リニア大阪延伸 開業前倒しに意欲 JR東海柘植社長

リニア大阪延伸  開業前倒しに意欲  JR東海柘植社長

JR東海の柘植康英社長は12月3日、大阪市内で記者会見し、リニア中央新幹線の大阪延伸について「足元の経営体力を強くしていけば、繰り上げる事が出来る。それに向けて努力する」と述べ、2045年に予定している東京・品川~大阪間の全線開業の前倒しに意欲を示した。柘植社長は、工事費のコストダウンなどで経営体力向上を目指すとしたが、具体的な目算があるわけではないとも指摘。そのため、全線開業の前倒しの時期については語らなかった。JR東海は東京・品川~名古屋間の27年の開業を目指している。

香港から食品バイヤー 15年1月に大阪で商談会

香港から食品バイヤー   15年1月に大阪で商談会

大阪府、大阪市、香港貿易発展局などは2015年1月28日、大阪市に香港の食品輸入業や外食産業12社のバイヤーを招いて食品を売り込む商談会を開く。日本の食品各社に12月12日まで参加者を募る。会場は大阪市中央区の「マイドームおおさか」。当日は香港企業のブースを1社ごとに設け、日本企業から個別に商談できるようにする予定。大阪の企業がアジアに出向き商段階を開く例は多いが、今回は香港側の打診で大阪開催が実現したという。

USJ 11月も入場者過去最高 5カ月連続で各月を更新

USJ  11月も入場者過去最高  5カ月連続で各月を更新

ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ、大阪市)は12月1日、11月の入場者数が前年同月の102万人を上回り11月として過去最高を更新したことを明らかにした。ただ、10月の146万人には届かなかった。実際の入場者数は非公表。この結果、7月から5カ月連続で各月の入場者数の過去最高を更新することになった。7月15日にオープンした新エリア「ハリー・ポッター」に加え、ハロウィンのイベント、中旬から始まったクリスマスショーも人気を集めた。

大阪市中心部で「大阪・光の饗宴」15年1/18まで

大阪市中心部で「大阪・光の饗宴」15年1/18まで

大阪府市と経済団体が主催するイベント「大阪・光の饗宴」が12月1日から、御堂筋など大阪市内中心部で始まった。夕方、大阪市役所前でカウントダウンが行われ、市庁舎などに設置されたイルミネーションが一斉に点灯。居合わせた人たちは色とりどりの光に見入っていた。昨年までは市役所付近から心斎橋までだったが、今年から難波西口交差点まで全長約3㌔に延伸された。2015年1月18日まで。

大阪の百貨店は各店とも増収 外国人観光客の需要が寄与

大阪の百貨店は各店とも増収  外国人観光客の需要が寄与

大阪の主要百貨店は12月1日、11月の売上高(速報値)を発表した。高級ブランドの婦人服や、紳士服などの衣料品の動きが好調だったほか、外国人観光客による買い物が好調で、各店とも前年同月に比べて増収だった。

あべのハルカスに入る近鉄百貨店本店(大阪市阿倍野区)は前年同月比約17%の増収、来店客数で約束47%増、外国人向けの免税売上高は約5倍と急増した。阪急百貨店梅田本店(同市北区)は9.1%増と5か月連続の増収、免税売上高は約3.5倍だった。大丸は梅田店(同)が2.2%増収、心斎橋店(同市中央区)が3.8%増収。高島屋大阪店(同)は5.3%増収で、免税売上高も約3.5倍だった。

一足早いXマス 大阪城公園に1.1万人のサンタクロース

一足早いXマス 大阪城公園に1.1万人のサンタクロース

難病の子供たちにクリスマスプレゼントを贈ろうと、大阪市中央区の大阪城公園に11月30日、約1万1000人のサンタクロースが集まった。園内を一斉に走り、赤く染まった会場は、一足早いクリスマスムードに包まれた。実はこれ、ボランティア団体「OSAKAあかるクラブ」主催のチャリティーイベントで、会場を埋めたサンタクロースは、赤い衣装を身にまといサンタに扮した市民ら。トナカイの格好をした参加者や犬のサンタもいた。今回が6回目だったが、参加人数は過去最多という。参加費の一部で大阪府内に入院する子供約800人に絵本やおもちゃをプレゼントする。

鶴見区の花博会場がいまや「コスプレ聖地」

鶴見区の花博会場がいまや「コスプレ聖地」

1990年に花の万博が開かれた花博記念公園鶴見緑地(大阪市鶴見区)。当時造られた世界各国の建物や庭園を集合地として、週末や休日にはアニメやゲームのキャラクターになりきったコスプレーヤーが集まり、いまや同地が「コスプレの聖地」となっている。園内には欧米やアジアなど約50カ国の庭園がある。鶴見区によると、4年ほど前から口コミで評判が広がり、そのころから休日には必ずコスプレーヤーが集まるようになったという。今年4月以降、公園事務所や区はコスプレーヤーがトイレや公園の一角を占領する事態を改善するため、月に1度のペースで「コスプレ講習会&利用開放デー」を開始。幅広い交流の場ともなりつつある。

