり。
試合は、準々決勝、準決勝と豪快に打ち勝ってきた智弁和歌山が2点を先制。有利に試合を運ぶかと思われたが、その後は持ち味の打線がつながらず、大阪桐蔭に勝ち越し点を許した。智弁和歌山は24年ぶり2回目の優勝は叶わなかった。

都構想・総合区「どちらにも反対」が33%で最多

都構想・総合区「どちらにも反対」が33%で最多

NHKが大阪府民を対象に行った世論調査によると、大阪維新の会が実現を目指す「大阪都構想」に賛成の人は27%、公明党が導入を主張する「総合区」に賛成の人は18%にとどまり、「どちらにも反対」が33%で最も多かった。
「どちらにも反対」と答えた人に理由を尋ねたところ、「制度を変えると無駄なコストがかかるから」が35%、「3年前の住民投票ですでに結論が出ているから」が31%などだった。
これを大阪市内の人だけを対象にみると、「どちらにも反対」が42%で最も多く、反対者の比率がさらに高まった。「大阪都構想に賛成」が28%、「総合区に賛成」が19%、「わからない・無回答」が12%だった。
調査は3月23日から3日間、大阪府内の18歳以上の男女を対象に、コンピューターで無作為に抽出した番号に電話をかける「RDD」という方法で実施した。1694人を対象に行われ、1056人(62.3%)から回答を得た。

地銀で総資産6位「関西みらいFG」4/1始動

地銀で総資産6位「関西みらいFG」4/1始動

関西みらいフィナンシャルグループ(FG)が4月1日、本格始動した。傘下で大阪を地盤とする近畿大阪銀行、関西アーバン銀行、兵庫を地盤とするみなと銀行が同日付で経営統合したもの。
これにより、総資産は2017年3月期末の合算で11兆6000億円となり、地銀で全国6位、関西で首位となる。

民営地下跌「大阪メトロ」4/1スタート

民営地下鉄「大阪メトロ」4/1スタート

大阪市営地下鉄が4月1日から民営化され、「大阪メトロ」としてスタートした。公営の地下鉄が民営化されるのは全国で初めて。
今回民営化されたのは、大阪市営地下鉄が運営してきた地下鉄の8つの路線と、新交通システムのニュートラム。
地下鉄の民営化にあわせて市バスの事業も民営化され、大阪メトロの子会社「大阪シティバス」が事業を引き継いだ。バス事業は民営化後も原則10年間は、今の路線や運行本数の水準が維持されることになっている。

「なにわ筋線」運行鉄道2社の負担割合決まる

「なにわ筋線」運行2社の負担割合決まる

2031年春の開業が予定されている「なにわ筋線」の運行2社の出資負担割合が決まった。出資総額330億円のうち南海電鉄が56%、JR西日本が44%をそれぞれ負担することになった。
なにわ筋線は、新大阪駅と関西空港のアクセスを改善するため、大阪・梅田と北側と難波付近の間のおよそ7.5㌔㍍を結ぶ大阪都心部の新たな鉄道路線。総事業費はおよそ3300億円が見込まれている。

吹田操車場跡地「健都」に健康増進広場オープン

吹田操車場跡地「健都」に健康増進広場オープン

大阪府の吹田市と摂津市にまたがる旧国鉄の吹田操車場跡地、「健都」の愛称で開発が進められている「北大阪健康医療都市」の吹田市側の公園で3月31日、健康遊具やウォーキングコースを備えた広場がオープンした。
これは、その健都に移転する予定の国立循環器病研究センターと市立吹田市民病院監修のもと、同市が整備した広場。同広場には27の健康遊具が設置され、徐々にトレーニングを進められるように並び方も工夫されている。また、ウォーキングコースは、上り下りの傾斜や距離が異なる複数のコースを選ぶことができる。

大阪商業地の地価 ミナミが初めてキタを上回る

大阪商業地の地価 ミナミが初めてキタを上回る

国土交通省がまとめた1月1日時点の地価公示によると、今年は大阪の商業地でミナミの調査地点の最高値が、昭和45年の地価公示の開始以来、初めてキタを上回った。外国人旅行者の増加によるもの。この結果、大阪の商業地の価格は5年連続で値上がりし、上昇率は平均4.9%だった。一方、住宅地はマンションの需要増で、平均0.1%値上がりし、10年ぶりに上昇した。
商業地で最も高かったのはミナミの中央区宗右衛門町の「クリサス心斎橋」で1平方㍍当たり1580万円と前年同期より290万円値上がりした。キタの今年の最高値は前年と同様、北区大深町「グランフロント大阪南館」だったが、1平方㍍当たり1500万円にとどまった
また、商業地で最も上昇率が高かったのもミナミで、中央区道頓堀1丁目の「づぼらや」で、上昇率は27.5%だった。

スポーツ活性化へ関西の18大学が連携組織発足

スポーツ活性化へ関西の18大学が連携組織発足

関西の18大学が連携してスポーツの活性化を目指す組織「大学スポーツコンソーシアムKANSAI」が4月に発足することになり、大阪府茨木市で3月25日、記念のシンポジウムが開かれた。
同組織には立命館大学や関西大学など関西の18大学が参画、観客数やテレビ放映を増やしてビジネスとして成立させたり、地域の活動と連携したりすることで、大学スポーツを活性化しようといもの。これにより、大学スポーツから関西を元気にすることを目指している。また、国(スポーツ庁)も来年度中に全国規模の連携組織を立ち上げる方針だ。

大阪市のサクラ 観測史上最速で満開に

大阪市のサクラ 観測史上最速で満開に

大阪管区気象台は3月26日、大阪市の大阪城公園のソメイヨシノの標本木で枝の先まで花が咲き始めているのを確認し、昭和32年に観測を始めてから最も早く満開になったと発表した。平年より10日、昨年より11日早い。
近畿地方ではこの先1週間も平年より気温が高い日が多いと予想され、各地のサクラも例年より早く順次、満開になる見込み。

関空国際線 今夏はピークに1週間1366便と過去最多に

関空国際線 今夏はピークに1週間1366便と過去最多に

関西空港の運営会社、関西エアポートによると、今夏(3月25~10月27日)関西空港を発着する国際線の定期便は9月のピーク時に1週間当たり旅客便が1219便、貨物便が147便の合わせて1366便と、前年同期に比べて60便余り増えて過去最高になる見通しだ。
エールフランス航空がパリ便を毎日運航し、日本航空もハワイのホノルル線を増便するほか、国際貨物便も増えているため。また、国際旅客便ででLCC(格安航空会社)が占める割合は4割で、LCCによる路線拡大も便数の増加につながっている。