大商が研究会発足 中小企業のビッグデータ活用後押し

大商が研究会発足  中小企業のビッグデータ活用後押し

大阪商工会議所は、中小企業のビッグデータ活用を後押しするため、「ビッグデータ活用研究会」を発足させた。大商が近畿の各商工会議所に呼び掛け、23商工会議所が参加する。年内に各商工会議所の加盟企業にアンケートなどを実施し、ビッグデータの利用実態や必要な支援策などを調査し、政府や自治体の要望を取りまとめる方針だ。福井を含む近畿2府5県の商工会議所が参加する。

あべのハルカス来館者2220万人 目標100万人下回る

あべのハルカス来館者2220万人 目標100万人下回る

近畿日本鉄道は9月1日、日本一高い「あべのハルカス」(大阪市阿倍野区)が全面開業した3月7日から8月31日までの178日間で、展望台や百貨店などの合計来館数が2220万人になったと発表した。約2311万人を目標としていたが、約100万人少なかった。1日平均12万4000人と目標の13万人を下回り、6~8月は12万人弱にとどまった。

大阪府 密集市街地2020年までに解消へ行動指針

大阪府  密集市街地2020年までに解消へ行動指針

大阪府は9月1日、巨大地震対策として建物倒壊や火災の恐れが高い密集市街地を2020年度までに解消することなどを盛り込んだ新たな「地震防災アクションプラン」(行動指針)を決定した。府内だけで全国の密集市街地の4割に当たる2248㌶を占めており、府は公園整備や老朽化した住宅の除却を進める。

大阪市8月「猛暑日」ゼロ 神戸・和歌山市も

大阪市8月「猛暑日」ゼロ  神戸・和歌山市も

大阪市で8月、最高気温が35度以上の猛暑日が、記録的な冷夏だった1993年以来、21年ぶり」にゼロを記録した。近畿地方の県庁所在地では、他に神戸市が2008年以来、和歌山市が09年以来のゼロだった。 気象庁によると、8月の大阪市内の最高気温は平均31.8度。雨の日が多く、日照時間は平年の約7割だった。大阪市は、昨年8月は計18日間猛暑日だった。

海藻のアマモ移植で大阪湾南部の「里海」再生へ

海藻のアマモ移植で大阪湾南部の「里海」再生へ

水質の浄化作用があり、魚介類のすみかとなる海藻のアマモを大阪湾に移植する活動をボランティア団体「大阪海さくら」が進めている。多くの生き物が暮らす「里海」の再生が狙い。移植活動は、アマモの種を苗まで育ててくれる人を毎年秋に募集し、育成キットを配布。地元のダイバーらと協力し、3、4月ごろに大阪湾南部の浅瀬に植える。今年は約200株を移植。葉を魚にかじられながらも、しっかり根付いている様子が確認されたという。

このPRイベントが9月7日、「せんなん里海公園」で開催される。カニや海浜植物の観察会、シュノーケル教室などの無料イベントのほか、ミュージシャンのリクオさんや中川敬さんらが出演するコンサート(前売り3000円)も開かれる。

農業高校が地鶏復活プロジェクトをスタート

農業高校が地鶏復活プロジェクトをスタート

兵庫県立播磨農業高校が8月29日、9月から正式に活動をスタートさせる地鶏復活プロジェクトの、いわばプレ紹介イベントを大阪市北区で行った。トリの解体ショーや、ローストチキンの試食も用意。地鶏復活への思いを新たにした。

同校は9月から、大阪で地鶏普及を進める「トリ風土研究会」と連携して、兵庫県の地鶏「ひょうご味どり」を復活するプロジェクトを始める。地元のしょうゆメーカーの依頼を受けて、以前は廃棄していたしょうゆかすを飼料に加えることで、トリの成長を促進させる研究を続け、成果が評価されているという。

100万個のLEDで「光の遊園地」を演出 ひらかたパーク

100万個のLEDで「光の遊園地」を演出   ひらかたパーク

ひらかたパーク(大阪府枚方市)は8月28日、約100万個の発光ダイオード(LED)電球を使ったイルミネーションイベント「光の遊園地」を11月15日に始めると発表した。大阪府内のイルミネーションでは最大級の規模になるという。