「京町家」継承へ市・京商など連携 所有者支援ネット

「京町家」継承へ市・京商など連携  所有者支援ネット

京町家の円滑な保全・継承を目指し、京都市が京都市や京都商工会議所、京都経済同友会は、不動産や金融、法律などに関する各団体と連携し、「京町家等継承ネット」(代表・高田光雄京都大工学研究科教授)を設立した。相続や維持管理などの課題解決に向け、協力体制を強化するとともに、それぞれの業界で京町家に対する理解の向上を図る。

阪急電鉄「駅ナカ」学童保育に参入 関西大手私鉄で初

阪急電鉄「駅ナカ」学童保育に参入  関西大手私鉄で初

阪急電鉄は11月28日、学童保育事業に参入すると発表した。2015年4月1日、大阪府豊中市の阪急豊中市駅構内に1号店を開業する。少子高齢化で、将来的に見込まれる沿線人口の減少を食い止めるため、子育て世代のニーズに応えて沿線の利便性を上げ、鉄道の利用客の増加につなげたい考えだ。

阪急電鉄によると、関西の大手私鉄で学童保育を手掛けるのは初めてという。今後5年間で10店舗まで増やす計画。施設の名称は「アフタースクールKippo(キッポ)」。小学1~6年生が対象で定員約40人。最長で正午から午後9時まで預けることができる。

“光の華”20万個のLEDが彩る饗宴 長居植物園

“光の華”20万個のLEDが彩る饗宴  長居植物園

20万個のLEDライトが夜の植物園を彩るイベント「ガーデンイルミネーション~花と光の饗宴~」が11月28日、長居公園(大阪市東住吉区)の市立長居植物園で始まった。5回目となる今回は、通常年末までの開催期間を2015年2月1日まで延長。2015年1月6日以降は新春バージョンに入れ替える。期間中、クラシックやアカペラグループのコンサートも開かれる。

日生と住生が応札検討 関空・伊丹運営権売却入札

日生と住生が応札検討   関空・伊丹運営権売却入札

日本生命保険と住友生命保険は11月28日、新関西国際空港会社による関西国際・大阪(伊丹)両空港の運営権売却の入札に参加を検討していることを明らかにした。大阪市で両社が開いた決算記者会見の場で幹部が語った。運営権の最低落札価格は約2兆2000億円で、両社は採算性などを詳しく調べている。

14年度予測 関西マイナス成長に下方修正 15年上方修正

14年度予測  関西マイナス成長に下方修正 15年上方修正

シンクタンクのアジア太平洋研究所(大阪市)は11月26日、2014年度の関西の実質域内成長率が前年度比0.1%減になるとの予測を発表した。0.9%増とした8月発表の前回予測から1.0ポイント下方修正した。消費増税に伴う駆け込み需要の反動減が、7~9月も想定以上に尾を引いた。機械や化学を中心に関西からの輸出額は伸びたが、物価上昇による民間支出の不調が景気を抑えると分析した。

一方、15年度の成長率予測は1.6%増から1.8%増へ0.2ポイント上方修正した。消費再増税が先送りされ、雇用や所得の環境が改善して物価上昇も緩やかになることで、民間支出が14年度に比べて増える見通しとなったため。関西を訪れる外国人観光客の消費も景気を下支えすると判断した。

「ダイエー」消滅へ イオン完全子会社化 総会で承認

「ダイエー」消滅へ  イオン完全子会社化  総会で承認

イオン傘下のダイエーは11月26日、神戸市で臨時株主総会を開き、ダイエー株を保有する株主にイオン株割り当てる株式交換の提案を賛成多数で承認した。ダイエーはイオンの完全子会社となる。故中内功氏が1957年に創業したダイエーの看板は、2018年度までに姿を消すことになる。

学校図書館を拡充 学力向上へ大阪市長と教育委が協議

学校図書館を拡充  学力向上へ大阪市長と教育委が協議

大阪市の教育施設について橋下徹市長と教育委員が話し合う協議会が11月25日、市役所であり、市立小中学校の図書館を大幅拡充する方針が固まった。橋下市長は「市の学校図書館は全国レベルでも低水準。学力向上の点からも力を入れる必要がある」と述べ、将来の予算化の考えを示した。

