訪日外客の増加で関西私鉄グループ相次ぎ好決算

訪日外客の増加で関西私鉄グループ相次ぎ好決算

近鉄グループホールディングス(HD)、阪急阪神ホールディングス(HD)、および同グループの百貨店事業を担うエイチ・ツー・オー(H2O)リテイリングなどが相次ぎ昨年度の好決算を発表した。いずれも外国人旅行客の増加に伴い、旅行者による電鉄の売り上げ増と百貨店の免税品の売り上げ増、ホテル事業の収益増に大きく貢献した。
近鉄グループHDの売り上げにあたる営業収益は前年度比1.5%増の1兆2227億円、最終利益は同12.8%増の296億円だった。同HDの増収増益は4年ぶり。H2Oリテイリングの売り上げは同2.3%増の9218億円余、最終利益は同2.4%増の146億円余で、売り上げ、最終利益とも過去最高を更新した。
阪急阪神HDの営業収益は同3.2%増の7602億円余、最終利益は同6.9%減の663億円と増収減益となった。減益となったのは、阪急京都線で進めている高架化に伴う工事費用を特別損失に計上したため。

NTT西日本社長にNTT小林常務就任へ

NTT西日本社長にNTT小林常務就任へ

NTT西日本の新社長に、持株会社のNTTの小林充佳常務が6月就任することが決まった。NTT西日本と東日本、グループを統括するNTTの3社が5月11日、6月に行う社長人事を発表したもの。
このうちNTT西日本は6月22日付で、現在の村尾和俊社長が相談役となり、後任の社長にNTTの小林常務が就任する。小林新社長は岡山県出身の60歳。昭和57年に旧・日本電信電話公社に入社し、民営化後のNTT西日本の岡山支店長などを務めた。

シャープ 戴社長が会長兼社長に 中計終了後見据え

シャープ 戴社長が会長兼社長に 中計終了後見据え

台湾の鴻海精密工業出身で、シャープ再建の陣頭指揮する戴正呉社長は6月の株主総会の後、会長兼社長に就任することになった。来年度を最終年度とする中期経営計画の終了まで会長兼社長を務め、その後は社長を退き、会長として経営に関与していくものとみられる。
シャープは2018年1月から戴社長を含む4人が共同で経営トップのCEOを務める「共同CEO体制」に移行しており、これまで戴社長に集中していた経営責任を、事業や地域ごとに分担する体制を執っている。

JR西日本「瑞風」運休 水質検査で大腸菌群検出

JR西日本「瑞風」運休 水質検査で大腸菌群検出

JR西日本は5月11日、山陽・山陰地方を巡る豪華寝台列車「トワイライトエクスプレス 瑞風」(10両編成)の一部車両で使用していた食器洗浄用の水から大腸菌群が検出されたと発表した。原因は調査中で、乗客の健康被害は確認されていないが、5月12日の列車を運休する。
年1回の定期水質検査の結果、大腸菌群が検出されたのはバーカウンターを備えた5号車(ラウンジカー)の食器洗浄用水。ほかの車両の使用水についても安全を確認する。

大阪市の待機児童 最少の67人に減少 16区でゼロに

大阪市の待機児童 最少の67人に減少 16区でゼロに

大阪市の吉村市長は5月10日、大阪市の待機児童の数が今年4月時点で、1987年(昭和62年)に統計を取り始めて以来、最も少ない67人となったことを明らかにした。前年の325人と比べ258人減少した。
区ごとにみると、待機児童が最も多いのは淀川区で26人、次いで城東区で14人となっている。全24区のうち16の区で待機児童がゼロになったという。吉村市長は2019年4月に待機児童を全体でゼロにするという目標を掲げ、取り組みを強化する考えを示した。