園内の7カ所に大型のイルミネーションを設け、約10㍍の高さのクリスマスツリーを建てたり、約20万個の電球で風にたなびく草原を表現したりする予定。

大阪市で8月「猛暑日」ゼロ 21年ぶり珍事目前

大阪市で8月「猛暑日」ゼロ 21年ぶり珍事目前

 大阪市で8月、最高気温が35度以上の「猛暑日」にならない日が続いている。蒸し暑い日が続くが、近畿地方の県庁所在地では27日時点で、大阪市以外に神戸、和歌山の両市も今月、猛暑日がゼロ。ただ、神戸市が2008年以来、和歌山市は09年以来なのと比べて、大阪市は記録的な冷夏だった1993年以来、21年ぶりの珍事となっている。

 大阪管区気象台によると、大阪市の8月の猛暑日は1981~2010年の30年間平均は7.9日間。13年には17日間連続の猛暑日もあった。

 大阪市消防局によると、8月の熱中症搬送者数は8月26日までに255人。713人だった昨年8月と比べて4割程度に抑えられている。猛暑日がなかったためだ。

大阪都心の企業「人手不足」77% 大阪労働局調べ

大阪都心の企業「人手不足」77% 大阪労働局調べ

 大阪労働局の調査によると、大阪都心にある企業の77.5%が人手不足を感じていることが分かった。業種別にみると、タクシー会社や運送会社など運輸・通信業が最も多く、従業員の規模別では中小企業より501~1000人の企業が強く人手不足を感じている。

 大阪東公共職業安定所が5月下旬から6月末にかけて担当地区で求人中の事業所4461社にアンケートを実施し、818社が回答した。

万博記念公園 日本庭園の魅力向上・発信へ

万博記念公園 日本庭園の魅力向上・発信へ

 万博記念公園(大阪市吹田市)の活性化策を検討する大阪府の審議会は8月26日、公園整備案の中間報告をまとめ、日本庭園の魅力向上を提言した。能舞台や和食を提供するスペースを設けて日本らしさを演出し、海外からの旅行客誘致につなげる考えだ。

 日本庭園は同公園の北側にあり、面積は約26万平方㍍。府によると、公園の来園者に占める海外からの訪日客は約1%にとどまっているとみられ、世界の人々が感動する庭園を目指す。寝殿造りの休憩所、小川の上で飲食できる「川床」などを整備。茶道や華道、着物の着付けなど日本文化の体験コースの導入も検討するという。

うめきた2期再開発 緑地「8㌶確保」明記 大阪市

うめきた2期再開発 緑地「8㌶確保」明記 大阪市

 大阪市は8月25日、JR大阪駅北側のうめきた2期地区再開発を議論する「まちづくり検討会」を開き、焦点の緑地面積について「8㌶を確保」と明記したまちづくり方針の素案を示した。中央部の地上部分に4㌶のまとまった緑地を確保し、残りは屋上緑化など建築物と一体化して地上と連続するような形にする。

    2期地区は、2013年4月に先行開業した大型複合施設「グランフロント大阪」西側の16㌶が対象。大規模な緑地を計画の前提としている。3月に選定した民間事業者10者の提案では緑地面積が8㌶前後に集中したことから、事業採算性を確保できる規模と判断した。

海遊館の入館者6500万人達成 国内水族館で最速

海遊館の入館者6500万人達成 国内水族館で最速

 大阪市港区の水族館「海遊館」の入場者が8月27日、1990年7月のオープン以来、6500万人に達した。同館は年間入館者が200万人を超える人気施設で、国内の水族館では最速で達成した。

  6500万人目となったのは埼玉県八潮市の近藤信二さん(48)。妻裕見子さん(49)、次女の寧音(ねね)さん(8)と家族3人で観光に訪れた。

大和葡萄酒が20年メドに関西にワイン工場新設

大和葡萄酒が20年メドに関西にワイン工場新設

 山梨県の中堅ワイナリー、大和葡萄酒(甲州市)は2020年をメドにワイン工場を関西に新設する。場所は京都市内か大阪府内となる見通し。かつて京都と大阪でそれぞれ栽培していた古来品種「聚楽葡萄」や「紫葡萄」を栽培してもらえる農家を探し、原料を確保する。

 同社のワイン需要は東京が中心だが、新工場開設で関西にも浸透させる。これにより、関西の売上高比率を現在の1割以下から、10年後には3割に引き上げる。

認知症不明者の情報共有へ西成署が13機関へ提供

認知症不明者の情報共有へ西成署が13機関へ提供

 認知症の高齢者が各地で長期間行方不明になっている問題を受け、西成署が届け出を受けた行方不明者の名前や顔写真を、西成区役所や消防署など13の公的機関に提供する取り組みを始めた。警察署主導で情報共有のしくみをつくったのは府内で初めてという。