この日の協議会で大阪市教育委員会事務局は標準的な蔵書数を小学校で7000冊、中学校で8000冊と見積もった場合、現状では標準達成に年間約3億4000万円(3年計画)の経費がかかるとの試算を提示。橋下市長は「必要なものは、きちんと予算措置をする」とし、学校図書館の運営・管理のため、市民ボランティアも含めた人的サポート体制を整えると明らかにした。

第9回繁昌亭大賞に林家花丸さん 奨励賞に桂吉坊さん

第9回繁昌亭大賞に林家花丸さん 奨励賞に桂吉坊さん

上方落語の定席「天満天神繁昌亭」(大阪市北区)からスターを生み出すための第9回繁昌亭大賞の選考委員会が11月25日、大阪市内で開かれ、大賞に林家花丸さん(49)が決まった。入門25年以下が対象で、支配人やマスコミ関係者ら委員9人で選んだ。対象に準じる奨励賞に桂吉坊さん(33)、創作賞は桂文鹿(ぶんろく)さん(40)と桂小鯛(こだい)さん(30) らが選ばれた。爆笑賞は該当者なしとなった。

「天満切子を後世に伝えたい」病押し”職人技”伝授

「天満切子を後世に伝えたい」病押し” 職人技”伝授

高級カットグラス「天満切子(きりこ)」を後世に伝えたい–。大阪・天満の切子職人、宇良(うら)武一さん(77)が、がんと闘いながら弟子たちに製法や技術を教えている。戦前にガラスの街として栄えた天満には大勢の切子職人がいた。1950年ごろまでは窯元や工房が並び、薩摩切子などが作られていた。ところが、その後、安価な輸入グラスが流通し始め、次第に切子職人は姿を消していった。その結果、約25年前に宇良さんの工房だけとなった。「このままではガラスの街、天満の名前が消えてしまう」そんな思いが強くなった。

宇良さんは約5年前、胃がんと診断され、胃をすべて摘出した。昨年には腎臓も患い、起き上がれない日があるほど体調が悪化した。集中力が必要な切子をつくことはもうできなくなった。現在は唯一の弟子、岩谷昌美さん(40)が宇良さんの指導を時に受けながら、商品の天満切子を制作する。主婦だったが、10年以上前から宇良さんの教室に通い詰めて技を磨き、唯一の弟子と認められた。岩谷さんは「こんなきれいな切子は消したくない」と話す。「ガラスに囲まれた人生は幸せやった。後は天満切子を後世に残すだけ」と宇良さん。どうしても「天満切子」の光は消せない。こんな思いの師弟の奮闘が今日も続く。

あべのハルカス展望台200万人達成 予想大きく上回る

あべのハルカス展望台200万人達成  予想大きく上回る

日本一高いビル「あべのハルカス」(大阪市阿倍野区)の展望台で11月24日、来場者数が200万人達成し、記念式典が開かれた。今年3月7日の開業から8か月余りで大台を記録。ビルを運営する近畿日本鉄道は、開業から最初の1年間で180万人の来場を見込んでいたが、予想を大きく上回っており、大阪の新名所は今後もさらに記録を伸ばしそうだ。200万人目の来場者は友人3人と訪れた愛知県豊田市の主婦、岩藤雅子さん(59)。

橋下、松井両氏出馬せず 都構想「投げ出し」回避へ

橋下、松井両氏出馬せず 都構想「投げ出し」回避へ

衆院選への立候補を検討していた橋下徹・大阪市長(維新の党共同代表)と松井一郎・大阪府知事(維新幹事長)は11月23日、出馬を見送ることを表明した。両氏は看板政策の大阪都構想を巡って決裂した公明党の前職が出馬する選挙区からの立候補を想定していたが、いずれも人気を約1年残しており、「投げ出し」との批判による都構想への悪影響のほか、維新の地方議員からの強い反発に配慮したとみられる。いずれにしても今回、知事と市長がそろって任期途中で辞職していれば、無責任との批判は免れず、府政・市政の混乱は必至で、そうした事態は回避された。

関西の大型商業施設が相次ぎ大規模改装・刷新

関西の大型商業施設が相次ぎ大規模改装・刷新

関西の大型商業施設が相次いで大規模改装に乗り出す。阪急阪神百貨店は千里阪急(大阪府豊中市)の売り場を、およそ四半世紀ぶりに大改装する。南海電鉄は大阪・難波のなんばパークス(大阪市)に入る専門店の半分弱を入れ替えや改装を行う。売り場を変えることで、いままで手薄だった20~30代のニューファミリー層の取り込みを図る。

千里阪急は2015年3月末までに、売り場全体の約4割を改装する。総投資額は約6億5000万円。なんばパ-クスは数億円かけて約230ある専門店の3割にあたる60店舗を入れ替え、70店舗程度を改修する。