大阪市の補正予算G20サミット関連などで5億円余

大阪市の補正予算G20サミット関連などで5億円余

大阪市は、2019年6月のG20サミット(主要20カ国首脳会議)会場予定地の改修費など総額5億799万5000円の補正予算案を取りまとめた。
この主な内訳は、サミット会場予定地のインテックス大阪(大阪市住之江区)の空調設備などの改修費用としておよそ2億3600万円、違法な民泊に対する指導を行う「違法民泊撲滅チーム」の人件費などにおよそ9300万円を充てている。
このほか、今年3月に閉鎖された住之江区の「市立住吉市民病院」の跡地で、外来診療を行う診療所への運営交付金としておよそ1億7900万円が盛り込まれている。
この補正予算案は5月15日に開会する市議会に提出される。

世界選手権女子団体で銀メダル 伊藤選手帰国

世界卓球選手権女子団体で銀メダル 伊藤選手帰国

スウェーデンで開かれた卓球団体の世界選手権で、3大会連続の銀メダルを獲得した、キャプテンの石川佳純さん、伊藤美誠(みま)さん、平野美宇(みう)さん、早田ひなさんら日本の女子選手が帰国した。
このうち主要メンバーの一人、大阪市の高校生、伊藤美誠選手(17)は会見で、「我慢強さがレベルアップしたことや、実力が上がったことを確信できて、ものすごく自信になった。もっと実力を上げて、中国選手に何回も勝てる選手になりたい」などと話した。
伊藤選手は、中国との決勝戦で元世界ランキング1位の選手に勝つなど、予選リーグから決勝までの出場した8試合すべてで勝利を収める大活躍をみせた。

武田薬品 製薬大手シャイアーを6.8兆円で買収

武田薬品 製薬大手シャイアーを6.8兆円で買収

国内製薬最大手の武田薬品工業(本店:大阪市中央区)は5月8日、アイルランドの製薬大手シャイアーを総額約460億ポンド(約6.8兆円)で買収することで合意したと発表した。
国内企業による買収案件としては過去最高額。これにより、武田薬品は世界の製薬企業の売上高トップ10入りする見込みだ。

大阪空港-但馬空港線に新型プロペラ機就航

大阪空港-但馬空港線に新型プロペラ機就航

日本エアコミューターが、兵庫県北部の但馬空港(兵庫県豊岡市)と大阪空港(兵庫県伊丹市)とを結ぶ路線に、新型のプロペラ機を導入し5月7日、大阪空港からの第一便到着後の但馬空港で記念式典が開かれた。
今回導入された新型機はフランス製の「ATR42-600型機」で、両空港間のフライト時間はおよそ40分。新型機は従来の機体の老朽化に伴って導入されたもので、乗客定員は従来より12人増え48人となった。
城崎温泉や竹田城跡など周辺観光地の人気の高まりで、2017年の但馬空港の利用者は平成6年の開港以来最多となっており、地元ではさらなる利用者の増加に期待を寄せている。

大阪・藤井寺市の商店街で道明寺歴史まつり

大阪・藤井寺市の商店街で道明寺歴史まつり

大阪府藤井寺市で5月4日、道明寺歴史まつりが開かれ、古墳時代から戦国時代までの歴史上の人物に扮した市民ら約150人が、道明寺天満宮を出発し、「近鉄道明寺」駅前の商店街を抜け、近くの公園まで約600㍍を練り歩いた。
道明寺周辺は、豊臣秀頼率いる豊臣氏を滅亡に追い込み、徳川家康を総大将とする徳川幕府軍が勝利を収め、徳川政権を確立した「大坂夏の陣」(1615年)の皮切りとなった「道明寺合戦」の舞台だったところ。そんな歴史的背景もあって、2016年まで武者行列のみだった。しかし、2017年から歴史的経緯にこだわらず年代を広げ、飛鳥・平安時代の聖徳太子や菅原道真らも登場、文字通り歴史色豊かなまつりとなった。