 昨年1年間で署に届け出のあった不明者のうち、認知症だったのは81人。大阪市内で1番多く、府内でも西堺署(86人)に次いで多かった。これまでは必要に応じて、関係機関に情報を提供していた。今後、届け人が希望した場合に限り、名前・年齢・身長・体重・頭髪・服装・顔写真を署のホームページに掲載し、地域に密着した公的機関にメールで連絡することにした。

関空のコンセッション後押しへ海外で説明会

関空のコンセッション後押しへ海外で説明会

 新関西国際空港会社の安藤圭一社長は、関空の運営権売却(コンセッション)を後押しするために、9月にも欧米の投資家を回り、説明会を開く考えを明らかにした。関西国際・大阪(伊丹)の両空港について今年7月、45年間均等払いの場合で約2兆2000億円を最低予定価格とする実施方針が公表されている。

 安藤氏は内外の投資家に、運営権対価の2兆2000億円は高くないときちんと説明し、国家施策としてコンセッションを成功させたい-などと語った。

関空のお盆の出入国者数は5%増の41万人

関空のお盆の出入国者数は5%増の41万人

 大阪入国管理局関西空港支局は8月20日、関西空港の夏季繁忙期(8月8~17日)の出入国者数が前年比約5%増の約41万8070人(速報値)だったと発表した。出入国のピークはいずれも17日だった。渡航先は第1位が韓国の約4万2600人で、次いで中国の約3万9680人、東南アジアの約3万2580人と続いた。

7月の近畿の輸入は1兆3724億円で過去最高

7月の近畿の輸入は1兆3724億円で過去最高

 大阪税関が8月20日発表した近畿2府4県の7月の貿易概況によると、輸入(速報値)が前年同月比0.5%増の1兆3724億円となり、比較可能な1979年以来、7月として過去最高を記録した。米国、ドイツからの医薬品や、火力発電の燃料となる液化天然ガス(LNG)の輸入が全体を押し上げた。

7月の外国人旅行客 最高の55万4910人 関空

7月の外国人旅行客 最高の55万4910人 関空

 新関西国際空港会社が8月21日発表した7月の関西空港の運営概況(速報値)によると、国際線の国際線の外国人旅行客数は前年同月比27%増の55万4910人となり、7月として過去最高を記録。単月では60万人を突破した今年4月に次ぐ2番目の水準。

 7月15日に開業した大阪市のテーマパーク、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)の「ハリー・ポッター」の新エリアが、アジアを中心に多くの観光客を引き寄せた。

やる気と技術あれば 大阪府の「準農家制度」が人気

やる気と技術あれば 大阪府の「準農家制度」が人気

 小規模から農業を始められる大阪府の「準農家制度」が人気だ。農業を志す人と耕作放棄地を抱える地権者を仲介することで、新規参入を後押しする。都道府県では他に例がない試みだ。将来の担い手育成が課題となる中、都市型農業の新たな形として注目されている。

 大阪府では3年前に導入されたこの「準農家制度」で、これまでに計10.5㌶の土地を活用して57人が就農している。

 新制度導入以前は、府内の市町村で農業を始める場合、経営安定の観点から農業経験や一定規模(20~30㌃)の耕作地がなければ、参入が難しかった。これに対し、準農家制度は府が指定した研修などを受けて、意欲や農業技術があると認定した希望者を地権者に紹介する。府の「お墨付き」を与えることで、小規模の新規参入者でも農業を始められるようになった、

江戸期 大和川治水に尽力した中甚兵衛を漫画に

江戸期 大和川治水に尽力した中甚兵衛を漫画に

 江戸時代に大和川の治水に尽力した中甚兵衛(1639~1730年)の偉業を広く伝えようと、幸田栄長(えいちょう)さん(69)ら東大阪市の有志たちが、その生涯を描いた漫画『中甚兵衛物語』を制作した。

 中甚兵衛は河内郡今米村(現 東大阪市)の出身。柏原市辺りから北上し東大阪市などを通って淀川に合流していた旧大和川を、堺市方向へ西に流れる現在の流路に付け替えるよう、半世紀にわたって幕府に要望し1704年に実現させた。

 旧大和川は、周辺の土地より川底が高い“天井川”となっていたため、当時農民たちは度重なる洪水に苦しめられていた。しかし、この付け替え工事の結果、水害が激減した府東部では綿花栽培が栄え「河内木綿」に代表される、後の織物産業の発達につながったとされる。