関西の百貨店免税品売り上げ 昨年度は1.8倍に増加

関西の百貨店免税品売り上げ 昨年度は1.8倍に増加

日銀大阪支店のまとめによると、昨年度の関西(大阪、京都、神戸)の主要百貨店の免税品の売り上げは、1098億2300万円と前年度のおよそ1.8倍に増えた。この規模は、同支店がこの調査を開始した平成25年度のおよそ10倍に上るという。
これは、関西のアジア地区からの玄関口、関西空港を発着するLCC(格安航空会社)の増便で訪日外国人旅行者が増え続けているためで、化粧品や子供服、高級バッグ・時計などの販売が引き続き好調だという。

予約の2割訪れず「太陽の塔」内部公開

予約の2割訪れず「太陽の塔」内部公開

大阪府は内部を一般公開中の「太陽の塔」(大阪府吹田市)について、予約者の2割近くの人が実際は訪れていないことから、都合が悪くなった場合は早めにキャンセルするよう呼び掛けている。
一般公開に参加するには、専用のホームページでの事前予約が必要で、大阪府によると予約が殺到し、すでに8月までの枠がほぼ埋まっている。ところが、4月25日までの予約者が4万7000人だったのに対し、実際の入館者は約3万9000人にとどまっていて、予約者の2割近く(約8000人)が訪れていないという。
大阪府はキャンセルが出た場合、専用のホームページ前日夜まで申し込みを受け付けるとしている。

10月から放送の「まんぷく」の収録始まる

10月から放送の「まんぷく」の収録始まる

2018年10月から放送が始まるNHKの連続テレビ小説「まんぷく」の収録が5月1日、NHK大阪放送局で始まった。
1日は第1週に放送されるシーンの撮影が行われ、家族が団らんする場面ではヒロイン・今井福子役の安藤サクラさんや、母親役の松坂慶子さん、ヒロインの姉役の内田有紀さんなど出演者たちが食事をしながら、和やかに会話を交わしていた。
「まんぷく」は、大阪で世界初のインスタントラーメンを開発した夫婦をモデルにしたオリジナルドラマで、10月から2019年3月末まで半年間、放送される。

大阪・堺市で古墳の周り走るマラソン大会に6000人

大阪・堺で古墳の周り走るマラソン大会に6000人

世界文化遺産への登録を目指している大阪府南部の「百舌鳥・古市古墳群」をPRしようと、大阪府堺市で4月29日、古墳の周りを走るマラソン大会が開かれた。
この大会は、古墳群の中でも最も大きく仁徳天皇陵とされる陵墓の周囲を走るコースが特徴で、前方後円墳の陵墓を横目にする大会に全国から家族連れなどおよそ6000人が参加した。

海外の大手IR事業者が集結 PRイベント

海外の大手IR事業者が大阪に集結 PRイベント

カジノを含むIR・統合型リゾート誘致を目指す大阪市(梅田・グランフロント大阪)で4月27・28日の両日、海外のIR事業者が一堂に会する大規模なイベントがあった。会場には海外の大手IR事業者6社がブースを設け、大阪でのIRのイメージ図を展示するなど施設の魅力をPRした。日本国内ではこの種のイベントは今回が初めて。
オープニングセレモニーでは大阪府の松井知事、大阪市の吉村市長らが顔をそろえたほか、イベントには橋下前大阪市長も参加して基調講演した。
ただ、野党の欠席が続く今国会でIR法案が成立するかは不透明だ。

受動喫煙対策で大阪市が独自条例制定へ

受動喫煙対策で大阪市が独自条例制定へ

大阪市の吉村市長は受動喫煙対策について、政府が今国会に提出している法案では不十分だとして、市独自のより厳しい基準を設けた条例の制定を目指す考えを示した。
吉村市長は「大阪は命や健康をテーマに万博の誘致を目指しているので、国際的にみてより厳格なルールが必要だと考えている」としている。夏までに飲食店の関係者や有識者などからなる組織を立ち上げ、事業者の意見も踏まえながら、喫煙を規制する店舗の面積など条例案に盛り込む内容について、具体的な検討を行う方針を明らかにした。
今国会には、個人や中小企業が経営する客席面積が100平方㍍以下の既存の飲食店では、喫煙や分煙の表示をすれば、喫煙を可能とするなどとした法案が提出されている。

シャープ4年ぶり最終黒字 任天堂7年ぶり売上高1兆円超え

シャープ4年ぶり最終黒字 任天堂7年ぶり売上高1兆円超え

関西企業の2018年3月期決算が発表されている。台湾の鴻海精密工業の傘下で再建中のシャープは業績が急回復、連結決算で最終的な利益が702億円の黒字となり、1年間の決算として4年ぶりに黒字を確保した。また、任天堂は売上高が前期比2.1倍の1兆556億円と7年ぶりに1兆円の大台を超えた。
シャープは、タブレットや車載、スマートフォン向け中小型液晶パネル、中国・欧州向け液晶テレビの販売増や、鴻海と連携したコスト削減が寄与し、赤字だった前年度から950億円余り改善した。売上高は前年度比18.4%増の2兆4272億円。この結果、6年ぶりに株主への配当(普通株式で、1株当たり10円)を行うと発表した。19年3月期は売上高2兆8900億円、最終利益800億円を見込む。
任天堂の好業績の最大の要因は「ニンテンドースイッチ」で、当初の販売目標1000万台に対し、大幅に上回る1505万台に達し、業績をけん引した。営業利益は前年度比約6倍の1775億円となった。

グランフロント大阪 まちびらきから5周年 1日平均15万人

グランフロント大阪 まちびらきから5周年 1日平均15万人

グランフロント大阪はまちびらきから4月26日、5周年を迎えた。この間、累計延べ来場者数は2018年1月27日に2億5000万人を突破。5年目(2017年4月26日~2018年4月25日)の来場者数は、1日平均15万人(前年比102%)となり、まちびらき以来、最も多くの人がまちを訪れ、活気あふれる1年となった。
グランフロント大阪は、GRAND THANKS!5th Anniversary「ART SCRAMBLE」と題して、この1年間様々な切り口のアートイベントを実施するほか、ショッピング&レストランでは、まちびらき以来初の大型リニューアルを行う。
オフィス部分も満室稼働状態を継続しており、関西におけるフラッグシップビルとしてのポジションを確立している。

関西にワインはいかが?ワイナリー協会がイベント

関西のワインはいかが?ワイナリー協会がイベント

大阪のワイン醸造所でつくる大阪ワイナリー協会が4月22日、大阪府柏原市で大阪や関西にあるワイン醸造所でつくられたワインを多くの人に楽しんでもらう催しを開いた。これは、同協会が大阪・関西産ワインの需要振興の一環として毎年この時期に開いているもの。
今回、大和川の河川敷で開かれた催しには、大阪の7つのワイン醸造所はじめ関西各地の合わせて11のワイン醸造所がブースを設けて自慢のワインを出品した。会場には朝から多くの人たちが集まり、持ち寄った料理とともに、ワインを楽しみながら会話が弾んでいた。
大阪の河内地方は土地の水はけがよいことなどから、かつてはぶどうの一大産地として知られ、ワインづくりも盛んだった。いまは数は大幅に減ったが、まだ多くの醸造所があるという。

関西のワインはいかが?ワイナリー協会がイベント

関西のワインはいかが?ワイナリー協会がイベント

大阪のワイン醸造所でつくる大阪ワイナリー協会が4月22日、大阪府柏原市で大阪や関西にあるワイン醸造所でつくられたワインを多くの人に楽しんでもらう催しを開いた。これは、同協会が大阪・関西産ワインの需要振興の一環として毎年この時期に開いているもの。
今回、大和川の河川敷で開かれた催しには、大阪の7つのワイン醸造所はじめ関西各地の合わせて11のワイン醸造所がブースを設けて自慢のワインを出品した。会場には朝から多くの人たちが集まり、持ち寄った料理とともに、ワインを楽しみながら会話が弾んでいた。
大阪の河内地方は土地の水はけがよいことなどから、かつてはぶどうの一大産地として知られ、ワインづくりも盛んだった。いまは数は大幅に減ったが、まだ多くの醸造所があるという。